平成 28 年 7 月 16 日(土)

27学校経営報告(就業技術科)
平成27年度 学校経営報告【高等部就業技術科】
都立永福学園校長 朝日 滋也
Ⅰ
目指す高等部就業技術科像
将来の職業的自立を目指した教育を行うことにより、知的障害が軽い生徒の自己実現と社会
参加・自立を促進し、社会に貢献する人材を育成する学校
「社会に貢献する人材の育成に向けた生徒全員の企業就労の実現」
Ⅱ
中期目標と方策(平成 27 年度~29 年度)
○ 過去3年間の企業就労率(98%、96%、99%)の実績を踏まえ、生涯にわたり働き続け
ることのできる生徒を育成するため、本校の教育内容の更なる充実を図る。
○ 保護者、就労支援機関、障害者雇用を進める企業との連携を一層強化する。
○ 開校10周年を迎えるに当たり、東京都特別支援教育推進計画に示された本校設置の意
義と成果を検証し、広く都民に発信するとともに、今後10年間を見据えた教育内容の充
実・発展を図る。
開校記念式典:平成 28 年 7 月 16 日(土)予定
Ⅲ
平成 27 年度の重点目標の取組と自己評価
◎ 以下の項目について、自己評価を行った。
1
2
3
4
1
学習指導
職業教育及び進路指導
生徒指導
健康・体力向上教育
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6
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8
特別活動
募集・広報活動
保護者、地域、企業関係者等との連携・協力
就業技術科の運営
学習指導
・ 各教科の第1学年~第3学年のシラバスを補完し、保護者に開示した。
・ シラバスに基づく週ごとの指導計画及び略案を徹底した。
・ 主要普通教科の前期・後期定期考査の平均得点は、60 点以上となった。
・ 普通教科の授業の満足度は、生徒90.1% 保護者91.8%であった(昨年度
86.5、87.9%)。
・ 各種検定合格者は、次のとおりである。
検定の種類
級
合格者延べ数(昨年度)
日本語ワープロ検定
1~4級
139人(146人)
情報処理技能検定
1~4級
105人(71人)
実用英語技能検定
3~5級
18人(24人)
日本漢字能力検定
2~10級
86人(71人)
■ 数値目標 主要教科の定期考査の平均得点60点以上
■ 数値目標 各普通教科の授業の満足度(生徒・保護者等)85%以上
2
⇒ 達成
⇒ 達成
職業教育及び進路指導
・ 生徒全員の個別の進路指導計画(個別移行支援計画)を保護者や労働関係者等と連携して
作成し、保護者に開示した。
・ 各専門教科の第1、第2、第3学年のシラバスの補完を行い、保護者に開示した。
・ 就業体験と現場実習の実施状況
1
27学校経営報告(就業技術科)
学年・内容
第1学年の就業体験
第2学年の現場実習
回数と期間
年3回9日間
年2回4週間
実施事業所延べ数(昨年度)
158か所(162か所)
178か所(183か所)
第3学年の現場実習
年2回6週間以上
193か所(203か所)
・ 都教委主催の技能競技会(予選、本選)を、卒業を控えた第3学年の生徒を対象として開
催し、5コースでそれぞれ最優秀賞5人、優秀賞9人、敢闘賞14人の生徒を決定して表彰
した。本選後は、在校生の向上意欲を高めるため、エキシビションを開催した。
・ 専門教科の授業の満足度は、生徒89.9% 保護者92.6%であった(昨年度
92.9、86.1%)。
・第3学年在籍生徒数94人の内、89人が就職を果たし、一般就労率は95%であった。
(昨年度99%)
■ 数値目標 各専門教科の授業の満足度(生徒・保護者) 90%以上 ⇒ 達成
■ 数値目標 第3学年生徒全員の企業就労の実現
⇒ 95%達成
3 生徒指導
・ 保護者や関係諸機関と連携した生徒指導を実施した。
・ 平成26年10月16日に東京都立永福学園 いじめ防止基本方針を策定し、ホームペー
ジに公開した。学校いじめ対策委員会、学校サポートチームを立ち上げ、関係機関や臨床
発達心理士と連携しながら問題行動への対応を図った。
・ 進路変更以外の中途退学者は0人であった。
・ 生徒の規律ある生活態度に関する保護者等の満足度は、85.2%であった。
■ 数値目標 生徒の規律ある生活態度の満足度(保護者等)80%以上
⇒ 達成
■ 数値目標 進路変更以外の中途退学者0人
⇒ 達成
4 健康・体力向上教育
・ 毎月、保健通信や給食通信をとおして、保護者と連携した健康づくりを進めた。
