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神戸市立高等学校教育研究会総会記念講演 2016年7月4日(月)
高校でのアクティブラーニング型授業の
理論的・実践的展開
溝上 慎一
(京都大学高等教育研究開発推進センター/教育学研究科)
http://smizok.net/
E-mail [email protected]
今日のスライドは溝上HPにアップします。必要な方は明日以降ダウンロードしてください
56(80)
1
アクティブラーニングとは何か(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=NUaT3euoHgU
1
溝上慎一 (編) (2016). 高等学校
におけるアクティブラーニング:
理論編 東信堂
(アクティブラーニング・シリーズ
第4巻)
2
アクティブラーニング型授業へ
講義+講義
演習
Seminar/Tutorial
講義+アクティブラーニング(AL)=アクティブラーニング型授業
(聴く)
(書く・話す・発表する)
(認知プロセスの外化:知覚・記憶・言語・思考など)
習得 - 活用 - 探究 / 深い学習
2
育成が求められる
資質・能力
思考力・判断力・表現力等
☞大学入試改革もセット
3
教育課程企画特別部会『論点整理』(2015年8月26日)
課題の発見・解決に向けた主体的・協働的な学び
(いわゆる「アクティブ・ラーニング」)
アクティブ・ラーニングを通して目指される学習
i) 習得・活用・探究という学習プロセスの中で、問題
発見・解決を念頭に置いた深い学びの過程が実現
できているかどうか。
ii) 他者との協働や外界との相互作用を通じて、自
らの考えを広げ深める、対話的な学びの過程が実
現できているかどうか。
iii) 子供たちが見通しを持って粘り強く取り組み、自
らの学習活動を振り返って次につなげる、主体的な
学びの過程が実現できているかどうか。
2
生徒主導
探究
教師主導
総合型(脱教科)
合教科・科目型
活用II
活用
活用I
習得
1教科内
4
Reference: 安彦忠彦 (2016). 習得から活用・探究へ 溝上慎一(編) 高等学校における アクティブラー
ニング(理論編) (アクティブラーニングシリーズ第4巻) 東信堂 pp.62‐93.
ディープ・アクティブラーニング
アクティブラーニング
アクティブラーニング
ディープラーニング
①+深い学習
②+深い理解
学習の形態を強調
学習の質を強調
学生参加
協同/協調学習
問題解決
概念を既有知識や経
験と関連づける
バリエーション理論
事実・知識
事実的知識
(例)
・ヒトラーの台頭
転移
概念化
転移可能な概念
(例)
・戦争における
手段と目的
(e.g. 原爆)
個別的スキル
(例)
・年表の作成
複雑なプロセス
(例)
・歴史的な探究
原理と一般化
原理・一般化
3
(例)
・戦争の中には“正義の”戦争
とみなされるものがある
マクタイとウィギンズの知の構造
5
Reference: 松下佳代・京都大学高等教育研究開発推進センター (編) (2015). ディープ・アクティブラーニ
ング-大学授業を深化させるために- 勁草書房
教育課程部会(高等学校部会)(2016年5月9日)
課題の発見・解決に向けた主体的・協働的な学び
(いわゆる「アクティブ・ラーニング」)
学力の三要素
3
アクティブ・ラーニングの3つの視点
「深い学び」
「対話的な学び」(協働的な学び)
「主体的な学び」
資質・能力
6
ディープ・アクティブラーニング
アクティブラーニング
アクティブラーニング
ディープラーニング
①+深い学習
②+深い理解
学習の形態を強調
学習の質を強調
学生参加
協同/協調学習
問題解決
概念を既有知識や経
験と関連づける
バリエーション理論
事実・知識
事実的知識
(例)
・ヒトラーの台頭
転移
概念化
転移可能な概念
(例)
・戦争における
手段と目的
(e.g. 原爆)
個別的スキル
(例)
・年表の作成
複雑なプロセス
(例)
・歴史的な探究
原理と一般化
原理・一般化
1
(例)
・戦争の中には“正義の”戦争
とみなされるものがある
マクタイとウィギンズの知の構造
7
Reference: 松下佳代・京都大学高等教育研究開発推進センター (編) (2015). ディープ・アクティブラーニ
ング-大学授業を深化させるために- 勁草書房
学習活動の「動詞」から見る学習への深い・浅いアプローチ
教育課程企画特別部会『論点整理』(2015年8月26日)の参考資料
学習活動
● ・振り返る
● ・離れた問題に適用する
・仮説を立てる
● ・原理と関連づける
● ・身近な問題に適用する
● ・説明する
● ・論じる
● ・関連づける
● ・中心となる考えを理解する
● ・記述する
・言い換える
・文章を理解する
・認める・名前をあげる
・記憶する
深い
浅い
アプローチ アプローチ
【出典】
溝上慎一 (2015). アクティブラーニ
ング論から見たディープ・アクティ
ブラーニング 松下佳代・京都大
学高等教育研究開発推進セン
ター (編) ディープ・アクティブラー
ニング-大学授業を深化させるた
めに- 勁草書房 pp.31‐51.
