平成 27 年国勢調査抽出速報集計結果 (長崎県分)の公表について

平成 28 年 7 月 15 日
統計課 人口生活統計班
内線 2225
担当者:指田、志田
平成 27 年国勢調査抽出速報集計結果
(長崎県分)の公表について
平成27年国勢調査抽出速報集計による結果が、6月29日に総務省から公表されました。
その中から、本県に係る集計結果を下記のとおり取りまとめましたので、お知らせします。
なお、この抽出速報集計結果は、全世帯の中から約100分の1の比率で抽出した世帯の調査
票から基本的な事項について集計したもので、10月に総務省が公表予定の人口等基本集計をは
じめ、今後公表される全数集計の結果とは必ずしも一致しません。
記
《本県の特徴》
● 本県の15歳未満人口(年少人口)の割合は、平成22年の13.6%から0.7
ポイント低下し、12.9%となった。
都道府県別に見ると高い方から全国で21番目。九州沖縄では沖縄県、佐賀県、宮
崎県、熊本県、鹿児島県、福岡県に次いで7番目。
● 本県の65歳以上人口(老年人口)の割合は、平成22年の26.0%から3.6
ポイント上昇し、29.6%となった。
都道府県別に見ると高い方から全国で17番目。九州沖縄では大分県に次いで2番
目。
● 本県の65歳以上人口のうち1人暮らし人口の割合は、平成22年の17.1%か
ら0.1ポイント減少し、17.0%となった。
全国では平成22年の16.4%から0.4ポイント増加し、16.8%となった。
《 年少人口の割合(高い順) 》
全 国
12.7%
1位 沖縄県
2位 滋賀県
3位 愛知県
《 老年人口の割合(高い順) 》
全 国
26.7%
17.2%
14.6%
14.0%
1位
2位
3位
(以下、九州各県の順位)
4位 佐賀県
14.0%
5位 宮崎県
13.5%
6位 熊本県
13.4%
7位 鹿児島県 13.4%
10位 福岡県
13.3%
21位 長崎県
12.9%
26位 大分県
12.7%
秋田県
高知県
島根県
33.5%
32.9%
32.6%
(以下、九州各県の順位)
11位 大分県
30.2%
17位 長崎県
29.6%
18位 宮崎県
29.4%
19位 鹿児島県 29.3%
22位 熊本県
28.7%
31位 佐賀県
27.7%
38位 福岡県
26.2%
47位 沖縄県
19.7%
1
1
人口構造
○
○
○
○
(図1・表1参照)
15歳未満人口の割合は12.9%であり、高い方から全国で21番目。
15~64歳人口の割合は57.5%であり、高い方から全国で32番目。
65歳以上人口の割合は、29.6%であり、高い方から全国で17番目。
平成22年と比べると、15歳未満人口は9.2%の減少、65歳以上人口
は9.4%の増加。
・ 本県の総人口1,377,800人を年齢3区別にみると、年少人口(15歳未満の人口)は
175,600人(総人口の12.9%)、生産年齢人口(15~64歳)は783,100人
(同57.5%)
、老年人口(65歳以上)は404,000人(同29.6%)
。
・ 平成22年と比べると、総人口は48,979人(3.4%)の減少。
年齢3区分別でみると、年少人口は17,828人(9.2%)、生産年齢人口は74,316人
(8.7%)の減少に対し、老年人口は34,710人(9.4%)の増加。
・ 年少人口は、昭和10年の37.8%をピークとして以降減少傾向が続き、12.9%と国
勢調査が始まってから最も低い割合となった。
・ 生産年齢人口は、昭和35年までは50%台で、40年代以降は昭和60年をピークとして
60%台で推移していたが、今回の調査で57.5%となった。
・ 老年人口は、昭和25年の5.0%をボトムとして以降増加傾向が続き、29.6%と国勢
調査が始まってから最も高い割合となった。
・ 平成22年と比べると、年少人口の割合は0.7ポイント低下しているのに対し、老年人口
の割合は3.6ポイント上昇しており、少子・高齢化が進行している。
本 県
全 国
図1
年少人口
生産年齢人口
12.9(▲0.7)
57.5(▲2.9)
12.7(▲0.5)
60.6(▲3.2)
※注 ( )内は平成22年の割合からの増減
老年人口
%
29.6(3.6)
26.7(3.7)
年齢(3区分)別人口の推移
万人
180
160
140
120
100
80
60
40
20
0
T
9
年
T
1
4
年
S
5
年
S
1
0
年
S
1
5
年
15歳未満人口
S
2
2
年
S
2
5
年
S
3
0
年
S
3
5
年
S
