(別紙) アドヒアランス重視(TOP2)率は医師・患者ともに44% 医師、患者ともにアドヒアランス(服薬遵守)重視度が高いTOP2(9点、10点)が44%を占めた。 最も重視度の高い10点は患者33%、医師20%で患者の方が高率。一方、重視しない(1~5点)の割合は医師5%、患者11%。 【医師】 Q. 先生のアドヒアランス(服薬遵守)に対する考えについて、下記に挙げた項目において点数を教えてください。また、先生の担当する患者さんについて、先生が感じている点数を 教えてください。*アドヒアランスという表現は、服薬遵守を指す意味で使用しています。 【患者】 Q. あなたは処方された薬剤を、服薬指導通りに飲み続ける事(服薬遵守)は、治療を続ける上でどの程度重要だと思いますか。 【重要だとは思わない】1点 患者 n= 全体 0% 2点 3点 20% 2 (882) 7 9 4点 5点 6点 40% 15 7点 8点 60% 20 【低い】1点 n= 先 生 ご 自 身 患 者 さ ん 2点 0% 11 (304) 診察時における アドヒアランスへの意識 (304) 3 4 アドヒアランスの 重要性について 理解度、関心度 (304) 3 4 15 患者さんの 服薬遵守率 (304) 2 5 14 4 5 4点 5点 6点 40% 33 7点 24 9点 TOP2 44 100% 20 19 25 30 10点【高い】 80% 24 31 28 8点 60% 30 20 ※2%未満のスコアは非表示 1 3点 15 9 100% ※「TOP2」:「9点」+「10点【重要だと思う】」 20% アドヒアランス の重要性 10点【重要だと思う】 80% ※2%未満のスコアは非表示 医師 9点 44 14 16 15 TOP2 34 6 8 5 7 「TOP2」:「9点」+「10点【高い】」 30日処方の残薬 医師は5.4日分、患者は4.8日分を想定 医師から見たアドヒアランスが悪い患者の内容は「飲み忘れ」が6割、「自己判断」「認知症や精神疾患」が2割ずつとなっている。 平均残薬数は、医師の回答が5.4日分、患者は4.8日分。残薬が少ない「3日分未満」の回答率は患者が医師の約4倍に相当した。 【医師】 Q. 先生は、アドヒアランスが悪い患者さんの中で、「飲み忘れ」と「患者さんの自己判断(意志を持って飲まない)」「認知症や精神疾患の要因」について、どのくらいの割合でいると お考えですか。また、30日処方と想定した場合、平均で何日分程度の残薬があるとお考えになりますか。 【患者】 Q. あなたは、医師から処方された薬剤について【SC7の選択内容】と回答されましたが、処方された薬剤全体を100%とした場合【SC7の選択内容】が何%あるかお答えください。 また、きちんと飲んでいる割合と合わせて100%になるようにご回答ください。 アドヒアランスの悪さ背景(患者割合) 飲み忘れ n= 医師 0% (304) 患者さんの自己判断 (意志を持って飲まない) 20% 40% 60% 59 残薬状況 認知症や ~3日分未満 精神疾患の要因 80% 100% 5~6日分未満 20% 40% 21 n= 0% (304) 12 20 3~5日分未満 60% 28 服用状況 6日分以上 80% 36 100% 平均 (日分) 5.4 25 残薬状況 ※「0日」と回答した方を除いたベース n= 患者 2 0% (882) きちんと飲めている 飲み忘れることがある 意思を持って、自分の判断で飲まないことがある 20% 40% 60% 80% 85 ~3日分未満 100% 13 2 n= 0% (850) 3~5日分未満 5~6日分未満 20% 40% 41 60% 22 6日分以上 80% 15 100% 23 平均 (日分) 4.8 「飲み忘れ」の最大要因 医師・患者とも「うっかり飲み忘れる」 飲み忘れの要因について、医師、患者ともに「うっかり飲み忘れる」を最大の要因として挙げている。 「自分の判断で飲まない」要因についても、医師、患者とも「病態が安定しているため」、「1、2回飲まなくても問題ない」の回答率が高い。 