・ 身体測定や陸上記録会をとおして、自己の健康状態や体力を把握させ、健康づくりや体
力づくりの意識を高めた。
・ オリンピック教育推進校として、オリンピックの趣旨を学習するとともに、体育の授業
や全校徒歩遠足、部活動等により、生徒の体力の向上を図った。
・ 表彰・懲戒規定に基づき、1年間遅刻・欠席・早退のない生徒68人を精勤賞(昨年度
60)、3年間遅刻・欠席・早退のない生徒5人(昨年度12)を皆勤賞として表彰した。
■ 数値目標 1年間、遅刻・欠席・早退がないもの50人以上
⇒ 達成
5 特別活動
・ 生徒が順番で、国旗・都旗・校旗を掲揚した。
・ 入学式(4月6日)、卒業式(3月19日)、修了式(3月25日)を適正に実施した。
・ 生徒全員が部活動に加入し、定着した。
※ 夏季休業期間における部活動合宿には6部活動が参加した。(昨年度と同数)
■ 数値目標 部活動加入率・定着率 90%以上
⇒ 達成
6 募集・広報活動
・ 学科説明会は土曜日の3回を含み12回(昨年度は平日のみ14回)実施し、1142
名の参加があった。入学者選考に係る個別説明を
件受け付けた。
・ 学校案内(生徒募集)パンフレットは4500部、ポスターは500部作成・配布した。
・ 区市の教育委員会や中学校進路指導主任会等に出向き、広報活動を展開した。
・ 中学校特別支援学級の見学会を20回実施した。
■ 数値目標 生徒と保護者の個別説明(事前相談)件数 200件以上
⇒ 235件
■ 数値目標 入学選考の出願者数
150人以上
⇒ 147人
2
27学校経営報告(就業技術科)
7 保護者、地域、企業関係者等との連携・協力
・
保護者の会(マーガレット会)と協働して生徒の企業就労の実現を目指すとともに、卒
業生の職場定着に向けた相談活動を実施した。
・ 卒業生の就職先への訪問や近況報告会(5回実施)をとおして、卒業生の職場定着を図
った。
8 就業技術科の運営
・ 主幹教諭、指導教諭を中心とした企画調整会議、学科調整会議の機能を高め、校長指示・
伝達会を通して、教育課題の共有化、学校運営の効率化を図った。
・ 自律経営推進予算等の執行手順を明確にし、四半期に分けて計画的かつ適正に執行した。
・ 学校運営連絡協議会及び就業促進戦略会議、人権教育推進会議(防災教育推進委員会・
学校いじめ対策委員会)をそれぞれ年3回開催し、学校経営や就労支援・移行支援、生徒
徒指導と人権、防災教育に関することへの指導・助言、外部評価を得た。
・ スクール・ソーシャルワーカーの配置を受け、福祉・医療等との連携を強化し、諸課題
の問題解決を図った。
・ 目指す教職員像を具体化して周知し、服務規律の徹底を図った。個人情報は適正に管理
された。
・ 学科調整会議を中心に、これまでの成果検証と今後の教育課程の充実・改善について協
議し、開校10周年に向けた事業概要を検討した。
■ 数値目標 外部評価による学校の対応満足度(保護者等)
80%以上
⇒ 達成
■ 数値目標 開校10周年(平成28年度想定)に向けた事業計画の作成
⇒ 達成
Ⅳ
今後の課題
・ 第3学年生徒全員の企業就労の実現
・ 卒業後の就労定着とキャリアップを見すえた指導内容の改善・充実、支援体制の構築
・ 保護者の会(マーガレット会)と協働した生徒の企業就労の実現と、卒業生の職場定着に
向けた支援活動(同期会の結成)の推進
・ 関係機関と連携した卒業生の就職先への訪問や学校開放事業の一環とする近況報告会、講
習会の開催を通した卒業生の職場定着の促進
・ 生徒募集に関する広報・周知活動の拡充及び入学者選考の適正実施
・ 開校10周年記念事業の計画的推進、成果発信
・ 情報処理や漢字、英語の検定の実施や介護職員等の資格取得講習会参加の奨励
・ 第3学年の生徒を対象とした都教育委員会主催の技能競技会(予選・本選)と在校生向け
のエキシビションの開催
・ オリンピック教育推進校、スポーツ教育推進校としての実践と成果発信
・ 外部専門家や関係諸機関との連携による健全育成の推進及び生徒指導の充実
・ 東日本大震災を踏まえた防災体制の整備と防災教育の推進及び節電・節水等の推進
・ 一泊二日の宿泊防災訓練及び肢体不自由教育部門等との合同避難訓練(年2回)の実施
・ 国及び都の財政状況を踏まえた適正な予算編成と執行
・ 個人情報の適正な管理、服務事故の根絶
・ 杉並区立永福南小学校の閉校・改装に伴う部活動の実施場所の確保
・ 旧杉並区立永福南小学校少年野球クラブへの優先的なグランドの開放(月1回程度)
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