平成28年度定期監査報告書 武蔵野市監査委員

平 成 28年 度 定 期 監 査 報 告 書
( 平 成 27年 度 事 務 の 監 査
総合政策部
第2回)
企画調整課
秘書広報課
財務部
財政課
管財課
施設課
防災安全部
安全対策課
防災課
会計課
監査委員事務局
議会事務局
武蔵野市監査委員
写
28
武
監
第 83号
平 成 28年 7 月 4 日
武
蔵
野
市
長
邑
上
守
正
殿
武 蔵 野 市 議 会 議 長
深
沢
達
也
殿
武 蔵 野 市 監 査 委 員
髙
橋
良
一
殿
武蔵野市監査委員
髙
橋
良
一
武蔵野市監査委員
橋
本
しげき
平 成 28 年 度 定 期 監 査 の 監 査 結 果 報 告 に つ い て
地 方 自 治 法 ( 昭 和 22 年 法 律 第 67 号 ) 第 199 条 第 1 項 、 第 2 項 及 び 第 4 項 の
規定により、下記について監査を実施したので、同条第9項の規定に基づき、
その結果に関する報告を提出します。
指摘事項については、措置を講じたうえ、再発防止のための職員の研修や
定期的な打合せでの事務統一等を行うようお願いします。
この監査の結果に基づき、又はこの監査の結果を参考として措置を講じた
も の に つ い て は 、 同 条 第 12 項 の 規 定 に よ り 、 通 知 願 い ま す 。
なお、議会より選出された橋本監査委員は、議会事務局の所管事項の一部
に つ い て 、 地 方 自 治 法 第 19 9 条 の 2 の 規 定 に 基 づ き 除 斥 し て い ま す 。
記
総合政策部
企画調整課
秘書広報課
財務部
財政課
管財課
施設課
防災安全部
安全対策課
防災課
会計課
監査委員事務局
議会事務局
目
総合政策部
財務部
防災安全部
企画調整課
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
秘書広報課
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5
財政課
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
9
管財課
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
15
施設課
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
26
安全対策課
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
31
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
39
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
50
防災課
会計課
監査委員事務局
議会事務局
注
次
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
53
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
56
文中「指摘事項」とは、不当又は不正な事務処理があった場合に、その
事実を指摘して是正を求めるものであり、「監査意見」とは、不当又は不
正な事務処理には該当しないが改善の可能性があると認められる事実があ
った場合に、市の組織及び運営の合理化に資するための意見を表明するも
の で あ る ( 監 査 委 員 の 職 務 執 行 に 関 す る 要 綱 第 16条 ) 。
総合政策部
企画調整課
第1 監査の種類
地方自治法第199条第1項、第2項及び第4項の規定による監査
第2 監査の対象
平成27年4月1日から同年12月31日までにおける財務に関する事務の執行その他所管
事務の執行
第3 監査の期間
平成28年2月1日から同年6月27日まで
第4 監査の概要
1 予算の執行(予算経理、歳入調定、契約事務等)
2 資金前渡(前渡金受領、支払、精算の時期等)
3 郵券類の管理
4 委託料の執行(委託内容、契約手続、委託料の支出等)
上記の項目について、財務に関する事務その他所管事務が法令等に準拠し、適正かつ
効率的に行われているかどうかを主眼として監査を実施した。
第5 監査の結果
監査の結果は、次のとおりである。
なお、改善又は検討を要する事項は、当該箇所において述べたとおりである。
1
予算の執行
(1)歳入
平 成 27 年 12 月 末 日 現 在 の 歳 入 は 、 予 算 現 額 6,000,000 円 、 調定 額 及 び 収 入 済 額
43,528,000円で、予算現額に対する収入率は、725.5%である。
(2)歳出
平成27年12月末日現在の歳出は、予算現額27,905,000円、支出済額8,177,550円で、
執行率は、29.3%である。
平成27年12月末日現在の歳入及び歳出予算の執行状況は、別表のとおりである。
歳入及び歳出予算の執行について、所属別科目別歳入一覧表、歳入調定書兼調定額通知
書、納入済通知書、所属別科目別歳出一覧表、支出負担行為伺書兼支出命令書、契約締結
兼支出負担行為伺書、見積書兼請書、契約締結報告書兼経過調書等を審査した結果、下記
1
の事項を除き、おおむね適正に処理されているものと認められた。
記
[指摘事項]
1
契約締結兼支出負担行為伺書において、決裁が行われる前に物品の発注を行っているも
の及び契約確定をしているもの並びに軽微な記載のもれが見受けられた。また、封筒の印
刷契約で、総務課の合議が行われていないものがあった。
2
見積書兼請書において、収入印紙が貼付されていないもの及び暴力団等排除措置に関す
る特約書が添付されていないものが見受けられた。
暴力団排除条例、会計事務規則等に基づき、適正に処理されたい。
2
資金前渡
平成27年4月から12月までの資金前渡は、1件で、前渡金額54,000円、支払金額54,000
円、精算戻入額0円である。
資金前渡について、前渡金整理簿、資金前渡・概算払精算命令書等を審査した結果、適
正に処理されているものと認められた。
3
郵券類の管理
平成27年4月から12月までの郵便切手等の購入はなかった。
郵券類の管理について、受払簿及び郵便切手等の管理状況を審査した結果、下記の事項
を除き、おおむね適正に管理されているものと認められた。
記
[指摘事項]
1
切手管理簿・枚数管理簿において、枚数の記載のもれ及び誤りが見受けられた。
適正に管理されたい。所属長は、月ごとに受払簿等の確認を行われたい。
4
委託料の執行
平成27年4月から12月までの委託契約は、8件、11,443,934円である(単価契約は設計
金額)。このうち主管課契約分は5件、1,105,094円、管財課契約分は3件、10,338,840
円で、全て随意契約である。
平成27年12月末日現在の支出済額は、2,054,144円で、執行率は、13.4%である。
委託料の執行について、契約締結兼支出負担行為伺書、仕様書、設計内訳書、見積書兼
請書、契約締結報告書兼経過調書、支出命令書等を審査した結果、下記の事項を除き、お
2
おむね適正に処理されているものと認められた。
記
[指摘事項]
1
支出負担行為伺書(単価契約)において、履行日より前に数量を確定しているものが見
受けられた。
2
契約締結兼支出負担行為伺書において、仕様書が添付されていないもの及び軽微な記載
のもれが見受けられた。
3
見積書兼請書において、業者の訂正印なく記載事項を訂正しているもの、収入印紙が貼
付されていないもの及び暴力団等排除措置に関する特約書が添付されていないものが見受
けられた。
暴力団排除条例、契約事務規則等に基づき、適正に処理されたい。
3
別表(企画調整課) 予 算 の 執 行 状 況
一般会計 歳入
款
項
目
平成27年12月31日現在(単位 円・%)
節
13 国庫支出金
2 国庫補助金
1 総務費国庫補助金
1 総務管理費補助金
合 計
一般会計 歳出
款 項 目
予 算 現 額
調
定
額
収 入 済 額
6,000,000
43,528,000
43,528,000
725.5
6,000,000
43,528,000
43,528,000
725.5
6,000,000
43,528,000
43,528,000
725.5
6,000,000
43,528,000
43,528,000
725.5
6,000,000
43,528,000
43,528,000
725.5
平成27年12月31日現在(単位 円・%)
節
2 総務費
1 総務管理費
予 算 現 額
支 出 済 額
執
行
率
27,905,000
8,177,550
29.3
27,905,000
8,177,550
29.3
8 企画調整費
27,905,000
8,177,550
29.3
1 報 酬
3,248,000
2,110,000
65.0
8 報償費
2,708,000
333,600
12.3
9 旅 費
100,000
0
0.0
11 需用費
2,059,000
537,170
26.1
12 役務費
822,000
136,221
16.6
13 委託料
15,316,000
2,054,144
13.4
680,000
442,666
65.1
50,000
1,749
3.5
2,922,000
2,562,000
87.7
27,905,000
8,177,550
29.3
14 使用料及び賃借料
18 備品購入費
19 負担金、補助及び交付金
合 計
収入率
4
総合政策部
秘書広報課
第1 監査の種類
地方自治法第199条第1項、第2項及び第4項の規定による監査
第2 監査の対象
平成27年4月1日から同年12月31日までにおける財務に関する事務の執行その他所管
事務の執行
第3 監査の期間
平成28年2月1日から同年6月27日まで
第4 監査の概要
1 予算の執行(予算経理、歳入調定、契約事務等)
2 資金前渡(前渡金受領、支払、精算の時期等)
3 郵券類の管理
4 委託料の執行(委託内容、契約手続、委託料の支出等)
上記の項目について、財務に関する事務その他所管事務が法令等に準拠し、適正かつ
効率的に行われているかどうかを主眼として監査を実施した。
第5 監査の結果
監査の結果は、次のとおりである。
なお、改善又は検討を要する事項は、当該箇所において述べたとおりである。
1
予算の執行
(1)歳入
平 成 27 年 12 月 末 日 現 在 の 歳 入 は 、 予 算 現 額 2,160,000 円 、 調定 額 及 び 収 入 済 額
4,902,875円で、予算現額に対する収入率は、227.0%である。
(2)歳出
平成27年12月末日現在の歳出は、予算現額173,560,000円、支出済額108,180,997円で、
執行率は、62.3%である。
平成27年12月末日現在の歳入及び歳出予算の執行状況は、別表のとおりである。
歳入及び歳出予算の執行について、所属別科目別歳入一覧表、歳入調定書兼調定額通知
書、納入済通知書、所属別科目別歳出一覧表、支出負担行為伺書兼支出命令書、契約締結
兼支出負担行為伺書、見積書兼請書、契約締結報告書兼経過調書等を審査した結果、下記
5
の事項を除き、おおむね適正に処理されているものと認められた。
記
[指摘事項]
1
契約締結兼支出負担行為伺書において、記載すべき事項を記載していないもの及びボー
ルペンではなく鉛筆で記載しているものが見受けられた。
2
見積書兼請書において、印刷規格書が添付されていないものが見受けられた。また、軽
微な記載のもれがあった。
契約事務規則等に基づき、適正に処理されたい。
2
資金前渡
平成27年4月から12月までの資金前渡は、14件で、前渡金額1,381,000円、支払金額
1,037,541円、精算戻入額299,459円である。
資金前渡について、前渡金整理簿、資金前渡・概算払精算命令書等を審査した結果、下
記の事項を除き、おおむね適正に処理されているものと認められた。
記
[指摘事項]
1
前渡金のうち、市長・市役所交際費について、会計管理者の許可なく、直ちに支払う予
定がない1万円を超える現金を預金せず金庫で保管しているものが見受けられた。また、
資金前渡整理簿に軽微な記載の誤りが見受けられた。
会計事務規則等に基づき、適正に処理されたい。
3
郵券類の管理
平成27年4月から12月までの郵便切手等の購入は、1回、200円である。
郵券類の管理について、受払簿及び郵便切手等の管理状況を審査した結果、おおむね適
正に管理されているものと認められた。
[監査意見]
1
郵便切手の適正な管理について
郵便切手は、金券であり、毎月の使用枚数と比較して多量の枚数を保管している状況は、
リスク管理の面で問題がある。今後は、計画的に購入を行うとともに、現在保管している
使用頻度の低い切手についても、適正な処理の方法を検討されたい。
6
4
委託料の執行
平成27年4月から12月までの委託契約は、17件、104,566,436円である(単価契約は設
計 金 額 ) 。 こ の う ち 主 管 課 契 約 分 は 5 件 、 1,396,002 円 、 管 財 課 契 約 分 は 12 件 、
103,170,434円で、全て随意契約である。
平成27年12月末日現在の支出済額は、65,268,923円で、執行率は、60.5%である。
委託料の執行について、契約締結兼支出負担行為伺書、契約締結依頼書、契約締結依頼
書兼支出負担行為伺書、仕様書、設計内訳書、見積書兼請書、契約締結報告書兼経過調書
等を審査した結果、下記の事項を除き、おおむね適正に処理されているものと認められた。
記
[指摘事項]
1
委託料の支払を分割して行っているが、仕様書に支払方法が記載されていないものが見
受けられた。
2
見積書兼請書において、収入印紙が貼付されていないもの、仕様書及び暴力団等排除措
置に関する特約書が添付されていないもの並びに軽微な記載のもれが見受けられた。
暴力団排除条例、契約事務規則等に基づき、適正に処理されたい。
7
別表(秘書広報課) 予 算 の 執 行 状 況
一般会計 歳入
款
項
目
平成27年12月31日現在(単位 円・%)
節
予 算 現 額
