熱中症の予防法 こんな日は熱中症に注意

~茨城県からのお知らせ~
高温多湿な場所に長くいたり,暑い日に激しい運動をすることなどにより,体温が上がりすぎて
体温調整機能がうまく働かなって,体に熱がこもった状態を熱中症といいます。室内で何もしてい
なくても発生することがあり,場合によっては死亡することもあります。
熱中症はきちんとした対策をとれば防ぐことができます。正しい知識を身に付け,熱中症によ
る健康被害を防ぎましょう。
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平成27年度熱中症に係る救急搬送人員数と最高気温の推移
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●熱中症は,例年 5 月上旬から発生し,梅雨
明けの 7 月下旬から 8 月に多発する傾向が
あります。猛暑日以外でも十分な対策が必
要です。
(℃)
●熱中症による本県における救急搬送人員
数は,毎年度 1,000 人を超過しており,平
成 27 年度は 1,505 人(6 月 1 日~9 月 30 日)
にも上りました。
0.0
(週)
搬送人員数
最高気温
出所:茨城県生活環境部消防安全課及び水戸地方気象台
●主な症状としてはめまい,
立ちくらみ,頭痛・吐き気
などがあります。
重症化すると意識障害や
けいれんが起こることが
あります。
熱中症は気温などの環境条件だけではなく,体調や暑さに対する慣れなどが影響して起こり
ます。気温がそれほど高くない日でも,湿度が高い・風が弱い日や,体が暑さに慣れていない
時は注意が必要です。
●熱中症の予防法
●こんな日は熱中症に注意
◆暑さを避ける
・気温が高い
・扇風機やエアコンで温度を調節
・湿度が高い・風が弱い
・日傘や帽子の着用(直射日光を避ける)
・急に暑くなった
・日陰の利用,こまめな休憩
・通気性のよい,吸湿・速乾の衣服を着用
◆体調管理に注意する
・こまめな水分・塩分の補給
・こまめな体温測定(特に高齢者,幼児など)
・体調の悪い日は外出をできるだけ控える
こんな症状があったら熱中症を疑いましょう
軽度
めまい,立ちくらみ,筋肉痛,汗が止まらない
中度
頭痛,吐き気,体がだるい(倦怠感),虚脱感
重度
意識がない,けいれん,高い体温,呼びかけに対し返事がおかしい,まっすぐ歩けない
熱中症になったときの処置
意識がある,反応が正常なとき
意識がない,反応がおかしい時
①涼しい場所へ避難させる
①救急隊の要請をする
②衣服をゆるめ,身体を冷やす
②涼しい場所へ避難させる
③水分・塩分を補給する
③衣服を脱がせ,身体を冷やす
※ただし,水を自力で飲めない,または
症状が改善しない場合は直ちに救急車
を呼びましょう!
④医療機関に搬送する
●高齢者
熱中症患者のおよそ半数は65歳以上の高齢者です。
高齢者は温度に対する感覚が弱くなるために,室内でも熱中症に
なることがあります。
室内に温度計を置き,こまめな水分補給を心がけましょう。
●幼児
幼児は体温の調節機能が十分に発達していないため,特に注意が必要です。
晴れた日は地面に近いほど気温が高くなるため,大人以上に暑い環境にいます。
普段から体調をよく観察して,ちょっとした子どもの変化に気をつけましょう。
●その他
・肥満の人 ・体調の悪い人
・暑さに慣れていない人
・持病のある人
茨城県保健福祉部保健予防課
健康危機管理対策室
TEL 029-301-3219