第 47 回 (公社)日本口腔外科学会近畿支部学術集会 プログラム・抄録集 期 日 2016 年 7 月 2 日(土) 会 場 大阪市立総合医療センター 3F さ くらホール 会長 森田 章介 大阪歯科大学口腔外科学第一 講座 日 本口腔外科学会近 畿 支部学術集会 開催記録 第22回 平成 3 年 6 月 15 日 神戸市勤労会館 神戸市立中央市民病院 田中 義弘 第23回 平成 4 年 6 月 6 日 オオサカ サンパレス 大阪府立病院 森下 正明 第24回 平成 5 年 6 月 5 日 オオサカ サンパレス 第25回 平成 6 年 6 月 18 日 大阪赤十字会館 大阪赤十字病院 松本 喜雄 第26回 平成 7 年 6 月 10 日 奈良県歯科医師会館 天理よろず相談所病院 木下 文夫 第27回 平成 8 年 6 月 22 日 大阪府歯科医師会館 大阪警察病院 木村 哲雄 第28回 平成 9 年 6 月 28 日 豊中市立市民会館 市立豊中病院 高瀬 俊幸 第29回 平成 10 年 6 月 20 日 京都府歯科医師会館 国立京都病院 兵 行忠 第30回 平成 11 年 6 月 26 日 千里ライフサイエンスセンター 大阪労災病院 臼井 誠 第31回 平成 12 年 6 月 29 日 済生会中津病院 済生会中津病院 龍田 正亮 第32回 平成 13 年 6 月 26 日 アイホール 近畿中央病院 薬師寺 登 第33回 平成 14 年 6 月 22 日 姫路赤十字病院多目的ホール 姫路赤十字病院 神谷 祐司 第34回 平成 15 年 7 月 5 日 大津市生涯学習センター 大津市民病院 松本 忠士 第35回 平成 16 年 6 月 12 日 大阪医科大学 大阪医科大学 島原 政司 第36回 平成 17 年 6 月 11 日 滋賀県立県民交流センター 大津赤十字病院 安東 亮宏 第37回 平成 18 年 6 月 17 日 兵庫医科大学平成記念会館 兵庫医科大学 浦出 雅裕 第38回 平成 19 年 6 月 16 日 池田市民文化会館 市立池田病院 大西 徹郎 第39回 平成 20 年 6 月 14 日 兵庫県民会館 神戸大学 古森 孝英 第40回 平成 21 年 6 月 27 日 伊丹アイフォニックホール 市立伊丹病院 藤本 耕二 第41回 平成 22 年 6 月 19 日 和歌山県立医科大学 和歌山県立医科大学 藤田 茂之 第42回 平成 23 年 6 月 25 日 大阪府歯科医師会館 NTT 西日本大阪病院 美馬 孝至 第43回 平成 24 年 6 月 23 日 千里ライフサイエンスセンター 大阪大学 由良 義明 第44回 平成 25 年 6 月 29 日 神戸大学シスメックホール 兵庫県立がんセンター 赤澤 登 第45回 平成 26 年 6 月 21 日 奈良県橿原文化会館 奈良県立医科大学 桐田 忠昭 第46回 平成 27 年 6 月 13 日 兵庫医科大学 宝塚市立病院 柳澤 高道 大阪府立母子保健総合医療 センター 西尾 順太郎 会場:大阪市立総合医療センター 3F さくらホール 病院北側入り口「カフェ・ド・クリエホピタル」横のエレベーターをご利用ください。 電車の場合 地下鉄谷町線「都島駅」2番出口 西へ約3分 JR大阪環状線「桜ノ宮駅」東出口東へ約7分 ■ 市バスの場合 系統「21」 「33」 「45」 「83」 「110A」「総合医療センター前」下車すぐ ■ 車の場合 阪神高速12号守口線 長柄ランプ(北行き)出口から2つ目信号「樋之口町」 右折 ●駐車場のご案内 「都島センタービル地下駐車場」 (有料、24時間ご利用可能)をご利用いただけ ます(駐車場へは、当センター玄関前ロータリーより入庫することができます)。 「 お 知ら せと お 願い 」 1. 学会会場は大阪市立総合医療センター 3F さくらホールです。開場は 9 時 00 分です。 2. 参加される方は、会場受付で会費 3,000 円をお納め頂き、会員カードで参加登録の 上、参加証と抄録集をお受け取り下さい。 3. 会場では常に参加証をお付け下さい。 4. 日本歯科医師会生涯研修カードをご持参の方は、受付のコンピュータでご登録下さ い。 「座 長の 先 生へ 」 1. 座長は来場されましたら受付にご連絡下さい。 