15 財産収入
1 雑入
合 計
一般会計 歳出
収 入 済 額
-
0
1,382,000
1,382,000
-
0
1,382,000
1,382,000
-
0
1,382,000
1,382,000
-
2,160,000
3,520,875
3,520,875
163.0
2,160,000
3,520,875
3,520,875
163.0
2,160,000
3,520,875
3,520,875
163.0
2,160,000
3,520,875
3,520,875
163.0
2,160,000
4,902,875
4,902,875
227.0
平成27年12月31日現在(単位 円・%)
予 算 現 額
支 出 済 額
173,560,000
108,180,997
62.3
173,560,000
108,180,997
62.3
1 一般管理費
9,490,000
7,124,408
75.1
7 賃 金
1,929,000
1,261,440
65.4
8 報償費
91,000
90,720
99.7
10 交際費
1,600,000
1,211,040
75.7
11 需用費
1,812,000
839,111
46.3
12 役務費
295,000
250,354
84.9
13 委託料
497,000
496,800
100.0
14 使用料及び賃借料
280,000
95,943
34.3
30,000
0
0.0
2,956,000
2,879,000
97.4
3 広報広聴費
164,070,000
101,056,589
61.6
1 報 酬
8,163,000
6,003,416
73.5
4 共済費
1,074,000
706,962
65.8
8 報酬費
1,922,000
532,200
27.7
9 旅 費
392,000
193,412
49.3
11 需用費
1,373,000
506,700
36.9
12 役務費
36,989,000
24,411,524
66.0
13 委託料
107,299,000
64,772,123
60.4
5,932,000
3,888,252
65.5
20,000
0
0.0
906,000
42,000
4.6
173,560,000
108,180,997
62.3
款 項 目
節
2 総務費
1 総務管理費
18 備品購入費
19 負担金、補助及び交付金
14 使用料及び賃借料
18 備品購入費
19 負担金、補助及び交付金
合 計
収入率
1,382,000
1 利子及び配当金
5 雑入
額
1,382,000
2 利子及び配当金
6 雑入
定
0
1 財産運用収入
19 諸収入
調
8
執
行
率
財務部
財政課
第1 監査の種類
地方自治法第199条第1項、第2項及び第4項の規定による監査
第2 監査の対象
平成27年4月1日から同年12月31日までにおける財務に関する事務の執行その他所管
事務の執行
第3 監査の期間
平成28年2月1日から同年6月27日まで
第4 監査の概要
1 予算の執行(予算経理、歳入調定、契約事務等)
2 資金前渡(前渡金受領、支払、精算の時期等)
3 郵券類の管理
4 委託料の執行(委託内容、契約手続、委託料の支出等)
5 市債及び一時借入金(一般会計及び下水道事業会計)
上記の項目について、財務に関する事務その他所管事務が法令等に準拠し、適正かつ
効率的に行われているかどうかを主眼として監査を実施した。
第5 監査の結果
監査の結果は、次のとおりである。
なお、改善又は検討を要する事項は、当該箇所において述べたとおりである。
1
予算の執行
(1)歳入
平成27年12月末日現在の歳入は、予算現額5,146,299,000円、調定額及び収入済額
4,320,640,109円で、予算現額に対する収入率は、84.0%である。
(2)歳出
平成27年12月末日現在の一般会計の歳出は、予算現額2,106,556,852円、支出済額
704,768,434円で、執行率は、33.5%である。なお、予備費の流用は、6件、6,864,000
円である。
平成27年12月末日現在の下水道事業会計の歳出は、予算現額327,910,000円、支出済
額147,495,555円で、執行率は、45.0%である。
平成27年12月末日現在の歳入及び歳出予算の執行状況は、別表のとおりである。
9
歳入及び歳出予算の執行について、所属別科目別歳入一覧表、歳入調定書兼調定額通知
書、納入済通知書、所属別科目別歳出一覧表、支出負担行為伺書兼支出命令書、契約締結
兼支出負担行為伺書、見積書兼請書、契約締結報告書兼経過調書、予備費充用申請書等を
審査した結果、適正に処理されているものと認められた。
2
資金前渡
平成27年4月から12月までの資金前渡はなかった。
3
郵券類の管理
平成27年4月から12月までの郵便切手等の購入はなく、郵便切手等は保管していない。
4
委託料の執行
平成27年4月から12月までの委託契約は、2件、659,880円で、全て主管課契約(随意
契約)である。
平成27年12月末日現在の支出済額は、329,940円で、執行率は、50.0%である。
委託料の執行について、契約締結兼支出負担行為伺書、仕様書、設計内訳書、見積書兼
請書、契約締結報告書兼経過調書、支出命令書等を審査した結果、下記の事項を除き、お
おむね適正に処理されているものと認められた。
記
[指摘事項]
1
契約締結兼支出負担行為伺書において、記載すべき事項をボールペンではなく鉛筆で記
載しているものが見受けられた。
2
見積書兼請書において、合計金額欄の記載がもれているもの及び仕様書との間に割印が
ないものが見受けられた。
契約事務規則等に基づき、適正に処理されたい。
5
市債及び一時借入金
(1)市債
ア 起債の協議・届出
平成27年4月から12月までに行われた起債の協議・届出は、4件、1,700,000,000
円で、その内訳は、一般会計の協議1件、1,000,000,000円、届出1件、246,000,000
円、下水道事業特別会計の協議2件、454,000,000円である。
起債の協議・届出について、起債の内容は適切か、起債は予算で定められた限度内
で行われているか、起債手続は適正に行われているか、を主な着眼点として、予算書、
10
起債計画書、起債協議書、起債届出書等を審査した結果、下記の事項を除き、おおむ
ね適正に処理されているものと認められた。
記
[指摘事項]
1
起債に関する通知文書について、収受・決裁の処理を速やかに行っていないなど、適切
に管理していないものが見受けられた。
文書管理規則に基づき、適正に管理されたい。
イ 市債の償還
平成27年4月から12月までに行われた市債の償還は、一般会計は元金613,487,997
円、利子90,526,835円、下水道事業会計は元金79,410,367円、利子68,085,188円であ
る。また、平成27年12月末日現在の市債借入残高は、一般会計17,566,651,344円、下
水道事業会計7,820,269,710円である。
市債の償還について、償還予定表、支払額調書兼支出負担行為伺書兼支出命令書
等を審査した結果、適正に執行されているものと認められた。
(2)一時借入金(繰替運用)
平成27年4月から12月までに一時借入金の借入れは行われていないが、以下のとおり、
財政調整基金の繰替運用が行われた。
期間
4月1日から6月15
日まで(75日間)
4月28日から6月15
日まで(48日間)
繰替運用額
利率
4,500,000千円
0.025%
1,000,000千円
0.025%
繰戻し方法
繰替運用期間満了後、金融機関への預
金積立により基金へ繰り戻す。
繰替運用期間満了後、金融機関への預
金積立により基金へ繰り戻す。
この繰替運用は、固定資産税・都市計画税の第1期納期限が5月末、市民税都民税の
第1期納期限が6月末であることから、一般会計で資金不足になることが予想されたた
めに行われたものである。
繰戻しに際しては、75日間及び48日間の繰替運用をしたことによる利子相当額として、
年利0.025%で計算した264,040円が一般会計から支出されている。
なお、利率は、繰替運用の起案日における大口定期預金の市中金利を参考として設定
されている。
一時借入金(繰替運用)について、起案書、支払額調書兼支出負担行為伺書兼支出命
令書等を審査した結果、適正に執行されているものと認められた。
11
別表(財政課) 予 算 の 執 行 状 況
一般会計 歳入
款
項
目
平成27年12月31日現在(単位 円・%)
節
予 算 現 額
調
定
額
収 入 済 額
収 入 率
100,000
39,114,000
39,114,000
39,114.0
100,000
39,114,000
39,114,000
39,114.0
100,000
39,114,000
39,114,000
39,114.0
100,000
39,114,000
39,114,000
39,114.0
580,000,000
229,044,000
229,044,000
39.5
580,000,000
229,044,000
229,044,000
39.5
580,000,000
229,044,000
229,044,000
39.5
580,000,000
229,044,000
229,044,000
39.5
18,000
21,246,201
21,246,201 118,034.5
18,000
21,246,201
21,246,201 118,034.5
18,000
21,246,201
21,246,201 118,034.5
18,000
21,246,201
21,246,201 118,034.5
1,780,513,000
0
0
0.0
1,780,513,000
0
0
0.0
1,121,654,000
0
0
0.0
1,121,654,000
0
0
0.0
2 学校施設整備基金繰入金
200,000,000
0
0
0.0
1 学校施設整備基金繰入金
3 吉祥寺まちづくり基金
繰入金
1 吉祥寺まちづくり基金
繰入金
4 公園緑化基金繰入金
200,000,000
0
0
0.0
50,000,000
0
0
0.0
50,000,000
0
0
0.0
250,000,000
0
0
0.0
1 公園緑化基金繰入金
250,000,000
0
0
0.0
5 国際交流平和基金繰入金
68,857,000
0
0
0.0
68,857,000
0
0
0.0
30,000,000
0
0
0.0
30,000,000
0
0
0.0
7,820,000
0
0
0.0
7,820,000
0
0
0.0
7,519,000
0
0
0.0
7,519,000
0
0
0.0
6,910,000
0
0
0.0
6,910,000
0
0
0.0
37,753,000
0
0
0.0
37,753,000
0
0
0.0
9 地方交付税
1 地方交付税
1 地方交付税
1 地方交付税
14 都支出金
2 都補助金
1 総務費都補助金
1 市町村総合交付金
15 財産収入
1 財産運用収入
2 利子及び配当金
1 利子及び配当金
17 繰入金
1 基金繰入金
1 公共施設整備基金繰入金
1 公共施設整備基金繰入金
1 国際交流平和基金繰入金
6 市民たすけ合い基金繰入金
1 市民たすけ合い基金繰入金
9 武蔵境市民まちづくり
基金繰入金
1 武蔵境市民まちづくり
基金繰入金
10 職員能力開発基金繰入金
1 職員能力開発基金繰入金
11 子ども文化・スポーツ・
体験活動基金繰入金
11 子ども文化・スポーツ・
体験活動基金繰入金
12 財政調整基金繰入金
1 財政調整基金繰入金
12
18 繰越金
1 繰越金
1 繰越金
1 前年度繰越金
19 諸収入
4 受託事業収入
3 水道部事務処理受託
1 水道部事務処理受託
2,755,157,000 4,031,235,908 4,031,235,908
146.3
2,755,157,000 4,031,235,908 4,031,235,908
146.3
2,755,157,000 4,031,235,908 4,031,235,908
146.3
2,755,157,000 4,031,235,908 4,031,235,908
146.3
30,511,000
0
0
0.0
10,510,000
0
0
0.0
10,510,000
0
0
0.0
10,510,000
0
0
0.0
1,000
0
0
0.0
1,000
0
0
0.0
1,000
0
0
0.0
20,000,000
0
0
0.0
20,000,000
0
0
0.0
20,000,000
0
0
0.0
5,146,299,000 4,320,640,109 4,320,640,109
84.0
5 収益事業収入
1 競輪・協定事業収入
1 競輪・協定事業収入
6 雑入
5 雑入
1 雑入
合 計
13
一般会計 歳出
款 項 目
平成27年12月31日現在(単位 円・%)
節
予 算 現 額
2 総務費
支 出 済 額
執 行 率
2,698,000
935,051
34.7
2,698,000
935,051
34.7
1 一般管理費
500,000
49,310
9.9
11 需用費
500,000
49,310
9.9
4 財政管理費
2,198,000
885,741
40.3
11 需用費
1,057,000
417,628
39.5
12 役務費
27,000
13,588
50.3
13 委託料
660,000
329,940
50.0
14 使用料及び賃借料
404,000
116,685
28.9
50,000
7,900
15.8
1,936,536,000
703,833,383
36.3
1,936,536,000
703,833,383
36.3
1,688,803,000
613,042,508
36.3
1,688,803,000
613,042,508
36.3
247,733,000
90,790,875
36.6
247,733,000
90,790,875
36.6
74,186,852
0
0.0
74,186,852
0
0.0
74,186,852
0
0.0
74,186,852
