コロンビア:発電事業協会 新規の火力発電事業に悲観的

コロンビア:発電事業協会 新規の火力発電事業に悲観的
2016 年 8 月 18 日掲載
地元報道によると、コロンビア発電事業協会の Castaneda 会長は、現在の状況に改革がな
い限り、新規に火力発電事業参入に興味をもつ投資家達は現れないであろうと悲観的な見方
をしている。コロンビアでは燃料不足時の保証プライス(註:New York Harbor Residual
Fuel Oil 1% Sulfur LP Spot Price の燃料価格指数の変動をベースにしたプライス)が 2015
年 10 月に大きく下落し、発電会社は損失を被っているという。
コロンビア財務省はすでに CO2 排出税を設ける計画をしており、昨今の環境に対する汚染
問題や COP21 で約束した CO 2 排出量減少のコミットメントもあり、石炭火力発電の新規事
業の見通しは暗い。一方、ガス火力発電については、公共サービス監督庁によると Guajira
県地方でのガス生産の減少や Casanare 県( Cusiana y Cupiagua) 油田地帯 でのガス生産
量が減少し、また、これらの減少を補うような新規の油田もなく、この状態が続けば 2023
年以降はガスの供給が維持できない。この状況下でガス火力発電所の増設に踏みきるのはリ
スキーとの判断をしている。
(石炭開発部
秋月 悠也)
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