2. 座長はご担当の口演開始の 20 分前に次座長席にお越し下さい。 「 演 者の 先生 へ 」 1. 口演 時間 は 5 分 、質 疑応 答 は 2 分です。時間を厳守して下さい。 2. 次演者の方は、あらかじめ次演者席にお越し下さい。 3. 発表は PC プロジェクター(単写, 対応機種は Windows 7, Power Point2007,2010) による口演発表のみです. 4. 発表データは 6 月 23 日(木 )までに CD-R に記録して学術集会事務局まで郵送して ください. 5. 学会当日、演者受付に準備しております PC にて事前に発表データを必ずご確認下 さい。 「質 疑応 答 」 1. 座長の指名によりマイクを使用し、所属、氏名を述べてから簡潔にお願い致します。 2. 実りある討論をお願い致します。フロアーからの活発なご発言を歓迎致します。 「代 議員 の 皆様 へ」 1. 午前の部終了後、さくらホール横の大会議室で代議員会を開催します。ご出席の程 よろしくお願い申し上げます。場所等不明な点は、スタッフにお尋ね下さい。 <申 し込 み ・問 い合 わせ 先 > 第 47 回(公社)日本口腔外科学会近畿支部学術集会事務局 〒540-0008 大阪市中央区大手前 1‐5‐17 TEL:06‐6910‐1509 大阪歯科大学口腔外科学第一講座内 FAX:06‐6910‐1028 E-mail:[email protected] プログラム 9:00 受付 9:25 開会の辞 9:30 10:12 会長 口演 1 6 座長 松本 森田 章介 忠士(大津市民病院) 1. Eisenmenger 症 候 群患 者の 局所 麻 酔下 での 外 科的 処置 の 1 例 1)京都大学大学院医学研究科感覚運動系外科学講座口腔外科学分野 2)舞鶴共済病院 歯科口腔外科 3)日本赤十字社 大津赤十字病院 歯科・歯科口腔外科 ○山中茂樹 1)、中尾一祐 1)、田中昭生 2)、武田 陵 3)、高橋 克 1)、別所和久 1) 2. Eisenmenger 症 候群 患者 にお け る全 身麻 酔 下 での 歯科 治 療 1)和歌山県立医科大学口腔顎顔面外科学講座 2)和歌山県立医科大学麻酔科学講座 3)和歌山県立医科大学小児科学講座 ○高山三郎1)、新谷ゆかり1)、東條 格1)、木本吉紀2)、根来孝明2)、東 園子2)、 鈴木啓之3)、武内 崇3)、末永智浩3)、藤田茂之1) 3. 下顎 歯肉 癌 の精 査に おい て Cowden 病の 合併 が 示唆 され た 1例 神戸大学大学院医学研究科外科系講座口腔外科学分野 ○榎本由依 明石昌也 船原隆一郎 平岡佑二郎 南川 勉 古森孝英 4. 鼻腔 内お よ び上 顎正 中部 に 逆生 過剰 埋 伏歯 を 認め た1 例 1)近畿大学医学部附属病院歯科口腔外科 2)社会医療法人清恵会清恵会病院歯科口腔外科 ○玉井那奈1)、松永和秀1)、榎本明史1)、向井隆雄1)、内橋隆行1)、榊原 亮1)、 下出孟史1、2)、濱田 傑1) 5. 下顎 智 歯 2 回 法 抜歯 術を 適応 し た順 性埋 伏 智 歯の 検討 大阪大学大学院歯学研究科口腔外科学第一教室 ○藤下陽平、松下 豊、宮川和晃、田中 晋、伊藤 章、古郷幹彦 6. Kissing Molars の 1 例 宝塚市立病院 歯科口腔外科 ○木野左京、橋谷 進、頭司雄介、澤井成美、川野知子、柳澤高道 10:12 10:54 口演 7 12 座長 杉立 光史(大阪赤十字病院) 7. 上下 顎に 発 生し た単 純性 骨 囊胞 の1 例 和歌山県立医科大学 歯科口腔外科学講座 ○武田侑也、木賀紀文、岡本健二郎、東條 格、藤田茂之 8. 下顎 骨内 に 金属 製異 物が 迷 入し た 1 例 神戸市立医療センター中央市民病院 ○小野円香、平井雄三、泉 歯科口腔外科 彩夏、向中佑美香、東 友莉、前田圭吾、 高地いづみ、山本信佑、谷池直樹、竹信俊彦 9. 過 去 6 年 間に お ける 歯科 処置 由 来の 口腔 内 異 物迷 入の 臨 床的 検討 1)公立学校共済近畿中央病院 口腔外科 2)大阪大学大学院歯学研究科口腔外科学第一教室 ○小橋寛薫 1,2)、石本俊介 1)、石井庄一郎 1)、薬師寺登 1) 10. 