全入時代の大学 大学が提供するべきものは 大学は大きく変わりつつある

全入時代の大学
大学が提供するべきものは
大学は大きく変わりつつある
• 国立大学の予算配分(傾斜方式の拡大)
• 日本学術会議の軍事研究解禁
• 文部科学省、国立大学に対し人文社会科学
や教員養成の学部・大学院の規模縮小や統
廃合などを要請(昨年)
• 安倍首相のダボス会議演説:基礎研究は縮
小して、実用研究を重視する大学改革を進め
る
大学のグループ的分化
• ランクの高い理系大学→国際ランク上昇
– 最先端の研究成果を求める
– 多額の研究費獲得
• 通常の理系大学(国立)→予算獲得
– 科学研究費や委託研究費
• 多くの文系大学→学生確保
– 就職援助、資格
国立大学に対する補助金
• 「地域貢献」…地域貢献および強み・特色の
ある分野での世界・全国的な教育研究の推
進
• 「特定分野」…強み・特色のある分野での、地
域というより世界・全国的な教育研究の推進
• 「世界水準」…全学的に世界で卓越した教育
研究・社会実装の推進
変化の背景
• 大学全入時代の到来
– 倒産する大学
– 大学生の学力問題
• 大学の国際競争時代
– 知識基盤社会
– 産業としての大学→国際ランク
大学・大学院政策の変化
• 2001年、科学技術庁と統合→文部科学省、
大学政策にシフトを移す。
– 2004年、国立大学廃止→国立大学法人化
– 国際ランクの上昇(研究競争)
– 若手研究者対策(ポスドク・GCOE・博士量産)→
現在は多少軌道修正 cf 小保方学位問題
– 外部評価
– F大学対策(新入生教育)
大学とは何か1
• 指導的な聖職者・法律家の養成機関は、高
度な文明をもった古代社会とともに成立
– タキシラ僧院(インド)・大学(漢)・大学寮(日本)
– 学問的機関 アカデメイア(プラトン)
• 中世ヨーロッパの大学 ボローニャ・パリ
– 学生と教師の組合連合(ギルド)
– ラテン語の使用(自由な移動を保障)
– 神学部・法学部・医学部・学芸部
– 学位制度が発達
大学とは何か2
• 封建領主が各地に大学を設立
– Cf ライデン大学(オランダ)、対スペイン独立戦
争を闘った報償として市民が要望して設立
• フンボルトによるベルリン大学創設
– 自然科学・人文科学の学問領域による研究
– その後の大学のモデル
• 大学院の発展
– アメリカは学部は教養・院が専門
生き残り策(1)人集め
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国際ランク競争 理系研究大学
経済的優遇 奨学金・授業料減免
入試の簡易化 AO・推薦⇒基礎学力補充
設備 ホテルのような寮 10:00
資格⇒授業料免除12:45
就職援助
生き残り策(2)教育改革
• 自己評価・授業評価
• シラバス(アカウンタビリティ)
• 単位制限・時間確保(15回)
• 障害者の受け入れ
(いずれも行政指導により実施される傾向)
・ 教育 満足度・資格・就職・実用科目(ビュー
ティーコース 11:40)
・ 遠隔授業・Eラーニング
文教大学の学生に期待すること
• 豊富な知識と活用力を高度な水準で獲得