メールマガジン第2号 今月の主な内容 ■各部より・・・研修部、調査研究部、教育相談部 ■研究所からのお知らせ 2016 年7月 13 日配信 配信元 福井県教育研究所 TEL 0776-36-4850 E-mail: mailto:[email protected] HP:http://www.fukui-c.ed.jp/~fec/ 福井県教育研究所 ◆◇学校と教員の力量向上を支援します。◇◆ いよいよ研修講座の季節になりました。教育研究所の実践型集合研修講座が7月から8 月にかけて集中して実施されます。興味のある研修については、通信型研修を視聴して基 礎的知識を習得した後、実践型集合研修に参加することで演習が充実するなど、研修を組 み合わせることにより大きな効果が得られます。 「H28年度教職員研修講座案内」P56~57 の研修講座カレンダーをご活用いただき研修についてご計画ください。お申込みはお早め に! 今年度は、研究所移転にともない、集合型研修講座は8月までとなります。日程などご 確認の上、お申し込みください。また教科指導、学校改善、情報教育、生徒指導および教 育相談などでお悩みの点があれば、当研究所へご相談ください。訪問させていただき、先 生方と一緒になって課題に取り組んでまいります。 ■ 各 部 研 修 よ り 部 ○研修講座報告 ―担任がつなぐ、子どもと言葉― 平成 30 年度からの教科化(福井県)に向け、今年度は、英語が専門ではない先生方を対象 に、小学校外国語活動の効果的な授業の組み立て方を知って実践できることを目指した講 座を開催しました。 御指導いただいた東京学芸大学の粕谷恭子先生からは、子どもにとって魅力的なコミュ ニケーション活動を設定するためには、言葉をやり取りすることの必然性がなければなら ないということを教えていただき、受講された先生方も「なるほど!」と納得していました。 その上で、英語の手遊び歌や sit down ゲーム、絵本を取り入れた指導など、自然なコミ ュニケーションにつながる具体的な方法を学びました。 参加者された先生方からは、「子どもが心から言いたいなぁと思える場面を授業の中で 設定していきたいです。 」 「自分にも外国語活動ができそうだ、やってみたいという気持ちに なりました。英語担当の先生にも詳しく伝えて取り入れてもらおうと思います。 」 「外国語活 動には自信がありませんでしたが、同じフレーズを繰り返し使う、丁寧に使うという点は、 できそうです。 」などの感想をいただきました。 1 福井県教育研究所 ―歴史からふるさと福井を学ぶ― ふるさと福井に愛着と誇りを持つ子どもたちを育てよう。そんな思いから「ふるさと教育」 研修講座を開催しました。 今年度は、ふるさと福井の歴史や先人についての理解を深め、専門家である学芸員が研 究・運営する施設を利用した授業づくりをめざし、福井市立郷土歴史博物館で行われました。 研修では、ワークシートを使って館内を見学し、博物館の学校教育支援事業についての説 明を聞きました。その後博物館を利用した授業案づくりの演習に取り組みました。 参加された先生方は、博物館では成長段階にあわせたツールを用いることで館内見学を 充実させていること、体験学習プログラムや教材の貸し出し、出張授業、さらにはHPでの 資料の提供などさまざまな利用の仕方があることを知り、これからの授業にぜひ取り入れ たいと意欲を高めたようです。 参加者された先生方からは、「異校種の先生と研修ができ、授業案を考える上で自分ひ とりでは思いつかなかったことなどが学べてよかったです。」「今回紹介されたツールを使 ってふるさと福井について指導していきたいです。」「実際に資料を見ることで児童の関心 が深まると感じました。 」 「 『ヒストくんノート』など実際の授業に参考になると思いました。 」 などの感想をいただきました。 ○「若手教員自主学習サークル支援事業」 平成27年度に引き続き、今年度も若手教員自主学習サークルの活動を行っています。 「授業がうまくいかないなぁ。他の人はどうしているのだろう・・・。」「学校に同じ教科の 先生がいない。」「気軽に相談できる同世代の人が近くにいたらいいのに・・・。」と思って いる人はいませんか?そんな若手教員達が集まって気軽に相談や学び合いができる学習サ ークルです。また、今年度は若手にアドバイスしていただける5年経験者や10年経験者の 先輩も募集しています。参加者の負担が少なくなるように、教育研究所、学校、公民館、青 年の家等地区別に開催しています。 4月から6月の間に、9つのサークルが活動を始めました。その中の2つのサークルの活 動例を紹介します。 2 福井県教育研究所 〈高校 公民部会〉 6月9日(木) 昨年度から引き続いて、今年度も公民部 19:00~21:00 会を開催しました。高校から4名の方が参 加し、本所の所員2名とともに今年度の活 動について計画を立てました。また、授業で どのように生徒にわかりやすく説明するか など若手教員同士で教え合ったり、授業名 人の坪田先生からアドバイスをいただいた りしながら有意義な時間を過ごしました。 今後も、授業の工夫や考査問題などにつ いて開催していく予定です。 