「環境教育概論」ガイダンス Introduction to Environmental Education 2016年度前期 2016.4.12 担当:西村仁志 授業の概要 • 「環境教育」は知識や教養の習得に終始す ることなく、環境とそれにかかわる問題への センスやマインドを身につけ、「持続可能な社 会づくり」への参加と行動をもとめる新しい教 育実践である。この授業では環境教育のさま ざまな実践現場について取り上げ、その全体 像について紹介する。またこの講義の受講を 通じて一人ひとりが「人・自然・社会をつなぎ 直す」人間となることを願っている。 学習の到達目標 • 「環境教育」とは何かを理解し、またその教 育実践について具体的に示し、それらの意義 について論じることができるようになること。 担当者:西村仁志 • 広島修道大学人間環境学部 教授(2012.4 〜)。博士(ソーシャル・イノベーション・同志 社大学)。 • 自営事務所「環境共育事務所カラーズ」代表。 1963年10月22日生まれ。 • 京都市左京区にて生まれ育ち、広島修道大 学着任直前まで同地に居住。 担当者:西村仁志 • 同志社大学大学在学中(1982-1986、経済学 部)にYMCAの青少年活動に出会い、少年 体育、サマーキャンプ、スキー、国際交流な どで活躍。卒業後は京都YMCAに就職し、青 少年教育のディレクターとして勤務。20代後 半になると環境教育や自然体験活動に興味 をもち、これらを仕事にしたいという思いがふ つふつと湧いて、周囲の心配をよそに7年間 勤務した京都YMCAを退職。 担当者:西村仁志 • アメリカへの一人旅のあと、無職で家族とた のしく暮らしていたら「環境共育」と"Colors of Nature"のキーワードに出会い、1993年個人 事務所「環境共育事務所カラーズ」を開業し た。(妻の西村和代と共同経営)その後18年、 環境学習・市民参加まちづくりのコーディネー ト、コンサルティングや研修会、イベント等の 企画運営などを行ってきた。またアメリカ・ヨセ ミテ国立公園へのキャンプを開催している。 担当者:西村仁志 • 40代になってから社会人大学院生となり同志 社大学大学院総合政策科学研究科で学び、 続いて同志社大学政策学部・大学院総合政 策科学研究科准教授(2006-2011)。大学院 ソーシャル・イノベーション研究コースを担当。 • 2012年4月、広島修道大学人間環境学部に 着任。 授業計画 • • • • 第1回 イントロダグション 第2回 環境教育とは何か(目的・歴史・射程・理念) 第3回 自然体験活動と環境教育 第4回 「環境にやさしく、環境から学ぶ旅 エコツーリ ズム」について • 第5回 家庭生活と環境教育 グリーンコンシューマー になろう① • 第6回 家庭生活と環境教育 グリーンコンシューマー になろう② • 第7回 まちづくりと環境教育 こどもの環境まちづくり 参画 授業計画 • 第9回 「自然学校」における教育実践 • 第10回 公害地域再生と環境教育 • 第11回 幼児期における環境教育 里山保育・ 「森のようちえん」 • 第12回 学校教育における環境教育 • 第13回 東日本大震災後の環境教育 • 第14回 持続可能な社会をめざすESDの理念と 具体的展開 • 第15回 まとめ 参考文献1 • 降旗信一・高橋正弘編著「現代環境教育入門」(筑波 書房) • 水山光春編著「よくわかる環境教育」(ミネルヴァ書 房) • 井上有一・今村光章編著「環境教育学ー社会的公正 と存在の豊かさを求めて」(法律文化社) • 左巻健男ほか編著「地球環境の教科書10講」(東京 書籍) • レイチェル・カーソン著「センス・オブ・ワンダー」(新潮 社) • 杦本育生著「グリーンコンシューマー―世界をエコに する買い物のススメ」(昭和堂) 参考文献2 • 日本環境教育学会編「環境教育」(教育出版) • 日本環境教育フォーラム編著「日本型環境教育 の提案」(小学館) • 日本環境教育フォーラム編著「日本型環境教育 の知恵」(小学館クリエイティブ) • 阿部治・野田研一編著「あなたの暮らしが世界を 変えるー持続可能な未来がわかる絵本」(山と 渓谷社) • その他、授業時にも指示する。 • 授業外学習の課題 • 参考文献として挙げているものについて、購読を すすめること。 • 履修上の注意事項 • 毎回、終了時に小レポートを課します。 • 成績評価の方法・基準 • 各回の小レポート(30%)+期末レポート(70%)か ら評価する。 質問・相談等は • 研究室は第2研究棟488号室です。来室対応 しますので遠慮なくアポイントメントをとってく ださい。 • (E-mail: [email protected]) 「環境教育概論」資料置き場 http://www.yosemite.jp/shudoee/ 小レポート 1. 自分が子ども時代を過ごした地域周辺の環 境について説明してください。 2. 自分の行動で「環境に対して○なこと」、「環 境に対して×なこと」をそれぞれ1つ挙げてく ださい。 3. 「先生あのね」(何でも書いてください、ただし 回答を要する質問は直接、西村まで)
© Copyright 2024 ExpyDoc