開設科目

人間福祉学研究科
講義概要
精神保健福祉特論
共通基礎
研究法入門
2単位
古谷野 亘
情報を集め分析するための枠組みづくりから、文献の検索と収集、調査の計画と
実施、論文の書き方までを解説して、
オリジナルなデータによって修士論文を作成
しようとする学生に必要な基礎知識を提供する。
キリスト教人間学研究
相川 章子
精神保健および精神障害者を取り巻く状況は近年めまぐるしく変化をしている。近
年の動向もふくめて、精神保健福祉について歴史的・全体的に捉え、
日本及び欧
米諸国における動向をふまえつつ、
その延長線上にある現在の精神保健福祉に
おけるソーシャルワークの実践およびその課題について学び、検討する。当事者自
身の力、
またサービス消費者の力を生かす新たな動きについて、
ピアサポートやプロ
シューマー研究の発展と展開を示しつつ、精神保健福祉のパラダイム転換の萌芽
の可能性について議論を中心に展開する。
2単位
阿部 洋治
人間とは何か。キリスト教は、弱さ、惨めさ、脆さの深みから人間をとらえ、
そうした
人間が生かされるダイナミズムを提示している。W・パンネンベルク『 人間学─神
学的考察』
を読み、人間理解の手がかりを模索したい。
調査研究法Ⅰ
(量的研究)
前半では、社会調査の技法を解説し、
あわせて社会科学研究法としての調査の
意義と限界について論じる。後半では、尺度開発の手順を説明し、履修者の関
心に応じて調査票作成、データ分析、
もしくは尺度開発の演習を行う。
調査研究法Ⅱ
(質的研究)
本講義の学習内容は、①質的研究とは、②多様な質的研究法の紹介、③研究
論文の講読、④対人援助領域の研究に適し、質的分析の基礎として有用な修
正版グラウンデッド・セオリー・アプローチの方法論とデータを用いた分析実習。
野口 祐子
障害者、高齢者などが直面する生活上の様々な困難を環境の視点でとらえ、生活
の可能性を広げ、
くらしを豊かにするための環境整備について、工学的な方策や解
決方法を学ぶ。
健康教育学特論A
健康を発育発達保障という観点からとらえる。扱う内容は健康教育学の目的や意
義、歴史、
さらには教育内容や教育方法、評価法など、健康教育学の一般的原理を
学ぶことにより、現状の課題を明確にするとともに課題解決のための方策を考える。
健康教育学特論B
和田 雅史
現代社会に出現している健康課題を教育学的視点から取り上げ、
その社会的要因
に着目しながら論じていく。学校、職場、家庭、地域など様々な場で実施される健康
教育の現状分析と問題解決について考察する。
児童学分野
児童学特論
4単位
田澤 薫
児童を研究する意味や目的を根本から問い、福祉的な視座に立った児童研究
の基礎を学ぶ。子どもの育ちを援助する保育や教育の制度や実践の資料を分析
し、子どもの姿や保育・教育・援助から子どもを研究する方法を身につける。
福祉学分野
4単位
牛津 信忠
社会福祉の理論的諸問題を網羅的に究明するが、特に人間福祉の思想的基
礎としての「相互的人格主義」に照らしながら海外や日本のこれまでの福祉状況
や学説を検証する。さらに真に人間が可能性を発揮し自らの生きる地域社会で
共々に生き合っていく条件を深く探っていく。
4単位
助川 征雄
社会福祉リーダー養成のためにあらたな実践論を講ずる
(提案する)。そのために、
「ストレングスモデル」や「 英国リカバリー・イノベーション研究 」などの要点の紹
介と現場情報の擦り合わせなどを丁寧に行ってゆく。
PSW歓迎。
4単位
古谷野 亘
高齢者福祉の歴史的変遷を、
そのときどきの社会的諸条件と関連づけて取り上
げ、現状と変化の方向を明らかにし、
その上で現状の課題とその解決に向けての方
策を考究する。
障害者福祉特論
2単位
4単位
保育者が保育の当事者として立ち上げた実践研究を課題として取り上げ、
その
