noー19

チョッコっと知っとこ
コネクターって意外なロス?
noー19
無線機のコネクターが同軸のコネクターと合わなくて、変換コネクターで合わせて繋いでるヨ。
だって、無線機のコネクターがM/Jで同軸側がN/Pだから、MP/NJの変換でネ。 マッ、その程度なら・・・変換コネクターで無くてもコネクターって使う数量が多く
なれば、ロスは大きく成ります。 特にアンテナ周りのコネクターって意外に多く使って居ませんか?
数えた事なんか無いヨ、・・・・ さてどの位使って居るのかナ? 八木アンテナスタックの場合ですが、どの程度でしょう。
アンテナメーカーにも依りますが、例えば某社のアンテナを例に挙げて見ましょう。
先ずアンテナ1枚分ですが、給電部(ラジエター)の所でJ+P で2個、2枚で4個、分配器の
所で、合成する為、3個、分配器はT型コネクター、全てJです。 同軸側P+Jで計3個、
プリアンプ入力側、出力側でPが2個、そして、無線機の所で無線機側J、同軸側P、ここでも
2個、さて、合計12個ですが、分配に使って居るT型コネクターやプリアンプ側の
T型コネクター
Jも加えれば、もう3個プラスされて、15個です。 意外でしょ。
他メーカーも良く似たものです、 分配器は最近、改良され、空洞管タイプに成って
(直下プリアンプ)
来ましたが、コネクターの数は同じです。 これらに同軸ロスが加わります。
スタック分だけでこの数ですから、4パラや、スタック2段、又4パラ2段とも成れば、相当の数に成りますネ。アンテナを増やして利得を上げて、コネクターロスや同軸ロ
スを差し引いてもやはり、アンテナ枚数分は高ゲインと成るでしょう。 如何にコネクターを少なくしてアンテナを組み上げるかです。
例えば、自作のアンテナの場合、給電線の同軸を、コネクターを使わずに、ラジエターに直接繋いだとしたら、コネクターは4個分省略出来ます。
これも工夫の一つです。 分配器もT型コネクターで75Ω系の同軸でインピーダンスを合わせたQマッチでは無くて、空洞管の一括分配の分配器の自作をする事も可
能です。 2分配でも、4分配でも、8分配まで自由に一括分配出来ます。 空洞管タイプは中に絶縁物が無く、芯導管と、単に空気だけです。
大気中を電波が飛ぶのと良く似て居ます。同軸の導体を通すより、はるかに効率が良く成ります。 周波数が高く成ればロスは出来るだけ少なくする事が大切で、
使うコネクターも、50Ωに、整合されたN型を使用しましょう。 前にも書いて居ますが、M型には、50Ωの表示が無い限り、15%程度の歪の有る物も有ります。
N型、BNC型、SMA型等、規格品は50Ωに整合されて居ますが、M型には単にケーブルを繋ぐだけの規格から外れた、粗悪品も有りますので注意が必要です。