【医師】 Q. アドヒアランスが悪い患者さんは、どのような理由で悪いとお考えになりますか。下記に挙げた分類ごとに、それぞれの要因においてどのくらいの割合か教えてください。 【患者】 Q. あなたは、前問で「飲み忘れることがある」と回答しましたが、それは、どのような理由からですか。あてはまると思うものを全てお選びください。 1ヵ月に複数回飲み忘れるとしてお考えください。 【患者】 Q. あなたは、前問で「自分の判断で飲まないことがある」と回答しましたが、それは、どのような理由からですか。 飲み忘れ うっかり飲み忘れる 服用方法が異なる薬剤があるので飲み忘れる 疾患や薬剤に対する理解不足によって飲み忘れる 忙しくてきちんと薬剤を服用できない 0% 20% n= ※飲み忘れの患者ありの 医師ベース 医師 (304) ※飲み忘れることがある 患者ベース 患者 (827) 服用錠数/処方された薬が増えることで飲み忘れる 服用回数や時間が異なる薬剤があるので飲み忘れる 独居など生活環境が原因で家族や介護の方のサポートが得られない事で飲み忘れる その他 40% 60% 80% 100% 23 10 12 17 11 64 12 3 7 16 15 3 6 ※2%未満のスコアは非表示 自分の判断で 飲まないことがある 仕事などで忙しくて自分で薬剤の服用回数を調節して服用している 病態が安定しているので飲まない 周囲の意見(テレビや雑誌、家族や友人)に影響を受けて飲まない 経済的理由で薬剤負担を考慮して飲まない その他 0% 20% 副作用などによる体調不良により飲まない 1回、2回飲まなくても問題がないと思っていて飲まない 夜勤や早朝勤務など仕事のシフトが原因で飲めない 処方された薬剤の種類に対して、自分で優先順位をつけて飲まない 40% n= ※自分の判断で飲まないことが ある患者ありの医師ベース 医師 (292) ※自分の判断で飲まないことが ある患者ベース 患者 (75) 16 6 12 16 ※2%未満のスコアは非表示 16 24 60% 18 80% 9 20 12 5 4 100% 9 9 9 9 9 ※医師調査では、各選択肢の該当割合、患者調査では複数回答形式で聴取した。調査結果を比較参照するために患者調査の 結果を加工し、各選択肢の割合を算出した。医師調査と患者調査で選択肢の文言は異なるが内容は一致しているため、医師調査の文言を採用した(参考データとしてご覧ください) 3 残薬確認 「伝えていない」患者は46% 「確認していない」医師は1%のみ 患者に対して残薬を「確認していない」医師は1%のみだったが、患者の46%は残薬について「医師に伝えていない」と回答している。医師、 患者ともに多い確認法は、「患者が自ら伝える」、「医師が質問して確認する」の2項目。 【医師】 Q. 先生は、どのように残薬の確認を行っていますか。 【患者】 Q. あなたは、医療機関を受診した時に服用していない薬剤について、医師や医療関係者(薬剤師や看護師など)にそのことを伝えますか。あてはまると思うものを全てお選びください。 医師(n=304) 0% 患者(n=882) 20% 40% 60% 患者さんに対して残薬がないか 口頭で質問して確認している 80% 62 患者さんが自ら申告してくれることで確認している (私から直接 残薬について質問していない) 48 患者さんに対して残薬を 持参してもらうことで確認している 0% 残った薬剤について聞かれた場合、口頭で伝える 60% 80% 22 自ら口頭で伝える 残った薬剤を持参して伝える 35 3 31 家族や介護の方から伝える 患者さんが記録したメモ (患者指導箋など)で確認している 1 24 残った薬剤の量をメモ帳などで記録して伝える 看護師から、残薬に関する 情報を得ることで確認している 23 院内の薬剤師や調剤薬局から、残薬に関する 情報を得ることで確認している 23 1 その他の方法で伝える 全体 ※降順ソート 4 40% 40 患者さんの家族やケアギバーの方から 聞き取ることで確認している 特に確認していない 20% 飲んでいないことを伝えていない (聞かれないので伝えない等) 6 1 医師に対して_全体 46 ※『医師』の選択肢に対応する順で並び替え 残薬への対応 医師は「一包化」「日数調整して処方」「服用回 数減らす」5割超、 患者は「必要分だけ処方」6割 残薬確認の状況と同様、残薬への対応についても「対応していない」医師が1%のみだったのに対し「特に何もされていない」患者は22%。 