チョッコっと知っとこ N型コネクターのシールド処理 noー29 アマチュア無線で一般的に良く使われて居るコネクターには、ローバンドで使われているM型(マイク)とN型(ナンシー)とが有ります。 コネクターの種類については、以前書いて居ますので思い出して下さい。 コネクターを同軸ケーブルに取り付ける訳ですが、意外と 「取り付けた 事が無いです」 との答えです。 確かに面倒で厄介な作業ですが、コネクター位は取り付ける練習をしましょう。 M型はN型に比べて部品は少なく 取りつけもN型に比べると簡単です。 N型は、部品も多く、バラバラにしてしまうと、慣れない方には順番も解らなく成ります。バラす時は順番に部 品を並べて置けば、間違いませんネ。 では、先ず部品からですが、本体、本体の中には、テーパー状に成ったワッシャー、単なる平ワッシャー、セ ンタコネクトピン、絶縁体、ゴムガスケット、そして、本体にガスケットを締めこむナットの7種が一般的です。 業務用にはもっと複雑な物も有ります が、今回はこのN型のコネクターのシールド(網線)の処理法です。 コネクターは正確にはN型Pタイプ、NPと略されます。 又同軸の種類に依って も名称は変わって来ます。今回、10D2wと言う同軸の処理です。 左写真は、何度か取り付け経験の有るアマチュア局です。 右は弊社の若社員の処理です(一応プロ)です。 左の写真ではシールドが網に成ったままの状態で、テーパーリ ングの出っ張りに覆いかぶさって居ますネ、このまま本体を挿 入しても本体は入りません。テーパーリングと本体の間の隙間 が僅かしか無く テーパーリングに被さったシールドが邪魔と 成って本体は入りません。結局入らないので又引きぬきますが 引き抜いた後のシールドは団子状態ですよネ。テーパーリング の出っ張り迄ニッパーで切り詰めてやり直しです。右の写真は どうでしょう、シールドの網目も綺麗に揃え、テーパーリングの 所で揃えて居ます。これなら、本体は挿入できます。後は芯線 にピンを半田付けです。注意する事は半田鏝の熱で内部の絶縁耐を溶かさない様注意しましょう。何度も繰り返したり、長い時間半田鏝を当てて居 と溶けてきます。出来るだけ素早くやる事ですが、アセッテやるとテンプラ、イモ半田付けに成ります。慣れるには何度か経験も必要ですが、スグに 要領は掴めます。後は本体を締めつけるだけですが、本体側を回さ無い様本体にスパナ固定し、ナット側を回すようにします。本体が回るとシール ドは先述の様に団子状態に成ります。中は見えないので解らないのですがネ。 別に気にしないでも良いのですが基本通りに付けるのが一番です。 コネクターもメーカーに依って同じ物でも色々種類が有って部品の少ない物やヤケに部品の数が多いのやら、様々です。 取り付けの際、注意点がもう一つ有ります、古い同軸や長く保管していた同軸は端から処理をしないで少し長めに外皮を剥いて処理する事です。 端は芯線の腐食や酸化も有りシールド内部に湿気が入り込んで居る場合が有ります。 色々書きましたが取り付けた後の出来上がりは同じです。 要は取り付ければ良いだけの事、余程雑な付け方をしない限り、インピーダンスの歪は有りませんがネ。 外皮を剥ぐ時、カッターナイフは深く掛けない様に、深く掛けるとシールド線が傷付き、処理をしている間に、プツプツ切れてシールドが半分に成った、 なんて事に成ります、同軸に軽く歯を掛けて一周し、縦にも軽く、後はニッパーで剥ぐ様にしましょう。
© Copyright 2024 ExpyDoc