0
0.0
93,136,000
0
0.0
93,136,000
0
0.0
93,136,000
0
0.0
93,136,000
0
0.0
2,106,556,852
704,768,434
33.5
1 総務管理費
18 備品購入費
11 公債費
1 公債費
1 元金
23 償還金、利子及び割引料
2 利子
23 償還金、利子及び割引料
12 諸支出金
1 土地開発公社費
1 土地開発公社費
19 負担金、補助金及び交付金
13 予備費
1 予備費
1 予備費
29 予備費
合 計
下水道事業会計 歳出
款 項 目
平成27年12月31日現在(単位 円・%)
節
予 算 現 額
11 公債費
1 公債費
1 元金
23 償還金、利子及び割引料
2 利子
23 償還金、利子及び割引料
13 予備費
1 予備費
1 予備費
29 予備費
合 計
14
支 出 済 額
執 行 率
324,910,000
147,495,555
45.4
324,910,000
147,495,555
45.4
166,177,000
79,410,367
47.8
166,177,000
79,410,367
47.8
158,733,000
68,085,188
42.9
158,733,000
68,085,188
42.9
3,000,000
0
0.0
3,000,000
0
0.0
3,000,000
0
0.0
3,000,000
0
0.0
327,910,000
147,495,555
45.0
財務部
管財課
第1 監査の種類
地方自治法第199条第1項、第2項及び第4項の規定による監査
第2 監査の対象
平成27年4月1日から同年12月31日までにおける財務に関する事務の執行その他所管
事務の執行
第3 監査の期間
平成28年2月1日から同年6月27日まで
第4 監査の概要
1 予算の執行(予算経理、歳入調定、契約事務等)
2 資金前渡(前渡金受領、支払、精算の時期等)
3 郵券類の管理
4 委託料の執行(委託内容、契約手続、委託料の支出等)
5 公有財産の管理
6 備品管理
7 物品購入等契約事務
8 委託等契約事務
9 工事請負契約事務
上記の項目について、財務に関する事務その他所管事務が法令等に準拠し、適正かつ
効率的に行われているかどうかを主眼として監査を実施した。
第5 監査の結果
監査の結果は、次のとおりである。
なお、改善又は検討を要する事項は、当該箇所において述べたとおりである。
1
予算の執行
(1)歳入
平成27年12月末日現在の歳入は、予算現額102,436,000円、調定額456,620,487円、収
入済額448,929,891円で、予算現額に対する収入率は、438.3%である。
(2)歳出
平成27年12月末日現在の歳出は、予算現額516,685,000円、支出済額306,528,823円で、
執行率は、59.3%である。
15
平成27年12月末日現在の歳入及び歳出予算の執行状況は、別表のとおりである。
歳入及び歳出予算の執行について、所属別科目別歳入一覧表、歳入調定書兼調定額通知
書、納入済通知書、所属別科目別歳出一覧表、支出負担行為伺書兼支出命令書、契約締結
兼支出負担行為伺書、見積書兼請書、契約締結報告書兼経過調書等を審査した結果、下記
の事項を除き、おおむね適正に処理されているものと認められた。
記
[指摘事項]
1
契約締結兼支出負担行為伺書において、物品主任の押印がもれているもの、仕様書が添
付されていないもの並びに記載すべき事項を記載していないもの及びボールペンではなく
鉛筆又は摩耗消去タイプのペンで記載しているものが見受けられた。
2
自動車修理(整備)発注伺兼支出負担行為伺において、決裁が行われていないもの及び
決裁が行われる前に発注を行っているものが見受けられた。
3
見積書兼請書において、契約金額、合計額、契約確定日、納期その他必要事項が記載さ
れていないもの、仕様書との間に割印がないもの、業者の訂正印なく記載事項を訂正して
いるもの及び暴力団等排除措置に関する特約書が添付されていないものが見受けられた。
4
長期継続契約において、支出負担行為伺書兼決定書の起票日及び決裁日が年度当初とな
っていないものが見受けられた。
5
契約締結報告書兼経過調書において、起票日より前の日付けで決裁が行われているもの
が見受けられた。
暴力団排除条例、会計事務規則等に基づき、適正に処理されたい。
2
資金前渡
平成27年4月から12月までの資金前渡は、23件で、前渡金額10,589,126円、支払金額
441,466円、精算戻入額98,110円である。
資金前渡について、前渡金整理簿、資金前渡・概算払精算命令書等を審査した結果、適
正に処理されているものと認められた。
3
郵券類の管理
平成27年4月から12月までの郵便切手等の購入は、2回、4,440円である。
郵券類の管理について、受払簿及び郵便切手等の管理状況を審査した結果、下記の事項
を除き、おおむね適正に管理されているものと認められた。
記
16
[指摘事項]
1
郵便切手受払簿において、枚数の記載のもれが見受けられた。
適正に管理されたい。
4
委託料の執行
平成27年4月から12月までの委託契約は、65件、225,525,828円である(単価契約は設
計 金 額 ) 。 こ の う ち 主 管 課 契 約 分 は 40 件 、 9,464,729 円 、 管 財 課 契 約 分 は 25 件 、
216,061,099円で、指名競争入札4件を除き、全て随意契約である。
平成27年12月末日現在の支出済額は、125,369,988円で、執行率は、54.4%である。
委託料の執行について、契約締結兼支出負担行為伺書、契約締結依頼書、契約締結依頼
書兼支出負担行為伺書、仕様書、設計内訳書、見積書兼請書、契約締結報告書兼経過調書
等を審査した結果、下記の事項を除き、おおむね適正に処理されているものと認められた。
記
[指摘事項]
1
契約締結兼支出負担行為伺書において、記載すべき事項をボールペンではなく摩耗消去
タイプのペンで記載しているものが多数見受けられた。
2
委託料の支払を分割して行っているが、仕様書に支払方法が記載されていないものが見
受けられた。
3
見積書兼請書において、暴力団等排除措置に関する特約書が添付されていないもの及び
軽微な記載のもれが見受けられた。
4
契約締結報告書兼経過調書において、決裁が私印で行われているものが多数見受けられ
た。
暴力団排除条例、契約事務規則等に基づき、適正に処理されたい。
[監査意見]
1
契約事務の見直しについて
警備委託契約において、ほぼ同一の内容の2件の契約を同一業者との間で同日に起票し、
それぞれ随意契約を締結しているものが見受けられた。こうした契約については、競争入
札等による経費の節減等の観点から、一括して締結することを検討されたい。
5
公有財産の管理
(1)財産台帳の整備及び異動処理
平成27年4月から12月までに異動のあった管財課が所管する公有財産は、13件(土地
の売却8件、建物の寄附1件、他課からの引継ぎ2件、他課への引渡し2件)で、土地
17
売払収入は、歳入調定額337,632,475円、収入済額343,431,400円である。
(2)公有財産の貸付等
ア 行政財産の使用許可
行政財産使用料条例に基づき、平成26年10月1日から、それまで無償であった行政
財産使用料の徴収を開始した。使用料は、道路占用料等徴収条例の規定を参考に定め
ており、使用料の減免については、使用目的の公益性、市民全体の公平性等を考慮し、
行政財産使用料条例施行規則で基準を定めている。
平成27年4月から12月までの管財課が所管する行政財産の使用許可は、21件(使用
料を徴収しているもの8件、免除しているもの13件)で、行政財産使用料は、歳入調
定額及び収入済額1,699,168円である。
なお、管財課以外の課及び教育委員会が所管する行政財産の使用許可は、75件(使
用料を徴収しているもの28件(うち減額2件)、免除しているもの47件)である。
イ 普通財産及び行政財産の貸付
平成27年12月末日現在の普通財産及び行政財産の貸付は、41件(普通財産の有償貸
付24件(市有地の一時貸付5件を除く。)、行政財産の有償貸付1件、普通財産の無
償貸付16件)で、同年4月から12月までの土地建物貸付収入(市有地の一時貸付を除
く。)は、歳入調定額57,632,638円、収入済額44,127,486円である。
ウ 市有地の一時貸付
平成27年4月から12月までの市有地の一時貸付は、5件で、賃貸料は、歳入調定額
及び収入済額3,070,533円である。
(3)土地・施設の借上げ
平成27年12月末日現在、管財課が手続を行っている土地・施設の借上げは、13件(管
財課が借上料を負担したもの3件)で、支出済額は、24,981,418円である。
公有財産の管理について、財産台帳、公有財産引継書、公有財産受領書、土地売買契約
書、登記事項証明書、起案書、行政財産使用許可(更新)申請書、行政財産使用許可書、
行政財産使用料減免申請書、行政財産使用料減免決定通知書、公有財産賃貸借契約(更新)
申請書、賃貸借契約書、普通財産無償貸付申請書、使用貸借契約書、市有土地貸付申請書、
土地一時賃貸借契約書等を審査した結果、下記の事項を除き、おおむね適正に処理されて
いるものと認められた。
記
[指摘事項]
1
公有財産の管理に関する文書において、決裁日より前の日付けで事務連絡を発信してい
るもの、決裁が私印で行われているもの、収受印の押印がもれているものなど、適正に処
理されていないものが見受けられた。
文書管理規則等に基づき、適正に処理されたい。
18
2
行政財産の使用許可において、使用許可を受ける前に使用料の減免申請を受け付けてお
り、行政財産使用料条例で定める手続と整合していないものが見受けられた。
行政財産使用料条例の規定に基づき、適正に処理されたい。必要に応じて、規程の見直
しを検討されたい。
3
柱の設置の使用許可をしていた行政財産が平成13年3月31日に用途廃止し、普通財産と
なったが、以後、平成27年4月1日まで賃貸借契約を締結しないまま、無償で柱の設置を
継続していた。
公有財産管理規則に基づき、適正に管理されたい。
6
備品管理
(1)備品の管理
備品とは、その性質・形状を変えることなく、比較的長期にわたり使用保存に耐えう
る物品で、通常1年以上の使用に耐え、かつ、購入予定価格1万円以上(消費税込)
(平成28年度から購入予定価格3万円以上(消費税込))のものをいい、詳細は、備品
名鑑で定められている。また、備品のうち、取得価格が50万円以上の備品、自動車を重
要備品としている。
平成25年度から市立小中学校も含めた全ての備品情報は、財務会計システムで管理し
ている。
(2)備品の異動
平成27年4月から12月までに登録された備品は、196件、40,725,259円(うち重要備
品は9件、29,420,758円)である。
平成27年4月から12月までに行われた不用品の売却(下取りを含む)は、10回(14
件)、全て重要備品の車両で、物品売払収入は、2,303,600円である。
平成27年4月から12月までに不用品組替・廃棄した備品は、101件、3,643,737円(重
要備品はなし)である。なお、備品の廃棄は、産業廃棄物処理委託契約を締結し、適正
に行っている。
(3)備品管理状況の実地調査
備品管理台帳から備品及び重要備品を抽出し、現物との突合を行った。
備品管理について、備品台帳、重要備品一覧表、備品登録申請書兼決定書、備品異動申
請書兼決定書、備品処分申請書兼決定書、有価物売却契約伺書、契約締結伺書、契約締結
報告書兼経過調書、産業廃棄物処理委託契約書、仕様書、見積書兼請書、起案書等の審査
及び実査を行った結果、下記の事項を除き、おおむね適正に処理されているものと認めら
れた。
記
19
[指摘事項]
1
有価物売却契約伺書において、訂正印の押印なく記載事項の訂正を行っているものが見
受けられた。
2
備品異動申請書兼決定書において、決裁が私印で行われているものが見受けられた。
日付入決裁印規程等に基づき、適正に処理されたい。
3
物品の受入れ、所管換え等の備品管理において、物品管理規則で定められた帳票が作成
されておらず、管理の方法も同規則で定められた内容と異なるものが見受けられた。
4
物品出納計算書について、物品管理規則で定められた期限を過ぎて会計管理者に報告し
ていた。
5
備品の実地調査において、備品台帳には記載されているが、現物のないものが見受けら
れた。
物品管理規則等に基づき、適正に管理されたい。物品管理規則については、現行の事務
処理と整合するよう、規程の見直しを行われたい。
[監査意見]
1
備品名鑑の改訂に伴う対応について
平成28年4月から、備品の定義を購入予定価格3万円以上(消費税込み)に引き上げる
など、備品名鑑の改定が行われたことにより、これまで備品扱いだった物品が消耗品扱い
になるなど、事務処理が大きく変わることとなる。備品管理を総括する管財課においては、
事務処理が混乱することのないよう、新たな手続について引き続き庁内に周知するととも
に、主管課への指導を行い、適正な備品管理に努められたい。
7
物品購入等契約事務
管財課が行う物品購入等契約の対象は、主管課契約の対象以外のもので、1件当たりの
予定価格が、20万円を超える消耗品の購入及び修繕(一部例外あり)、5万円を超える印
刷製本並びに全ての備品の購入である。
平成27年4月から12月までの管財課における物品購入等契約は、601件(不調を除
く。)、668,696,081円(単価契約は設計金額)で、その内訳は、指名競争入札61件、随
意契約540件である。
物品購入等契約事務について、契約締結依頼書兼支出負担行為伺書、契約依頼書、契約
締結伺書、契約締結報告書兼経過調書、仕様書、指定理由書、契約書、入札執行通知書、
見積合執行通知書、予定価格調書、指名業者選定委員会資料等を審査した結果、下記の事
項を除き、おおむね適正に処理されているものと認められた。
20
記
[指摘事項]
1
契約書において、収入印紙が貼付されていないものが見受けられた。
2
契約締結報告書兼経過調書において、軽微な記載の誤りが見受けられた。
3
発注委託等及び財産の買入れ等に係る入札結果等の公表基準において、公表するものと
