筋ジス研究最近の話題⑧

、000人 の 中 に 数 人 は い
した。しかし近年、D Z が壊れている
人 は、 健 常 者
を持っているのにFSHDを発症
るという事が分かってきたのです。壊れた
D Z
していない人がいるという事も驚きですが、
その数の多さも驚きです。
の壊れている大抵の人はFSHD
FSHDは 、
000〜20、000人に
人の割合でいると考えられているので、
D Z
る人でもFSHDを発症する人と発症しな
い人がいることも示しています。
つまり、DNMT Bという第 の要因
が発見されたが、それでFSHDの発症が
の要因が必要である
完璧に説明できたわけではなく、FSHD
の発症には更なる第
事も同時にわかったのです。現在、こういっ
たFSHDの発症に必要な更なる要因が精
力的に探索されています。
FSHD発症にとって必要だが十分ではな
発症することがあるようです。つまり、ど
その絶妙な組み合わせにより遺伝性疾患を
を発症していないということになりま
遺伝性疾患は、DNAのある一か所が壊
れ、そのたった一か所の変化が大きな影響
く、FSHDの発症には更なる第 の要因
このFSHDの例のように、一つ一つの
DNAの変化は病気を引き起こさなくても、
力を持ち、発症します。例えば、デュシェ
ら は、 こ の 第 の 要 因 と
van der Maarel
してDNMT BというDNAの領域が
Z
のみが壊れている人は
年兵庫県生まれ。平成 年京都大学
ンター神経研究所研究員。
医学部卒業後、国立精神・神経医療研究セ
昭和
【濱中先生の略歴】
健康であるという事が、如何に幸運なこ
とであるか思い知らされます。
いうことです。
運次第で誰でも重大な疾患を発症しうると
れだけ健康な両親から産まれたとしても、
が必要であると考えられました。
つ一つの影響力は小さいものの、それらが
FSHD発症に関係していることを発見し
には、DNAの多くの箇所が壊れ、その一
積み重なって発症する物もあるようです。
FSHDを発症しないが、第 の要因とし
てDNMT
Bも壊れている人はFSHD
くの箇所が壊れる事で発症すると考えら
Bの両方が壊れてい
を発症する確率が高いという事がわかっ
Z とDNMT
た の で す。 し か し、 こ の 結 果 は 同 時 に、
ま し た。 D
顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー
( F S H D ) は、 そ う い っ た D N A の 多
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れ て い る 遺 伝 性 疾 患 の 一 つ で す。 従 来、
D
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FSHDはD Z と呼ばれるDNAの領
域が壊れる事で発症すると信じられていま
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事で発症します。しかし、遺伝性疾患の中
ンヌ型筋ジストロフィーはジストロフィン
耕平
神経研究所 研究員 濱中
国立精神・神経医療研究センター
◦連載◦ 筋ジス研究最近の話題⑧
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と呼ばれるDNAのたった一か所が壊れる
FSHDの発症に
第 、第 の要因も関与か
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が壊れていることは
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す。それ故、D Z
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今 年 に な り、 オ ラ ン ダ の ラ イ デ ン 大
学 附 属 病 院 人 類 遺 伝 学 部 門 の Silvère M.
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No.294 一 日 も 早 く
(3)平成28年 7 月18日