2
Reference:
Biggs, J., & Tang, C. (2011). Teaching for quality learning at university. 4th ed. Berkshire: The Society for Research into Higher Education & Open University Press.
8
まとめると
アクティブ・ラーニングの3つの視点
「深い学び」
「対話的な学び」(協働的な学び)
「主体的な学び」
アクティブラーニング
ディープラーニング
①+深い学習
②+深い理解
学習の形態を強調
学習の質を強調
学生参加
協同/協調学習
問題解決
概念を既有知識や経
験と関連づける
バリエーション理論
事実・知識
事実的知識
(例)
・ヒトラーの台頭
転移
概念化
転移可能な概念
(例)
・戦争における
手段と目的
(e.g. 原爆)
個別的スキル
(例)
・年表の作成
複雑なプロセス
(例)
・歴史的な探究
原理と一般化
原理・一般化
(例)
・戦争の中には“正義の”戦争
とみなされるものがある
マクタイとウィギンズの知の構造
1
深い理解
9
山梨大学工学部「反転授業」
山梨大学工学部(5min.)
7
10
今日の話
①トランジション課題の解決のために
②アクティブラーニング型授業の実践
③アクティブラーニング型授業改革の課題
④桐蔭学園のアクティブラーニング型授業の改革
-2年目の課題-
1
11
今日の話
①トランジション課題の解決のために
②アクティブラーニング型授業の実践
③アクティブラーニング型授業改革の課題
④桐蔭学園のアクティブラーニング型授業の改革
-2年目の課題-
*
12
なぜアクティブラーニング型授業の改革か
学校から仕事・社会へのトランジション(移行)課題の
解決のため!
高校
大学
学校教育
大人
溝上慎一・松下
佳代(編) (2014).
高校・大学から仕
事へのトランジ
ション-変容する
能力・アイデン
ティティと教育-
ナカニシヤ出版
仕事・社会
トランジション(移行)
・資質・能力を育てるため?
・大学入試が変わるから?
・コミュニケーション力を育てるため?
・総合的な学習の時間だけでいい?
・ALだと成績が上がる?
・AL(学び合い)だとモチベーションが上がる?
4
個→協働→個
13
京大生の就職希望者の就職活動結果
(4年生11月)
7.6 26.5 内定をとり、就職活
動を終了した
66.0 2
現在も就職活動中
就職活動を断念し
た、中止した、延期
した
14
Data Source 京都大学FD研究検討委員会・高等教育研究開発推進センター『京都大学自学自習等学生
の学習生活実態調査報告書』2013年3月
なぜアクティブラーニングか
学校から仕事・社会へのトランジション(移行)課題の
教授パラダイムから学習(と成長)パラダイム
解決のため!
高校
大学
学校教育
大人
仕事・社会
トランジション(移行)
・資質・能力を育てるため?
・コミュニケーション力を育てるため?
・総合的な学習の時間だけでいい?
・ALだと成績が上がる?
・AL(学び合い)だとモチベーションが上がる?
溝上慎一・松下
佳代(編) (2014).
