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2 0 1 6 年
7 月 号
英 真 学 園 高 等 学 校
保 健 室
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7月になり、夏の厳しい暑さがやってきました。
この時季に心配な症状といえば[熱中症]!
「水分をこまめにとる」、「塩分も補給する」など
予防のポイントは覚えていますか?
夏休み中も、気を緩めずに規則正しい生活を送って
「暑さに負けない体をつくること」も、とても大切です。
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皮ふや内臓は、体の内部や外部の温度を感知する働きがあります。感知した温度の情報は、
脳の中にある体温調節中枢の視床下部(ししょうかぶ)というところで処理され、体温を保つた
めに様々な調節反応を起こします。
暑い時は、体の中に熱が溜まらないように、汗腺を活発にさせて汗が出るようにしたり、末梢神
経を広げて血液の流れ(代謝)を良くしたりして、熱を外に逃がそうとします。また寒い時は、骨
格筋を動かして熱を作ったり、皮ふの筋肉を収縮させて熱が逃げるのを減らしたりします。
この体温調節が上手く行かなかった時に、熱中症や体調不良の症状が起きます。不規則な
生活をしていると、その働きが低下し、体温調節が上手く行かないこともあるので、規則正しい
生活を送りましょう。
●スポーツ障害とは
スポーツによるケガや痛みは「スポーツ外傷」や『スポーツ障害』と言われ、外傷とは「突発的な
ケガ」のことで、障害とは『使いすぎや不適切なフォームや環境により痛みが生じてくる、いわゆ
る運動器の故障』のことを指します。特に、どの競技でも共通して負担がかかる体幹(腰など)
や下肢(膝の関節など)は、スポーツ障害が起きやすい部位です。
●夏季のスポーツ障害
夏休み中、部活動では各種大会に向けて練習量が増えたり、練習内容もハードなものが多く
なったりすることがよくあります。時には、その身体に対する負担から、疲労骨折などの障害を
起こす危険性が高くなります。
●腰椎疲労骨折
スポーツによる腰痛で最も注意すべきものは、疲労骨折です。早い段階で診断・治療を受け
ることが出来れば、分離症にはならず、復帰も早くなります。
※普段からウォーミングアップ・クールダウンをきちんと行い、異常を感じた時は早めに顧問の先
生に申し出たり、病院受診をしたりしましょう。またこれからの季節(夏季)は、熱中症にも注意
する必要があり、脱水によってケイレンが起きたり、体調不良からケガや事故に繋がることもあり
ますので、特に充分な水分補給を心がけましょう。
運動は、健康な心身の発達にとても効果的です。ケガ、安全、体調などには充分注意をし、
有意義で充実した日々を送ってください。
Fluid…『液体』(水分+塩分)の経口摂取。意識があればスポーツドリンクなどを飲ませる。
Ice…身体の『冷却』。太い動脈が通る部位(首、わきの下、太ももの付け根)に氷を当てる・
うちわや扇風機で風を送る など。
Rest…『休息』。涼しい場所(可能なら、冷房が使える部屋)で休ませる。
Emergency…『緊急事態』の認識。先生など大人の人に知らせる・体温のチェック・
普段から、緊急時にはどのように行動するかを考えて決めておく。