抗リ ウマ チ 薬の 長期 服用 中 に重 度の 口 内炎 を きた した 1例 市立長浜病院歯科口腔外科 ○北本幸恵、太田 舞、青井陽子、家森正志 11. ガン マナ イ フに よる 特発 的 三叉 神経 痛 の治 療 に関 する 検 討 1)新須磨病院 歯科口腔外科 2)神戸大学大学院医学研究科外科系講座口腔外科学分野 ○中條泰宏1)、小林正樹1)、黒木信祐1)、古森孝英2) 12. 当院 にお け る周 術期 口腔 機 能管 理の 実 態調 査 と今 後の 課 題 吹田徳洲会病院 歯科口腔外科 ○松賀ひとみ、石橋美樹 10:54 11:22 口演 13 16 座長 有家 巧(大阪医療センター) 13. 学童 期の 外 傷が 原因 と思 わ れる 二重 下 顎頭 の 一例 大阪大学歯学部付属病院 口腔外科第一教室(制御系) ○川村晃平、磯村恵美子、小橋寛薫、古郷幹彦 14. 顎 関 節 に 多 量 の 遊 離 体 を 生 じ 病 変 が さ ら に 進 行 中 と 考 え ら れ た 顎 関 節 滑 膜 軟骨 腫症 の 1例 1)医療法人徳洲会岸和田徳洲会病院歯科口腔外科 2)兵庫医科大学歯科口腔外科学講座 3)大阪大学大学院歯学研究科招聘教員 ○吉川恭平 1,2)、 村山 敦 1) 、西岡稔浩 1) 、松本 憲 1,3) 15. 鍼灸 治療 か らの 感染 が疑 わ れた 化膿 性 顎関 節 炎の 一例 1)洛和会音羽病院 京都口腔健康センター(口腔外科) 2)奈良県立医科大学口腔外科学教室 宏樹1)、横尾嘉宣1)、髙嶌森彦1.2)、黒川聡司1.2)、田中龍一 1)、 ○森 今井裕一郎1.2)、横江義彦1)、飯塚忠彦1)、桐田忠昭2) 16. 難治 性の 習 慣性 顎関 節脱 臼 に対 し反 復 自己 血 注入 療法 が 奏効 した 1例 1)公立南丹病院 歯科口腔外科 2)京都府立医科大学大学院 ○木村 11:22 医学研究科 歯科口腔科学 功 1.2)、遠藤悠美 1.2)、中井道明 1)、山本俊郎 2)、金村成智 2) 11:50 口演 17 20 座長 山西 整(母子保健総合医療センター) 17. 口腔 内出 血 を契 機に 診断 さ れた 特発 性 血小 板 減少 性紫 斑 病の 1 例 1) 奈良春日病院 歯科口腔外科 2) 奈良県立医科大学 ○杉浦 口腔外科学講座 勉 1.2)、山本一彦 2)、中嶋千恵 1.2)松末友美子 2) 、上山善弘 2) 、桐田忠昭 2) 18. 口腔 内出 血 を契 機に 発見 さ れた 特発 性 血小 板 減少 性紫 斑 病の 1例 舞鶴共済病院 ○小林大介、三木真優、吉田 剛、田中昭生、別所和久 19. 歯後 出血 の 止血 に苦 慮し た アピ キサ バ ン使 用 患者 の一 例 京都大学大学院医学研究科感覚運動系外科学講座口腔外科学分野 ○谷村昌哉、渡邉拓磨、浅井啓太、別所和久 20. 第Ⅺ 因子 欠 乏症 患者 に対 し て周 術期 管 理目 的 に埋 伏歯 抜 歯を 行っ た1 例 1)公立南丹病院 歯科口腔外科 2)京都府立医科大学大学院 ○遠藤悠美 1.2)、木村 医学研究科 歯科口腔科学 功 1.2)、滝沢茂太 2)、中井道明 1)、山本俊郎 2)、金村成智 2) 11:50 12:18 口演 21 24 座長 横江 義彦(音羽病院) 21. 観血 的整 復 固定 術を 行っ た 小児 顎顔 面 骨骨 折 の 1 例 京都府立医科大学大学院 医学研究科 ⃝滝沢茂太、大迫文重、西垣 歯科口腔科学 勝、雨宮 傑、山本俊郎、金村成智 22. 後頭 部打 撲 によ り軟 口蓋 麻 痺を きた し た 1 例 大阪府立母子保健総合医療センター 口腔外科 ○有村友紀、栗本聖之、外川健史、上松節子、山元有理、西尾順太郎、山西 整 23. 外傷 によ り 嚢胞 が存 在す る 下顎 前歯 部 に骨 折 が生 じた 1 例 奈良県立医科大学口腔外科学講座 ○伊保木聡太、山本一彦、山本育功美、中山洋平、松末友美子、堀田 聡、 柳生貴裕、桐田忠昭 24. 