24 両端単純支持梁に対する外乱抑制制御系の製作

24 両端単純支持梁に対する外乱抑制制御系の製作
機械創造工学課程 11307489 古澤大輔 担当教員 小林泰秀 准教授
1.研究背景
柔軟構造物の制御問題
⇒アクチュエータを複数配置し,外乱を
吸収する.
Table.2 圧電素子
富士セラミックス 圧電セラミックス
PZT-Pb(Zr・Ti)O3系
材質
C-6
寸法[mm]
L40×W35×t0.5
電気機械結合係数
52×10-2
等価圧電定数[m/v]
472×10-12
音の
強さ
時間
この技術は波を制御する点で能動騒音
制御と共通している.
騒音
制御音
制御後の音
本研究室では片持ち梁の振動制御について
行い,特定の周波数領域で外乱を吸収できる.
Fig.1 能動騒音制御
Fig.7 圧電素子
他の支持条件として両端単純支持梁に適用する.
両端単純支持梁の実験装置を製作した.
(B3ポスター)
電圧出力係数[m2/c]
弾性係数[GPa]
ポアソン比
機械的品質係数
誘電損失[%]
25.3×10-3
19
0.32
80
1.60
3.打撃試験
R12
1次モードの共振周波数を測定したい.
⇒打撃試験の実施
圧電素子をセンサとして用いた.
両端単純支持共振周波数理論式
Fig.2 前回固定部
Fig.3 前回全体
理論共振周波数に比べ実験で求めた共振周波数は53%高い.
⇒単純支持梁ではない.
・円筒部が自由に回転せず,固定に近くなっている.
次数
1
2
3
4
自由な回転を有する新規の両端単純支持梁を製作する.
2.実験装置
Table.1 実験装置
梁
シンワ直尺シルバー(SUS420j2)
寸法[mm]
圧電素子位置[mm]
L2000×W40×t2.0
固定位置より150
支持方法[mm]
備考
ピンホルダーがφ6のピン周りで回転
軸間距離固定
Table.3 理論両端支持共振周波数
両端単純支持
両端固定
理論式 周波数[Hz]
次数 理論式 周波数[Hz]
1 2 f1
1.15
1
2.267f1
2.61
2 2 f1
4.61
2
6.249f1
7.20
3 2 f1
10.37
3
12.25f1
14.11
4 2 f1
18.43
4
20.25f1
23.32
2.730[Hz]
2000[㎜]
2.638[Hz]
Fig.8 圧電素子出力
単純と2倍以上の
違い
固定に近い値
Fig.9 圧電素子入力
固定端に近い値が検出された原因
ピンホルダー
スラスト軸受
Fig.4 固定部概略図
(1)支持部のピンホルダーが回っていない.
⇒支持部の摩擦が大きい.
(2)梁の初期張力がゼロになっていない.
4.まとめ
圧電素子
(1)両端がピンで支持された梁の実験装置を製作した.
1
(2)理論共振周波数と打撃試験の実験結果より固定端に近い値
の共振周波数を持つ.
単純支持梁でない.
5.今後の課題
Fig.5 固定部写真
Fig.6 実験装置全体写真
(1)支持部の摩擦低減を目指す.
1
⇒空気軸受を用いた実験装置を製作する.
(2)張力を測定できるようにする.
⇒バネばかりやマイクロメータを用いる.