定められている入札不調に伴う随意契約結果を公表していなかった。
契約事務規則、発注委託等及び財産の買入れ等に係る入札結果等の公表基準等に基づき、
適正に処理されたい。
8
委託等契約事務
管財課が行う委託等契約の対象は、主管課契約の対象以外のもので、1件当たりの予定
価格が50万円を超える委託契約及び40万円を超える賃貸借契約である。
平成27年4月から12月までの管財課における委託等契約は、927件(不調8件を含
む。)、10,935,582,249円である(単価契約は設計金額)で、その内訳は、指名競争入札
159件、随意契約701件、長期継続契約30件、指定管理者との年度協定37件である。
委託等契約事務について、契約締結依頼書、契約締結依頼書兼支出負担行為伺書、見積
書、設計内訳書、仕様書、指定理由書、契約締結伺書、契約書、入札書、契約締結報告書
兼経過調書等を審査した結果、下記の事項を除き、おおむね適正に処理されているものと
認められた。
記
[指摘事項]
1
委託契約において、市指定の設計内訳書の代わりに業者が作成したものを使用している
もの、契約書、仕様書等の記載内容に誤りが多数あるもの、個人情報特記仕様書が適切に
添付されていないものなど、契約書類が適切に作成されていないものが見受けられた。
適正に処理されたい。契約書類の作成に関し、主管課への指導を徹底されたい。
2
契約締結報告書兼経過調書において、入札場所その他の記載に誤りが見受けられた。
契約事務規則等に基づき、適正に処理されたい。
9
工事請負契約事務
管財課が行う工事請負契約は、主管課契約の対象以外のもので、1件あたりの予定価格
が130万円を超えるものである。
平成17年4月に公共工事の品質確保の促進に関する法律が施行され、公共工事の発注者
に、価格と品質が総合的に優れた調達を行うことにより、品質確保の促進を図ることが求
21
められることとなった。これを受け、市は、平成24年5月に総合評価方式ガイドライン
(試行版)を策定し、設計金額が5,000万円以上の工事案件の中から選定したものについ
て、ガイドラインに沿って、「価格」と「価格以外の要素」を総合的に評価して落札者を
決定する総合評価方式を試行している。
平成27年4月から12月までの管財課における工事請負契約は、102件、6,051,744,360円
である(契約金額は、単価契約を除く。)。
工事請負契約事務について、契約締結依頼書兼支出負担行為伺書、工事設計書、契約締
結伺書、予定価格調書、市議会定例会提出議案原議、仮契約締結の承諾書、契約保証証書、
工事請負契約書、契約締結報告書兼経過調書、前払金申請書、前金払保証証書、入札及び
契約の公表資料等を審査した結果、下記の事項を除き、おおむね適正に処理されているも
のと認められた。
記
[指摘事項]
1
契約締結伺書等において、公印欄に押印がないもの及び軽微な記載の誤りが見受けられ
た。
2
議会への報告が必要な工事請負契約(予定価格5,000万円以上1億5,000万円未満の工事
請負契約)において、議会報告資料に記載の誤りがあった。
3
前払金(変更)申請書において、収受印の押印がなく、申請日が明らかでないものが見
受けられた。
4
発注工事に係る入札及び契約の公表基準において、公表するものと定められている一般
競争入札参加資格確認申請結果の公表が行われていなかった。
公印規程、発注工事に係る入札及び契約の公表基準等に基づき、適正に処理されたい。
[監査意見]
1
工事請負契約における合議の区分について
500万円以下の工事請負における決裁区分について、管財課が作成した工事契約マニュ
アルでは、財政課長の合議は不要とされているが、事務専決規程では一部合議が必要と定
められており、内容が矛盾している。事務の内容を検証し、合議の区分を明確化されたい。
[その他監査意見]
1
主管課が行う契約、物品管理事務等への指導及び監督について
現在、一定の金額以下の契約、物品管理等の事務については、主管課が行っているが、
今回の監査において、それらの事務処理について主管課の理解が不十分と思われる点が多
数見受けられた。
主管課においては、事務処理について十分に留意し、適正な執行に努めるとともに、そ
れらの事務を総括する管財課においては、主管課における事務の執行が適正に行われるよ
22
う、全庁的な指導及び監督により一層取り組まれたい。
2
施設課が主管する工事に係る基準の統一化について
施設課における工事契約の手続については、平成21年10月に管財課が制定した少額工事
事務取扱要綱及び管財課が発した同要綱の運用についての事務連絡を参考にして行われて
いるが、帳票の作成方法等について、管財課が作成した工事契約マニュアル(平成26年6
月)の内容と整合していない点が見受けられた。工事契約に係る事務が効率的に行われる
よう、施設課とも協議のうえ、基準の統一化を図られたい。
23
別表(管財課) 予 算 の 執 行 状 況
一般会計 歳入
款
項
目
平成27年12月31日現在(単位 円・%)
節
予 算 現 額
調
定
額
収 入 済 額
収 入 率
12 使用料及び手数料
1,312,000
1,699,168
1,699,168
129.5
1 使用料
1,312,000
1,699,168
1,699,168
129.5
1,312,000
1,699,168
1,699,168
129.5
1,312,000
1,699,168
1,699,168
129.5
96,695,000
400,639,246
392,933,019
406.4
73,103,000
60,703,171
47,198,019
64.6
58,450,000
60,703,171
47,198,019
80.7
58,450,000
60,703,171
47,198,019
80.7
14,653,000
0
0
0.0
14,653,000
0
0
0.0
23,592,000
339,936,075
345,735,000
1,465.5
0
2,303,600
2,303,600
-
0
2,303,600
2,303,600
-
23,592,000
337,632,475
343,431,400
1,455.7
23,592,000
337,632,475
343,431,400
1,455.7
100,000
50,056,454
50,199,215
50,199.2
100,000
50,056,454
50,199,215
50,199.2
100,000
50,056,454
50,199,215
50,199.2
100,000
50,056,454
50,199,215
50,199.2
4,329,000
4,225,619
4,098,489
94.7
0
6
6
-
0
6
6
-
0
6
6
-
4,329,000
4,225,613
4,098,483
94.7
1,000
0
0
0.0
1,000
0
0
0.0
4,328,000
4,225,613
4,098,483
94.7
4,328,000
4,225,613
4,098,483
94.7
102,436,000
456,620,487
448,929,891
438.3
1 総務使用料
1 総務管理使用料
15 財産収入
1 財産運用収入
1 財産貸付収入
1 土地建物貸付収入
2 利子及び配当金
1 利子及び配当金
2 財産売払収入
1 物品売払収入
1 物品売払収入
2 不動産売払収入
1 不動産売払収入
16 寄附金
1 寄附金
1 寄附金
1 寄附金
19 諸収入
2 市預金利子
1 市預金利子
1 預金利子
6 雑入
3 違約金及び延滞利息
1 違約金及び延滞利息
5 雑入
1 雑入
合 計
24
一般会計 歳出
款 項 目
平成27年12月31日現在(単位 円・%)
節
予 算 現 額
2 総務費
支 出 済 額
執 行 率
516,685,000
306,528,823
59.3
516,685,000
306,528,823
59.3
1 一般管理費
3,805,000
3,659,147
96.2
12 役務費
2,505,000
2,486,532
99.3
22 補償、補填及び賠償金
1,300,000
1,172,615
90.2
481,276,000
283,148,326
58.8
13,730,000
9,556,161
69.6
4 共済費
2,038,000
1,250,165
61.3
9 旅 費
434,000
94,776
21.8
11 需用費
97,408,000
63,849,963
65.5
12 役務費
27,728,000
17,640,807
63.6
13 委託料
228,169,000
124,202,865
54.4
14 使用料及び賃借料
29,228,000
26,953,728
92.2
15 工事請負費
46,761,000
35,345,434
75.6
17 公有財産 購入費
15,740,000
0
0.0
4,891,000
3,850,632
78.7
496,000
403,795
81.4
25 積立金
14,653,000
0
0.0
7 車両管理費
31,604,000
19,721,350
62.4
11,129,000
6,412,540
57.6
4 共済費
1,762,000
772,192
43.8
9 旅 費
262,000
78,600
30.0
11 需用費
4,063,000
2,264,522
55.7
12 役務費
776,000
625,885
80.7
13 委託料
2,461,000
1,167,123
47.4
14 使用料及び賃借料
1,675,000
863,600
51.6
18 備品購入費
9,066,000
7,305,988
80.6
37,000
18,000
48.6
373,000
212,900
57.1
516,685,000
306,528,823
59.3
1 総務管理費
6 財産管理費
1 報酬
18 備品購入費
19 負担金、補助及び交付金
1 報酬
19 負担金、補助及び交付金
27 公課費
合 計
25
財務部
施設課
第1 監査の種類
地方自治法第199条第1項、第2項及び第4項の規定による監査
第2 監査の対象
平成27年4月1日から同年12月31日までにおける財務に関する事務の執行その他所管
事務の執行
第3 監査の期間
平成28年2月1日から同年6月27日まで
第4 監査の概要
1 予算の執行(予算経理、歳入調定、契約事務等)
2 資金前渡(前渡金受領、支払、精算の時期等)
3 郵券類の管理
4 委託料の執行(委託内容、契約手続、委託料の支出等)
5 主管に係る工事の施工
上記の項目について、財務に関する事務その他所管事務が法令等に準拠し、適正かつ
効率的に行われているかどうかを主眼として監査を実施した。
第5 監査の結果
監査の結果は、次のとおりである。
なお、改善又は検討を要する事項は、当該箇所において述べたとおりである。
1
予算の執行
(1)歳入
平成27年4月から12月までの歳入はなかった。
(2)歳出
平成27年12月末日現在の歳出は、予算現額35,069,000円、支出済額19,408,459円で、
執行率は、55.3%である。
平成27年12月末日現在の歳出予算の執行状況は、別表のとおりである。
歳出予算の執行について、所属別科目別歳出一覧表、支出負担行為伺書兼支出命令書、
契約締結兼支出負担行為伺書、見積書兼請書、契約締結報告書兼経過調書等を審査した結
果、下記の事項を除き、おおむね適正に処理されているものと認められた。
26
記
[指摘事項]
1
契約締結兼支出負担行為伺書及び仕様書において、軽微な記載のもれ及び誤りが見受け
られた。
2
見積書兼請書において、契約確定日より前に発注しているもの及び暴力団等排除措置に
関する特約書が添付されていないものが見受けられた。
暴力団排除条例、契約事務規則等に基づき、適正に処理されたい。
2
資金前渡
平成27年4月から12月までの資金前渡はなかった。
3
郵券類の管理
平成27年4月から12月までの郵便切手等の購入及び使用はなかった。
郵券類の管理について、受払簿及び郵便切手等の管理状況を審査した結果、適正に管理
されているものと認められた。
4
委託料の執行
平成27年4月から12月までの委託契約は、12件、8,198,258円である。このうち主管課
契約分は10件、3,353,292円、管財課契約分は2件、4,844,966円で、指名競争入札1件を
除き、全て随意契約である。
平成27年12月末日現在の支出済額は、4,205,108円で、執行率は、39.0%である。
委託料の執行について、契約締結兼支出負担行為伺書、仕様書、設計内訳書、見積書兼
請書、契約締結報告書兼経過調書、支出命令書等を審査した結果、下記の事項を除き、お
おむね適正に処理されているものと認められた。
記
[指摘事項]
1
仕様書において、業者が、業務の実施上、市の指揮命令に従うような定めをしているも
の及び軽微な記載の誤りが見受けられた。
2
見積書兼請書において、暴力団等排除措置に関する特約書が添付されていないものが見
受けられた。
3
電子データ作成の委託契約(随意契約)において、契約確定日より前に、業者に資料の
貸出しを行っているものが見受けられた。
暴力団排除条例、契約事務規則等に基づき、適正に処理されたい。
27
5
主管に係る工事の施工
(1)契約
施設課では、1件の予定価格が130万円以下の工事について契約を行っている。また、
1件の予定価格が30万円以下のものについては主管課が契約を行っているが、施設の保
全整備等で施設課が処理すべきものについては、施設課が契約を行っている。
施設課における契約の手続については、平成21年10月に管財課が制定した少額工事事
務取扱要綱及び管財課が発した同要綱の運用についての事務連絡を参考にして行われて
いる。
平成27年4月から12月までの施設課による工事請負契約は、238件、184,743,125円で
ある。
(2)監督・検査
監督は、原則として契約事務を担当する者が行っており、検査は、検査員(施設課主
査)と立会員(検査員、監督員以外の施設課職員)が行っている。なお、平成23年度時
