アメリカ経済の「今」とは (将軍) 米谷小春 (総督) 庄子祐衣 (キャプテン) 櫻庭利騎 (リーダー) 作山智紀 (スイマー)工藤優 Q. アメリカ経済は非伝統的な量的金融緩和政策に よってGDPが増加するかどうか. A. 将来の景気回復の期待によってGDPは増加する. ゼロ金利に近い水準で流動性の罠に陥る可能性がある モデル IS r LM (1) r1 r2 0 Y1 Y2 Y LM (2) 金融政策によるマネーサプライの増加は消費とGDPと の相関を強めるとする消費関数は C=c0+c1Y+δM となり、マネーサプライが増加すると消費が上昇すると 仮定する. 16,000 国 内 総 生 産 ( 1 0 億 ド ル ) 15,000 14,000 重決定R2=0.9983 13,000 12,000 11,000 10,000 9,000 8,000 7,000 6,000 6,500 7,000 7,500 8,000 8,500 9,000 消費(10億ドル) 9,500 10,000 10,500 11,000 10,000 9,000 重決定 R2=0.954 マ ネ ー 8,000 サ プ ラ イ 7,000 ( 1 0 億 6,000 ド ル ) 5,000 4,000 6,000 6,500 7,000 7,500 8,000 8,500 消費(10億ドル) 9,000 9,500 10,000 10,500 11,000 金融緩和政策を行うモデル IS (2) IS (1) r LM (1) LM (2) r2 r1 r3 0 Y1 Y2 Y3 Y モデル分析から、 1. 2. 3. 量的金融緩和政策を行う。 オリジナルモデルから金融政策を行うと消費は増加す る。 消費量の増加は、有効需要の法則からGDPは増加す る。 以上のプロセスをたどることから、金融政策は有効である。 したがって、 GDP=a+bM (M:マネーサプライ) 実証分析すると データ: 2000年~2010年までのGDP、消費支出 2000年~2010年までのマネーサプライ 回帰(分析に用いた)式: GDP=a+bM 10,000 y = 0.988x - 1757.8 R² = 0.954 9,000 マ ネ ー サ プ ラ イ ( 1 0 億 ド ル ) 重決定R2=0.954 8,000 7,000 6,000 5,000 4,000 6,000 6,500 7,000 7,500 8,000 8,500 消費(10億ドル) 9,000 9,500 10,000 10,500 11,000 推計結果 GDP=5500+0.83M となり、Mが一単位増加するとGDPが0.83増加する。 この結果からマネーサプライの増加はGDPの増加に貢 献する。 金利水準の変化 FF金利(Federal funds) 7.00 QE1: 量的緩和政策 6.00 5.00 金4.00 利 ( %3.00 ) QE2: 量的緩和政策 2.00 QE3: 量的緩和政策 1.00 0.00 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 目的:アメリカ経済は金融政策によりGDPが増加するか モデル分析(仮説): マネーサプライの増加は消費に影響を与え消費を増加させる 実証結果(実証):正しい 分析結果からの政策的合意 アメリカは近年大きな政府になりかけており財政の不均衡が起きてい る。従って、緊縮財政を行いつつGDPに影響の大きいマネーサプラ イによる金融緩和政策を進めるべきである。 「コンパクトマクロ経済学」 社 アメリカセンサス局 マクロ経済学第2版 飯田泰之・中里透 (www.census.gov) 伊藤元重 日本評論社 新世
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