陳旧 性顎 関 節突 起骨 折に 伴 う咬 合不 全 に対 し ,顎 矯正 手 術で 対応 し た 1 例 神戸市立医療センター中央市民病院 〇東 友莉、竹信俊彦、泉 歯科口腔外科 彩夏、向仲佑美香、小野円香、前田圭吾、 高地いづみ、平井雄三、山本信祐、谷池直樹 12:20 12:50 昼食・代議員会 12:50 13:10 総会 13:10 14:10 特別講演 座長 森田 章介 「歯原性腫瘍の WHO 分類改訂について」 講師:高田 隆 広島大学大学院医歯薬保健学研究院 口腔顎顔面病理病態学分野教授 14:10 14:52 口演 25 30 座長 柳澤 高道(宝塚市立病院) 25. 舌に 発生 し た巨 大な 扁平 上 皮乳 頭腫 の 1 例 京都第二赤十字病院 歯科口腔外科 ○田中章夫、井坂友紀、土井亜祐、西川正典、猪田浩理 26. 頬粘 膜に 認 めた 孤立 性線 維 性腫 瘍の 1 例 神戸大学大学院医学研究科外科系講座口腔外科学分野 ○鰐渕 聡、大槻有美、後藤育子、明石昌也、鈴木泰明、南川 勉、 古土井春吾、古森孝英 27. 上唇 に発 生 した 血管 内乳 頭 状内 皮過 形 成 の 1 例 京丹後市立久美浜病院 歯科・歯科口腔外科 〇山田順子、足立圭司、丸尾将太、山田理浩、堀 信介 28. 頬部 に発 生 した osteolipoma の 1例 兵庫県立がんセンター 口腔外科 ○松井太輝、重田崇至、赤澤 登 29. 舌背 部に 発 生し た骨 性分 離 腫 の 1 例 NTT 西日本大阪病院 歯科口腔外科 ○李 篤史、森本泰成、滝川陽子、美馬孝至 30. 下顎 骨に 生 じた 腺性 歯原 性 嚢胞 の 2 例 大阪市立総合医療センター 口腔外科 ○田中洋充、大石建三、溝畑和恵、松田彩起子、佐野寿哉 14:52 15:27 口演 31 35 座長 島 盛隆(岸和田市民病院) 31. 両側 下顎 骨 に発 生し たエ ナ メル 上皮 腫 に対 し 、開 窓療 法を 繰り 返 し施 行し た 一例 京都府立医科大学附属病院歯科、京都鞍馬口医療センター ○西野悠貴 32. 上顎 前歯 部 に生 じた エナ メ ル上 皮線 維 歯牙 腫 の一 例 近畿大学医学部奈良病院 歯科口腔外科 ○木村沢郎、田中里枝、友村展子、古田治彦、山口万枝 33. 上顎 犬歯 に 発生 し た Co mbined e p it h el ial o do ntog eni c t um o u r の 1 例 独立行政法人 国立病院機構 京都医療センター 歯科口腔外科 ○宮本絵里加、福原紫津子、山口隆子、大野 純、吉田和也、兵 行忠 34. 下顎 大臼 歯 部に 生じ たセ メ ント 芽細 胞 腫 の 1 例 1)医療法人社団 関田会 ときわ病院 2)兵庫医科大学 歯科口腔外科学講座 3)神戸常盤大学短期大学部 歯科・歯科口腔外科 口腔保健学科 ○芝辻豪士 1.2)、中村純也 1)、岸本裕充 2)、足立了平 1. 3) 35. 上下 顎に 発 生し た比 較的 大 きな 多発 性 骨腫 の 1 例 大阪府立急性期総合医療センター ○平田真弓、石原 歯科口腔外科 修、山田龍平、大竹一平、矢田光絵、泉山大介、桐生 萌、 金山宏幸、井口三津紀 15:27∼15:55 口演 36 39 座長 赤澤 登(兵庫県立がんセンター) 36. 15 歳 女児 に 生じ た舌 扁 平上 皮癌 の 1 例 神戸大学大学院医学研究科外科系講座口腔外科学分野 ○綿越健太、南川 勉、寺岡 駿、明石昌也、古森孝英 37. 下顎 歯肉 癌、 頬 粘膜 癌切 除後 に 側方 舌弁 に よ る再 建を 行 った 2症 例 大津市民病院歯科口腔外科 ○目片志亜、和田卓馬、寺村千俊、松本忠士 38. 化 学 療 法 施 行 後 に リ ン パ 節 転 移 し た 進 行 癌 に 対 し セ ツ キ シ マ ブ 併 用 放 射 線 療法 を施 行 した 2 例 滋賀医科大学医学部 ○森 敏雄、山田 歯科口腔外科学講座 越沼伸也、山本 聡、高森翔子、野井将大、渋谷亜佑美、足立 健、 学 39. 下顎 歯肉 癌 の再 発病 変に 対 する 化学 療 法中 に 生じ た薬 剤 性間 質性 肺炎 の 1 例 独立行政法人国立病院機構 ○濱田裕之、鹿野 大阪医療センター 口腔外科 学、宮川まどか、後藤倫子、古川正幸、有家 巧 15:55 16:30 口演 40 44 座長 大石 建三(大阪市立総合医療センター) 40. 