点で導入されていた工事成績表は、その効果が認められなかったため、平成25年4月1
日以降、廃止された。
主管に係る工事の施工について、依頼書、平成27年度事業調書、業者選定理由書、見
積書、設計内訳書、契約締結依頼書兼支出負担行為伺書、契約締結伺書、見積書兼請書、
契約締結報告書兼経過調書、工事記録等を審査した結果、下記の事項を除き、おおむね
適正に処理されているものと認められた。
記
[指摘事項]
1
業者選定理由書において、見積合わせを、税込金額と税抜金額とで行っているもの及び
見積金額が誤って記載されているものが見受けられた。
2
契約締結伺書において、決裁が行われていないもの及び記載事項を修正液で訂正してい
るものが見受けられた。
3
見積書兼請書において、収入印紙が貼付されていないもの、合計金額、消費税額、契約
確定日、工期その他必要事項が記載されていないもの並びに記載事項を業者の訂正印なく
訂正しているもの及び砂消しゴムで消しているものが見受けられた。
4
契約締結報告書兼経過調書において、起票日より前の日付けで決裁が行われているもの、
起票日が契約確定日より前のもの、契約締結伺書の決裁日より前に起票し、契約確定して
いるもの及び軽微な記載の誤りが見受けられた。
契約事務規則等に基づき、適正に処理されたい。
28
[監査意見]
1
同一業者への同種の工事の発注について
施設課における工事契約において、同種の工事を同一業者との間でほぼ同日に起票し、
それぞれ130万円以下で随意契約を締結しているものが見受けられた。こうした工事契約
については、改めて工事の内容等を精査し、安易な分割発注を行うことのないよう、注意
されたい。
29
別表(施設課) 予 算 の 執 行 状 況
一般会計 歳出
款
項
平成27年12月31日現在(単位 円・%)
目
節
予 算 現 額
2 総務費
支 出 済 額
執 行 率
35,069,000
19,408,459
55.3
35,069,000
19,408,459
55.3
6 財産管理費
35,069,000
19,408,459
55.3
1 報 酬
14,068,000
10,253,959
72.9
4 共済費
2,147,000
1,366,786
63.7
9 旅 費
429,000
278,488
64.9
11 需用費
1,341,000
723,068
53.9
12 役務費
123,000
90,162
73.3
13 委託料
10,777,000
4,205,108
39.0
5,716,000
2,309,904
40.4
17,000
10,284
60.5
424,000
144,000
34.0
27,000
26,700
98.9
35,069,000
19,408,459
55.3
1 総務管理費
14 使用料及び賃借料
18 備品購入費
19 負担金、補助及び交付金
27 公課費
合 計
30
防災安全部
安全対策課
第1 監査の種類
地方自治法第199条第1項、第2項及び第4項の規定による監査
第2 監査の対象
平成27年4月1日から同年12月31日までにおける財務に関する事務の執行その他所管
事務の執行
第3 監査の期間
平成28年2月1日から同年6月27日まで
第4 監査の概要
1 予算の執行(予算経理、歳入調定、契約事務等)
2 資金前渡(前渡金受領、支払、精算の時期等)
3 郵券類の管理
4 委託料の執行(委託内容、契約手続、委託料の支出等)
5 補助金等の交付(交付目的、交付手続、交付時期等)
6 生活安全対策事業(安全パトロール、つきまとい防止)
上記の項目について、財務に関する事務その他所管事務が法令等に準拠し、適正かつ
効率的に行われているかどうかを主眼として監査を実施した。
第5 監査の結果
監査の結果は、次のとおりである。
なお、改善又は検討を要する事項は、当該箇所において述べたとおりである。
1
予算の執行
(1)歳入
平成27年12月末日現在の歳入は、予算現額 16,577,000円、調定額及び収入済額
10,547,000円で、予算現額に対する収入率は、63.6%である。
(2)歳出
平成27年12月末日現在の歳出は、予算現額146,254,000円、支出済額90,754,024円で、
執行率は、62.1%である。
平成27年12月末日現在の歳入及び歳出予算の執行状況は、別表のとおりである。
歳入及び歳出予算の執行について、所属別科目別歳入一覧表、歳入調定書兼調定額通知
31
書、納入済通知書、所属別科目別歳出一覧表、支出負担行為伺書兼支出命令書、契約締結
兼支出負担行為伺書、見積書兼請書、契約締結報告書兼経過調書等を審査した結果、下記
の事項を除き、おおむね適正に処理されているものと認められた。
記
[指摘事項]
1
東京都防犯設備の整備に対する区市町村補助金に対する交付決定がされているが、歳入
の調定が行われていなかった。
2
契約締結兼支出負担行為伺書において、決裁が行われていないもの及び起票日より前の
日付けで行われているもの、仕様書が添付されていないもの、物品主任の押印がもれてい
るもの並びに記載すべき事項を記載していないもの及びボールペンではなく鉛筆で記載し
ているものが見受けられた。
3
見積書兼請書において、合計欄その他必要事項の記載が適切に行われていないもの、暴
力団等排除措置に関する特約書が添付されていないもの、業者の訂正印なく記載事項を訂
正しているもの、仕様書との間に割印がないもの、収入印紙に消印がないもの、消費税の
表記が誤っているものなどが見受けられた。
4
契約締結報告書兼経過調書において、見積書兼請書を徴取せず契約を締結しているもの、
別々に起票した2件の契約について、内容がまとめられた1件の見積書兼請書を徴取して
契約を締結しているもの、市指定の見積書兼請書を徴取せず契約を締結しているもの、契
約締結兼支出負担行為伺書の決裁日より前の日付けで契約確定しているものなどが見受け
られた。
5
請求書兼検査書において、履行期間終了前に検査を行っているもの及び軽微な記載の誤
りが見受けられた。
6
支出命令書において、支出負担行為伺書兼決定書の決裁日より前の日付けで起票してい
るものが見受けられた。
7
修繕費で行うべき契約を委託料で契約し、支出していた。
暴力団排除条例、契約事務規則等に基づき、適正に処理されたい。
[監査意見]
1
災害対策職員住宅の修繕契約について
市が借り受けて災害対策職員住宅として使用している施設について、市が直接修繕契約
を締結しているが、明確な理由の記載なく未登録業者を指定しているなど契約上の不備が
見受けられた。他課の事例も参考に、修繕費ではなく負担金方式にするなど、修繕の在り
方について検証し、改善を図られたい。
2
資金前渡
平成27年4月から12月までの資金前渡はなかった。
32
3
郵券類の管理
平成27年4月から12月までの郵便切手等の購入は、1件、2,480円であった。
郵券類の管理について、管理簿及び郵便切手等の管理状況を審査した結果、適正に処理
されているものと認められた。
4
委託料の執行
平成27年4月から12月までの委託契約は、15件、91,272,852円である。このうち主管課
契約分は9件、2,459,775円、管財課契約分は6件、88,813,077円で、全て随意契約であ
る。
平成27年12月末日現在の支出済額は、52,064,960円で、執行率は、56.7%である。
委託料の執行について、契約締結兼支出負担行為伺書、仕様書、設計内訳書、見積書兼
請書、契約締結報告書兼経過調書、支出命令書等を審査した結果、下記の事項を除き、お
おむね適正に処理されているものと認められた。
記
[指摘事項]
1
契約締結兼支出負担行為伺書等において、仕様書が添付されていないもの及び軽微な記
載のもれが見受けられた。
2
仕様書において、業者が、業務の実施上、市の指揮命令に従うような定めをしているも
のが見受けられた。
3
見積書兼請書において、合計欄その他必要事項の記載が適切に行われていないもの、暴
力団等排除措置に関する特約書が添付されていないもの、消費税の表記が誤っているもの、
業者の訂正印なく記載事項を訂正しているもの及び収入印紙が貼付されていないものが見
受けられた。
4
契約締結報告書兼経過調書において、業者の住所、商号、代表者名の記載及び代表者印
の押印がない見積書兼請書で契約しているもの、2人以上の業者から見積書兼請書を徴取
しているが、うち1人の見積書兼請書が市指定のものでないもの並びに契約締結兼支出負
担行為伺書の決裁日より前の日付けで契約確定しているものが見受けられた。
暴力団排除条例、契約事務規則等に基づき、適正に処理されたい。
[監査意見]
1
北町災害対策職員住宅の土地・建物の管理について
安全対策課が所管する北町災害対策職員住宅は、1階部分がテンミリオンハウスとなっ
ており、同施設の土地・建物の管理に関する役割分担が、テンミリオンハウス運営団体と
の間で明確になっていない。同施設の今後の管理方法について、役割分担を明確にされた
い。
33
5
補助金等の交付
平成27年4月から12月までの補助金等の交付は、2件で、交付決定額5,116,000円、交
付済額2,700,000円である。
補助金等の交付について、補助金交付申請書、交付決定起案書、指令書、請求書、支出
負担行為伺書兼支出命令書、実績報告書等を審査した結果、下記の事項を除き、おおむね
適正に処理されているものと認められた。
記
[指摘事項]
1
武蔵野防犯協会補助金交付申請書及び防犯設備の整備に対する補助金交付申請書におい
て、収受印が押印されていないもの及び収受登録の手続を行っていないものが見受けられ
た。
2
補助金の実績報告において、実績報告書に提出者の押印がないもの及び収受登録の手続
を行っていないものが見受けられた。
文書管理規則等に基づき、適正に処理されたい。
6
生活安全対策事業(安全パトロール、つきまとい防止)
市内の学校、子ども施設等を専用のパトロールカーで巡回する市内安全パトロール隊
(ホワイトイーグル)、吉祥寺駅周辺において、つきまとい勧誘行為等に対する指導を行
うパトロール隊(ブルーキャップ)、市民による市民安全パトロール隊に加え、平成25年
2月の強盗殺人事件という重大事件の発生を契機に、同年4月1日から、新たに深夜帯の
パトロール隊として吉祥寺ミッドナイトパトロールを実施し、4つのパトロール隊による
24時間のパトロール態勢が確立された。
(1)安全パトロール業務(ホワイトイーグル)
生活安全条例に基づき、市民生活の安全の確保を目的として、青色回転灯を装着した
専用のパトロールカーを用い、日曜日、祝日、年末年始を除き、午前7時から午後7時
まで、学校や子ども関係施設を中心に巡回警備をしている。
施設では、職員と面会をし、不審者情報などの交換や効果的な防犯指導を行うととも
に、防犯教育の一環として、小学校や児童館で防犯講話を行い、児童たちとの触れ合い
も大切にしている。
隊員は、毎週月曜日に警察署に立ち寄り、不審者情報などの交換を行い、入手した情
報を市の安全対策課経由で速やかに関係部署へ連絡し、自らは周辺地域の特別警戒を実
施するなど、犯罪の未然防止に努めている。
平成27年は、子ども関連施設を中心に、149施設の立ち寄りと96か所の周辺警戒を行
った。
34
(2)つきまとい指導業務(ブルーキャップ)
生活安全条例、つきまとい勧誘行為の防止及び路上宣伝行為等の適正化に関する条例
に基づき、勧誘行為等適正化特定地区として指定した吉祥寺駅周辺において、安全パト
ロール隊(ブルーキャップ)を配置し、正午から午後11時まで(土曜日、日曜日及び祝
日は午後4時から午後10時まで)、つきまとい勧誘行為、路上宣伝行為等を行う者に対
する指導、風俗環境の浄化等にあたっている。
平成23年度から平成27年度までのつきまとい勧誘行為等に対する指導、警告の件数は、
以下のとおりである。
年度
注
つきまとい勧誘指導
つきまとい勧誘警告
路上宣伝行為指導
平成23年度
48件
6件
5,928件
平成24年度
37件
7件
5,831件
平成25年度
41件
26件
4,660件
平成26年度
17件
0件
3,466件
平成27年度
10件
2件
1,252件
平成27年度は、4月から12月までの件数である。
(3)市民安全パトロール隊
生活安全条例に基づき、市民生活の安全を確保するために必要な施策として、市民に
よる安全パトロール隊員が、徒歩や自転車でパトロールを行い、市民の安全安心のため、
犯罪防止に取り組んでいる。実施日時は不定期だが、1週間に1回は実施しなければな
らないこととされている。
パトロール隊の活動地区は、3地区(東、中央、西)に分かれており、隊員は、市内
の町丁目ごとにおおむね1人を置くこととされている。任期は2年で、現在の隊員は平
成26年10月21日に任期満了に伴い委嘱された64人である。
(4)吉祥寺ミッドナイトパトロール
平成25年2月の強盗殺人事件の発生を受け、警察、コミセン、青少協、PTA等の関
係機関や地元商店会を中心とした吉祥寺緊急安全対策会議を設置し、吉祥寺の安全安心
向上のための総合的な対策について検討を重ねた結果、夜間帯のパトロールを開始した。
活動時間は、ブルーキャップの活動終了からホワイトイーグルの活動開始までとし、
ミッドナイトパトロールの開始により、吉祥寺地区の24時間の防犯態勢が整った。
パトロールは、過去に事件が発生した場所、夜間人通りの少ない住宅街などを2人1
組で適宜巡回し、重大な事件の発生を警戒している。なお、実際に、性犯罪及びストー
カー等の犯罪に発展するおそれのある事案を未然に防いだ事例があった。
不審者情報その他の情報の件数は、以下のとおりである。
年度
不審者情報
その他の情報
平成26年度
0件
885件
平成27年度
0件
1,383件
35
生活安全対策事業について、安全パトロール隊勤務日誌(つきまとい勧誘行為等)、安
全パトロール業務委託報告書(ホワイトイーグル)、ミッドナイトパトロール巡回報告書、
市民安全パトロール隊パトロール実施報告書、市民安全パトロール隊パトロール実施報告
集計、生活安全対策推進協議会関係起案、環境浄化審議会関係起案等を審査した結果、下
記の事項を除き、おおむね適正に処理されているものと認められた。
記
[指摘事項]
1
安全パトロール隊(ブルーキャップ)勤務日誌、ミッドナイトパトロール報告書等にお