内容及び意味について考察することを通して、保育の当事者が立ち上げる研究
の可能性について考究していく。
高齢者福祉特論
2単位
和田 雅史
入江 礼子
ソーシャルワーク特論
4単位
4単位
小倉 啓子
調査研究法Ⅲ
(保育・教育実践研究法)
福祉工学特論
4単位
古谷野 亘
社会福祉学特論
4単位
4単位
木下 大生
障害者福祉の思想や方法の歴史的な変遷を確認することで、現状に到達した必
然性を検証し、
そこから現在の障害者福祉における課題と今後の方向性を探る。
ま
た履修者が特に興味を持ったトピックについても取り上げ、内容について共に検討
していく。
児童教育学特論
4単位
佐藤 千瀬
特に異文化間教育に焦点を当て、異文化適応・異文化間コミュニケーション等
の理論と実践について検討する。関連する文献講読や映像の視聴、発表等を通
して保育・教育に関する自身の枠組みを広げることを目標とする。
児童福祉特論
4単位
中谷 茂一
児童福祉分野のうち、子ども虐待、児童養護、子育て支援、権利擁護、家族、ス
クールソーシャルワークに関連するテーマを扱い、解説や議論を行う。また、実際
の福祉現場に即した具体的な援助方法の参考となる調査結果も紹介する。その
中で受講者がそれぞれの立場での実践に活用できれば幸いである。
児童文化特論
4単位
寺﨑 恵子
「遊びは人生の鏡である」
というフレーベルの言葉に、心がゆらぐ。子どもと共に遊ん
でいると、心がゆれ動く。なぜだろう。多様な遊び論を読み解いて、子どもと大人のあ
いだに生起する人間文化の動き、遊びに文化の可能性を考えたい。
児童文学特論
4単位
松本 祐子
児童文学に描かれる子どもたちは、子どもの現実の姿を反映すると同時に、新し
い価値や可能性を産み出しながら、様々な示唆を与えてくれる。本講義では、多
様な児童文学作品を読み解くことで、子どもへの理解を深めていく。
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講義概要
ソーシャルワーク研究演習Ⅰ
児童学分野
児童音楽表現法特論
4単位
村山 順吉
子どもたちが、或いは子どもと大人が音楽を通してかかわりを深めていくには、
どのよ
うな方法及びプロセスを大切にするべきなのか。初めに音楽固有の特性について、
いくつかの側面から探り、
そのうえで子どもとの、音楽を通じての活きたかかわりを実
現するために、様々な実践も取り入れながら進めていく。
生涯学習特論
4単位
2単位
助川 征雄
広く社会福祉領域のテーマ
(当事者主体尊重の理論と実践、欧米比較研究など)
を
修士論文とする院生に対し研究指導を行うが、特に本職の経験を活かし、精神保健
福祉領域のテーマを有する学生諸君を歓迎する。
高齢者福祉研究演習Ⅰ
2単位
古谷野 亘
高齢化と高齢社会、高齢者福祉の問題を取り上げ、修士論文を作成しようとする学生
に対して、
個別的な指導と並行して、
中間発表と討論、
相互批判の機会を提供する。
小池 茂子
生涯学習の理論とその理論が教育政策に反映されるに至った社会的背景を取り
上げ、戦後日本の教育の諸課題と、
それらの解決に向けた教育実践について検討
する。また、
これらの領域に関心を持ち、修士論文を作成しようとする学生に、研究
方法をはじめとする指導を行う。
心理学・臨床死生学分野
社会心理学特論
4単位
中原 純
「第一印象はどのように決まるのか」、
「なぜ人は騙されてしまうのか」
といった、人と
人が関わる中で生じる“こころ”のメカニズムについて学ぶ。授業では、通常の講義
に加えて、履修者自身が関心のあるトピックを調べ、発表、討議を行う。
発達心理学特論
障害者福祉研究演習Ⅰ
2単位
木下 大生
修士論文のテーマを障害がある人の支援、
もしくは関連制度・政策に定めている
院生に対し、研究計画の立て方から、研究の進め方、
まとめ方を指導する。また
院生は、
この行程を経験することで、