4
0
年
S
4
5
年
15歳~64歳人口
2
S
5
0
年
S
5
5
年
S
6
0
年
H
2
年
H
7
年
65歳以上人口
H
1
2
年
H
1
7
年
H
2
2
年
H
2
7
年
総数
2
就業者等の状況
○
(図2~3・表2~5参照)
第3次産業就業者の割合が拡大。
・ 本県の人口を産業3部門別に見ると、農林・漁業の第1次産業就業者は51,300人(全
体の8.2%)
、鉱業建設業及び製造業の第2次産業は121,800人(同19.5%)、運
輸・通信、卸小売、飲食店、サービスなどの第3次産業は452,300人(同72.3%)。
・ 産業3部門別の就業人口の割合を見ると、第1次産業の割合は平成22年の8.2%と同水
準、第2次産業の割合は平成22年の20.2%から19.5%へ0.7ポイント低下してい
るが、第3次産業の割合は71.6%から72.3%へと0.7ポイント上昇し、第3次産業
の割合の拡大が続いている。
第1次産業
第2次産業
8.2( -
)
19.5(▲0.7)
4.1(▲0.1)
24.1(▲1.1)
※注 ( )内は平成22年の割合からの増減
本 県
全 国
図2
第3次産業
%
72.3(0.7)
71.9(1.3)
産業3部門別就業人口の推移
就業者数 (人)
800,000
700,000
600,000
500,000
400,000
300,000
200,000
100,000
0
H7
第1次産業
○
○
H12
H17
第2次産業
H22
第3次産業
H27
就業者数
労働力率は平成22年と比べて男性で低下、女性で上昇。
女性の労働力率は、30~34歳、45~49歳で8割超。
・ 15歳以上人口の労働力率は57.1%、平成22年と比べると0.4ポイント低下。
・ 男女別に見ると、男性が67.7%、女性が48.0%で、平成22年と比べると男性が
2.0ポイント低下しているのに対し、女性は1.0ポイント上昇。
・ 女性の30~34歳の労働力率が82.1%、45~49歳が82.9%と8割を超えた。
・ 女性の労働力率について、いわゆる男女雇用機会均等法が施行される直前の昭和60年と年
齢5歳別階級別にみると、25歳から64歳まで上昇傾向となっている。
3
図3
労働力率の推移(女)
労働力率の推移(男)
S60年
%
H22年
H27年
100.0
100.0
80.0
80.0
60.0
60.0
40.0
40.0
20.0
20.0
0.0
0.0
H22年
H27年
65 69
60 64
55 59
50 54
45 49
40 44
35 39
30 34
○
○
25 29
世帯の状況
20 24
15 19
65
60 64
55 59
50 54
45 49
40 44
35 39
30 34
25 29
20 24
15 19
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ 歳
以
上
歳
3
S60年
%
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
歳
(図4~5・表6~7参照)
1世帯当たりの世帯員数は0.01人減少。
一般世帯のうち最も数が多いのは1人世帯。
・ 一般世帯数は536,300世帯で、平成22年と比べると20,595世帯(3.7%)
減少。
・ 1世帯あたり人員は2.46人で、平成22年と比べて0.01人減少。
・ 一般世帯のうち、本県で世帯数が最も多いのは1人世帯の162,500世帯(一般世帯の
うち30.3%)
。次に多いのは2人世帯の142,400世帯(同30.3%)であり、こ
れらの世帯で一般世帯数の半数以上(同60.6%)を占める。
本 県
全 国
図4
1人世帯の割合
2人世帯の割合
30.3(0.9)
30.3(0.3)
32.5(0.1)
28.0(0.8)
※注 ( )内は平成22年の割合からの増減
3人世帯の割合
%
17.7(▲0.7)
18.3( 0.1)
世帯人員別世帯数の増減率(H22との比較)
%
3.0
2.0
1.0
0.0
-1.0
1人世帯
2人世帯
3人世帯
4人世帯
-2.0
-3.0
-4.0
-5.0
-6.0
-7.0
-8.0
-9.0
-10.0
本県
4
全国
5人世帯
○
○
65歳以上1人暮らし人口は68,700人。
65歳以上人口に占める1人暮らしの割合は17.0%。
・ 65歳以上人口のうち1人暮らしの人口は68,700人となり、平成22年と比べて
5,455人(8.6%)増加。