下顎 歯肉 腫 瘤を 契機 に発 見 され た、 肺 腺癌 の 1 例 紀南病院歯科口腔外科 ○仲河良祐、大亦哲司、木本奈津子、木本栄司、宇佐美敦司、渕田麻佑美、 南 康彦、 湯田洋子 41. 一部 に自 然 消退 傾向 を示 し た口 腔悪 性 黒色 腫 の 1 例 市立岸和田市民病院 歯科口腔外科 ○植埜 修司、紙谷 仁之、黒田 卓、島 盛隆 42. 上顎 歯肉 腫 瘤を 形成 した 多 発性 骨髄 腫 の1 例 市立池田病院歯科口腔外科 ○橘川芳明、吉濱直哉、小川芙美、雨河茂樹、窪田星子、大西徹郎 43. 口腔 内に お いて 急速 な腫 瘤 形成 を伴 っ た多 発 性骨 髄腫 の 1例 1)大阪赤十字病院 2)独立行政法人 歯科口腔外科 国立病院機構 大阪南医療センター 歯科 3)野井歯科医院 4)大阪歯科大学 口腔外科学第二講座 ○井上洋士1.4)、井奥雄介1.4)、本橋具和1.4)、山田龍男1.2.4)、野井実親3)、大西祐一4)、 杉立光史1.4) 44. 口底に生じた巨大な孤立性神経線維 腫の1例 兵庫医科大学 歯科口腔外科学講座 ○堀井宣秀、首藤敦史、森寺邦康、高岡一樹、野口一馬、岸本裕充 16:30 17:12 口演 45 49 座長 薬師寺 登(近畿中央病院) 45. 薬剤 関連 顎 骨壊 死(M RONJ)に 対し て外 科的 療 法を 施行 し た 1 例 奈良県立医科大学口腔外科学講座 ○有川 翔、上田順宏、中山洋平、山本育功美、桐田忠昭 46. 骨 髄 異 形 成 症 候 群 患 者 に 生 じ た 薬 剤 関 連 顎 骨 壊 死 に 対 し 外 科 的 療 法 を 施 行 した 1例 1)医療法人田北会田北病院歯科口腔外科 2)奈良県立医科大学口腔外科学講座 3)南奈良総合医療センター歯科口腔外科 ○福辻 智 1.2)、山本一彦 2)、川上哲司 1.2)、前田雅彦 2.3)、堀田 聡 1.2)、今田光彦 1.2)、 桐田忠昭 2) 47. 抜歯 を契 機 に発 症し デノ ス マブ の関 与 が疑 わ れた 下顎 骨 壊死 の1 例 京都市立病院歯科口腔外科 ○大西ゆりあ、白井陽子、西村 毅 48. 帯状 疱疹 に より 下顎 骨壊 死 が続 発し た と思 わ れる 1例 大阪医科大学 感覚器機能形態医学講座 口腔外科学教室 ○越智文子、木村吉宏、水野紗斗子,藤田有美、福居 希、大森実知、北川祐介、 寺井陽彦、植野高章 49. 摘出 に苦 慮 した 義歯 誤飲 の 1例 東大阪市立総合病院口腔外科 ⃝清水 弦、千足浩久、松本 憲 50. 顎下部に生じた巨大な皮下膿瘍の1例 兵庫医科大学歯科口腔外科学講座 ○川邊睦記、森寺邦康、岡﨑史枝、首藤敦史、野口一馬、岸本裕充 17:12 閉会の辞 17:30 ∼18:45 リフレッシュセミナー 準備委員長 井関 富雄 特 別 講 演 抄 録 歯原性腫瘍の WHO 分類改訂について 広島大学大学院医歯薬保健学研究院 口腔顎顔面病理病態学分野 高田 隆 現行の歯原性腫瘍の WHO 国際分類は 2005 年に改訂され、世界標準の分類とし て広く使われてきたが、発行から 10 年近くが経過し改訂の時期を迎えた。そこ で、国際がん研究機関(IARC)のもとに、歯原性腫瘍を含む頭頸部腫瘍の改訂 に向けた編集委員会が設置され、世界各国の口腔病理医や病理医が著者となっ て 2017 年初頭発刊を目指して準備を進めている。そこで、新分類の概要につい て紹介させていただきたい。 1 .改訂の 基本 概念について:簡潔で再現性があること、臨床的に有用であ ること、口腔病理医以外の人にも理解し易いこと、国際的通用性があること、 鑑別の対象となる歯原性嚢胞や関連疾患を併載することなどを、基本概念とし て分類を見直した。 2.角化嚢胞性歯原性腫瘍(KCOT)について:歯原性角化嚢胞(OKC)に は, 再発傾向や充実性増殖を示す稀な例があり PTCH の変異もあることから、2005 年発行の WHO 分類では腫瘍として位置付け、KCOT の名称が与えられた。し かし、ほとんどの症例は嚢胞としての特徴を示し、臨床的にも嚢胞として治療 されることから、practical には囊胞として考えるほうが妥当で、neoplasm と しての明らかな証拠が提示されるまでは、再度 OKC として囊胞に位置付けるこ ととした。 