ヒト(同種)iPS(様)細胞加工製品を用いた関節軟骨再生に関する評価

(別紙)
ヒト(同種)iPS(様)細胞加工製品を用いた関節軟骨再生に関する評価指標(案)に関する意見募集の結果
いただいたご 意見等
厚生労働省の考え方
2.本評価指標の対象には、
「品質、有効性及び安全性の評価にあたって ヒト(同種)iPS 細胞に由来する軟骨細胞・軟骨組織にお
留意すべき事項を示す」とありますが、最終製品の主体が iPS(様)細胞 いては、他のヒト軟骨細胞又は体性幹細胞加工製品と比
から誘導した軟骨細胞であれば、品質と有効性の記載は、できるだけ他の べ、未分化細胞の残存のみならず、目的とする軟骨細胞
評価指標(ヒト軟骨細胞又は体性幹細胞加工製品を用いた関節軟骨再生に が iPS 細胞から適切に分化し、機能すること等の特性解
関する評価指標(案)など)と統一した方が良いのではないでしょうか。析や、非臨床安全性評価のための造腫瘍性試験も重要で
例えば、5.
(3)製品の品質管理で、ヒト(同種)iPS(様)細胞加工製 あり、他のヒト軟骨細胞又は体性幹細胞加工製品とは別
品にとって重要なのは
「未分化細胞が混在していないことの確認」なので、の評価指標とした方がわかりやすいと考えられるため、
そのことが適切に記載してあれば、
「外観の確認」
「軟骨組織としての特異 ヒト(同種)iPS 細胞由来軟骨製品に特化して評価指標を
性の確認」
「機能評価」などは他の評価指標の記載と同一で良いのではな 示しております。
いでしょうか。
「ヒト(同種)iPS(様)細胞加工製品」を用いる場合に特
有の事項がわかる記載の方が理解しやすいと考えます。
5.
(3)①及び②について、
「軟骨組織としての品質規格設定のための特 それぞれ分けて記載した方がわかりやすいと考え、2つ
性解析項目」と「軟骨細胞シートとしての品質規格設定のための特性解析 に分けて記載しています。
項目」の 2 つに分けて記載する必要はないのではないでしょうか。
5.
(3)②b)の「b) 細胞数並びに生存率」は、
「b) 細胞数及び生存率 御意見を踏まえ、修正しました。
」にすべきではないでしょうか。
同種由来であれば、製品に含まれる細胞のホストに対する免疫原性につい 免疫原性に関わるタンパク質(MHCや共刺激分子)の発現
て評価する必要があるのではないでしょうか。
量の特性解析については、実施することを否定するもの
ではありません。必要に応じ、独立行政法人医薬品医療
機器総合機構の対面助言において御相談ください。