医師で最も多い対応策が「一包化する」(64%)で続いて「日数調整で処方」(63%)。患者は「必要分だけ処方される」が60%だっ た。 【医師】 Q. 先生は、残薬について日頃どのような対応をされていますか。 【患者】 Q. 医師に薬剤の残りが伝わったとき、医師はどのような対応をされますか。あてはまると思うものを全てお選びください。 医師(n=304) 患者(n=521) ※服用していない薬剤について医師・薬剤師・看護師などに伝えている方ベース 0% 20% 40% 60% 64 一包化する 残薬の量を計算して、 63 日数を調整して処方している 55 1日1回など服用回数を減らすように処方する 薬剤を服用することの 39 患者さんの家族やケアギバーなどの 携帯電話(スマートフォン)のアプリケーションなど 1 13 1週間程度多めになるように調整して処方する(*) 特に対応はしていない (今までの処方を継続する) 1 20 2剤を1剤にした薬剤(配合剤)に変更される 1 0 2 0 その対応について私自身は分からない - 全体 ※(*)を除いて降順にソート 5 4 2 サポートツールを紹介される 80% 2 他の種類の薬剤と飲む時間が 同じになるように、薬剤を変更される お薬カレンダー等を提供される 携帯電話(スマートフォン)のアプリケーションなど 60% 60 必要分だけ処方される 服薬に対して協力するように説明をされる 指導箋(高血圧や糖尿病の手帳など)や 15 促すような指導を行っている 40% 3 入れて纏めてもらっている(一包化) 残っている薬剤の量を考慮して、 私の家族や介護の方などに対し、 29 サポートが得られるように対応している 患者指導箋を渡すなど、自己管理を 一回分の薬剤を、異なる種類の薬剤と一緒に一袋に 薬剤の処方理由や重要性について説明をされる 44 配合剤を処方する 20% 薬剤の種類を減らされる 45 意味と重要性を説明する 複数剤の処方の場合は、 1日の服用回数を合わせるように処方する 0% 服用回数が少ない薬剤に変更される 46 薬剤の種類を減らす サポートツールによって自己管理を促すような指導をしている 80% 特に何もされていない 22 全体 ※『医師』の選択肢に対応する順で並び替え 残薬/飲み忘れ対策 「満足している」医師は4%のみ 「対策が出来ている」患者は59% 現状の残薬への対応について、「満足している(10点、9点)」と回答した医師は4%にとどまる。 一方、飲み忘れ対策について「出来ている(10点、9点)」と考えている患者は60%に上った。 Q. 先生は残薬に対する対応について、どの程度満足(効果が上がっている)していらっしゃいますか。 ※残薬対応医師ベース 【不満である】1点 n= 医師 0% (300) 2 2点 3点 20% 5 10 4点 5点 6点 40% 15 7点 8点 9点 60% 10点【満足している】 80% 30 22 100% 11 3 TOP2 4 ※「TOP2」:「9点」+「10点【満足している】」 ※2%未満のスコアは非表示 Q. あなたは、自分で実施している飲み忘れ対策【Q8の選択内容】を、どの程度行うことが出来ていますか。 ※飲み忘れ対策者ベース 【全く出来ていない】1点 n= 患者 0% (315) 3 4 10 ※2%未満のスコアは非表示 6 2点 3点 20% 4点 40% 20 5点 6点 7点 60% 37 8点 9点 10点【いつも出来ている】 80% 100% 23 TOP2 59 ※「TOP2」:「9点」+「10点【いつも出来ている】」
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