対症療法的 「解決策」

『最強組織の法則
新時代のチームワークとは何か』
ピーター・M・センゲ/著 守部信之/翻訳
振り返り 第6章
2014/10/23
あずき
第6章 現象を支配するパターンを見抜く
―ビジネスに生じる悪循環とは
2
〔原型Ⅰ〕 成長の限界
定義
• 拡張プロセスは望む結果を生むために機能を開始し、成功の連鎖反を生むが、同時に平衡プロセス
という副作用を生み、成功のペースを落としてしまう。
経営原則
• 成長を無理強いせず、成長を制限している要因を取り除くこと
構造
• 拡張プロセスが一定期間自動的に機能する→平衡プロセスに突入→成長制限される
構造の理解と活用
• 成長限界の構造は
組織の様々な段階に見られる
行動パターン
• 最初に急成長し、制限が徐々に強力になり、悪循環へ
3
制限条件
〔原型Ⅰ〕 成長の限界
すきま市場の
規模
動機づけと生産性
成長
すきま市場の飽和
勤労意欲
減速行為
昇進機会
遅れ
成長行為
4
〔原型Ⅰ〕 成長の限界
・レバレッジは何か
・・・どの場合も拡張循環ではなく、平衡循環にある
⇒システム行動を変えるには、制限要素を特定し、
それを変えねばならない
5
〔原型Ⅱ〕 問題のすり替え
定義
• 根本問題からは目につく症状が生じる。根本問題自体は不明瞭で立ち向かうのが困難な
為、人は別の問題にすり替えてしまう。こうしたあんいな 解決策により症状は改善さ
れるが問題解決には至らない。
経営原則
• 対症療法的解決策には注意すべし。
構造
• 同じ症状を緩和・改善しようとする「応急措置」と「根本的対応」の二つで構成され、
拡張プロセスという副作用を伴う。
構造の理解と活用
• 短期的な状況解決策は根本的問題の解決を妨げ、「目標のなし崩し」を引き起こす
行動パターン
• 問題のすり替え構造はストレス症状の発現に伴い、周期的に危機的状況を生じさせる傾
向がある
6
〔原型Ⅱ〕 問題のすり替え
対症療法的
「解決策」
副作用
問題の症状
遅れ
根本的解決策
7
〔原型Ⅱ〕 問題のすり替え
・レバレッジは何か
・・・根本的な問題は見つけづらい
①根本的な問題への反応の強化と
②症状に対する反応の緩和の組み合わせが重要
・反応の強化
⇒長期的方向づけとビジョンの共有が
必要
・反応の緩和
⇒その場しのぎ・見栄えの良い解決策に
対して真実を語ろうとする意欲が必要
8
ありがとうございました。
9