垂水会 サークル・クルレ 活動日である第 3 日曜日 6 月 19 日は、生憎夜来の 雨が降り止まず活動の有無が懸念されたが、それは全 活動現場報告 平成 27 年度「サークル・クルレ」の活動 に対し社団法人・クルレ様から感謝状と 金一封を頂いたので、その御礼も兼ねて くの徒労であることが訪問で明らかになりました。 武内代表他 松谷、嶋崎、田中の 4 名で 9 時、落ち合い場所のあじさい公園駐車場を活動メン 活動振りの現地見学をさせて頂いた。 バー・幅代表他 4 名と我々4 名が 2 台に分乗して出発。 これはその見聞録である 約 15 分程で西区櫨谷の如意寺近くの畑に到着した。 雨の中、10名程が既に作業を開始していた。今日の作業は、500本のサツマイモ苗の植 え付け。苗は既に準備されており植え付け時期も待ったなしの状況でした。基本的に農業は、 天候にあまり左右されるものでなく、まして、第3日曜日を貴重な活動日としている関係、 雨くらいで無駄にすることが出来ないことを知らしめられました。 1000㎡は、14、5名では広すぎるスペースだが、幅さんを先頭に早々に作業が開始さ れた。幅さんは、園芸13期卒で、卒業後も園芸のサポーターとしてご活躍されただけあり、 畝つくり、苗の植え付け用穴掘り作業などすべてに手際良い動きをみせられ感心させられま した。畑作りは、植え付けの前の準備作業(栽培計画と土つくり)の方が重要なので、赤堀ク ルレ代表の思いとそれをサポートする幅さんの技量と熱意が上手く噛み合ってのことだと 思い、ここに至るまでのご両人のご努力は大変なものがあったろうと敬意を表します。 同行した松谷、嶋崎の両名も皆の作業振りにあおられる様に畑に入り、作業の手伝いを始め ましたが、どの程度役に立ったのか心許ないところでした。 幅さんと赤堀富子クルレ代表 サツマイモの植え付け作業 植え付けを完了した畑 赤堀代表は、西舞子で絵画教室を主宰さ れる中、発達障害児の情操教育として畑 仕事を思い付かれたそうです。 障害児は、人の話を聞けない、幾つかの 指示を出しても最後の指示しか覚えられ ない。運動もボディバランスが悪く、ス ポーツのルールを理解出来ないので動き たがらず家に籠りがちになるそうです。 「子供は人の中に入らないと育たない」 を信念に、畑の中で大人と一緒に働く、 仕事を体験することを、土いじりや草抜きなど「のら仕事」をしながら積ませているそうで す。これにより作物と雑草の違いや畑を斜めにしか歩けなかった子供も畦道を真直ぐ歩ける ようになり、成長していくのがはっきり見て取れるようになったそうです。我々の目から見 ても働く子供たちの姿に何の違和感も感じませんでした。 植え付け作業は1時間ほどで終え、今度は伊川谷小寺にある別の農園で収穫作業をするとの 事でさらに同行させて頂きました。ここも1000㎡の広さでトマト、キュウリ、ナスなど 夏野菜が植え付けられてあり収穫時期を迎えておりました。子供達も嬉しそうに収穫に励ん でおりました。畑は、農薬を一切使わず有機肥料だけで野菜を栽培することを実践されてお ります。無農薬で 100%有機栽培した野菜の 1 部は販売して、種や苗、肥料などの購入資金 に充てられているそうです。自分達が育てた旬の野菜を美味しく口にすることで子供たちも 労働と収穫の喜びを体感しているであろうことを強く感じました。 降りしきる雨の中でしたが、心温まる思いと感動で取材を終えることが出来ました。帰り際 には我々にまで収穫物を分けて頂き、感謝の念に絶えません。有難うございました。 西区伊川谷小寺にある圃場 【文責・田中栄雄 写真・武内 宏】
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