教育実習の注意

教育実習の注意
授業力向上のための技術
模擬授業をしない学生の課題
• 授業案を提出
• 模擬授業をする人を援助 グループ化(授業
案作成の協力と事前模擬授業等)
実習生の基本的立場
• 教師として
・授業を生徒に教える(非常に大きな責任)
・生徒指導
・教師としての法的義務(守秘義務・信用失
墜行為の禁止)
• 学生として
・指導を受ける立場
・学校の方針を守る(発言権はない)
実習中のトラブル
• 異性関係
• 実習の放棄(授業がうまくできない・生徒との
関係をつくれない・大変なスケジュールに耐
えられない等)→実習校及び大学に大きな迷
惑
• 学校の方針を批判
• 指導教員とのトラブル
• 期間中の就職活動(企業就職活動は厳禁)
今でもできる準備
• 可能性のある社会の分野の読書
• 板書の練習(読みやすい字であること、速けれ
ば速いほどよい。生徒に完全に背を向けない。
発音しながら書く。)
• 話し方の練習(生徒の目を見ながら話す。慣れ
ないと教材を見ながら話すので、大変難しい。声
を大きくしたり、小さくしたり変化させて話す。必
ずしも大きな声がいいわけではない。)
• 記録のつけ方の練習
授業に関して1
• 1を教えるためには、10~20の知識が必要
• 料理のレシピ・材料収拾・調理・盛りつけて出
す 授業案作成と授業はどれに対応するか
• 板書の内容を決める。自分で板書するより予
め貼り紙の形で準備してもよい。
• 授業で使用できる機材があれば、その利用
計画を立てる。OHC・パワーポイント・電子黒
板
授業に関して2
• 授業案作成は調理に相当(材料集めorレシピ
作成という誤解)
授業案作成に必要なこと
• 教科書のページの熟読
• そのページに書かれているすべての用語に印を
つける
• その用語をすべて、生徒に「**ってなんですか」
と質問されたことを想定して、丁寧な説明をして
みる。分かりきったことと思い込んでいるが、実
際には説明できないことが非常に多い。(「武士
と大名はどうちがうのか」という質問にまったく答
えられなかった実習生がいた。)
授業案作成に必要なこと2
• それらの用語の中で、その授業で中心的な
用語を決める。(その用語の説明は文章化し
ておく。)
• その用語を説明するための基礎資料を確認
し、揃える。(教科書および資料集を中心に)
教科書に掲載されているものは、ごく一部の
みなので、より全体を理解できる程度の資料
を探す。
授業案作成に必要なこと3
• 用語の説明の流れを作る。
• 用語の説明に必要な資料を配置する。(その方
法も決める。(プリント配布・実物を見せる・OHC
で見せる・ビデオで見せる等)
• 用語(特に中心となる用語)の説明方法を決める。
(最初に発問をする or 最初に説明をする。)文
章化しておく。
• 発問にした場合には、生徒の反応を予想する。
• 説明の場合には、生徒の理解を確認するための
質問を決めておく。
授業案作成に必要なこと4
• 実際に使いやすい授業案は、自分なりに工
夫した形式がよい
• 実習校に提出を義務つけられる授業案を別
に作成するか、それを補充した形で自分用に
してもよい。(提出を義務つけられるものの形
式は、実際に使うには欠点が多い。)
うまくいかない理由1
• 生徒の理解を無視しての説明や発問(生徒
が知識のないことは、わかりやすい説明をす
る。ある程度知っていて、考えればわかること
は、「引き出すような発問」をする。予め考え
ておく。アドリブではまず出てこない。
• 説明するために教材を見続けるために、生徒
とのつながりが切れてしまう。(教材を見なく
ても説明できるように頭にいれる。)
うまくいかない理由2
• 生徒の発言を効果的に使用することができな
い。(生徒の発言は、必ず教師が「反復」し、
生徒全体で共有するようにする。ごく短い言
葉で要点化し板書。)
• 生徒の発言を次の展開に利用することが難し
い。(異なる見解を対比させる。次の発問を紡
ぎだす。
不安をもっている場合
• 体力、精神的問題、対人的問題等
• できるだけ事前に相談(担当、担任)
• 実習中に問題を感じたときに、実習校の指導
教員はもちろん、大学の担当・担任にもでき
るだけ相談