高校・大学から仕
事へのトランジ
ション-変容する
能力・アイデン
ティティと教育-
ナカニシヤ出版
個→協働→個
1
15
教授パラダイムから学習と成長パラダイムへ
• 特徴
教授パラダイム
学習パラダイム
教員から学生へ
学習は学生中心
知識は教員から伝達されるもの 学習を産み出すこと
知識は構成され、創造され、獲
得されるもの
教授学習活動
学習パラダイム
教授パラダイム
• 個性化を導く学習と成長パラダイム
枠を越えた個性的な学習成果
教授パラダイムの枠
習得・到達すべき最低限の
知識・技能・態度(能力)
3
16
Reference: 溝上慎一 (2016). 大学教育におけるアクティブラーニングとは 溝上慎一 (編) 高等学校にお
けるアクティブラーニング:理論編 (アクティブラーニング・シリーズ第4巻) 東信堂 pp.28‐41.
変わる仕事
2
☞ポイント:
・単純作業、知っていれば誰でもできる仕事は無くなるか、
賃金等労働条件が悪くなる
・その人独自の能力や個性が人材としての価値となる
17
人型ロボット「NAO(ナオ)」(人工知能)
三菱東京UFJ銀行
2
18
金沢駅で試行的に設置されるペッパー君
*
19
ヒトに近づくアンドロイド研究
エリカ23歳
5
美少女アンドロイド「ASUNA」ちゃん
石黒浩(大阪大学教授)×平田オリザ(劇作家・演出家):
チェーホフ作をもとにアンドロイド版『三人姉妹』
20
今日の話
①トランジション課題の解決のために
②アクティブラーニング型授業の実践
③アクティブラーニング型授業改革の課題
④桐蔭学園のアクティブラーニング型授業の改革
-2年目の課題-
*
21
個人の「協働性」(話す・発表する)を育てるための
グループワーク・プレゼンテーションである
2
22
個→協働→個のサイクル
個の学習
・ふり返り
・まとめ
・次回の冒頭で
小テスト
個の学習
協働の学習
講義+アクティブラーニング(AL)=アクティブラーニング型授業
2
23
(発表者)みんなに聴いてもらうという意識
2
24
(他の生徒)傾聴する態度
T「聞く側にとって
大事な態度は?」
S「傾聴!」
体(+椅子)を前に向ける
2
25
「習得」の学習がアクティブラーニングの基本
教育課程企画特別部会『論点整理』(2015年8月26日)
課題の発見・解決に向けた主体的・協働的な学び
(いわゆる「アクティブ・ラーニング」)
i) 習得・活用・探究という学習プロセスの中で、問題
発見・解決を念頭に置いた深い学びの過程が実現
できているかどうか。
2
26
今日の話
①トランジション課題の解決のために
②アクティブラーニング型授業の実践
③アクティブラーニング型授業改革の課題
④桐蔭学園のアクティブラーニング型授業の改革
-2年目の課題-
*
27
活動だけが強調されて学習が深まらない/ALをやっても成績が上がらない
アクティブラーニング
・(書く・話す・発表するな
どの)活動への関与
Q.課題の質や難易
度は適切だったか
Q. 課題に取り組む
前の学習状況は?
表現された結果
(パフォーマンス)
・認知プロセスの外化
Q.どこか人任せの活動になっていな
かったか?
Q. 既有知識や資料などを精いっぱい
駆使しての学習成果だったか?
期待される成果
・深い学習
・資質・能力の向上
・成績の上昇(入試の実績)
PDCAサイクル
PLAN
(計画)
3
DO
(実行)
CHECK
(評価)
ACT
(改善)
28
進度の問題をどう克服するか?
