【次世代育成支援レター】NO.67 平成28年7月 次世代育成支援対策に積極的に取り組み、各種の認定・認証を受けている企業様の中から特徴的な事例をご紹 介するシリーズ、今回は石井造園株式会社様です。 石井造園様の取り組み 石井造園株式会社様(本社:横浜市栄区、代表取締役 石井直樹様)は、1965 年(昭和40年)に植木および 園芸植物の生産販売業として創業し、その後、造園工事・土木工事部門などを加え、昨年創業50周年を迎えま した。創業者が「緑豊かな生活の提案」を志し、地元密着で事業を着実に拡大して50年、2代目社長は地域社 会の皆様に心から感謝し、さらに企業の存在意義を高めることを目指しています。 そのため、企業の社会的責任(Corporate Social Responsibility、略称CSR)を重視しています。企業は、 事業活動を続けていくにあたり、従業員・顧客・取引先・地域社会・行政など多様な利害関係者(ステークホル ダー)と関わっています。ステークホルダーと積極的に対話し、良好な関係を保ちながら経営を続けることがC SR活動にほかなりません。 その一環として、石井造園様は、まず従業員の多様性・人格・個性を尊重するとともに、安全で働きやすい職 場環境を実現しようと努力されています。その結果として、各種の認定・認証を受けています。 <横浜型地域貢献企業><県子育て支援推進事業><よこはまグッドバランス賞> 社員は9人、うち女性社員は2人(事務職)ですが、女性が子育てと仕事を両立させて働き続けることができ るよう、勤務時間帯の柔軟な変更を認め、社員の助け合いの意識啓発を図ってきました。 そのほか、次世代育成に有用な次のことを実行しています。 1.インターンシップ等の積極的な実施 大学生のインターンシップ受け入れや地域の小学生の職場訪問、中学生の職場体験、養護学校生の職業体験 などを積極的に実施し、横浜市教育委員会の取り組み「短期企業等派遣研修」では小中学校の教員の受け入れ も行っています。 2.技術の共有化とチームワークの強化 業界特有の「現場代理人制度」という制約により人員配置の難しさがありましたが、四半期ごとや現場工期 ごとに社員の組み合わせを可能な限り計画的にローテーション化し、技術の共有化とチームワークの強化を図 ることにより、休暇を取りやすくするなどワークライフバランスの実現を目指しています。 上記のような取り組みをはじめ、会社主催のマルシェ(市場)も継続して春秋2回開催するなど、CSRを積 極的に推進してきた石井造園様は、2016 年5月に世界的なCSR認証として急速に普及しているBコーポレーシ ョン認証を取得しました。日本では2社目のようで、その先進性が際立ちます。 <Bコーポレーションの認証マーク> ※Bコーポレーションは、米国ペンシルバニア州に本拠を置く非営利団体のBLab が運営しているCSR認証制 度で、環境、社会に配慮した事業活動を行っており、アカウンタビリティや透明性などBLab の掲げる基準を 満たした企業に対して与えられる民間認証です。「B」は「Benefit(ベネフィット:利益)」を意味してお り、環境やコミュニティ、従業員といったステークホルダーに対する利益を指しています。 CSRは、簡単に言えば、企業が社会に対して一定の責任を果たし、社会とともに発展していくための活動で すが、その範囲は多岐にわたっています。石井造園様では、地域社会の皆様に向けたCSR報告会も毎年実施し ています。 石井造園様は、これまで培った経験とノウハウを活かしながら、人を大切に、「企業活動を通して地域と幸 せを共有する企業」を目指して邁進しています。 <個別相談の実施> 次世代法に関する「行動計画の策定・届出」「認定・認証の取得」などについて、ご要望をいただければ、次 世代育成支援対策推進員(特定社会保険労務士)がお伺いして個別相談にお応えいたします。お気軽にご連絡く ださい。 神奈川県経営者協会 TEL 045-671-7060
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