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2−4 障害者
− 障害のある人もない人も共に生きる社会の実現に向けて −
■ 施策の基本的方向(新なごや人権施策推進プランの再掲)
主な施策
基本的方向
障害者が必要な障害福祉サービスを適切に利用することができる
よう、身近な場所での相談支援機能を充実するとともに、地域で
地域における生活の支援
の生活を支える居住の場や日中活動の場の確保、在宅での介護や
外出時の支援など、サービスの充実をはかります。また、福祉施
設入所者や入院中の精神障害者の地域生活への移行支援をはかり
ます。
在宅の重症心身障害児者が、引き続き地域で生活するため、生活
重症心身障害児者への支援
介護など日中活動の場の拡充などをはかるほか、医療ケアや専門
の充実
的療育の充実をはかります。
就労の促進をはかるため、職場開拓など一般企業への働きかけを
通じ、就職や職場定着などの支援をすすめるほか、障害者雇用促
障害者の就労支援
進企業の増加をはかります。また、授産施設などの工賃の向上を
はかるため、授産製品の利用を促進します。
特別支援学校において職業自立に結びつく就労支援の充実をはか
ります。
意識のバリアフリーの推進
障害や障害者に対する理解を深めるため、広く市民への広報・啓
発活動を実施します。
個別の教育的ニーズのある児童生徒に対して、その時点で教育的
ニーズに最も的確に応える指導を提供できる、多様で柔軟な仕組
障害者の学習機会および特
みを整備するインクルーシブ教育システム(※)構築の考え方を取
別支援教育の充実
り入れた特別支援教育を進めるとともに、学習機会の充実をはか
ります。
※ インクルーシブ教育システム(inclusive education system)
:人間の多様性の尊重等の強化、障害者が精神的および身体的
な能力等を可能な最大限度まで発達させ、自由な社会に効果的に参加することを可能とするとの目的のもと、障害のあ
る者とない者がともに学ぶ仕組み。障害のある者が教育制度一般から排除されないこと、自己の生活する地域において
初等中等教育の機会が与えられること、個人に必要な「合理的配慮」が提供される等が必要とされている。
■ 事業および事業内容等
施 策
事 業 名
地域におけ なごやか収集
る生活の支
援
事業概要
所 管
家庭から排出されるごみや資源を所 環境局
定の排出場所まで持ち出すことが困
難な高齢者や障害者等に対し、ごみ
や資源の排出の支援をはかるため、
玄関先で収集する事業を実施
-38-
再掲
○
地域におけ 障害者・認知症高 障害者や認知症高齢者が地域で安心 健康福祉局
る生活の支 齢者権利擁護事業 して生活できるよう、権利擁護、財
産管理の相談を実施するとともに金
援
銭管理・財産保全など必要な援助を
実施
○
成年後見あんしん 成年後見あんしんセンターにおい
センターにおける て、判断能力が十分でない人が住み
慣れた地域で安心して暮らすことが
支援
できるように成年後見制度の利用支
援と、市民後見人の養成と支援を実
施
○
障害児者の相談支 障害児者が地域で自立した生活がで
きるよう、障害者基幹相談支援セン
援
ターにおいて、福祉サービスの利用
援助や利用の調整、相談などを実施
○
障害者の居住の場 障害者が地域での自立生活を営むこ
とができるよう、居住の場を提供
の確保
地域で生活する障害者が、地域で引
き続き生活するため、また施設入所
者が地域生活へ円滑に移行するため
の地域生活体験事業を実施
一般賃貸住宅への入居に際して支援
が必要な障害者に対し、入居に必要
な調整・支援を行うとともに、家主
などへの相談助言を通じて支援を行
う賃貸住宅入居サポート事業を実施
日中活動の場の確 地域での自立生活や、社会参加・活
動を実現していくため、日常生活上
保
の支援を受けたり、身体機能・生活
能力の維持向上のための訓練などを
受ける多機能な活動の場を整備
創作的活動または生産活動の機会を
提供するとともに、障害者と社会と
の交流の促進などをはかる地域活動
支援事業の実施