3.石 灰化 嚢胞性歯 原性腫瘍(CCOT)について:2005 年の改訂では、そ れまで石灰化歯原性嚢胞(COC)と呼んでいたものを、囊胞様の発育形式を示 す CCOT と象牙質の誘導を伴い幻影細胞を交えた歯原性上皮の充実性の増殖を 示す象牙質誘導性幻影細胞腫(DGCT)に分類したが、CCOT は臨床的にも病 理組織学的にも囊胞性で、囊胞に対する治療法を適用することから、DGCT を 腫瘍と残し、CCOT は COC として囊胞に分類することとした。 4.エナメル上皮腫について:現行の分類ではエナメル上皮腫を、充実型 / 多 嚢胞型、骨外型 / 周辺型、類腱型、単嚢胞型(UA)の4型に分類し、UA をさ らに内腔性と壁性に分けている。この度の改訂では、より臨床に即した簡潔な 分類にするために、エナメル上皮腫をエナメル上皮腫(通常型)と UA(従来の 内腔性 UA)に大別し、組織学的亜型については本文中で言及することとした。 5.エナメル上皮線維腫(AF)、エナメル上皮線維象牙質腫(AFD)/エナ メル上 皮線維 歯牙腫(AFO)、歯牙腫につ いて: これらの腫瘍は上皮間葉誘 導の程度から一連の腫瘍型として理解することができるが、発生部位や年齢は 同一の腫瘍の異なる段階であることを支持しない。今回の改訂では、AF は独立 した真の腫瘍として分類し、AFD と AFO は過誤腫である odontoma の発育段階 として考えることとした。 その他、今回の改訂の要点について時間の許す範囲で述べたい。 略歴 1978 年 広島大学歯学部卒業 1982 年 広島大学大学院修了(歯学博士),広島大学歯学部助手 1984 年 広島大学歯学部附属病院講師 1985 年 ハンブルク大学( 1993 年 広島大学歯学部助教授 1995 年 ミシガン大学( 1996 年) 2001 年 広島大学大学院医歯薬総合研究科教授 2008 年 広島大学歯学部長( 2008 年 日本臨床口腔病理学会理事長( 2010 年 アジア口腔顎顔面病理学会 President( 2012 年 国際口腔病理学会 President( 2014 年 IADR-APR President( 2014 年 WHO classification of Head & Neck Tumors, Volume Editor 2015 年 JADR 会長、広島大学理事・副学長 1986 年) 2012 年) 2012 年) 2014 年) 2014 年) 2015 年) 現在に至る。 リフレッシュセミナー サイナスリフトのトラブルと リカバ リーを考える 野阪口腔外科クリニック 野阪泰弘 はじめに 上顎臼歯部にインプラント治療を行う場合、上顎洞が発達している症例では歯 槽骨の高さが数ミリしか存在しないことがある。サイナスリフトは上顎洞底部 の骨造成術で、上顎洞粘膜を□離して挙上し、骨補填材を上顎洞粘膜の直下に 填入する。サイナスリフトに関する論文は多数存在するが、パノラマ X 線写真 で上顎洞部を観察することは困難と考えられ、術式や骨補填材が正しく検証さ れてきたとは考えにくい。また、骨生検による病理組織写真は、限定された時 期のごく一部分の標本であるため、骨補填材に対する生体の反応を十分に評価 することは困難と思われる。 近年、コーンビーム CT(CBCT)が開発され、CBCT によって低被曝で高画質の X 線画像が得られるようになった。当院では、サイナスリフトの術前と術後を CBCT 画像で評価しているが、同一個体の同一断面を経時的に観察できるため、サイ ナスリフトにおける生体の新たな反応が数多く明らかになった。 本セミナーでは、CBCT 画像で判明したサイナスリフトの新事実を供覧し、安全 な術式と骨補填材について検討する。さらに、サイナスリフトのトラブルとリ カバリーについても考察する予定である。 <サイナスリフトの新事実> ① 実際 には 、 上顎 洞粘 膜直 下 の骨 膜を □ 離し て いる 。 通常、サイナスリフトの術式に関する著書や論文では「上顎洞粘膜を□離し、 挙上する」と記載されているが、実際には上顎洞粘膜直下に存在する骨膜を骨 面から□離している。 ② 上顎 洞粘 膜 は、 □離 する と 収縮 して 分 厚く な る。 