本論文の目的は、立教大学の事例を通じて、スーパーグローバル大学事業が日本 の大学教育におけるグローバル人材育成に良い影響を与えることを明らかにするこ とにあった。 これまでの議論で明らかになったことは、以下のとおりである。まず第1章では、日 本のグローバリゼーションを推進するためには、大学教育自体がグローバル化する 必要性が明らかになった。続く第2章では、大学教育のグローバル化においては文 部科学省の役割が重要であり、中でも同事業の推進が不可欠であるものの、その内 容は完全なものとは言えないと指摘した。そして、大学側からの取り組みとして、第3 章では立教大学の事例を扱ったが、立教大学の場合は、OOとXXに力を入れており、 このことが同大学のグローバル人材育成に資するものであることが明らかとなった。 以上の議論から、スーパーグローバル大学事業は、完全なものとは言えないもの の、日本の大学教育におけるグローバル人材育成に一定程度の良い影響を与える と結論付けることができる。 ただし、このように結論づけるには留保条件がある。すなわち、事例として扱った立 教大学には△△という特殊事情があるため、立教大学の議論を他大学まで敷衍す ることはできない、という点である。 そのため、スーパーグローバル大学事業の意義と広範な影響を検討するには、他 大学との比較が必要といえるものの、立教大学の事例を検討した本研究も、同事業 の意義を検討する上ではいくばくかの貢献ができたと言える。 本論文の目的は、立教大学の事例を通じて、スーパーグローバル大学事業が日本 の大学教育におけるグローバル人材育成に良い影響を与えることを明らかにするこ とにあった。 論文の目的を再掲 これまでの議論で明らかになったことは、以下のとおりである。まず第1章では、日 本のグローバリゼーションを推進するためには、大学教育自体がグローバル化する ・各章の簡単な要約 必要性が明らかになった。続く第2章では、大学教育のグローバル化においては文 ・結論付けるためのロジックの確認 部科学省の役割が重要であり、中でも同事業の推進が不可欠であるものの、その内 容は完全なものとは言えないと指摘した。そして、大学側からの取り組みとして、第3 章では立教大学の事例を扱ったが、立教大学の場合は、OOとXXに力を入れており、 このことが同大学のグローバル人材育成に資するものであることが明らかとなった。 以上の議論から、スーパーグローバル大学事業は、完全なものとは言えないもの 結論をハッキリと書く の、日本の大学教育におけるグローバル人材育成に一定程度の良い影響を与える と結論付けることができる。 ただし、このように結論づけるには留保条件がある。すなわち、事例として扱った立 「目的-結論」の関係に問題点 教大学には△△という特殊事情があるため、立教大学の議論を他大学まで敷衍す があれば指摘する ることはできない、という点である。 この研究分野で論文が貢 そのため、スーパーグローバル大学事業の意義と広範な影響を検討するには、他 献した点を強調する 大学との比較が必要といえるものの、立教大学の事例を検討した本研究も、同事業 の意義を検討する上ではいくばくかの貢献ができたと言える。
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