事業者に対する調 施設および事業所に対して、その適
正な運営を確保するため、実地の指
査・指導
導監査等を実施
-39-
地域におけ 福祉施設入所者の 入所施設における集団的な生活か 健康福祉局
る生活の支 地域生活への移行 ら、障害者それぞれの状態やニーズ
に合わせた支援を充実させ、障害者
援
の希望にもとづき、自己決定と自己
選択ができる地域生活への移行を促
進
入所施設(施設入所支援)の有効な
活用を実施
障害者虐待防止事 障害者虐待の防止のために早期発
見、早期対応をめざし、障害者虐待
業の推進
相談センターおよび障害者基幹相談
支援センターなどにおいて相談・支
援を実施
○
障害者住宅環境の 玄関等の段差解消や浴室・トイレの
改造など障害者の住宅環境を改善す
改善
るため、理学療法士などが障害者の
居宅を訪問して相談に応じるととも
に、改造工事費を助成
重度障害者移動入 家庭で入浴することが難しい重度障
害者宅に移動入浴車を派遣して、入
浴事業
浴サービスを実施
市営交通料金等の 障害者が社会参加するための交通手
段の確保を目的として、市営交通機
軽減
関などを無料で乗車できる福祉特別
乗車券を交付
タクシー料金の助 重度障害者の社会参加を支援するた
成および重度身体 め、市バス・地下鉄などの利用が困
障害者リフトカー 難な重度障害者に対してタクシーの
利用料金を助成
の運行
電動車いす利用者を中心とした重度
身体障害者の移動手段の確保をはか
るため、リフトカーを運行
手話通訳者派遣お 手話通訳者派遣事業、要約筆記者派
よび要約筆記者派 遣事業及び盲ろう者向け通訳介助員
の派遣
遣
「ウェルネットな 市内のバリアフリー情報や、障害者
ごや」による福祉 の日常生活および社会生活を総合的
に支援するための法律に係る事業者
関連情報の提供
情報などの福祉関連情報をウェブサ
イトで提供
-40-
○
地域におけ 身体障害者補助犬 盲導犬、介助犬および聴導犬の飼育 健康福祉局
費用を助成
る生活の支 の育成
総合リハビリテーションセンターにお
援
いて補助犬の認定や相談などを実施
福祉都市環境整備 市民の誰もが安全で快適に生活しや
すく活動しやすい都市環境を築いて
の推進
いくため、福祉都市環境整備指針に
基づき、ハード・ソフト両面からの
福祉的整備を推進するとともに、福
祉都市環境整備指針について、近年
の法改正や社会情勢の変動等を踏ま
えた改定を実施
○
バリアフリー法に 重点整備地区におけるバリアフリー
基づく重点整備地 基本構想に基づき、すべての人が安
全で快適に移動できるよう、旅客施
区の整備促進
設とその周辺の道路、駅前広場など
の一体的整備を推進
○
民間鉄道駅舎のバ 高齢者や障害者などが利用しやすい
リアフリー化の推 移動環境の整備を図るため、民間鉄
道駅舎のエレベーターの設置等のバ
進
リアフリー化を推進
○
入院中の精神障害 地域で住む場所の確保や日中活動の
場の充実、相談支援事業などの拡
者の地域移行
充・推進をはかり入院中の精神障害
者の地域生活への移行を促進
障害者医療費助成
障害者の福祉の増進をはかるため、
一定以上の障害がある方へ、医療費
自己負担分を助成
名古屋歯科保健医 地域で診療が困難な障害児・者を対
療センターの運営 象とする障害者歯科診療を行う名古
屋歯科保健医療センター(名古屋市
助成
歯科医師会が市内 2 か所で開設)へ、
運営助成を実施
発達障害児者支援 発達障害者支援センターを核とした 子ども青少年局
発達障害児者への支援
体制の整備
障害児の放課後支 障害児を対象とした放課後等の支援
を実施
援
-41-
地域におけ 障害児通所支援事 障害児通所支援事業所に対して、そ 子ども青少年局
る生活の支 業所に対する実地 の適正な運営を確保するため、実地
指導や現地調査を実施
援
指導、現地調査
障害児相談支援
障害児通所支援の申請等にかかる障
害児の心身の状況、その置かれてい
る環境等を勘案し、利用するサービ
スの利用計画の作成・見直し等を行
う
重症心身障 重症心身障害児者 重症心身障害児者の地域生活を支援 健康福祉局
するため、通所施設などにおける重
