CERN拠点実習 最終発表 平成20年7月29日 秋山大樹 宇宙線データの解析 ALICEの宇宙線のデータを使って、TRD内を 通った粒子のTrackingをする。 ALIROOTという解析ソフトに触れてみる。 TRDのDesign 18のスーパーモジュー ルがあり、それぞれ5 個のスタックと6層のレ イヤーで構成されてい る。 TRDの動作原理 荷電粒子が入射すると、 Drift Chamber内のガ スとの相互作用(電離) で電子が発生する。 その電子を増幅して パットに誘起された チャージを検出してい る。 ADC –time binのヒストグラム Time binのヒストグラム Tracking ○が電子が検出された位置を表している。 直線がTrackingしたもの。 Xはレイヤー方向、Zはビームラインと平行な方向、Yは円の 接線方向。 Tracking(2) 先ほどのX-Yのグラフ の5番目のチェンバー のところだけを拡大した もの。 Trackingの線とのズレ Trackingの直線と、点がどれだけずれているかを計算して、 それをヒストグラムにした。 横軸は直線と点との距離を表している。 ガウス関数でFittingした。 標準偏差をσ(シグマ)とした。 σの計算結果 SM8,5番目のスタックに対して、いろいろな イベントでσを計算してみた。 X-Y方向でのσ(平均) σ≒2.79(cm) X-Z方向でのσ(平均) σ≒6.76(cm) となった。 各レイヤー毎のσ SM8,スタック5 X-Y方向 レイヤー 1 2 3 4 5 σ(cm) 0.519893 0.664928 0.555728 0.519893 0.536705 X-Z方向 レイヤー 1 2 3 4 5 σ(cm) 0.547141 0.691565 0.555728 0.547141 0.536705 まとめ ADC –time binのヒストグラムやTrackingを 見ることができた。 ROOTを少し使えるようになった。 ありがとうございました。
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