ロシア: 石炭輸出先はヨーロッパからアジア太平洋地域向けにシフト

ロシア: 石炭輸出先はヨーロッパからアジア太平洋地域向けにシフト
2016 年 7 月 21 日掲載
6 月 28 日の現地報道によれば、ノヴァク・エネルギー大臣は同日サンクトペテルブルグで
行われた国際会議「INTERNATIONAL COAL PREPARATION CONGRESS」で、国際的
な石炭需要低下を背景に、ロシア産石炭輸出先は西から東へシフトしていると述べた。2015
年に初めて、輸出における東向けの割合がヨーロッパ向けを超えたとのこと。
同大臣によれば、中国向け輸出に関しては今年初めの数ヶ月、前年比 4 分の 1 ほどの低下
が見られるが、日本、韓国、タイ、その他アジア太平洋地域諸国への輸出量が増えていると
のこと。
ロシアにおいて石炭は、石油、石油製品、ガス、鉄に次ぐ 5 番目の主要輸出品目で、64 カ
国への石炭輸出により毎年約 100 億 USD の外貨収入がある。
同会議で大臣は、石炭産業発展に関して将来性のある主な方向性として、鉱物資源として
の石炭利用、最終商品の原料となる石炭化学製品を挙げた。
(モスクワ事務所
屋敷 真理子)
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