害児者への の援護
症心身障害児者の受け入れを促進
支援
在宅の重症心身障害児者が、日常生
活動作訓練やレクリエーションなど
を行う通所援護事業を実施
重症心身障害児者が安心して生活で
きるよう、施設での医療的ケアや介
護を実施するとともに、重症心身障
害児者の地域生活の拠点となる施設
を運営
障害者の就 各分野の連携によ 障害者就労等の相談支援機関を中心 健康福祉局
労支援
る就労支援ネット に、福祉施設、特別支援学校、ハロ
ーワーク、事業主など関係機関と就
ワークの充実
労支援ネットワークを構築して、福
祉・教育・労働施策との連携を強化
就労移行支援事業 一般企業などへの就労に向けて、訓
練や実習、適性に合った職場探し、
の充実
就労後の職場定着を支援する就労移
行支援事業を実施
就労継続支援事業 一般企業などで就労が困難な障害者
に働く場を提供する就労継続支援事
の充実
業を実施
障害者雇用促進企 法定雇用率以上の障害者を雇用して
いる企業を「障害者雇用促進企業」
業認定等制度
等として認定するとともに障害者就
労施設等を登録し、優遇措置を設け
るなど製品等の販売促進をはかる事
業を実施
-42-
○
障害者の就 障害者就労定着支 一般企業等に就職している障害者を 健康福祉局
労支援
援事業補助金の交 対象に、就職後 3 年までの間に就労
定着のための支援を行った事業者に
付
対し補助金を交付することにより、
障害者の一般就労の定着および促進
をはかる事業を実施
意識のバリ 意識のバリアフリ 障害を正しく理解するとともに、偏
見や差別のないまちづくりを推進す
アフリーの ーの推進
るため、啓発活動などを実施
推進
障害者の学 特別支援学級の設 知的障害、自閉症・情緒障害等の障 教育委員会
害種に応じた特別支援学級の設置
習機会およ 置
び特別支援
教育の充実
職業自立に向けた 特別支援学校高等部における職業教
育の推進
就労支援の充実
障害者を対象とし ボランティアによる支援を得ながら
た講座・事業の開 学習したり、障害のない方とも交流
したりできる、障害者を対象とした
設
講座・事業の開設
・障害者を対象とした、又は障害者
も受講できる講座・事業(生涯学
習センター及び女性会館で 17 講
座・事業)
・障害者学習支援のためのボランテ
ィア養成講座(生涯学習センター
及び女性会館で 2 講座・事業)
障害児保育
保育所等における障害児の成長・発 子ども青少年局
達の促進をはかるため、健常な子ど
もとともに集団保育が可能な障害の
ある子どもの保育を実施
障害児保育巡回指 医師、心理判定員、セラピストなど
の資格および経験を有する者を巡回
導の実施
指導員として委嘱し、障害児が入所
する保育所等を訪問して個々の障害
児の状況に応じた保育者・保護者へ
の相談指導を実施
-43-
○
その他
保健所におけるこ 各保健所において、精神科嘱託医、 健康福祉局
ころの健康相談事 精神保健福祉相談員等を配置し、精
神保健福祉に関する相談や訪問援助
業
を行うほか、家族教室などのグルー
プワーク、地域関係組織の育成援助
や関係機関の連携強化を図るととも
に、こころの健康づくりや精神障害
に対する正しい知識の普及啓発を実
施
○
精神保健福祉セン 市民のこころの健康づくりの推進や
タ ー に お け る 啓 精神障害者の社会復帰・社会参加の
促進をはかるため、精神保健福祉活
発・相談・指導
動の中心的な施設である精神保健福
祉センターにおいて、普及啓発や特
定相談、認知行動療法を取り入れた
支援プログラム、関係機関への技術
援助などを実施
○
精神障害者に対す 精神障害者の人権に配慮した適正な
る適正な医療の確 医療と保護をはかるため、精神科病
院に対して実地指導、実地審査を行
保
うとともに、精神医療審査会におい
て入院の要否および入院患者の処遇
の適否の審査を実施
・精神科病院の指導監督 各病院 1
回
・精神医療審査会の開催 合議体 32
回、全体会議 1 回
障害者差別解消法 障害者差別に関する相談に応じ、紛
争の防止・解決を図る障害者差別相
の推進
談センターの運営や啓発活動を実施
-44-
○