・Wiggins & McTighe(2012)の「双子の過ち」
①網羅主義 ②活動主義
・できるだけ板書をしない。パワーポイントやプリントで。
・教材や問いの開発 “Less is more!”(奈須・江間編, 2015)
・家庭学習を増やす
3
29
今日の話
①トランジション課題の解決のために
②アクティブラーニング型授業の実践
③アクティブラーニング型授業改革の課題
④桐蔭学園のアクティブラーニング型授業の改革
-2年目の課題-
*
30
初期の成果
•
•
•
今まで見たことのない生徒の表情、生き生きとした学びの
様子
教科を超えた教師同士の議論・検討、管理職教員の驚き
「活動」だけのALだけで言えば、予想をはるかに超えたハイ
ペースで導入され、夏前には次の課題へと移行しようという
雰囲気になっていた
YouTube動画「桐蔭学園のALの挑戦」
2015年6月に作成
◆下記からご覧になれます(「桐蔭学園」「アクティブラーニング」と入れて検索)。
https://www.youtube.com/watch?v=9lOTu9blXwk&feature=youtu.be
2
31
教員同士の相互研修
1
32
2016年度・桐蔭学園の2年目の挑戦
・新中1・高1推進 ← 新中2・高2教員が引き継
ぎ指導
生徒主導
探究
教師主導
・活用II問題の試行(AL委員のみ)、活用II問題事
例集作成(全教科・全単元)
・ルーブリックを用いた評価(2016年度は試行。
2017年度より本格的実施)
・探究的な学習、キャリア教育との有機的体系化
(ともに2016年度より実施)
ほか
3
総合型(脱教科)
合教科・科目型
活用II
活用
活用I
習得
1教科内
33
「コーチング」ベースのミドルリーダー研修
2016年3月28日・29日の2日間合宿研修
(1)相互授業見学に基づく校内研修
(2)ユニット・学年ごとのミニワークショップ
(3)アクティブラーニング公開研究会(11/12‐13)に向けた研究授業
(4)学期末:反省を踏まえた研修+要望の多い、外部の方をお招きして研修
2
34
桐蔭AL通信の発行(2016.4~)
1
35
ご清聴有り難うございました
Contents
①トランジション課題の解決のために
②アクティブラーニング型授業の実践
③アクティブラーニング型授業改革の課題
④桐蔭学園のアクティブラーニング型授業の改革
-2年目の課題-
*
36
興味があればお読みください
溝上慎一 (2014). アクティブラーニングと教授学習パラダイ
ムの転換 東信堂
アクティブラーニングを理論的・実践的に包括的に概説した著書。
第1章:アクティブラーニングとは 第2章:なぜアクティブラーニングか
(教えるから学ぶへ、情報・知識リテラシー) 第3章:さまざまなアク
ティブラーニング型授業(ピアインストラクション、LTD話し合い学習法、
PBLなど) 第4章:アクティブラーニング型授業の質を高めるための
工夫(ディープ・アクティブラーニング、授業外学習、逆向き設計、反転
授業) 第5章 揺れる教授学習観(ラーニングピラミッドの功罪など)
溝上慎一監修 (2016年3月新刊)
『アクティブラーニング・シリーズ全7巻』(東信堂)
・第1巻 アクティブラーニングの技法・授業デザイン
(安永悟・関田一彦・水野正朗編)
・第2巻 アクティブラーニングとしてのPBLと探究的な学習
(溝上慎一・成田秀夫編)
・第3巻 アクティブラーニングの評価(松下佳代・石井英真編)
・第4巻 高等学校におけるアクティブラーニング:理論編(溝上慎一編)
・第5巻 高等学校におけるアクティブラーニング:事例編(溝上慎一編)
・第6巻 アクティブラーニングをどう始めるか(成田秀夫著)
・第7巻 失敗事例から学ぶ大学でのアクティブラーニング(亀倉正彦著)
各巻の詳細はこちら(http://smizok.net/ALflier03-2016.pdf)
(このチラシにある申込書を使えば、全巻セッ11,800円が10,000円で購入できます)
チューリップMLを作りました
中学高校に関するイベントや研究会の案内を受け取る、あるいは自由
に投稿できるチューリップMLを作りました。
全国の中学高校関係者に配信されます。
