社会保険ワンポイント情報

株式会社
2015.12.20
全就連
社会保険ワンポイント情報
11号
今月のテーマ
在職老齢年金の仕組み
年金を受け取るようになっても働き続ける人が
多くなっています。この場合、給料と老齢年金
の額によって、年金が調整されて支給されるよ
うになります(一部又は全額が支給停止されま
す)。これを、在職老齢年金と呼びます。この調
調整の方法
60~64歳までと65歳以降では、支給停止額
の計算方法が異なります。65歳以降は、支給
停止額が少なくなります。
老齢厚生年金の人が調整されるのは、厚生
年金の被保険者となる場合です。働いていて
も、自営や厚生年金に入らない程度の時間の
場合は調整されません。
整は、最初は65歳になるまででしたが、2007年
4月からは、65歳以上の人にも調整が始まりま
した。なお、遺族年金や障害年金は調整の対
象ではありませんし、老齢の年金でも老齢基
礎年金は調整されず、全額支給されます。
65歳以降の在職老齢年金
65歳以降の方の在職老齢年金の計算は以下
のようになります。
60歳未満の在職老齢年金
60歳から65歳未満の方の在職老齢年金の計
算は以下のようになります。
賃金月額は月収(標準報酬月額)とその月以
前1年間の賞与を12で割った額の合計額です。
65歳未満の計算方法
65歳未満の在職老齢年金の計算方法は、お
給料の1か月あたりの金額と、過去1年間の
ボーナスを12で割った金額と、年金の1か月あ
たりの金額の合計が280,000円を超えた場合、
超えた金額の半分の金額が年金から引かれ
ます。
<例えば>
・1か月の給料が250,000円
・過去1年間のボーナスが1,200,000円
・年金額が1,200,000円の場合
250,000+100,000+100,000=450,000円
450,000円-280,000円=170,000円
170,000円÷2=85,000円
この場合100,000円-85,000円=15,000円
年金額は15,000円となります。