小学校は昨年度から継続している2つのサー 〈小学校部会〉 6月9日(木) 17:00~19:00 クルに加え、新たに申し込まれた先生方をお迎 えし、新たなサークルが立ち上がりました。福 井市、永平寺町、坂井市など、先生方の地域は 様々ですが、若手教員としての力量を身につけ ていきたいとの共通の思いをもってのご参加で した。 本所の所員も同席し、参加のきっかけや抱え ている課題について話をしました。最初は少々 固かった雰囲気も徐々にほぐれ、サークルの時 間が終わった後も会場に残り、楽しげに話され ている声が聞こえました。 次回以降は保護者会や成績など、参加者の方 の希望に合わせて内容を決めていく予定です。 3 福井県教育研究所 ○サイエンスカー巡回指導始まる 県内のへき地複式校ならびに小規模校などの児童・生徒を対象に、理科に関する実験 等を行い、科学に対する興味・関心を高めるとともに、科学的な見方や考え方を養うために 行っている事業です。 身近な素材を使っての、ものづくりや実験などを通じて、児童・生徒が学びを深めるきっ かけとなっており、例年、好評をいただいております。本年度も現在のところ13校の申込 を受けています。 ●福井県立福井南特別支援学校 中等部(6月 22 日) *1~3年「科学マジック」 今年度のサイエンスカー巡回はあわら市本荘小学校からスタートし、今回の福井県立特 別支援学校が3校目となります。楽しく理科を学んでいただけるように、身の回りの不思議 な現象や科学を利用した様々なメニューを用意して訪問しました。 はじめに、指示薬による色の変化や、大気圧を利用した様々な実験、偏光板や鏡を使った 光の実験を行いました。科学に関する「不思議」を体験した子どもたちからは、大きな歓声 が沸き起こっていました。 次に、浮沈子を用いて、パスカルの原理や、アルキメデスの原理を楽しみながら体験しま した。 参加した子どもたちからは、 「水の色が青や黄色に変化するのが不思議だった。 」 「水の量 を調節するのが難しかったけど上手に作ることができた。」などの感想がありました。 4 福井県教育研究所 調 査 研 究 部 ○大学入試制度改革ユニットの報告 ―高志高校への定期訪問から見えてきたこと― 高志高校を定期的に訪問し、※SGHの授業を見学しています。高志高校がSGHで実施 している「主体性・多様性・協働性」や「思考力・判断力・表現力」を育成する手法のうち、 他校でも取り入れやすいものを紹介していきたいと考えています。 現在は、2年生の「グローバル探究」の授業を中心に見学しています。生徒たちは地元企 業と協働して研究を進めたり、適切な課題設定と仮説のたて方について学んだりしていま す。当ユニットでは、生徒が能動的に課題を発見し学習を深めていくための支援方法につい て、情報を収集し、他の学校に発信できるものがないか研究をすすめています。 ※SGH(スーパーグローバルハイスクール) ◆目的:急速にグローバル化が加速する現状を踏まえ、社会課題に対する関心と 深い教養、コミュニケーション能力、問題解決力等の国際的素養を身に付け、 将来、国際的に活躍できるグローバル・リーダーを高等学校段階から育成す る。 ◆事業概要:国際化を進める国内の大学のほか、企業、国際機関等と連携して、 グローバルな社会課題を発見・解決し、様々な国際舞台で活躍できる人材の育 成に取り組む高等学校等を「スーパーグローバルハイスクール」に指定し、質 の高いカリキュラムを開発・実践する。 詳細 http://www.mext.go.jp/a_menu/kokusai/sgh/1368807.htm 5 福井県教育研究所 教 育 相 談 部 (6月 23 日実施) 「チームで取り組む生徒指導・教育相談」研修講座を開催 講師に、大阪教育大学教授の水野治久先生を当研究所の研修講座講師として初めてお招 きし、小・中・高等学校の先生方に加え、適応指導教室の指導員の方も参加され、56 名の 受講者が学ばれました。 まず、前半の講義にて教えていただいた主な内容です。 〇 学級経営を教師のリーダーシップの視点から捉え、自分自身のスタイル(規律重視タ イプと集団維持重視タイプの組み合わせ)を自己評価することが大事である。 〇 「その子に必要な援助のレベル」という視点から子どもを段階別に理解する。最も多 くの援助が必要な子どもには、スクールカウンセラーやソーシャルワーカー、中間層は 担任及び職員の連携で援助するなど、チームで行うことが重要である。 〇 質の高いチーム援助には、職員の集団づくりが必要である。 「何でも話せる雰囲気」 「助けを求められる雰囲気」が大事であり、 「自覚や責任を追及する」言動は、教師を 追い詰めることが多い。 後半は、架空の事例をもとにケース会議のロールプレイを行いました。生徒指導主事担 当、養護教諭、担任、学年主任の4つの役割になり、それぞれの持っている情報を共有し ながら、それぞれの役割からみた支援のあり方を出し合い、支援の方向性を共有していき ました。下の写真のように、どのグループも熱心な話し合いがなされました。 受講された先生方からは、 「学級経営の考え方を多面的にとらえたいと思ったので、大 変参考になりました。 