・ 65歳以上人口に占める1人暮らし人口の割合は17.0%であり、平成22年の
17.1%から0.1ポイント低下。
本 県
全 国
図5
65歳以上人口に占める1人暮らし人口の割合
17.0(▲0.1)
16.8( 0.4)
※注 ( )内は平成22年の割合からの増減
%
65歳以上人口の増減率(H22との比較)
%
20.0
18.0
16.0
14.0
12.0
10.0
8.0
6.0
4.0
2.0
0.0
65歳以上人口
うち1人暮らし人口
本県
4
配偶関係
○
○
全国
(図6・表8参照)
「未婚」の割合は男性が高く、「死別」及び「離別」の割合は女性が高い。
「有配偶」が「未婚」の割合を上回るのは男女共に30代以降の年齢階級。
・ 男女別15歳以上人口を配偶関係別に見ると、男性は、「未婚」が15歳以上の男性 の
29.6%、
「有配偶」が61.8%、
「死別」及び「離別」が8.6%。
女性は、「未婚」が22.2%、「有配偶」が52.3%、「 死別」及び「離別 」が
25.6%。
・ 「有配偶」の割合が「未婚」の割合を上回るのは、男性は35~39歳の年齢階級、女性は
30~34歳以上の年齢階級。
5
図6
配偶関係、年齢(5歳階級)、
男女別15歳以上人口の割合(男)
%
100.0
100.0
90.0
90.0
80.0
80.0
70.0
70.0
60.0
60.0
50.0
50.0
40.0
40.0
30.0
30.0
20.0
20.0
10.0
10.0
0.0
0.0
歳
~
歳
75
有配偶
歳
~
70 74
歳
~
65 69
歳
~
60 64
6
歳
~
55 59
未婚
歳
~
50 54
歳
~
45 49
歳
~
40 44
死別・離別
歳
~
35 39
歳
~
30 34
~
25 29
歳
歳
以
上
20 24
~
15 19
歳
75
歳
~
70 74
有配偶
歳
~
65 69
歳
~
60 64
歳
~
55 59
歳
~
50 54
未婚
歳
~
45 49
歳
~
40 44
歳
~
35 39
歳
~
30 34
~
25 29
歳
20 24
15 19
~
配偶関係、年齢(5歳階級)、
男女別15歳以上人口の割合(女)
%
~
歳
死別・離別
歳
以
上
【利用上の注意】
1. 抽出速報集計結果は、全世帯のうちから約100分の1の比率で抽出した世帯の調査票を
基に基本的な事項について集計したものである。
この統計表は、抽出速報集計結果のうち主要なものを収録している。
2. 結果数値は、抽出による標本誤差を含んでおり、後日公表される全世帯の調査票を基にし
た集計による結果数値とは必ずしも一致しない。
3. 10位の数字を四捨五入して100単位で表章しているため、総数と内数を合計した数値
とは必ずしも一致しない。
4. 平成27年の国勢調査は、調査時(平成27年10月1日午前零時現在)にわが国に常住
するもの(外国人を含む。
)で、次のものを除く者について行われた。
(1)外国政府の外交使節団・領事機関の構成員(随員を含む。
)及びその家族
(2)外国軍隊の軍人・軍属及びその家族
5. 平成27年国勢調査は、わが国の地域のうち、国勢調査施行規則第1条に規定する次の島
を除く地域において行われた。
(1)歯舞群島、色丹島、国後島及び択捉島
(2)島根県隠岐郡隠岐の島にある竹島
6. 統計表中の「-」は、単位未満又は該当数字のないこと及び比較対象外を示す。
7. 平成22年までの数値は確定値、平成27年は速報値を使用。
8. 割合は、特に注釈のない限り分母から不詳を除いて算出し、小数点以下第2位を四捨五入
している。
9. その他の詳細は、総務省統計局ホームページ http://www.stat.go.jp/ を参照ください。
【用語の解説】
1.世帯の種類
国勢調査では、世帯を「一般世帯」と「施設等の世帯」の2種類に区分している。
「一般世帯」とは、「施設等の世帯」以外の世帯をいう。
「施設等の世帯」とは、学校の寮・寄宿舎の学生・生徒、病院・療養所などの入院者、社会
施設の入所者、自衛隊の営舎内・艦船内の居住者、矯正施設の入所者などから成る世帯をい
う。
2.労働力率
15 歳以上人口(労働力状態「不詳」を除く。)に占める労働力人口の割合をいう。
3.配偶関係
配偶関係については、届け出の有無にかかわらず、実際の状態により次のとおり区分してい
る。「未婚」はまだ結婚したことのない人、「有配偶」は妻又は夫のある人、「死別」は妻又
は夫と死別して独身の人、「離別」は妻又は夫と離別して独身の人をいう。
7