lecture_k4 - 神納貴生 TakaoJINNO

情報・知能工学実験 情報応用D
第四回 ノイズリダクション
担当:神納 [email protected]
TA:岡,大橋,斎藤,山崎
ノイズ
得たい情報以外の不要な情報
周りの騒音
部屋に散らかったゴミ
テレビ画面の乱れ
情報・知能工学実験 情報応用D
2
ノイズリダクション
• 人と話しているときの雑音 → 耳をふさぐ
雑音は抑えられるが,
肝心の人の話まで
聞こえづらくなる
• 散らかった部屋のゴミ → 手当たり次第に捨てる
部屋は綺麗になるが,
大事なものまで
捨ててしまうことがある
情報・知能工学実験 情報応用D
3
ノイズリダクション
• 画像中のノイズ → 遠くから見る
つまり,平滑化
画像の高周波も失われるが,ノイズも抑えられる
ノイズのみをうまく取り除くことが必要!
そのためには敵を知る必要がある!
情報・知能工学実験 情報応用D
4
デジタル画像のノイズ
• インパルス性のノイズ
– インパルスノイズ
– ペッパー&ソルトノイズ
• 特定のモデルに従うノイズ
– ショットノイズ
– 白色ノイズ
– ガウシアンノイズ
• その他
– ブロックノイズ
– モスキートノイズ
• など
情報・知能工学実験 情報応用D
5
単なる平滑化では難しいノイズ
• ペッパー&ソルトノイズ
• インパルスノイズ
• など
ノイズがあまり消えず,むしろ周りに伸ばされて汚くなっている
情報・知能工学実験 情報応用D
6
メディアンフィルタ
• 新たな平滑化フィルタ
• インパルス性のノイズに有効
フィルタウインドウ内のメディアン(中央値)を取るフィルタ
情報・知能工学実験 情報応用D
7
メディアンフィルタ
今までのフィルタリングとちょっと違う
① ② ③
④ 𝒊,⑤𝒋 ⑥
𝒊, 𝒋
⑦ ⑧ ⑨
出力画像 𝑔
入力画像 𝑓
①~⑨の中の中央値を出力する
𝑔(𝑖, 𝑗) = 𝑚𝑒𝑑 𝑓 𝑖 − 1, 𝑗 − 1 , 𝑓 𝑖 − 1, 𝑗 , … , 𝑓 𝑖 + 1, 𝑗 + 1
ソートが必要! → バブルソートやクイックソート
情報・知能工学実験 情報応用D
8
バブルソート
特徴 : 計算量が多く,遅いが,簡単
繰
り
返
す
3
5
1
4
7
2
3
5
1
4
2
7
3
5
1
4
2
7
3
5
1
2
4
7
右が小さい場合,入れ替え
3
5
1
2
4
7
入れ替えなし
2
4
7
一番左に一番小さい値が浮かび上がる
右が小さい場合,入れ替え
・
・
・
1
3
5
とりあえず,これでやってみる
情報・知能工学実験 情報応用D
9
ノイズの定量的評価
• SNR(Signal to Noise Ratio)
– 信号とノイズの比を算出し,ノイズの影響を調べる
𝑃𝑆
𝑆𝑁𝑅 = 10 log10
[𝑑𝐵]
𝑃𝑁
= 10 log10
𝑃𝑆 = 𝐴𝑆2 :原信号のパワー
𝑃𝑁 = 𝐴2𝑁 :ノイズのパワー
𝐴𝑆2
𝐴𝑆 − 𝐴𝑆𝑁
2
𝑑𝐵
𝐴𝑆 :原信号
𝐴𝑆𝑁 :ノイズあり信号
𝐴𝑆
= 20 log10
[𝑑𝐵]
𝐴𝑠 − 𝐴𝑆𝑁
𝐴𝑁 = 𝐴𝑆 − 𝐴𝑆𝑁 :ノイズ
ノイズが大きいと小さくなる
• 画像におけるSNR
𝑖, 𝑗 2
𝐼𝑆 𝑖, 𝑗 − 𝐼𝑆𝑁 𝑖, 𝑗
𝑖,𝑗 𝐼𝑆
𝑆𝑁𝑅 = 10 log10
𝑖,𝑗
2
[𝑑𝐵]
情報・知能工学実験 情報応用D
𝑖, 𝑗:画素のインデックス
10
実験4
• 4-1:メディアンフィルタでノイズ・リダク
せよ
ション
• 4-2:SNRを用いて画像の劣化度を評価せよ
• 4-3:フィルタごとのノイズリダクション効果
を考察せよ
– 様々な平滑化を試してみる
考察例:このフィルタだとこれに強そうなど
ノイズについても調べると良い
情報・知能工学実験 情報応用D
11
おまけ:クイックソート
特徴 : 計算量が少なく,速いが,やや複雑
3
5
1
4
7
3以上を探索
3未満を探索
3
5
2
1
5
4
2
3
4
1
2
1
4
7
2
7
双方で発見されたら入れ替え
探索点が交差したら終了し,
そこで分ける
3
7
5
上記を繰り返す
1
2
3
4
5
7
情報・知能工学実験 情報応用D
12