いて、決裁が行われていないもの、勤務終了より前に確認の決裁が行われているもの、決
裁日を上から書き直しているもの、受託業者の確認印がもれているもの及び勤務日が誤っ
て記載されているものが見受けられた。
2
客引きに関する臨時調査の結果報告において、決裁が行われていないものが見受けられ
た。
3
市民安全パトロール隊パトロール実施報告集計において、決裁が行われていないもの並
びに必要事項の記載のもれ及び誤りが見受けられた。
4
生活安全対策推進協議会委員の委嘱において、決裁が私印で行われていた。
適正に処理されたい。勤務日誌、パトロール隊報告書等は、万一の事件、事故等が発生
した場合に重要な記録となるものなので、状況を正確に記載し、決裁を適切に行うことに
より、その内容を確認されたい。
[監査意見]
1
業務関係資料の適正な管理について
今回の監査において、市民安全パトロール隊の各地区の集計表は作成されているが、実
施報告書の所在が確認できないものが多数見受けられた。文書管理規則に基づき、経緯も
含めた意思決定に至る過程及び事務事業の実績を合理的に跡付け、又は検証することがで
きるよう、関係資料を適正に管理されたい。
36
別表(安全対策課) 予 算 の 執 行 状 況
一般会計 歳入
款
項
目
平成27年12月31日現在(単位 円・%)
節
予 算 現 額
調
定
額
収 入 済 額
収入率
13 国庫支出金
17,000
17,000
17,000
100.0
3 委託金
17,000
17,000
17,000
100.0
17,000
17,000
17,000
100.0
17,000
17,000
17,000
100.0
1,260,000
0
0
0
1,260,000
0
0
0
1,260,000
0
0
0
1,260,000
0
0
0
6,600,000
4,377,500
4,377,500
66.3
6,600,000
4,377,500
4,377,500
66.3
6,600,000
4,377,500
4,377,500
66.3
6,600,000
4,377,500
4,377,500
66.3
8,700,000
6,152,500
6,152,500
70.7
8,700,000
6,152,500
6,152,500
70.7
8,700,000
6,152,500
6,152,500
70.7
8,700,000
6,152,500
6,152,500
70.7
16,577,000
10,547,000
10,547,000
63.6
1 総務費委託金
1 総務管理費委託金
14 都支出金
2 都補助金
1 総務費都補助金
2 総務管理費補助金
15 財産収入
1 財産運用収入
1 財産貸付収入
1 土地建物貸付収入
19 諸収入
6 雑入
5 雑入
1 雑入
合 計
37
一般会計 歳出
款 項 目
平成27年12月31日現在(単位 円・%)
節
予 算 現 額
2 総務費
1 総務管理費
支 出 済 額
執 行 率
127,385,000
72,441,527
56.9
127,385,000
72,441,527
56.9
14 生活安全対策費
127,385,000
72,441,527
56.9
1 報 酬
15,851,000
9,725,303
61.4
4 共済費
2,076,000
1,013,305
48.8
9 旅 費
1,098,000
324,010
29.5
11 需用費
5,420,000
3,847,741
71.0
12 役務費
1,731,000
578,939
33.4
13 委託料
91,462,000
52,029,860
56.9
3,003,000
1,935,917
64.5
484,000
277,452
57.3
6,253,000
2,702,400
43.2
7,000
6,600
94.3
18,869,000
18,312,497
97.1
18,869,000
18,312,497
97.1
4 災害対策費
18,869,000
18,312,497
97.1
11 需用費
756,000
720,209
95.3
12 役務費
65,000
30,624
47.1
13 委託料
288,000
35,100
12.2
16,974,000
16,740,856
98.6
786,000
785,708
100.0
146,254,000
90,754,024
62.1
14 使用料及び賃借料
18 備品購入費
19 負担金、補助及び交付金
27 公課費
9 消防費
1 消防費
14 使用料及び賃借料
15 工事請負費
合 計
38
防災安全部
防災課
第1 監査の種類
地方自治法第199条第1項、第2項及び第4項の規定による監査
第2 監査の対象
平成27年4月1日から同年12月31日までにおける財務に関する事務の執行その他所管
事務の執行
第3 監査の期間
平成28年2月1日から同年6月27日まで
第4 監査の概要
1 予算の執行(予算経理、歳入調定、契約事務等)
2 資金前渡(前渡金受領、支払、精算の時期等)
3 郵券類の管理
4 委託料の執行(委託内容、契約手続、委託料の支出等)
5 補助金等の交付(交付目的、交付手続、交付時期等)
6 消防団員報酬の支払
7 防災施設整備
8 総合防災訓練の実施
上記の項目について、財務に関する事務その他所管事務が法令等に準拠し、適正かつ
効率的に行われているかどうかを主眼として監査を実施した。
第5 監査の結果
監査の結果は、次のとおりである。
なお、改善又は検討を要する事項は、当該箇所において述べたとおりである。
1
予算の執行
(1)歳入
平成27年12月末日現在の歳入は、予算現額 29,979,000円、調定額 及び収入済額
1,496,882円で、予算現額に対する収入率は、5.0%である。
(2)歳出
平成27年12月末日現在の歳出は、予算現額2,027,250,000円、支出済額1,353,960,206
円で、執行率は、66.8%である。
平成27年12月末日現在の歳入及び歳出予算の執行状況は、別表のとおりである。
39
歳入及び歳出予算の執行について、所属別科目別歳入一覧表、歳入調定書兼調定額通知
書、納入済通知書、所属別科目別歳出一覧表、支出負担行為伺書兼支出命令書、契約締結
兼支出負担行為伺書、見積書兼請書、契約締結報告書兼経過調書等を審査した結果、下記
の事項を除き、おおむね適正に処理されているものと認められた。
記
[指摘事項]
1
契約締結兼支出負担行為伺書において、記載すべき事項を記載していないもの及びボー
ルペンではなく鉛筆で記載しているものが多数見受けられた。
2
見積書兼請書において、収入印紙が貼付されていないもの、消費税の表記が誤っている
もの並びに暴力団等排除措置に関する特約書、仕様書及び印刷規格書が添付されていない
ものが見受けられた。
3
契約締結報告書兼経過調書において、契約確定日より前に起票しているもの及び起票日
より前の日付けで決裁が行われているものが見受けられた。
暴力団排除条例、契約事務規則等に基づき、適正に処理されたい。
2
資金前渡
平成27年4月から12月までの資金前渡は、4件で、前渡金額601,750円、支払金額
40,000円、精算戻入額400,000円である。
資金前渡について、前渡金整理簿、資金前渡・概算払精算命令書等を審査した結果、下
記の事項を除き、おおむね適正に処理されているものと認められた。
記
[指摘事項]
1
用件終了後5日以内に精算を行っていないものが見受けられた。
会計事務規則に基づき、適正に処理されたい。
3
郵券類の管理
平成27年4月から12月までの郵便切手等の購入は、1回、6,240円である。
郵券類の管理について、管理台帳及び郵便切手等の管理状況を審査した結果、下記の事
項を除き、おおむね適正に処理されているものと認められた。
記
40
[指摘事項]
1
管理台帳にハガキ(消防団用年賀状)の購入の記載がもれていた。
適正に管理されたい。所属長は、月ごとに受払簿等の確認を行われたい。
4
委託料の執行
平成27年4月から12月までの委託契約は、41件、1,619,381,850円である(単価契約は
設計金額)。このうち主管課契約分は21件、1,568,978,352円、管財課契約分は20件、
50,403,498円で、管財課契約分の指名競争入札8件を除き、全て随意契約である。
平成27年12月末日現在の支出済額は、1,194,305,541円で、執行率は、73.1%である。
委託料の執行について、契約締結兼支出負担行為伺書、契約締結依頼書、契約締結依頼
書兼支出負担行為伺書、仕様書、設計内訳書、見積書兼請書、契約締結報告書兼経過調書
等を審査した結果、下記の事項を除き、おおむね適正に処理されているものと認められた。
記
[指摘事項]
1
契約締結兼支出負担行為伺書において、記載すべき事項を記載していないもの及びボー
ルペンではなく鉛筆で記載しているものが多数見受けられた。
2
委託料の支払を分割して行っているが、仕様書に支払方法が記載されていないものが見
受けられた。
3
見積書兼請書において、業者の訂正印なく記載事項を訂正しているもの、契約締結伺書
の決裁日より前の日付けで契約確定しているもの、収入印紙が貼付されていないもの、仕
様書との間に割印がないもの、仕様書及び暴力団等排除措置に関する特約書が添付されて
いないもの並びに軽微な記載の誤りが見受けられた。
4
契約締結報告書兼経過調書において、軽微な記載の誤りが見受けられた。
暴力団排除条例、契約事務規則等に基づき、適正に処理されたい。
5
補助金等の交付
平成27年4月から12月までの補助金等の交付は、16件で、交付決定額27,407,000円、交
付済額22,657,000円である。
補助金等の交付について、補助金交付申請書、事業計画書、事業予算書、交付決定起案
書、補助指令書、請求書、支出負担行為伺書兼支出命令書、支払額調書兼支出負担行為伺
書兼支出命令書、実績報告書等を審査した結果、下記の事項を除き、おおむね適正に処理
されているものと認められた。
記
41
[指摘事項]
1
補助金交付申請書において、収受印が押印されていないものが見受けられた。
2
起案書に添付された指令書に通知日の記載がなく、起案書にも通知日が記載されていな
いため、通知日が明らかでないものが見受けられた。
3
補助金実績報告書において、補助金等交付規則で定められた期限を過ぎて提出されてい
るもの及び収受決裁を決裁用枠印(ゲタ版)で行っているものが見受けられた。
4
消防団運営交付金交付申請書において、補助金等交付規則で定められている補助事業等
の内容及び計画が記載されていなかった。
5
消防団運営交付金実績報告書において、報告起案が行われていなかった。また、事業内
容が審査できる十分な書類が添付されていなかった。
6
ブロック塀等改善補助金において、ブロック塀等改善補助金交付要綱では、工事施工前
に交付申請を行うものと定められているが、工事完了後に交付申請が行われているものが
見受けられた。
補助金等交付規則、要綱等に基づき、適正に処理されたい。
[監査意見]
1
消防団運営交付金の使途の確認について
消防団運営交付金の交付にあたっては、補助事業等の内容及び計画並びに実績報告の内
容を検証し、交付金が目的に沿って適正に使用されたかを確認されたい。また、交付金で
はなく市の予算に計上して直接執行することについて、他団体の事例も参考に、検討を行
われたい。
6
消防団員報酬の支払
消防団本部は、防災課に設置されており、地域ごとに10個の分団が置かれている。消防
団の定員は、260人(消防団本部10人、各分団25人)と定められており、平成27年12月末
日現在、本部分団17人、10個分団238人の計255人で構成されている。
消防団員の報酬の額及び支給方法については、消防団に関する条例で定められており、
年額報酬は、6月、9月、12月及び3月の年4回に分けて支給され、年額報酬とは別に火
災、訓練等の出動回数による加算がある。
平成27年4月から12月までの消防団員報酬は、総支給額31,014,745円、源泉徴収税額
611,043円、差引支給額30,403,702円である。
消防団員報酬の支払について、支払額は正確か、支払時期、支払方法は妥当かなどを主
眼として消防団員出動報告書、消防団員訓練出動状況報告書、消防団員火災出動状況報告
書等を審査した結果、下記の事項を除き、おおむね適正に処理されているものと認められ
た。
記
42
[指摘事項]
1
消防団員出動報告書において、分団長の記名、押印及び収受印がもれているものが見受
けられた。
適正に処理されたい。
[監査意見]
1
手当支給基準の明確化について
火災、訓練等を除く団長又は分団長の命令による出動者(火災による出動をしたが誤報
によるものであった場合など)に対する手当について、その支給基準を記載要領等に明記
することを検討されたい。
7
防災施設整備
市では、地域防災計画に基づき、防災施設及び災害対策用器具の整備を行っている。防
災施設としては、防火水槽、消火栓等の消防水利のほか、防災安全センター、備蓄倉庫・
防災倉庫等の施設があり、災害対策用器具としては、発電機、地域設置消火器等がある。
(1)消防水利
東京消防庁が定める水利整備基準に基づき、防火水槽(火災時に消防署や消防団が使
う消火用水を貯め置く水槽)及び消火栓の整備を行い、効果的な消防水利の確保に努め
ている。市の消防水利の充足率は、平常時水利整備98.6%、震災時水利整備94.5%とな
っている。
(2)施設
ア 防災安全センター
災害対策・危機管理の拠点として平成19年7月に市庁舎西棟に開設された。震度7
にも耐えうる構造となっており、非常時には3日間単体で機能を維持できるよう、電
源の二重化、自家発電用燃料備蓄など、設備強化を図っている。
イ 備蓄倉庫・防災倉庫
市役所、避難所となる市内小中学校及び都立高校等に設置しており、災害時の活動
用機材及び食料を保管している。学校設置のものは、基本的に屋外に設置されたアル
ミコンテナ製の備蓄倉庫と余裕教室を併用し、屋外倉庫に防災資機材、屋内倉庫に食
料の備蓄を行っている。
ウ 災害用トイレ
市内小中学校、公園等に設置している。避難者75人につき1基として計420基の設
