◆平成 28 年度高等教育公開セミナーのご案内◆ ─ 大学のガバナンス・リーダーシップ・組織文化 ─ 開催日 平成 28 年 8 月 18 日(木)~19 日(金) 場所 広島大学高等教育研究開発センター 定員 30 名(先着順で受付) 受講対象 高等教育に関して基礎的な知識習得を希望する者 講義内容 (後述のプログラム参照) 講師 広島大学高等教育研究開発センター教員等 受講料 無料 申し込み方法 メールで申し込み(後述) 申し込み期限 平成 28 年 8 月 10 日(水) ● 定員に達した場合はその時点で締め切ります。 ● 締切日に定員に達しなかった場合は、締切日以後も申込を受け 付けることがありますので、後述の連絡先までご照会ください。 広島大学高等教育研究開発センター(以下「センター」)は、1972 年、この分野では日 本で最初に設置された大学・高等教育に関する研究のための専門機関です。センターは高 等教育の基本的な理念、構造、機能等について基礎研究及びそれに基づく大学院教育 (修 士課程・博士課程)を行う一方で、幅広く受講者を募って公開講座やセミナー等を開催し てきました。 本年度は、8 月 18 日(木)から 19 日(金)にかけて「大学のガバナンス・リーダーシ ップ・組織文化」と題して高等教育公開セミナーを開催いたします。大学ガバナンスは、 近年の大学改革の主対象の一つです。セミナーの講義では、政策や大学での取り取組み、 関連研究、諸外国の状況等について、ガバナンスと関係の深いリーダーシップや組織文化 にも触れつつ、講師が様々な角度から取り上げることとしています。 セミナーの講師はセンターの専任教員及び研究員が務めます。講義の内容は高等教育に 関する基礎的な事項を対象としております。各講師が様々な角度から自己の研究に基づい て知識社会と大学教育に関する問題を取り上げ、それを受講者とともに掘り下げていくこ ととしております。 日頃大学運営に携わる大学教職員を始めとする方々、あるいは高等教育に関心をお持ち の方々の幅広い参加をお待ちしております。 -1- 〔プログラム〕 時間等 第 9:40~ 一 10:00~10:10 日 10:10~11:10 講義 1 8 丸山 文裕 / 18 木 11:20~12:20 講義 2 大膳 司 12:20~13:20 講義名・講義内容等 受付 開講行事 日本の大学改革の動向~国立大学のガバナンスを中心に 2004 年に国立大学は法人化されました。それから 12 年経過しますが、 国立大学はどのように変わったのでしょうか。本講義では、国立大 学のガバナンス、財政、文部科学省との関係等について、アメリカ との比較や日本の私立大学との違いを説明します。 大学組織のグローバル化を支える組織文化・経営方式 日本の企業の経済活動がグローバル化している今日、大学組織を取 り巻く環境に適応することは重要な課題の一つです。大学組織のグ ローバル化を進めていくための様々な活動が上手に展開されている 組織とそうでない組織が存在しますが、その要因として、組織文化 ・経営方式が考えらます。本講義では、どのような組織文化・経営 方式が大学組織のグローバル化を促進しているのかをデータに基づ いて示し、その結果について受講者と一緒に検討します。 昼休憩 13:20~14:20 講義 3 藤村 正司 大学ガバナンス:その理念と現実 公財政の逼迫を伴った大学のユニバーサル化は、有効性と効率性を 調整課題として大学に課しています。わが国では、「将来像答申」 (2005)で機能別分化と大学間連携、法人化3期目は「交付金3類型 化」による機能強化です。本講義では、以上の文脈を踏まえて組織 としての大学の特徴を指摘し、その上で求められる大学ガバナンス やリーダーシップのあり方について皆さんと一緒に考えてみたいと 思います。 14:30~15:30 講義 4 村澤 昌崇 大学ガバナンスと環境・戦略・組織特性 近年関心の高い大学ガバナンス改革は、 Top への権限集中を特色と しています。しかしながら、この方向性がどのような結果をもたら すのかについては、必ずしも定かではありません。そもそも、"ガバ ナンス"の実質的機能は、環境や戦略、社会的文脈や利害関係者の意 味付与に応じて多様に変化します。