PowerPoint プレゼンテーション

第4号
平成28年 7月11日
発 行 仙北地域振興局
農業振興普及課
生育状況に応じた追肥を心がけましょう!
直播ほ場生育調査結果(7/5現在)
7月5日に行った生育調査の結果は下表のとおりです。いずれのほ場も、目標生育量は概ね
確保されております。茎数450本/㎡が確保されたほ場では、直ちに中干しを行います。直播
の場合は、転び倒伏を防止するため、中干しの程度は移植よりもやや強めに行います。また、
地耐力を高めるため溝きりを合わせて実施しましょう。
表 直播ほ場生育調査結果(7/5現在)
草丈
茎数
(cm) (本/㎡)
あきたこまち カルパー・点播 5月14日
43.1
714
めんこいな
鉄・点播
5月12日
44.9
749
あきたこまち
鉄・点播
5月16日
39.0
634
品種
播種方式
播種日
葉色
備考
(SPAD値)
43.1
直播定点
43.3
直播実証ほ
42.7
直播実証ほ
葉数
9.5
9.4
9.7
これまでの気象経過(アメダス大曲)
気温 ℃
1
5
10
15
20
25
30
6月
1
3
7月
日照時間
実況値
平年値
降水量 ミリ
実況値
平年値
1
5
10
15
6月
20
25
30
1
7月
3
1
5
10
15
6月
20
25
30
1
3
7月
今後の気象(仙台管区気象台)
〈予想される向こう一ヶ月の天候〉 平成28年6月30日発表
平年に比べ曇りや雨の日が多いでしょう。平均気温は高い確率60%です。降水量は多い確率60%
です。週別の気温は、1週目は高い確率70%です。2週目は高い確率50%です。
〈予想される向こう三ヶ月の天候〉 平成28年6月24日発表
7月 平年に比べ曇りや雨の日が多いでしょう。降水量は平年並または高い確率ともに40%です。
8月 平年と同様に晴れの日が多いでしょう。降水量は多い確率が40%です。
9月 天気は数日の周期で変わるでしょう。降水量は少ない確率が40%です。
7月に入り気温の高い日が多くなっています。熱中症への注意を呼びかける「高温注意情報(気象庁
発表)が発表された時は、屋内屋外に関係なく、普段以上に農作業等に注意し、熱中症予防対策をとり
ましょう!!
幼穂形成期以降の水管理について
①幼穂形成期(7/25頃)から穂ばらみ期にかけて、出穂前12日頃は最大危険期として、日平均
気温20℃(最低気温17℃)以下の日が続き、日照時間の少ない場合には、障害不稔が発生す
る恐れがあります。
②障害不稔の被害を軽減するため、あらかじめ低温が予想される場合には、幼穂形成期に入った
ら、25℃程度の水を10㎝程度に保つ前歴深水処理を行います。
③高温時やフェーン現象時には、掛け流しや水の入れ替えにより根の活力維持に努めましょう。
病害虫の発生概況及び防除対策(作況ニュースNo.4より)
① 葉いもち
葉いもちの全般発生開始期はやや早い、発生量は平年並みと予想されています。ほ場を巡回し、
本田の葉いもち発病状況を確認し、一見して多発した状態や坪状の発病が見られる場合は直ちに
予防剤と治療剤の混合剤(ブラシン剤またはノンブラス剤)の茎葉散布を行います。その後、必
要に応じてビーム剤を追加防除します。なお、薬剤の使用にあたっては、薬剤の使用回数及び成
分の総使用回数を超えないよう注意します。
② 斑点米カメムシ類
表 斑点米カメムシの発生予測
予報内容
害虫名
アカスジカスミカメ
アカヒゲクビホソミドリカスミカメ
発生時期
早い(前年よりやや早い)
早い(前年より早い)
発生量
多い(前年よりやや多い)
やや多い(前年よりやや多い)
6月4半旬までの予察灯におけるアカスジカスミカメの初誘殺日は早く、誘殺数は多でした。
アカヒゲホソミドリカスミカメの初誘殺日は早く、誘殺数はやや多でした。
アカスジカスミカメ
○体長:4.6~6mm
○7月下旬以降に発生した
成虫が加害
○水田内に雑草があれば
幼虫も発生し、加害する。
図 主要な斑点米カメムシ類の特徴
アカヒゲホソミドリカスミカメ
○体長:5~6mm
○8月下旬~9月に水田内で増
殖した成虫や幼虫が加害
斑点米カメムシ類の発生を抑える雑草管理
(1)農道や畦畔、休耕田の草刈りは、イネの出穂15~10日前(平年7月25日頃)まで
に実施します。8月には出穂期10日後頃の茎葉散布剤の散布7日後までに畦畔
や農道の草刈りを実施し、アカスジカスミカメの増殖源となるイネ科雑草の除去に努め
ます。その後、イネの収穫2週間前までは草刈りしません。
(2)水田畦畔刈り込み代用剤を7月上~中旬に散布すると40~50日の抑草効果が期待でき
ます。
(3)斑点米カメムシ類のすみかとなるイネ科雑草が主体の牧草地や休耕田が隣接したほ場な
どの谷発芽予想されるほ場では茎葉散布剤は出穂期10日後頃と同24日後頃の2回散布
が基本となります。散布計画の策定と薬剤の準備を早めに行いましょう。
直播栽培における追肥について
○直播栽培においては、基肥量が適切であれば、一般に幼穂形成期(7月20日~25日頃)の
追肥は必要ありません。
○しかし幼穂形成期の極端な葉色低下は、1穂籾数不足につながることから、葉色(SPAD値)で
38以下)の場合は幼穂形成期の追肥が必要となります。
○上記の場合に該当しない場合は、幼穂形成期の追肥は控えましょう。また基肥一発肥料を
使用している場合も、幼穂形成期の追肥は控えましょう。
○減数分裂期(7月末頃)の追肥は、主茎の止葉が葉耳間長±0cmの時に行います。生育状況
を見ながら N 2kg/10aを上限に実施します。
○【参考】水稲直播栽培の時期別目標生育量
(最高分げつ期7/15、幼穂形成期7/25 あきたこまち、目標収量570kg/10a)
草丈
茎数
(㎝) (本/㎡)
葉数
(葉)
葉色
(SPAD)
生育量
栄養診断値
草丈×㎡茎数 生育量×葉色
3
3
(×10 )
(×10 )
上限
58
700
10.5
46
40.6
18.6
目標
56
600
10
44
33.6
14.8
下限
54
500
9.5
42
27.0
11.3
上限
幼穂形成期
目標
7月25日
下限
68
650
11.2
44
44.2
19.4
66
590
10.6
42
38.9
16.4
64
490
10.2
40
31.4
12.5
最高分げつ期
7月15日
暑い日が続いています。こまめな水分補給、こまめな休息を!!