置を目標としている。市立小中学校においては、平成27年4月から12月までに2校、
各10基の設置を行った。
エ 給水拠点
災害時の飲料水は、生命維持に最低限必要な水量を1人1日につき3リットルとし、
飲料水兼用耐震性貯水槽(耐震性を備えた防火水槽。断水時における被災者の飲料水
43
の貯水槽としての機能を持つ。)がある防災広場等4か所に応急給水拠点を設置して
給水拠点である浄水場から輸送する。輸送が困難な場合は、浄水場及び非常災害用給
水施設で応急給水を実施する。
オ 非常災害用給水施設
非常用発電機を常備した停電時でも非常給水できる施設で、水道部水源、市立小中
学校(一部は水道部水源と併用)、都立中央公園に設置されている。また、市民が所
有している井戸を非常災害時に使用できる災害対策用井戸として登録している。
カ 防災広場
住宅密集地域などに延焼防止の観点から設けられた小広場で、災害時のミニ防災拠
点としての機能もある。地下に飲料水兼用耐震性貯水槽、ベンチの下に洋式トイレ、
炊出しをするための炊事場、電気の供給がストップしたときでも点灯するソーラー灯、
電波時計等が設置されている。また、防災倉庫があり、可搬式の消防ポンプ、救助資
機材、炊出し釜等が備えられている。
(3)災害対策用器具
災害対策用器具については、職員が随時状態をチェックしているほか、自主防災組織
の防災訓練等でも点検を行っている。発電機等の重機器の保守点検は、業者に委託し、
2年間で20か所の点検を行っている。
平成27年4月から12月までの主な災害対策用器具の購入状況は、以下のとおりである。
災害対策用器具
金額
内訳
扇風機
524,880円 扇風機
名簿保管用金庫
814,536円 耐火・耐水用金庫
赤外線暖房機
携行缶(ガソリン保管用)
20台
10台
4,453,920円 赤外線暖房機
20台
889,920円 携行用安全缶
80個
また、初期消火体制を強化するため、地域設置消火器を道路に面した場所に約1,400
か所設置(平成27年度は3台設置)しており、増設及び保守管理を行っている。
平成27年4月から12月までにおける主な修繕契約(地域設置消火器の修繕を含む。)
の内容は、以下のとおりである。
修繕内容
契約金額
リヤカー修繕
発電機修繕(単価契約)
地域設置消火器格納箱修繕(単価契約)
支出済額
4,860円
4,860円
1,459,080円
1,075,680円
398,520円
14,040円
防災施設整備について、地域防災計画、保守点検委託報告書、支出負担行為伺書兼支出
命令書等の審査及び備蓄倉庫・防災倉庫の実地調査を行った結果、下記の事項を除き、お
おむね適正に処理されているものと認められた。
記
44
[指摘事項]
1
消防署からの水利施設等の改修要望の通知について、収受印が押印されておらず、収受
起案が行われていないものが見受けられた。また、改修要望に対する対応措置についての
記録がなく、対応状況が不明確であった。
文書管理規則に基づき、意思決定の過程を文書に正確に記録し、適切に整理・保存され
たい。
[監査意見]
1
備蓄倉庫・防災倉庫の定期的な点検等について
備蓄倉庫・防災倉庫の実査において、作動しない換気扇や不要となったブラウン管テレ
ビがあったほか、災害対策用器具が天井近くまで積んであり、使用しにくい状態になって
いるものがあった。備蓄倉庫・防災倉庫について、万一の災害の発生に備え、定期的な状
態の点検、整理、備蓄品の棚卸等の基準を定めて管理し、点検等の記録を残すことを検討
されたい。
8
総合防災訓練の実施
震度6弱以上の大地震の発生及び東海地震の警戒宣言を想定し、市、防災関係機関及び
地域住民が一体となって実効性のある総合的かつ有機的な防災訓練を実施している。
平成27年12月末日現在の防災訓練事業費(総合防災訓練以外の訓練を含む。)の支出は、
予算現額3,378,000円、支出済額2,213,942円で、執行率は、65.5%である。
平成27年度の総合防災訓練の実施状況は、以下のとおりである。
日時
平成27年10月25日(日曜日)午前9時から正午まで
場所
市役所、市立小中学校、都立武蔵高校、都立武蔵野北高校及び武蔵野赤十字病
院(主会場は、第一中学校及び武蔵野赤十字病院)
参加者数
1,764人(前年度1,312人)
実施機関
市、消防署、消防団、警察署その他関係機関
実施内容
予知対応型訓練 防災行政無線による一斉訓練放送、消防団による事前及び事
(東海地方の警 後の広報訓練
戒宣言を想定)
発災対応型訓練
災害対策本部運営訓練、避難所開設訓練、災害時支え合い
(首都直下型地
ステーション開設準備、消防団訓練及び演習、災害対策本
震を想定)
部との連携訓練及び演習(武蔵野警察署及び武蔵野消防
署)、物資配送訓練、聴覚障害者対応訓練、避難行動要支
援者対策訓練、ペット対策訓練、医療連携訓練
平成27年度は、新たに聴覚障害者対応訓練、避難行動要支援者対策訓練及びペット対策
訓練を実施したほか、警察署、消防署及び消防団による演習を実施した。また、前年度は
45
総合防災訓練とは別に実施した医療連携訓練を併せて実施した。
総合防災訓練の実施結果については、一般参加者及び市参加者へのアンケートを行って
いるほか、関係者との意見交換の場を設けることにより、課題の抽出及び分析を行ってい
る。抽出・分析された課題については、次年度の総合防災訓練実施の前に、その対応の有
無及び処理状況をシートにまとめ、検討することによって次年度に反映させている。
総合防災訓練が適正かつ効率的に行われているかについて、地域防災計画に沿った内容
であるか、災害時の行動マニュアルが整備されているか、関係機関等への連絡及び市民へ
の事前の広報は十分であったか、実施結果の記録及び分析は十分であるか等を主な着眼点
とし、地域防災計画、実施・報告起案、実施要領、関係機関等への依頼通知、打合せ記録、
アンケート等を審査した結果、おおむね適正に実施しているものと認められた。
[監査意見]
1
抽出された課題の次年度への反映について
平成27年度の訓練において、当日の本部設置場所について、参加者との連絡・調整が不
十分であったことなどが反省事項としてあげられている。次年度以降の訓練の実施に当た
っては、こうした課題を解決して円滑な実施を図られたい。
2
災害時行動マニュアルの整備について
総合防災訓練は、災害時に災害対策本部の各部がどのように行動するかについてのマニ
ュアルが十分に整備されていない中での訓練となっている。各部における災害時行動マニ
ュアルを策定し、マニュアルに基づいて効率的に訓練を実施することを検討されたい。
46
別表(防災課) 予 算 の 執 行 状 況
一般会計 歳入
款
項
平成27年12月31日現在(単位 円・%)
目
節
予 算 現 額
調
定
額
収 入 済 額
収入率
12 使用料及び手数料
0
6,200
6,200
-
1 使用料
0
6,200
6,200
-
0
6,200
6,200
-
0
6,200
6,200
-
28,007,000
0
0
0.0
28,007,000
0
0
0.0
7,528,000
0
0
0.0
7,528,000
0
0
0.0
5 消防費国庫補助金
20,479,000
0
0
0.0
1 消防費補助金
20,479,000
0
0
0.0
1,972,000
1,490,682
1,490,682
75.6
454,000
454,482
454,482
100.1
454,000
454,482
454,482
100.1
454,000
454,482
454,482
100.1
1,518,000
1,036,200
1,036,200
68.3
1,500,000
1,018,000
1,018,000
67.9
1,000,000
1,018,000
1,018,000
101.8
500,000
0
0
0.0
18,000
18,200
18,200
101.1
18,000
18,200
18,200
101.1
29,979,000
1,496,882
1,496,882
5.0
1 総務使用料
1 総務管理使用料
13 国庫支出金
2 国庫補助金
1 総務費国庫補助金
1 総務管理費補助金
19 諸収入
3 貸付金元利収入
2 災害援護資金貸付金収入
1 災害援護資金貸付金収入
6 雑入
4
消防団員等公務災害補償等共済基金受入金
1
非常勤消防団員退職報償金受入金
2
非常勤消防団員等公務災害補償費受入金
5 雑入
1 雑入
合 計
47
一般会計 歳出
款 項 目
平成27年12月31日現在(単位 円・%)
節
予 算 現 額
9 消防費
1 消防費
支 出 済 額
執 行 率
2,026,804,000
1,353,514,717
66.8
2,026,804,000
1,353,514,717
66.8
1 常備消防費
1,571,362,000
1,175,112,000
74.8
13 委託料
1,570,377,000
1,174,257,000
74.8
985,000
855,000
86.8
2 非常消防費
97,960,000
66,777,203
68.2
1 報 酬
45,077,000
31,014,745
68.8
500,000
13,878
2.8
8 報償費
5,494,000
4,410,000
80.3
9 旅 費
2,076,000
1,224,702
59.0
11 需用費
8,524,000
5,646,270
66.2
12 役務費
1,158,000
560,595
48.4
13 委託料
7,416,000
4,476,420
60.4
14 使用料及び賃借料
6,964,000
6,277,564
90.1
15 工事請負費
1,855,000
45,360
2.4
18 備品購入費
5,487,000
0
0.0
13,153,000
13,107,669
99.7
10,000
0
0.0
27 公課費
246,000
0
0.0
3 消防施設費
120,041,000
12,345,468
10.3
13 委託料
2,265,000
64,103
2.8
869,000
859,860
98.9
10,024,000
7,938,000
79.2
106,883,000
3,483,505
3.3
4 災害対策費
237,441,000
99,280,046
41.8
1 報 酬
264,000
132,000
50.0
7 賃 金
265,000
0
0.0
8 報償費
500,000
350,000
70.0
11 需用費
38,731,000
3,376,957
8.7
12 役務費
10,708,000
6,949,453
64.9
13 委託料
54,673,000
15,508,018
28.4
14 使用料及び賃借料
28,119,000
18,721,742
66.6
15 工事請負費
61,907,000
31,371,093
50.7
67,000
39,744
59.3
18 備品購入費
19,013,000
6,683,256
35.2
19 負担金、補助及び交付金
23,108,000
16,147,783
69.9
21 貸付金
10,000
0
0.0
22 補償、補填及び賠償金
10,000
0
0.0
27 公課費
66,000
0
0.0
19 負担金、補助及び交付金
5 災害補償費
19 負担金、補助及び交付金
22 補償、補填及び賠償金
14 使用料及び賃借料
15 工事請負費
19 負担金、補助及び交付金
16 原材料費
48
11 公債費
1 公債費
1 元金
23 償還金、利子及び割引料
合 計
49
446,000
445,489
99.9
446,000
445,489
99.9
446,000
445,489
99.9
446,000
445,489
99.9
2,027,250,000
1,353,960,206
66.8
会計課
第1 監査の種類
地方自治法第199条第1項、第2項及び第4項の規定による監査
第2 監査の対象
平成27年4月1日から同年12月31日までにおける財務に関する事務の執行その他所管
事務の執行
第3 監査の期間
平成28年2月1日から同年6月27日まで
第4 監査の概要
1 予算の執行(予算経理、歳入調定、契約事務等)
2 資金前渡(前渡金受領、支払、精算の時期等)
3 郵券類の管理
4 委託料の執行(委託内容、契約手続、委託料の支出等)
上記の項目について、財務に関する事務その他所管事務が法令等に準拠し、適正かつ
効率的に行われているかどうかを主眼として監査を実施した。
第5 監査の結果
監査の結果は、次のとおりである。
なお、改善又は検討を要する事項は、当該箇所において述べたとおりである。
1
予算の執行
(1)歳入
平 成 27 年 12 月 末 日 現 在 の 歳 入 は 、 予 算 現 額 1,810,000 円 、 調定 額 及 び 収 入 済 額
4,983,829円で、予算現額に対する収入率は、275.3%である。
(2)歳出
平成27年12月末日現在の歳出は、予算現額13,627,000円、支出済額7,724,741円で、
執行率は、56.7%である。
平成27年12月末日現在の歳入及び歳出予算の執行状況は、別表のとおりである。
歳入及び歳出予算の執行について、所属別科目別歳入一覧表、歳入調定書兼調定額通知
書、納入済通知書、所属別科目別歳出一覧表、支出負担行為伺書兼支出命令書、契約締結
兼支出負担行為伺書、見積書兼請書、契約締結報告書兼経過調書等を審査した結果、下記
の事項を除き、おおむね適正に処理されているものと認められた。
50
記
[指摘事項]
1
見積書兼請書において、軽微な記載のもれが見受けられた。
2
契約締結報告書兼経過調書において、予定価格が3万円以上で2人から見積書兼請書を
徴取したが、うち1人がFAXで送られたものであり、本書ではなかった。
契約事務規則等に基づき、適正に処理されたい。
2
資金前渡
平成27年4月から12月までの資金前渡はなかった。
3
郵券類の管理
平成27年4月から12月までの郵便切手等の購入はなかった。
郵券類の管理について、受払簿及び郵便切手等の管理状況を審査した結果、適正に処理
されているものと認められた。
4
委託料の執行
