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メディア社会学
2010/10/19(火)
• 1.6 自明性への疑いの眼差し
1.6 自明性への疑いの眼差し
• 現代社会の様々な自明とされる事柄(制度や
仕組み)を改めて疑う
• 子供の目で社会ととらえ直す。
• 外国人の眼、あるいは過去の人の眼で、今
の時代をみると、別の様相、異様なものに映
る。
→比較による、自己相対化
• 自明とされた制度や規範、習慣等を相対化。
あるいは制度、規範等の意味、理由を探る。
• 例)現象学的社会学、イリッチなどの病院や
学校を相対化する歴史研究
イリッチの経歴①(ウィキペディアより)
• 「イヴァン・イリイチ」イヴァン・イリイチ(Ivan Illich,
1926年9月4日 - 2002年12月2日)は、オーストリ
アのウィーン生まれのユダヤ系知識人。社会評
論家。文明批評家。イバン・イリッチとも表記され
る。
• 南米での解放の神学などの運動に共感を抱き、
のちカトリックから離れる。 プエルトリコのカトリッ
ク大学の副学長を経て、メキシコのクエルナバカ
で、世界文化情報センター(CIDOC、ケドック)を
主催。このセンターは、1976年に閉鎖。
イリッチの経歴②
• 学校、交通、医療といった社会的サービスの
根幹に、道具的な権力、専門家の権力を見て、
それから離れて地に足を下ろした生き方を模
索。過剰な効率性を追い求めるがあまり、人
間の自立、自律を喪失させる現代文明を批
判し、学校教育においては、真に学びを取り
戻すために、学校という制度の撤廃を提言。
「脱学校論」として知られる。これは、当時の
フリースクール運動の中で、指導的な理論の
ひとつになった。
イリッチの経歴③
• また、彼は家庭の主婦の家事労働など、報酬を
受けない再生産労働を「シャドウワーク」(影法師
の仕事?鶴見和子の訳)と命名、女性の家庭内
労働の捉え方で新しい視点を提示したことでも
知られている。
著書
• 『脱学校の社会』
• 『シャドウワーク』
• 『脱病院化社会』
イリッチの写真
http://d.hatena.ne.jp/asin/4938710560http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0436.html
『脱学校の社会』①
• 通念「学校・・・賢くする施設」
• イリッチの逆説「学校・・・バカ製造器」
• なぜこういうことがいえるのか?
• 好きなアーティストは?
• 『源氏物語』、ビートルズの学校化
『脱学校の社会』②
• 制度のもつ落とし穴
• 自ら学ぶ力vs制度
『脱病院社会』
• 常識「病院は健康を維持するための施設」
• イリッチ「病院は病気を作る施設」
• これも制度の落とし穴
• 病院・・・医療関係者の生活のための施設
• 自己治癒力、自然治癒力vs薬漬け、検査漬
け
• 医原病
『シャドウ・ワーク』①
• (旧来の)常識「(専業主婦のいる家庭の場
合)男が女性を食べさせている」
• (20年前の「わたおに」での台詞)
• イリッチ「(専業主婦であっても)家計に貢献し
ている」
『シャドウ・ワーク』②
• フェミニストからの肯定と否定
• 沖縄経済との関係(玉野井芳郎)