世界とつながる商船三井グループの社会貢献活動 海事産業の意義を伝える教育活動 社会と共に持続的に成長することを目指す企業として、世界的ネットワークを有する海運会社ならではの活動に積極的に 島国である日本にとっての海事産業の重要さを伝える活動を継続して行っています。 取り組んでいます。 また、社員自身が参加する活動にも力を入れています。 このたび発生した熊本地震により被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げます。 皆様の安全と一日も早い復旧を心よりお祈りいたします。 国内外の役職員が参加する活動 海運業ならではの社会課題の解決 役職員が主体的に活動できる様々な取り組みを コンテナ船や自動車船での輸送支援を通じ、 企画しています。社会貢献活動への参加が、役職 物資を必要とする地域の人々とその支援に取り 員にとっての成長の機会ともなると考えています。 組むNPOに対して支援を行っています。 ▶ザンビアへ中古子ども靴を輸送・ WFP国連世界食糧計画 ※ の学校給食プログラムを 国際協力NGOジョイセフとの協力の元、2010年より 社員食堂で実施 中古コンテナを無償提供 支援するチャリティイベントを実施。同プログラムが途上 ザンビアへ中古子ども靴を無償で輸送し、同国の子ども 国で提供する給食を再現した支援食の試食やチャリティ たちの保健衛生向上を支援するとともに、コミュニティに グッズの販売などを行い、役職員300名以上が参加。 対し妊娠・出産に関する保健知識を届ける機会を創出して 学校給食1日分を約4,000人に届ける支援に相当する います。子ども靴の回収は (株) そごう・西武、およびイトー 寄付をしました。 ヨーカドーの店舗で行われています。また、中古コンテナ で、教育支援へとつなげている。 ▶各国で消灯イベントや献血活動を実施 デルフト工科大学で海洋工学を専攻する修士学生34名と同大学教授を本社ビルに 招待。安全運航支援センター(SOSC)を案内したほか、当社の環境対応について意見交換 ▶船や海を身近に感じる 「海の日」 関連イベント実施 一般社団法人日本船主協会および一般社団法人日本船長協会と協力し、 コンテナ船や ターミナル、豪華客船、 フェリーの見学会と操船シミュレータによる船長模擬体験イベント を実施しました。 イベント参加者の声 「普段見られない船の中が見られてよかった」 「コンテナ船は大きくてわくわくした」 を同国に無償で寄贈し、妊産婦が利用する出産待機施設 災害被災地への支援 「マタニティハウス」 として活用頂いています。 ※国際協力NGOジョイセフ:開発途上国の家族計画・母子保健に関する調査 研究及び必要な援助を行うことにより、地域住民の福祉に貢献することを 目的とするNGO。 MOL Liner, Ltd. (本社:香港)では、世界自然保護基金 C S R を行いました。 安全運航 ※W F P 国 連 世 界 食 糧 計 画:国 連 唯 一の食 糧 支 援 機 関かつ世 界 最 大の 人道支援機関。途上国において栄養価の高い給食を提供する学校給食 プログラムを実施し、給食をきっかけとして児童を学校に通わせること ▶デルフト工科大学学生を当社ビルに招待 特集 ▶食糧問題を考えるチャリティイベントを 2015年度は約230名の児童・学生に対し講義を実施しました。 災害発生時の迅速な緊急支援の実施とともに、東日本大震災をはじめと する災害の継続的な復興支援に取り組んでいます。 ▶客船 「にっぽん丸」 船上で宮古市長と若者の対話会を開催 (WWF)が実施する環境保護のための消灯イベント 「アース 宮古港 (岩手県) に寄港した本船へ山本正德・宮古市長と宮古市在住の大学生・社会人を アワー2016」 に参加し、全社一斉消灯を行いました。商船 またMOL Liner, Ltd.をはじめとする香港のグループ 環境 招待して対話会を開催しました。 三井および17社のグループ会社も参加しました。 宮古市長からのコメント 会社が 献血活動に取り組み、50名以上の社員が 協力 しました。 (株)商船三井様に企画していただき、宮古市在住の大学 ※世 界自然保護基金(WWF):世界約100ヵ国で活動する環境保全団体。 生物多様性の促進、地球温暖化の防止などに取り組む。 生・社会人21名を招待して対話会を開催し、被災した本地域 人材育成 の将 来を担う若 者が 地 元 の 魅 力を再 発 見し、絆を深める 機会を得ました。対話会では、参加者全員から 「とっておきの 船員を輩出する地域への支援 フィリピンをはじめとした船員を多く輩出する 地域は当社とのつながりが深いことから、積極的な ▶フィリピンへの車椅子輸送 NPO 「海外に子ども用車椅子を送る会」 がフィリピンの 財団に寄贈した子ども用中古車いす計90台の海上輸送 その後、地元の魅力を再発見するとともに、より多くの人に 知ってもらう方法について話し合いました。 「都会育ちの自分にとって、宮古の自然そのものが大きな魅力」 「 自分たちが昔から見ている 風景が、県外の人たちにとっては素晴らしいものだと知り感動した」 「普段は同世代の人と会う機会 が少なく、交流の機会を作ってもらえてとても良かった。今後も交流を続けたい」 などの声が聞かれ ました。 私としても、貴重な意見をお聞きする良い機会となりました。宮古市の魅力を伝えたい気持ちは 皆同じ。若い人たちからいろいろ提案していただき、実現していきたいと考えています。 を無償で引き受けました。財団による寄贈記念式典で、 商船三井は感謝状を受領しました。 社会貢献活動 支援を続けています。 宮古」 を紹介してもらいました。 宮古市長 山本 正德 ▶熊本地震への支援 2016年4月に発生した熊本地震に対する当社グループによる支援推進のため、地震発生直後から支援タスクフォースを データ 立ち上げました。被災者の救援および被災地復興に向け当社グループ内で役職員による募金活動を行い、約430万円を 集めたほか、グループ全体で3,000万円の義援金を拠出しました。 ▶エクアドル地震への支援 エクアドル地震の被災地に対し、被災者が使用するシェルターとしての中古コンテナの無償提供、飲料水などの援助 物資の無償輸送といった支援を行いました。 41 商船三井グループ 安全・環境・社会報告書 2016 商船三井グループ 安全・環境・社会報告書 2016 42
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