2 0 1 6 年 7 月 号 英 真 学 園 高 等 学 校 保 健 室 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 7月になり、夏の厳しい暑さがやってきました。 この時季に心配な症状といえば[熱中症]! 「水分をこまめにとる」、「塩分も補給する」など 予防のポイントは覚えていますか? 夏休み中も、気を緩めずに規則正しい生活を送って 「暑さに負けない体をつくること」も、とても大切です。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 皮ふや内臓は、体の内部や外部の温度を感知する働きがあります。感知した温度の情報は、 脳の中にある体温調節中枢の視床下部(ししょうかぶ)というところで処理され、体温を保つた めに様々な調節反応を起こします。 暑い時は、体の中に熱が溜まらないように、汗腺を活発にさせて汗が出るようにしたり、末梢神 経を広げて血液の流れ(代謝)を良くしたりして、熱を外に逃がそうとします。また寒い時は、骨 格筋を動かして熱を作ったり、皮ふの筋肉を収縮させて熱が逃げるのを減らしたりします。 この体温調節が上手く行かなかった時に、熱中症や体調不良の症状が起きます。不規則な 生活をしていると、その働きが低下し、体温調節が上手く行かないこともあるので、規則正しい 生活を送りましょう。 ●スポーツ障害とは スポーツによるケガや痛みは「スポーツ外傷」や『スポーツ障害』と言われ、外傷とは「突発的な ケガ」のことで、障害とは『使いすぎや不適切なフォームや環境により痛みが生じてくる、いわゆ る運動器の故障』のことを指します。特に、どの競技でも共通して負担がかかる体幹(腰など) や下肢(膝の関節など)は、スポーツ障害が起きやすい部位です。 ●夏季のスポーツ障害 夏休み中、部活動では各種大会に向けて練習量が増えたり、練習内容もハードなものが多く なったりすることがよくあります。時には、その身体に対する負担から、疲労骨折などの障害を 起こす危険性が高くなります。 ●腰椎疲労骨折 スポーツによる腰痛で最も注意すべきものは、疲労骨折です。早い段階で診断・治療を受け ることが出来れば、分離症にはならず、復帰も早くなります。 ※普段からウォーミングアップ・クールダウンをきちんと行い、異常を感じた時は早めに顧問の先 生に申し出たり、病院受診をしたりしましょう。またこれからの季節(夏季)は、熱中症にも注意 する必要があり、脱水によってケイレンが起きたり、体調不良からケガや事故に繋がることもあり ますので、特に充分な水分補給を心がけましょう。 運動は、健康な心身の発達にとても効果的です。ケガ、安全、体調などには充分注意をし、 有意義で充実した日々を送ってください。 Fluid…『液体』(水分+塩分)の経口摂取。意識があればスポーツドリンクなどを飲ませる。 Ice…身体の『冷却』。太い動脈が通る部位(首、わきの下、太ももの付け根)に氷を当てる・ うちわや扇風機で風を送る など。 Rest…『休息』。涼しい場所(可能なら、冷房が使える部屋)で休ませる。 Emergency…『緊急事態』の認識。先生など大人の人に知らせる・体温のチェック・ 普段から、緊急時にはどのように行動するかを考えて決めておく。
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