サイナスリフトの手術書では、□離された上顎洞粘膜が波状に描写されている が、実際には波状にはならない。 ③ 術後 1週 間 に、 上顎 洞粘 膜 は必 ず腫 脹 する 。 サイナスリフト後 1 週間の CBCT 画像では、上顎洞粘膜は 100%腫脹し、填入さ れた人工骨は腫脹の影響で移動する可能性がある。 ④ 術 後 3 か 月に 、 上顎 洞底 部と 人 工骨 の界 面 部 に X 線透 過像 が 出現 する 。 術後 3 か月の上顎洞底部と人工骨の界面部では、母骨と人工骨がそれぞれ吸収 され、帯状の X 線透過像が出現する。 ⑤ 新上 顎洞 底 部は 、骨 膜性 に 骨が 形成 さ れる 。 術後 6∼9 か月の CBCT 画像では、新上顎洞底部に X 線不透過性のラインが出現 する。□離された上顎洞粘膜直下の骨膜から形成された骨と考えられ、インプ ラント体の埋入時期を決定する指標となる。 ⑥ サイ ナス リ フト 部に 形成 さ れた 骨は 、術 後 2∼ 3 年で 皮質 骨 と海 綿骨 に 分か れ る CBCT 画像で X 線不透過像を骨と判断できるのは、表面が皮質骨様で内部が海綿 骨様の X 線不透過性を示す場合と考えられる。β-TCP 顆粒は条件が良ければ骨 に置換するが、サイナスリフト部が完全に骨組織に置換するためには術後 2∼3 年を要する。 <サイナスリフトのトラブルとリカ バリー> サイナスリフトのトラブルには、上顎洞粘膜の穿孔、骨形成不良、口腔上顎洞 瘻孔および術後感染などが考えられる。トラブルが生じた場合は上顎洞炎を併 発する場合が多く、患者に肉体的および精神的な苦痛が生じる。 ① 上顎 洞貯 留 嚢胞 は摘 出す べ き。 上顎洞貯留嚢胞が存在している症例では、 「術中に内容液を吸引すれば良い」と いう意見がある。しかし、約 30%の確率で嚢胞の内容液は不透明かつ粘稠で、 内容液を吸引できない可能性がある。 ② 非吸 収性 の 人工 骨は 長期 予 後に 不安 ? 骨補填材として非吸収性の人工骨を用いた場合、人工骨は異物として残存する。 インプラント治療後にインプラント周囲炎を生じた場合、インプラント体を通 じて細菌がサイナスリフト部に侵入し、人工骨を介して感染が拡大する可能性 がある。 ③ 上顎 洞粘 膜 の再 生能 は高 い 。 サイナスリフトで術後感染が生じた場合、2 次的に感染源となった骨補填材のみ を摘出すれば、上顎洞粘膜の腫脹は約 3 か月後に改善する。再サイナスリフト の可能性を残す目的で、上顎洞根治術を第一選択にすることは危険である。 ④ β-TCP 顆 粒は 感 染に 強い ? β-TCP 顆粒を単独で使用して術後感染が生じた場合、生体は不良なβ-TCP 顆粒 を分離して軟組織で被包する。被包部のみを摘出すれば、残存させたβ-TCP 顆 粒は骨に置換し、摘出部にもある程度の骨が形成される。 <ソケットリフトのトラブルとリカ バリー> ソケットリフトは、サイナスリフトよりも低侵襲で上顎洞底部に骨を造成する 手術である。しかし、ソケットリフトは盲目的な手術であるため、決して簡単 な手術とはいえず、トラブル症例も多い。また、トラブルのリカバリーはソケ ットリフトよりも外科的侵襲が大きくなるため、患者との信頼関係も崩壊する 可能性がある。 ① 口腔上顎洞瘻孔 ソケットリフトを併用して埋入したインプラント体に骨結合が得られなかった 場合、埋入窩が上顎洞と交通し、口腔上顎洞瘻孔が形成される可能性がある。 ② インプラント体の上顎洞迷入 上顎洞に迷入したインプラント体は摘出すべきであるが、歯槽頂アプローチと 上顎洞前壁からのアプローチがある。歯槽頂アプローチでは埋入窩を拡大する 必要があるため、インプラント体の再埋入や後日のサイナスリフトが困難にな る可能性がある。したがって、トラブルのリカバリーとしては、上顎洞前壁か らのアプローチを選択する方が良いと考えられる。 まとめ サイナスリフトやソケットリフトでトラブルが生じた場合、一般開業医で対応すること は困難な場合が多く、患者は大学病院や総合病院の歯科口腔外科を受診することになる。 一方、両手術はインプラント治療のための骨造成術であるため、単に症状が改 善しても患者は満足しない可能性がある。