本講義では、2015 年に実施され た学部長調査に基づき、大学におけるガバナンスが環境・戦略そし て組織の特性に応じて、どのような"意味""機能"を持つのかを統計 分析により明らかにすることを試みます。 15:40~16:40 講義 5 野村 朋絵 大学間連携を考える-「センスメーキング」の観点から- 高等教育の国際化の文脈において、近年、大学間の組織的な教育連 携が促進されています。複数の大学が共同で教育課程を編成し、単 一の学位記を授与するジョイント・ディグリープログラムは、その 代表的なものです。本講義では、「センスメーキング」の概念を紹 介し、制度や慣習、文化の異なる大学間で、緊密な連携・協働体制 を構築するプロセスを検討します。 16:50~17:50 講義 6 大場 淳 大学のガバナンス改革の諸論点 近年、大学のガバナンス改革が世界的に進められています。その主 たる方向は、自律性拡大、執行部の経営機能強化、運営への外部者 の参加と言われます。日本においても、平成 16 年の国立大学法人化 や平成 26 年の大学ガバナンス改革法の制定(翌年施行)など、大き な改革が行われてきました。本講義では、大学ガバナンスに関する -2- 時間等 講義名・講義内容等 先行研究を整理し、それを踏まえて、日本の大学ガバナンス改革に 関する諸論点を批判的に掘り下げることとしています。 18:20~ 第 9:00~10:00 二 講義 7 日 佐藤 万知 8 / 19 金 懇親会(希望者のみ、会費制、場所は大学近隣を予定) 教育活動に関する議論と合意形成 大学教育のマネジメントが課題として取り上げられ, 3 つのポリシ ー,シラバスなどのツールの導入やミドルマネジメント人材育成の 重要性などが議論されています.しかし,これまでの日本の大学に おいて,教育活動をマネジメントする仕組みが皆無だったわけでは なく,教員同士の関係性に根ざした関係性があったからこそ大学と して機能してきたのではないかと考えられます.本セミナーでは, 教育活動に関するマネジメント経験をもつ 4 人の経験談をもとに, マネジメントに必要な能力や資質の獲得プロセス,マネジメント人 材としての自己認識形成,マネジメントが機能するための要素など についてみなさんと一緒に考えます。 10:10~11:10 講義 8 黄 福涛 日本の大学ガバナンスはどう変化したのか?-1992 年と 2011 年 のアンケート調査のデータ分析を中心に- 本講義では、カーネギー「大学教授職に関する国際調査」(1992 年 版)および 2011 年に広島大学高等教育研究開発センターが実施した 「アジアにおける大学教授職の変容に関する国際調査」)のデータ の関連部分を用いて、時系列で日本の大学ガバナンスに関する結果 を比較することにより、過去約 20 年間に日本の大学ガバナンスの実 態および関係者の意識がどのように変化したのかを検討します。 11:20~12:20 講義 9 渡邉 聡 「SERU 学生調査」-教育の国際的な質保証に向けた広島大学の 取組みとガバナンス SERU 学生調査は、学生の学習環境、意識、将来計画等について、ア ンケート調査を通して把握するための国際的な学生調査です。海外 大学の学生との比較・ベンチマーキングにより、今後の広島大学の 国際的な教育の質保証に生かすことを目的としています。本講義で は、この取組みを通じて大学ガバナンスの在り方を検討します。 閉講行事 12:20~12:30 -3- 〔申込方法〕 ● 申し込み期限日までに、①氏名、②所属・職名、③受講希望日、④受講しない講 義(ある場合のみ)、⑤懇親会の出欠を記載して、メールにてお申し込みくださ い。 ● 大学毎にまとめてお申し込みいただいても構いません。 ● 申し込みの受理等センターから申込者宛の連絡は、お申し込みの際に記載いただ いたメールアドレスへ送付されます。まとめて申し込まれた場合は、各受講者に ご連絡下さい。 ● 申し込みをされた方で、翌日(休業日を除く)までに受理の可否について連絡が 無い場合は、お手数ですが下記照会先(センター事務係)までお問い合わせくだ さい。 