情報を欲しい方、発信したい方はメンバー登録の上、どうぞご利用下さ
い。
http://kyoto‐u.s‐coop.net/tulip/index.html
桐蔭学園の「授業見学」のご案内
◆桐蔭学園はAL型授業向上を目指して、外部からの授業見学をいつでも受け
付けています。見学したい方は下記にご連絡下さい。
担当: 佐藤透([email protected])
11/12‐13:桐蔭学園「アクティブラーニング公開研究会2016」
11/12(土) 午後
・中学高校の授業20科目公開授業+検討会
・探究的な学習の発表会
・講評 数学:川添充(大阪府立大学教授)
◆
古典:吉野朋美(中央大学教授)
11/13(日)9:00~
・基調講演 森朋子(関西大学教授)
◆
「アクティブラーニング型授業としての反転授業
-「わかったつもり」を「わかった」へ-」
・全国の事例報告
郡司直孝(北海道教育大学附属函館中学校) (社会科)
三好達夫(大阪府立四条畷高校)(理科)
山田英雄(かえつ有明中学校・高等学校)(サイエンス科)
瓜生純子(福岡県教育センター)
(福岡県立学校 新たな学びプロジェクト)
・総括講演 溝上慎一(京都大学教授)
・参加者同士の交流を兼ねたリフレクションセッションもあります
参加定員600名。会場:桐蔭学園 http://toin.ac.jp/
ご案内は、チューリップML(前のスライド)でいたします。
講師プロフィール
http://smizok.net/
1970年1月生まれ。大阪府立茨木高校卒業。神戸
大学教育学部卒業、1996年京都大学高等教育教
授システム開発センター助手、2000年講師、2003
年京都大学高等教育研究開発推進センター准教
授。2014年より教授(現在に至る)。大学院教育学
研究科兼任。教育アセスメント室長。京都大学博
士(教育学)。
日本青年心理学会常任理事、大学教育学会常任理事、『青年心理学研究』編集委
員、『大学教育学会誌』編集委員、“Journal of Adolescence”Editorial Board委員、公
益財団法人電通育英会大学生調査アドバイザー、学校法人桐蔭学園教育顧問ほか、
大学のAP委員、高校のSGH/SSH指導委員など。日本青年心理学会学会賞受賞。
専門は、青年心理学(現代青年期、自己・アイデンティティ形成、自己の分権化)と高
等教育(学習と成長パラダイム、アクティブラーニング、学校から仕事・社会へのトラ
ンジションなど)。著書に『自己形成の心理学-他者の森をかけ抜けて自己になる』
(2008世界思想社、単著)、『現代青年期の心理学-適応から自己形成の時代へ
-』(2010有斐閣選書、単著)、『大学生の学び・入門-大学での勉強は役に立つ!
-』(2006有斐閣アルマ、単著)、『高校・大学から仕事へのトランジション-変容する
能力・アイデンティティと教育-』(2014ナカニシヤ出版、編著)、『活躍する組織人の
探究-大学から企業へのトランジション-』(2014東京大学出版会、編著)、『アクティ
ブラーニングと教授学習パラダイムの転換』(2014東信堂、単著)など多数。
補足資料
*
41
取り組みの発展
・活用II問題の試行(AL委員のみ)
活用II問題事例集作成(全教科・全単元)
生徒主導
探究
教師主導
・探究的な学習、キャリア教育との有機的体系化
(ともに2016年度より実施)
ほか
総合型(脱教科)
合教科・科目型
活用II
活用
活用I
習得
1教科内
・アセスメント・評価について
-ルーブリックを用いた「活用II」問題の考査での評価(20点配分)
(2016年度は試行。2017年度より本格的実施)
*形成的評価は、「ふり返り」シートを工夫して常時おこなっている。
-「技能・態度(能力)」(資質・評価:思考力・判断力・表現力等)の
アセスメント(2015年度より実施、個人データベースの作成へ)
3
42
(測定困難な)観点を評価するためのルーブリック
規準(観点)
レベル
記述語
(descriptor))
3
43
Reference: 松下佳代 (2012). パフォーマンス評価による学習の質の評価-学習評価の構図の分析にも
とづいて- 京都大学高等教育研究, 18, 75‐114.
