シーズタイトル 射出成形シミュレーション用樹脂粘度測定装置の開発 氏名(所属、役職) 研究責任者:田平公孝(広島県立総合技術研究所 西部工業技術センター 材料技術部 副部長) コーディネータ :土居睦明 (広島県立総合技術研究所 食品工業技術センター センター長) H23 年度採択課題名、 射出成形シミュレーション用高せん断樹脂粘度測定装置の開発 (課題番号) (AS231Z01266B) 技術キーワード 射出成形、成形シミュレーション、樹脂粘度 【従来技術・競合技術との比較】 【新技術の概要】 プラスチック成形業界において金型設計・試 本技術による樹脂粘度は、従来のキャピラリー 作において射出成形シミュレーションが重要視 法による樹脂粘度に比べ粘度データが正確であ されてきているが,ガラス繊維などフィラーを るため,射出成形シミュレーションの精度が向 含む樹脂の粘度はデータの正確さに問題がある。 上し,その結果,金型試作回数が削減可能とな 従来のキャピラリー法では繊維破断が殆ど起き り,金型試作の期間短縮,コストダウンへ貢献 ないが実成形では繊維破断が発生するためであ することが期待できる。 る。そこで,実成形に用いる射出成形機に取り 付けて測定が可能な樹脂粘度測定装置を開発す ることで正確な樹脂粘度データが得られるよう になった。 従来法データによる結果(長繊維) 実際の射出成形結果(長繊維) 射出条件 成形機 シリンダ温度 金型温度 射出速度 スクリュ形状等による粘度変化(繊維切断)に対応 J75-EⅡ 200℃ 40℃ 97mm/sec 開発法データによる結果(長繊維) 開発法データによる結果(長繊維) 図3 データによるシミュレーションの差 繊維破断の少ない スクリュ 繊維破断の多い スクリュ 【本技術に関する知的財産権(ある場合のみ)】 1.特開 2011-163873 号 長繊維 短繊維 粘度高 粘度低 「樹脂粘度測定方法および樹脂粘度測定装 置」、出願人:広島県 図 1 繊維長と粘度の関係 【想定される技術移転】 樹脂粘度を正確に測定する事で射出成形シミ 100000 ュレーション精度が飛躍的に向上するものと期 開発法(200℃) キャピラリー法(200℃) 樹脂粘度(Pa*sec) 10000 待できる。本技術の実用化により、シミュレー ション精度を向上し、金型開発のコストダウン 1000 を目指したい。 100 10 【お問い合わせ先】 メールアドレス:[email protected] 1 1 10 100 1000 10000 100000 樹脂剪断速度(1 / se c ) 図2 測定方法による樹脂粘度の差
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