平成27年4月から12月までの委託契約は、3件、778,896円で、全て主管課契約(随意
契約)である。
平成27年12月末日現在の支出済額は、519,264円で、執行率は、47.0%である。
委託料の執行について、契約締結兼支出負担行為伺書、仕様書、設計内訳書、見積書兼
請書、契約締結報告書兼経過調書、支出命令書等を審査した結果、下記の事項を除き、お
おむね適正に処理されているものと認められた。
記
[指摘事項]
1
委託料の支払を分割して行っているが、仕様書に支払方法が記載されていないものが見
受けられた。
契約事務規則等に基づき、適正に処理されたい。
51
別表(会計課) 予 算 の 執 行 状 況
一般会計 歳入
款
項
目
平成27年12月31日現在(単位 円・%)
節
19 諸収入
予 算 現 額
調
定
額
収 入 済 額
収入率
1,810,000
4,983,829
4,983,829
275.3
1,810,000
4,983,829
4,983,829
275.3
1,810,000
4,983,829
4,983,829
275.3
1 預金利子
1,810,000
4,983,829
4,983,829
275.3
合 計
1,810,000
4,983,829
4,983,829
275.3
2 市預金利子
1 市預金利子
一般会計 歳出
平成27年12月31日現在(単位 円・%)
予 算 現 額
支 出 済 額
13,627,000
7,724,741
56.7
13,627,000
7,724,741
56.7
5 会計管理費
13,627,000
7,724,741
56.7
1 報 酬
3,927,000
2,155,434
54.9
4 共済費
609,000
384,495
63.1
7 賃 金
347,000
186,180
53.7
9 旅 費
120,000
79,555
66.3
11 需用費
1,081,000
310,213
28.7
12 役務費
4,104,000
2,668,877
65.0
13 委託料
1,104,000
519,264
47.0
14 使用料及び賃借料
2,305,000
1,420,723
61.6
30,000
0
0.0
13,627,000
7,724,741
56.7
款 項 目
節
2 総務費
1 総務管理費
18 備品購入費
合 計
52
執
行
率
監査委員事務局
第1 監査の種類
地方自治法第199条第1項、第2項及び第4項の規定による監査
第2 監査の対象
平成27年4月1日から同年12月31日までにおける財務に関する事務の執行その他所管
事務の執行
第3 監査の期間
平成28年2月1日から同年6月27日まで
第4 監査の概要
1 予算の執行(予算経理、歳入調定、契約事務等)
2 資金前渡(前渡金受領、支払、精算の時期等)
3 郵券類の管理
4 委託料の執行(委託内容、契約手続、委託料の支出等)
上記の項目について、財務に関する事務その他所管事務が法令等に準拠し、適正かつ
効率的に行われているかどうかを主眼として監査を実施した。
第5 監査の結果
監査の結果は、次のとおりである。
1
予算の執行
(1)歳入
平成27年12月末日現在の歳入はなかった。
(2)歳出
平成27年12月末日現在の歳出は、予算現額3,220,000円、支出済額1,477,427円で、執
行率は、45.9%である。
平成27年12月末日現在の歳出予算の執行状況は、別表のとおりである。
歳出予算の執行について、所属別科目別歳出一覧表、支出負担行為伺書兼支出命令書、
契約締結兼支出負担行為伺書、見積書兼請書、契約締結報告書兼経過調書等を審査した結
果、適正に処理されているものと認められた。
2
資金前渡
平成27年4月から12月までの資金前渡はなかった。
53
3
郵券類の管理
平成27年4月から12月までの郵便切手等の購入はなかった。
郵券類の管理について、受払簿及び郵便切手等の管理状況を審査した結果、適正に処理
されているものと認められた。
4
委託料の執行
平成27年4月から12月までの委託契約は、1件、120,200円で、主管課契約(随意契約)
である。
平成27年12月末日現在の支出済額は、0円で、執行率は、0%である。
委託料の執行について、契約締結兼支出負担行為伺書、仕様書、設計内訳書、見積書兼
請書、契約締結報告書兼経過調書等を審査した結果、適正に処理されているものと認めら
れた。
54
別表(監査委員事務局) 予 算 の 執 行 状 況
一般会計 歳出
款 項 目
平成27年12月31日現在(単位 円・%)
節
予 算 現 額
2 総務費
支 出 済 額
執 行 率
3,220,000
1,477,427
45.9
3,220,000
1,477,427
45.9
1 監査委員費
3,220,000
1,477,427
45.9
1 報 酬
600,000
416,129
69.4
8 報償費
30,000
0
0.0
9 旅 費
356,000
259,206
72.8
10 交際費
50,000
16,200
32.4
11 需用費
1,068,000
532,593
49.9
12 役務費
15,000
1,800
12.0
13 委託料
481,000
0
0.0
14 使用料及び賃借料
154,000
56,922
37.0
18 備品購入費
130,000
19,197
14.8
19 負担金、補助及び交付金
336,000
175,380
52.2
3,220,000
1,477,427
45.9
7 監査委員費
合 計
55
議会事務局
第1 監査の種類
地方自治法第199条第1項、第2項及び第4項の規定による監査
第2 監査の対象
平成27年4月1日から同年12月31日までにおける財務に関する事務の執行その他所管
事務の執行
第3 監査の期間
平成28年2月1日から同年6月27日まで
第4 監査の概要
1 予算の執行(予算経理、歳入調定、契約事務等)
2 資金前渡(前渡金受領、支払、精算の時期等)
3 郵券類の管理
4 委託料の執行(委託内容、契約手続、委託料の支出等)
5 政務活動費の交付
上記の項目について、財務に関する事務その他所管事務が法令等に準拠し、適正かつ
効率的に行われているかどうかを主眼として監査を実施した。
第5 監査の結果
監査の結果は、次のとおりである。
なお、改善又は検討を要する事項は、当該箇所において述べたとおりである。
1
予算の執行
(1)歳入
平成27年12月末日現在の歳入は、予算現額0円、調定額及び収入済額13円で、預金利
子のみである。
(2)歳出
平成27年12月末日現在の歳出は、予算現額332,567,000円、支出済額253,060,435円で、
執行率は、76.1%である。
平成27年12月末日現在の歳入及び歳出予算の執行状況は、別表のとおりである。
歳入及び歳出予算の執行について、所属別科目別歳入一覧表、歳入調定書兼調定額通知
書、納入済通知書、所属別科目別歳出一覧表、支出負担行為伺書兼支出命令書、契約締結
兼支出負担行為伺書、見積書兼請書、契約締結報告書兼経過調書等を審査した結果、下記
56
の事項を除き、おおむね適正に処理されているものと認められた。
記
[指摘事項]
1
契約締結兼支出負担行為伺書において、仕様書が添付されていなかった。
2
見積書兼請書において、印刷規格書及び暴力団等排除措置に関する特約書が添付され
ていないものが見受けられた。
暴力団排除条例、契約事務規則等に基づき、適正に処理されたい。
2
資金前渡
平成27年4月から12月までの資金前渡は、10件で、前渡金額1,639,000円、支払金額
718,220円、精算戻入額431,876円である。
資金前渡について、前渡金整理簿、資金前渡・概算払精算命令書等を審査した結果、下
記の事項を除き、おおむね適正に処理されているものと認められた。
記
[指摘事項]
1
前渡金のうち、議長交際費について、会計管理者の許可なく、直ちに支払う予定がない
1万円を超える現金を金庫で保管していた。
会計事務規則に基づき、適正に処理されたい。
3
郵券類の管理
平成27年4月から12月までの郵便切手等の購入はなかった。
郵券類の管理について、受払簿及び郵便切手等の管理状況を審査した結果、適正に処理
されているものと認められた。
4
委託料の執行
平成27年4月から12月までの委託契約は、11件、16,837,709円である(単価契約は設計
金額)。このうち主管課契約分は4件、340,191円、管財課契約分は7件、16,497,518円
で、指名競争入札1件を除き、全て随意契約である。
平成27年12月末日現在の支出済額は、9,120,525円で、執行率は、51.7%である。
委託料の執行について、契約締結兼支出負担行為伺書、仕様書、設計内訳書、見積書兼
請書、契約締結報告書兼経過調書、支出命令書等を審査した結果、下記の事項を除き、お
57
おむね適正に処理されているものと認められた。
記
[指摘事項]
1
契約締結兼支出負担行為伺書において、仕様書が添付されていなかった。
2
委託料の支払を分割して行っているが、仕様書に支払方法が記載されていないものが見
受けられた。
3
見積書兼請書において、暴力団等排除措置に関する特約書が添付されていなかった。ま
た、仕様書との間に割印がないものが見受けられた。
暴力団排除条例、契約事務規則等に基づき、適正に処理されたい。
5
政務活動費の交付
政務活動費は、地方自治法第100条第14項、第15項及び第16項の規定に基づき、市議会
議員の調査研究その他の活動に資するために必要な経費の一部として、市議会政務活動費
の交付に関する条例及び同条例施行規則の定めにより議員に対して交付されるものである。
平成24年の地方自治法の改正により、名称を「市政調査研究費」から「政務活動費」に、
交付目的を「議員の調査研究活動の充実、地方議会の活性化を図る」から「議員の調査研
究その他の活動に資するため」に改め、政務活動費に充てることができる範囲を条例で定
めることとなった。また、議長は、その使途の透明性の確保に努めるものと定められた。
政務活動費は、月額40,000円で、4月から9月まで及び10月から翌年3月までの半期ご
とに交付される。平成27年4月から12月までの交付は、3回(4月、6月、10月)で、交
付総額12,160,000円、戻入額161,083円である。交付が3回になったのは、市議会議員の
任期満了が平成27年4月30日であったため、上半期の分を4月分と、5月から9月までの
分とで分割して交付したためである。
なお、平成26年度の政務活動費に関する報告は、平成27年4月に、残額の返還処理は、
同年5月に行われており、交付総額11,040,000円、戻入額2,367,574円である。
政務活動費の使途基準等については、「政務活動費ガイドライン」を作成して各議員に
周知している。また、市政資料コーナー及び市議会ホームページにおいて、収支報告書等
を公表している。
政務活動費の交付手続及び使途が条例及び規則に基づいて適正に行われているかを主眼
として、政務活動費交付申請書、政務活動費交付決定通知書、政務活動費交付請求書、政
務活動費収支報告書(平成27年度4月分及び平成26年度分)、政務活動費出張報告書(平
成26年度)、支払額調書兼支出負担行為伺書兼支出命令書等を審査した結果、下記の事項
を除き、おおむね適正に処理されているものと認められた。
記
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[指摘事項]
1
規則では、政務活動費の交付決定を受けてから政務活動費交付請求書を提出するものと
定められているが、交付決定を受ける前に提出しているものが見受けられた。
2
政務活動費支出整理簿において、支出内容及び支出額の合計の記載が誤っているものが
見受けられた。
3
領収書等貼付用紙において、雑誌等の年間購読料の対象期間の記載がもれているものが
見受けられた。
市議会政務活動費の交付に関する条例及び同条例施行規則に基づき、適正に処理された
い。
[監査意見]
1
政務活動費返還金の適正な管理について
平 成 26 年 度 政 務 活 動 費 の 返 還 金 は 、 金 庫 で 保 管 さ れ て お り 、 返 還 額 の 合 計 額 は
2,367,574円と多額になっている。現金保管の安全性の向上のため、金融機関へ預金する
ことを検討されたい。
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別表(議会事務局) 予 算 の 執 行 状 況
一般会計 歳入
款
項
目
平成27年12月31日現在(単位 円・%)
節
予 算 現 額
19 諸収入
調
定
額
収 入 済 額
収入率
0
13
13
―
0
13
13
―
0
13
13
―
1 預金利子
0
13
13
―
合 計
0
13
13
―
2 市預金利子
1 市預金利子
一般会計 歳出
平成27年12月31日現在(単位 円・%)
予 算 現 額
支 出 済 額
332,567,000
253,060,435
76.1
332,567,000
253,060,435
76.1
332,567,000
253,060,435
76.1
1 報 酬
171,990,000
128,475,805
74.7
4 共済費
97,035,000
87,364,940
90.0
7 賃 金
522,000
186,898
35.8
8 報償費
437,000
132,900
30.4
9 旅 費
6,976,000
2,640,398
37.8
10 交際費
2,000,000
1,319,104
66.0
11 需用費
15,941,000
8,363,633
52.5
12 役務費
3,663,000
930,172
25.4
13 委託料
17,627,000
9,120,525
51.7
2,837,000
1,564,655
55.2
286,000
111,488
39.0
13,253,000
12,849,917
97.0
332,567,000
253,060,435
76.1
款 項 目
節
1 議会費
1 議会費
1 議会費
14 使用料及び賃借料
18 備品購入費
19 負担金、補助及び交付金
合 計
60
執
行
率