(Dパート) 加藤佳弘 川西章平 松信慶也 三木鉄平 1-1.ウェーブレット分析とは? ウェーブレットとは「さざ波」の意味。 ウェーブレットとは「スケーリング」と「シフト」 によって与えられた波形を表現する。 経済データという波に応用 ウェーブレット変換は「フーリエ変換」の拡張 1-2.ウェーブレットの歴史 歴史は浅い →特に経済学にとっては未開のフィールド アルフレット・ハール J.モルレー ☆ウェーブレットが用いられていた分野 音響学/天文学/エンジニアリング/地理学/医学/気象学 /海洋学/物理学 ・・・経済学に用いることは見落とされていた。 1-3.この論文の目的 前項の通り ウェーブレットを経済学に用いることは 無視され続けていた。 ☟ ウェーブレット解析を紹介・説明すると同時に 経済分析にウェーブレット解析が貢献することを示唆 する 2-1.データ分析とは データを分析するとはデータを似た何かで表現する こと(分かりやすい形に近似を行うこと) 例 x=a+by+e y:説明変数 e:誤差 この例では線形近似 2-2.フーリエ変換とは ・データを波の組み合わせで表す。 三角関数(Cos波とSin波の組み合わせ)で表す ・実数データ→複素数→実数値(再構成) 2-3.ウェーブレット変換とは Waveletという波の切れ端の和で近似する フーリエ変換の拡張 データの階差と移動平均を何度も繰り返す 2-4.ウェーブレット変換とフーリエ変換の共通点 直交基底により係数の簡単な計算が可能 代数的関係により高速計算が可能 完全な基底によりいかなる精度での近似も可能 2-5.ウェーブレット変換とフーリエ変換の特徴 ウェーブレット変 フーリエ変換 換 ・ 任意の時系列データを ウェーブレットの和とし て表す 不規則に発生する ショック(非定常データ、 トレンド系列を含む)を 扱う際、つまり不規則変 動を示すデータに対して、 適用できる。 ・ 任意の時系列データを、 無限に続く恒久的な波の 和として表現する データ(定常デー タ)に対しては、時間的 な情報を無視して、詳細 な周波数解析を行うフー リエ変換が効率的 2-6.経済データにはどちらが有効か 経済データ=不規則データ 不定期にショックが起きる 規則性、周期性がない →ウェーブレット変換の方が望ましい 2-7.まとめ フーリエ変換は周期性を持つデータにはうまく適応 するが、規則性のない動きをもつデータや突発的に 変化が起こるデータへの適応は向いていない。一方、 ウェーブレット変換では不規則データにも適応でき る。 多くの経済データは規則性がなく、急なショックに よる動きを持つ。 →ウェーブレット変換の適応ができる。 3. ウェーブレット変換 Haar Wavelet Transform Daubechies Wavelet Transform 多重解像度解析 4.Wavelet analysis ウェーブレット解析が、経済学のメインストリーム に登場するとは今後も言い難い ウェーブレット解析は、扱いが難しい 将来的なwaveletの使用の拡大 4.Wavelet analysis 経済学において最近急激に注目を浴び始めてきた wavelet解析 物、データによっては優先的にwaveletを使う傾向も ある。 経済学よりも金融に使われる 4.Wavelet analysis 2つ以上の時系列のものの分析に適する(経済の波 及効果など) これは連結性のあるものをつなぎ合わせるという特性 を、waveletが持っているからである。 4.Wavelet analysis 予想には適するが、あまり実証はされていない Waveletは実証的経済学の研究を行うだけのポテン シャルを持っている。
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