学びみらいPASS「PROG」テスト(課題発見力)
2
河合塾「学びみらいPASS」を毎年高1・高2に実施。成長を追跡
44
学びみらいPASS「PROG」テスト(対人基礎力)
2
河合塾「学びみらいPASS」を毎年高1・高2に実施。成長を追跡
45
学びみらいPASS「LEADS」テスト(生徒タイプ)
河合塾「学びみらいPASS」を毎年高1・高2に実施。成長を追跡
100%
10.5
90%
21.9
9.7
80%
13.4
11.3
39.3
30.7
60%
10.4
23.4
9.6
12.6
40%
14.2
2.2
20.6
24.4
2.7
3.7
26.2
6.7
18.7
10%
10.4
17.0
7.0
3.7
12.6
13.5
9.3
17.1
18.3
交友通信タイプ
21.6
読書マンガ傾向タイプ
ゲーム傾向タイプ
1.5
2.5
行事不参加タイプ
17.6
女子部
男子部
6.2
×
2013
2013
2013
3
7.2
1.0
中等教育
2015年度実施(高1)
部活動タイプ
12.3
5.2
女子普通科
女子理数科
男子普通科
男子理数科
中等教育学校
6.7
3.7
勉学タイプ
7.5
14.1
10.8
37.1
12.6
14.8
0%
○
勉学ほどほどタイプ
8.1
50%
20%
10.7
17.5
14.2
10.4
生徒タイプ
35.2
43.2
10.9
70%
30%
18.1
28.1
2013年度実施(高2)
高校2年生秋の「生徒タイプ」が、大学生になっての学習・生活・キャリアを予測する
(京都大学・河合塾共同実施「(通称)10年トランジション調査」)
46
(定員250名)
通称「10年トランジション調査」2時点目成果報告会
京都大学・河合塾主催 2016年9月24日(土)@キャンパスプラザ京都
*ご関心のある方は、チューリップML(スライド最後でご案内しています)で
情報を受け取ってください。
3.60
3.49
3.49
3.40
3.31
3.20
3.14
3.13
3.18
行事不参加タイプ
ゲーム傾向タイプ
読者マンガ傾向タイプ
交友通信タイプ
部活動タイプ
勉学そこそこタイプ
勉学タイプ
3.00
3.26
<結果の一部>
高2生の秋の生徒タイプが、大学入学後
の「主体的な学習態度」に
影響を及ぼす
京都大学でのウェブサイト
http://www.highedu.kyoto‐u.ac.jp/trans/
3
溝上慎一 (責任編集) 京都大学高等教育研究開発推進センター・河合塾 (編) (2015). どんな高校生が大
学、社会で成長するのか-「学校と社会をつなぐ調査」からわかった伸びる高校生のタイプ- 学事出版
47
河合塾「学びみらいPASS」
http://www.kawaijuku.jp/news/shousai.php?uktk_no=000062817
■「ジェネリックスキル」を測る
PROG‐H(プログ)
社会で求められる「汎用的な能力」(=ジェネリックスキル)を測定するテスト
です。
「知識を活用して問題を解決する力」であるリテラシーと、「経験を積むことで
身についた行動特性」であるコンピテンシーを測定します。(※既に年間10万
人以上の大学生が受験している「PROGテスト」をベースとして高校生向けに
開発。大学生版と共通尺度で測定しているため、高校~大学における能力
の成長が把握出来ます。)
■「教科学力」を測る
Kei‐SAT(ケイ‐サット)
項目反応理論(IRT)に基づき、教科学力(英語・数学・日本語)のスコアを段
階評価に換算して提示します。実施時期・受験者集団・出題内容に左右され
ない、全学年共通の学力指標で、学力伸長を正確に把握できます。
■「キャリア意識(興味・関心)」を測る
R‐CAP for teens
(アール‐キャップ)
*R‐CAP for teens は㈱リアセックの開発商品です。
学問適性、職業適性、キャリア意識に関するアセスメントです。客観的に自身
を知る手がかりになると同時に、キャリア意識を高める機会ともなります。
■「学習・生活パターン」を測る
1
LEADS(リーズ)
日々の時間の使い方、友人関係、進学・就職意識など、日ごろの学習・
生活実態を把握するためのセルフチェックツールです。
生徒タイプの特徴を把握し、生徒指導に役立てることができます。 生徒タイプ
48