p50 ● 性能照査型の設計手法 設 計: 複数の要求に対して1つのかたちで応えること (提案すること) 設計成果物 (紙に書かれている) p50 ○ 性能照査型の設計手法 照 査: 設計成果物が将来発揮する性能を評価し, 要求性能を満足しているか判定すること 照査には,定量的な予測技術が不可欠 設計者の創造的な行為: 技術者の画一的な作業: 同じ要求に対して複数のかたち,設計成果物が存在する 1つの設計成果物に対する照査結果(判定)は, だれが照査しても同じ 100人いれば100の結果がある ● コンクリートに要求される性能 ・ フレッシュコンクリートの施工性 100人いても結果は1つ ● 配合設計 スランプ,Gmax 一つのかたち 材料の組合せとその比率を1つ決めること 使用材料の決定:セメント,骨材および混和材料の種類 ・ 硬化コンクリートの 強度 (製造現場によっては限定される) 圧縮強度(標準養生,28日) 耐久性 ∝ 圧縮強度 圧縮強度が要求を満足していれば 耐久性も概ね大丈夫 比率の決定:単位水量W,細骨材率s/a,水セメント比W/C (C/W) 計画配合 スランプ (cm) 空気量 (%) W/C (%) s/a (%) 単位量 (kg/m3) W C S G Ad 1 ○ スランプと強度のコントロール ● 設計の照査 コンクリートに要求される性能:スランプと強度 配合設計で決める項目:W,s/a,W/C (C/W) :設計成果物が将来発揮する性能を評価し, 要求性能を満足しているか判定すること 将来の性能を予測する技術が必要 スランプの予測技術 実用的な予測技術はない (空気量は与条件) スランプはWで,強度はW/Cで それぞれ独立にコントロールすることができる 使用材料の物性値と過去の実績に基づき, 目標とするスランプが得られるようにWとs/aを決める 決められたWとs/aに従えば, だれでも同じ結果(スランプ)を得ることができる 仕様規定型の設計 ○ 圧縮強度の予測式 f 'c 20.2 28.4 C / W (標準養生,4週間) ● 性能照査型の設計 1.設計段階 (1)W/Cの決定 (2)要求を満足するWとs/aの決定 ← 仕様規定型 (3)各材料の単位量の決定(配合計算) 設計者の創造性 や自由度がない (2)Wとs/aの決定 使用材料の条件: Gmax=20mm, AE減水剤を使用 過去の実績:s/aおよびWの概略値 p54,表2.19 air=6%, s/a=45%, W=165kg/m3 s/aおよびWの概略値 (1) この表に示す値は,全国の生コンクリート工業組合の標準配合 などを参考にして決定した平均的な値で,骨材として普通の粒度の 砂(粗粒率2.80程度)および砕石を用い,水セメント比0.55程度,スラ ンプ約8cmのコンクリートに対するものである. 2.照査段階 (1)圧縮強度の照査 2 ○ s/aの補正 ○ 条件の整理 スランプが8cmになる概略値 air=6%, s/a=45%, W=165kg/m3 概略値の条件 2.80 砂のF.M. W/C 0.55 8 スランプ(cm) 6 空気量(%) 今回の条件 2.67 0.53 10 6 スランプが10cmになるように補正する 今回の条件 概略値の条件 2.67 2.80 s / a 45 0.5 0.1 補正の数値 1 0.53 0.55 0.05 区分の数値 45 0.65 0.4 43.95 s / a 44.0 % 3
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