メディア文化論

田村貴紀
 吉見俊哉. (2012). メディア文化論 : メディ
アを学ぶ人のための15話 (改訂版.). 有斐閣.
 伝達装置の寄せ集めじゃない
 個々の媒体の次元には還元できない横断的
な「マス・コミュニケーション/世論Jとい
う社会的経験の地平
 集合的な社会意思たる世論の研究
 世間の大多数の人の意見。世上で行われる
議論。せいろん。よろん。 〔戦後の漢字制
限によって「輿論(よろん)」の代わりに
用いられるようになった語。「せろん」
「よろん」の両方の読み方が行われてい
る〕(三省堂大辞林)
 メディアとは,私たちの社会的経験世界の技
術的な次元と意味的な次元を同時に媒介し,
またそうした次元によって媒介されながら,
個別のメディアの布置や編制を可能にしてい
く,テクノロジーと意味,それに語りや解釈,
接触といった社会的実践の構造連関的な場の
こと。
 人間は世界を直接経験できない。
 ある技術=メディアを使う
 意味が媒介される
 メディア自体が再定義され作り直される
 ラテン語のmedium(「中間の」を意味)
 物質的,心的な介在の働きだけでなく,神
と人間,精神と世界,観念と客体の調停と
いう次元までもが含まれていた
 →情報媒体の意味が中心に
 →マクルーハンの登場
 メディアはメッセージである
 ケネディ
ニクソン討論
 ウォルター・ベンヤミン
• ベンヤミンは言語の非手段性,つまり意味は言語を通
して伝わるのではなく,むしろ言語において実現する
のだということを理解していました。この場合,言語
は最も原型的なメディアであり,そのメディアとは何
らかの外の意味を伝達する媒体というよりも,それ自
身が意味を成立させているトポスなのです。(トポス
何?)
 メディアとは何らかのメッセージを送り手か
ら受け手に伝達する手段→☓
 ある作品が多くの人々の心に深く入っていく
かどうかは,送り手の意図が受け手に正し
く」伝わるかどうかとは別問題。
 コミュニケーションには「成功」も「失敗」
もない
 「送り手Jと「受け手Jという概念そのもの
が,相対的
 メディアを成り立たせている社会的な文脈