」 「チームで取り組むということを、大変わかりやすく教えていただ きました。 」 「チーム援助には、全体をコーディネートする大切さが分かりました。」 「現場で早速活用できるスキルばかりで参 考になりました。教育の専門家として理論 を学ぶことは、大事だと思いました。」 「ロールプレイは難しかったが、それゆえ すごく勉強になりました。 」 「チーム援助を取り入れたケース会議をし ているが、先生方の温度差やチームという ものをあまり理解していない時もありま す。今日の内容を心の支えにがんばりま す。」などの感想をいただき大変学びの大 きい研修講座となりました。 6 福井県教育研究所 ○「学校事務職員としてできる子どもや保護者への関わり方」の訪問研修実施 6月 17 日(金)に、学校事務職員の方々を対象に子どもや保護者への関わり方について の研修を、福井県教育センターで行いました。 「学校事務職員として、支援を必要とする保護者や児童生徒にどのように関わればよいの か、事務職員として学校のサポート体制に貢献できることを教えてほしい」という依頼を受 けて、主に以下のような内容の研修を行いました。 〇ユニバーサルデザイン教育とは? ユニバーサルデザイン的な指導とは、気がかりな子にはないと困る支援であり、普通の子 にもあると便利で役に立つような指導のことである。 〇気がかりな子とは? 発達障がいの特徴を理解し、また虐待を受けている子が、発達障がいの行動特性に似た行 動を示すこともあるので、注意深い観察が必要である。 〇子どもへの声かけ 子どもをほめたり、叱ったりする時には、You メッセージと I メッセージを発達段階に応 じて使い分けるとよい。また、子どものネガティブな思いをポジティブに言い換えて、元 気づける方法もある。 〇保護者の理解と対応 「今どきの保護者」の特徴を理解し、その背景にあるものも理解することが大事である。 特に、事務職員の方は初期対応の窓口となることが多いので、初期対応の最も重要な原則 である「こじらせなくてよいものは、絶対にこじらせない」ことを心にとめる。 受講者の方々は、グループ学習と演習を中心にした研修に熱心に取り組んでいました。 感想には、 「本当に知りたかったことを教えていただきました。」「資料がわかりやすく、 聞くだけの時間よりも考える時間が多かったので、時間が過ぎるのがあっという間でし た。」「子どもや保護者の方々との信頼関係を築くことがいかに重要であるかについてよ く理解することができ、学校で業務を進めて行く上での大切な心構えを教えていただき ました。 」等の感想をいただき充実した研修となりました。 7 福井県教育研究所 ◆駐車場についてのお願い 研究所へ車でお越しの際は、「研究所本館前駐車場」または「情報教育棟前駐車場」 をご利用ください。運動公園施設改修工事のため「運動公園駐車場」は利用できません のでご注意ください。 情報教育棟前 駐車場 ◆公共交通機関の利用について 京福バスを利用する場合は、下記のダイヤを参考に、JR福井駅西口ターミナル4番5 番のりばで「運動公園行き」に乗車して、福新町一丁目の停留所で下車してください。そ の他の公共交通機関の情報は、 「ばす・でんしゃナビふくい」でご覧いただけます。 (参考)京福バス 【行き】70 系統 講座開始時刻 福井駅前発 福新町 1 丁目着 【帰り】71 系統 講座終了時刻 福新町 1 丁目発 福井駅前着 運動公園線(道守高校先回り) 9:30 8:20 8:40 8:36 8:56 13:30 12:20 12:40 12:36 12:56 運動公園線(ベル前先回り) 16:00 16:13 16:33 16:34 16:54 16:30 16:53 17:13 17:14 17:34 ◆通信型研修の受講登録について 教育研究所のホームページから個人でも学校単位の団体でも申し込むことが可能です。 お申し込みがまだの方は、ぜひご登録ください。 http://www.kyoken-fukui.net/tuushin/ 8 福井県教育研究所 ◆ID・パスワードについて ○研修講座申込について 各学校長宛に配布しているID・パスワードです。 ○学習支援システムについて 6月1日より教材研究支援システムのデータの一部が学習支援システムに移行 しました。アクセスしてみてください。 http://follower.lms.fukui-ed.jp/ ◆教育研究所HPについて 研修講座の詳細、学習支援教材、各種様式、教育データベース、リンク集など、様々 な教育情報が満載です。アクセスしてみてください。 http://www.fukui-c.ed.jp/~fec/ ◆お問い合わせ先 ○福井県教育研究所 TEL 0776-36-4850 (代表) FAX 0776-36-4851 E-mail: [email protected] ○メールマガジン ご感想やご意見は、メルマガ担当までご連絡ください。 E-mail: [email protected] 9
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