「 研究の方法」
を体得する。
精神保健福祉研究演習Ⅰ
2単位
相川 章子
精神保健福祉に関するテーマを取り上げて修士論文を作成しようとする受講者
に対し、個別およびグループにより研究指導を行う。受講者は関心があり探求し
ようとする研究テーマについて、個別指導の中で研究の方法、論理的に論文を
仕上げていくプロセスについて学ぶとともに、定められた全体討議や「中間発表
会」等へ参加するものとする。
4単位
堀 恭子
ヒトは常に家族・社会との関係性の中で変化し続けていることを念頭に置き、生涯
発達、関係性の中での発達を学ぶ。加えて臨床心理学的課題について発達の視
点からの検討を加え、
より深く理解する過程を経験し、実践に役立てる学びとなるこ
とをめざす。
臨床心理学特論
4単位
長谷川 恵美子
研究倫理、実践倫理をはじめ、心理臨床活動に必要な基本的理論である、臨床
心理学、健康心理学、行動医学の基本的概念考え方、実践において有効な技
法およびその理論を学び、一部実習を通して体験する。
キリスト教カウンセリング特論
2単位
和田 雅史
健康教育学研究とは何かについて論じていく中で、健康教育に関わる研究テーマ
を設定するとともに、修士論文にまとめる院生を対照にした演習である。一般的な
論文指導とともに各講義では発表、討論を重視しながら進める。
児童学研究演習Ⅰ
2単位
田澤 薫
児童に関する福祉の学問的特性を認識し、様々な困難に出会った子ども一人ひ
とりのしあわせな育ちを問題関心の伏流としてもちながら研究することを、修士論
文の作成を通して学ぶ。受講者の問題関心にあわせた研究方法論を模索し、学
びあえる文献資料を選択し検討を進める。
4単位
藤掛 明
カウンセリングの一般的な原理、原則を学ぶが、特にカウンセリング独自の「臨床
の知」に焦点をあてる。また、
「自己愛」
「依存・嗜癖」などの診断と治療の実際を
取り上げ、
これらの心理的問題と宗教的問題の双方を解読する。
臨床死生学特論
健康教育学研究演習Ⅰ
児童教育学研究演習Ⅰ
2単位
佐藤 千瀬
児童教育学(特に異文化間教育)に関するテーマで修士論文を書く院生を対象
にした演習である。各自の研究テーマに関する先行研究の整理、研究目的の設
定、研究方法、研究計画の立て方について、実践演習を通して学ぶ。
4単位
藤掛 明
臨床死生学の概念を概観し、
グループ・カウンセリングとその周辺領域(自助グルー
プ、闘病、
自殺予防、心理テスト等)
を臨床心理学の観点から学ぶ。
スピリチュアルケア特論
4単位
安部 能成
スピリチュアルケアの歴史を振り返り、出発点となるスピリチュアルペインの特徴を
明らかにすることから着手し、
スピリチュアルケアの対象と方法を確認しながら、
その
広さと深さを踏まえて臨床的に展開する。
児童福祉研究演習Ⅰ
2単位
中谷 茂一
児童福祉に関連する自らの研究テーマに沿ってレポートを発表し、ディスカッショ
ンをとおして深めていく。問題意識の整理からスタートして、論文構成案作成、資
料収集、先行研究のレビュー、調査、論述、考察と段階を踏んで進行していけるよ
う指導する。先行研究の知見の把握・理解を深め、科学的な思考、検証方法を
習得し、論文作成につなげる主体的な研究方法を身につけることを目標とする。
臨床死生学研究演習Ⅰ
2単位
藤掛 明
臨床死生学・グリーフケアに関連するテーマで修士論文を作成しようとする院生
に研究指導を行う。
演習(研究指導)
社会福祉学研究演習Ⅰ
2単位
牛津 信忠
社会福祉学の領域、特に理論と歴史、福祉文化、
さらに現今の主要課題となっ
ている地域福祉的接近に関するテーマを取り上げて修士論文の作成を目ざす学
生に対し、前提となる福祉思想・哲学まで掘り下げて研究指導を行う。
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