〔留意事項〕 ● 申込み数が定員を超えた場合はその時点で受付を終了いたします(その旨センタ ーの Web サイトでで告示します)。締切日に定員に達しなかった場合は、締切日 以後も申込を受け付けることがあります(Facebook 及び Twitter で告知します)。 ● 本年度は一斉休暇のため締切日を早めに設定しています。 ● 講義の時間割等は、都合により変更になる場合があります。 ● 懇親会に参加希望される方は当日受付で会費をお支払い下さい( 3~4 千円程度の 見込み)。 ● 宿泊が必要な方は、各自ホテル等をご予約ください。 ○ 最寄りは「西条 HAKUWA ホテル」です(徒歩圏内)。 ○ 公共交通機関を利用される場合は、上記西条 HAKUWA ホテル以外に、西条駅 周辺又は広島大学・西条駅間にある宿泊施設が便利です。 ○ 東広島駅近隣のホテルも利用できますが、バスの便が少なく、第 1 日講義終了 後に予定している懇親会後はバスがありません。 ● センターへの経路は、次頁及び以下のサイトを参照ください(バスの時刻表も以 下のサイトから入手できます)。 http://hiroshima-u.jp/access/higashihiroshima 〔本件に関する照会先〕 ◇受付等に関する照会は「センター事務係」まで(電話又はメール) TEL:082-424-6240/6244 E-MAIL:[email protected] ● センター事務室は 8 月 11 日(木)から 16 日(火)まで一斉休暇の予定です。 ◇内容等に関する照会は「大場淳」まで(メール) E-MAIL:[email protected] -4- (別紙)公開セミナー会場の案内 ● はバ ス停 ( バ ス は 時 計反 対回 り で キ ャ ン パ ス外環を周回します) 高等 教育 研 究 開 発 セ ン ター は中 央 図 書 館 の 下 にあ りま す ( 地 図 上 部 寄り 中央 、こ の 左 に な ります)。 セン ター と 中央 図書 館 の建 物は 同 じ で す が 、 セン ター の 入 口 は 裏 側 (南 側) に な り ま す 。 図書 館か ら 入 る こ と は できません。 広大 中央 口 で バ ス を 降 りた場合は、ゲート1か ら入 って 南 に 下 が り 、 事務 局( 法 人 本 部 ) と 北1福利(会館)の間を 通っ て図 書 館 の 南 側 に 回ってください。 山中 池で 下 車 し た 場 合 は、 車道 に 沿 っ て 南 に 下が って 、 最 初 の 歩 行 者専 用入 口 か ら キ ャ ン パス に入 っ て 事 務 局 に 向けて進んで下さい (以下上記に同じ)。 車で お越 し の 方 は 、 夏 季休 暇中 に つ き 、 日 中 はど のゲ ー ト か ら で も 入構 でき ま す 。 駐 車 場 は学 内各 所 に あ り ま す が、 最寄 り は 中 央 図 書 館西側の駐車場です。 広島大学高等教育研究開発センターへの経路 ● JR在来線(山陽本線)経由 ○ 西条駅から広島大学循環便バスで「広大中央口」下車。所要約12分。平日日中は約15分間隔で出ています。 ○ 八本松駅から広島大学循環便バスで「山中池」又は「広大中央口」下車。所要約 15分。初日は八本松駅9時05分発の バスが利用できます。 ● 山陽新幹線経由(東広島下車) ○ 東広島駅から広島大学(大学会館前)行バスで「山中池」又は「広大中央口」下車。所要約15分。初日は東広島駅9 時25分発のバスが利用できます。 ○ タクシー利用(約2,000円)。 ● 山陽新幹線経由(広島下車) ○ JR山陽本線で西条駅又は八本松駅まで行き、バス乗車(上記参照)。 ● 航空機利用(広島空港着) ○ 広島空港からJR白市駅までバスで行き(所要約15分)、JR山陽本線で西条駅下車(所要約10分)。バス乗車(上記 参照)。 ● 広島市発高速バス(JRグリーンフェニックス)利用 ○ 広島バスセンター又は広島市内停留所(「不動院」及び「中筋駅」)から広島大学方面行の JR高速バス『グリーン フェニックス』に乗り、「広大中央口」下車(バスセンターから所要約1時間、予約不要)。
© Copyright 2024 ExpyDoc