つまり、患者は苦痛を経験してもイ ンプラント治療を希望することが多いため、後日のインプラント治療が可能となる 治療法を選択する必要がある。したがって、口腔外科医はインプラント治療に精 通すべきと考えられ、 「リスクの高いサイナスリフトは口腔外科医が行う」とい う連携システムを構築することが重要と思われる。 略歴 1985 年 大阪歯科大学 卒業 1989 年 大阪歯科大学大学院(口腔外科学専攻)修了 1991 年 日本生命済生会付属日生病院・歯科口腔外科医長 1995 年 名古屋大学医学部口腔外科学講座・文部教官助手 1997 年 大阪歯科大学口腔外科学第2講座・非常勤講師 1999 年 神戸大学医学部・非常勤講師 2000 年 神戸市立西市民病院・歯科口腔外科医長 2005 年 野阪口腔外科クリニック・院長 2011 年 名古屋大学医学部・非常勤講師 2014 年 兵庫医科大学・非常勤講師 2015 年 大阪歯科大学インプラント学講座・非常勤講師 主な論文と著書 1) Nosaka Y, Tsunokuma M, Hayashi H, et al.: Placement of osseointegrated implants in distraction osteogenesis: A pilot study in dogs. Int J Oral Maxillofac implants 15(2): 185-192, 2000. 2) Nosaka Y: Placement of implants into distracted bone. Craniofacial distraction osteogenesis, Mosby, USA: 62-67, 2001. 3) Nosaka Y, Tachi Y, Shimpuku H, et al.: Association of calcitonin receptor Gene polymorphism with early marginal bone loss around endosseous implants. Int J Oral Maxillofac implants 17(1): 38-43, 2002. 4) Nosaka Y, Kitano S, Wada K, et al.: Endosseous implants in horizontal alveolar ridge distraction osteogenesis. Int J Oral Maxillofac implants 17(6): 846-853, 2002. 5) Nosaka Y, Kobayashi M, Kitano S, et al: Horizontal alveolar ridge distraction osteogenesis in dogs: radiographicand histologic studies. Int J Oral Maxillofac Implants, 20(6): 837-842, 2005. 6) 野阪泰弘: サイナスフロアエレベーションの落とし穴.クインテッセンス出 版株式会社. 東京,2010. 7) Nosaka Y: Sinus floor elevation; Avoiding pitfalls using cone-beam CT, Quintessence, UK, 2014. 8) Nosaka Y, Nosaka H, Arai Y Complications of postoperative swelling of the maxillary sinus membrane after sinus floor augmentation. J Oral Science & Rehabilitation, 2015;1(1): 26‐33. 9) 岸本裕允、吉竹賢祐、野阪泰弘、他:インプラント外科 Q&A67.医歯薬出版株式会社.東 京,2015. 賞与 第 39 回日本口腔インプラント学会学術大会・優秀研究発表賞 「インプラント予定患者における抜歯窩の軟組織形成について」
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