Extremal Combinatorics

Extremal Combinatrics
Chapter 4
脊戸 和寿
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内容に入る前に・・・

輪講の有効利用法
内容を聞いただけでは力になりにくい。
教科書は比較的、易しく書いてあるのでざっと読み返すのをお勧め。
せっかく練習問題がいっぱいあるので、余裕があれば解くといいすよ。
練習問題の記号
- 簡単
無印 普通
+ やや難しい
! 特別価値のある問題で、有益で、面白い!(らしい)
Pigeonhole Principle
残りの1個のボールを箱にいれようと思うと、
必ず2個以上入る箱が出来てしまう。 ・・・
もし、
個以上の要素を 個の集合に分けるなら、
必ず 個以上の要素が入った集合が存在する。
・・・
4.1 Some quickies
命題4.1
どんなグラフにおいても、
同じ次数をもった2つの頂点が存在する。

(証明)
・・・
・・・
・・・
・・・
4.1 Some quickies
命題4.2
頂点のどんなグラフ
においても、

: independence number
最大独立集合の要素数

: chromatic number
最小彩色数



(証明)
・・・
4.1 Some quickies
命題4.3
を 頂点のグラフとする。
もし、各頂点の次数が少なくとも
そのとき、グラフは連結である。

であれば、
(証明)
・・・
頂点
・・・
4.2 The Erdos-Szekeres theorem

個の異なる数字からなる列
Aの 個の要素が同じ順序で現れる列
EX.)

が成り立つとき、増加(increase)という
が成り立つとき、減少(decrease)という
4.2 The Erdos-Szekeres theorem
定理4.4 (Erdos-Szekeres 1935)
もし、
長さ

を 個の異なる実数からなる列とする。
ならば、 は長さ
以上の増加部分列か、
以上の減少部分列のいずれか(もしくは、両方)をもつ。
(証明)
① 評価値を設定
: で終わる増加部分列の最大長
: で始まる減少部分列の最大長
4.2 The Erdos-Szekeres theorem
定理4.4 (Erdos-Szekeres 1935)
もし、
長さ
を 個の異なる実数からなる列とする。
ならば、 は長さ
以上の増加部分列か、
以上の減少部分列のいずれか(もしくは、両方)をもつ。
(証明)
② Pigeonhole Principle

・・・
4.3 Mantel’s theorem
定理4.6 (Mantel 1907)
頂点のグラフ が
本の枝をもつなら、
そのとき、グラフは三角形をもつ。

(証明) 帰納法
との間に
少なくとも、
本の枝
枝数が条件を満たせない。
の時に定理が成り立つと仮定する。
: 頂点数
枝数
もし、
本の枝を
もつなら仮定より、
三角形が存在する。
:
・・・
高々、
本の枝
・・・
頂点
4.4 Turan’s theorem
定理4.7 (Turan 1941)
頂点のグラフ
クリーク

が、
をもたないなら、そのとき、
のときは、
Mantel’s theorem!!
(証明) 帰納法
不等式は成立。(trivial)
頂点数が高々、
:
の時に不等式が成り立つと仮定
クリ―クをもたない、
枝数が最大の 頂点グラフ
クリークを持っている
クリーク
4.4 Turan’s theorem
定理4.7 (Turan 1941)
頂点のグラフ
クリーク

が、
をもたないなら、そのとき、
のときは、
Mantel’s theorem!!
(証明) 帰納法
仮定より。
枝数をカウント
クリーク
本存在すると、
クリーク
になってしまう。
4.5 The Dirichlet’s theorem
定理4.8 (Dirichlet 1979)
を実数とする。どんな自然数 に対しても、
以下の式が成り立つような、有理数
が存在する。

(証明)
は無理数とする。
・・・
無理数をよい精度
で近似できる有理数
が存在する!
4.6 Swell-colored graphs
定理4.9 (Ward-Szabo 1994)
頂点完全グラフ は、
色より少ない色で
swell-colorすることができない。
swell color :
枝への彩色を考える。少なくとも2色は使うものとする。
そのとき、各三角形の枝がちょうど1色か3色で塗られること。
4.6 Swell-colored graphs
定理4.9 (Ward-Szabo 1994)
頂点完全グラフ は、
色より少ない色で
swell-colorすることができない。

(証明)
: 色でswell-color された完全グラフ
: 頂点 につながっている枝で、
色 で塗られているものの数
最大値を とする。
・・・
4.6 Swell-colored graphs
定理4.9 (Ward-Szabo 1994)
頂点完全グラフ は、
色より少ない色で
swell-colorすることができない。

(証明)
主張4.10
につながっている
本の枝は
以外の色かつ、全て異なる色で塗られている。
完全グラフ
色でswell-color された完全グラフ
4.7 The weight shifting argument
命題4.11
個の巣箱に
匹の鳩を入れる。
ただし、空の箱を作らないように入れることとする。
どんな入れ方をしたとしても、巣箱で1匹にならなくて済む鳩は、
高々、
匹しかいない。

(証明)
・・・
・・・
4.7 The weight shifting argument
定理4.12 (Graham-Kleitman 1973)
頂点の完全グラフ
異なる整数
のそれぞれの枝に、
を割り当てる。
そのとき、枝が増加列をつくる少なくとも長さ
の道がある。
4.7 The weight shifting argument
定理4.12 (Graham-Kleitman 1973)
頂点の完全グラフ
異なる整数
のそれぞれの枝に、
を割り当てる。
そのとき、枝が増加列をつくる少なくとも長さ

の道がある。
証明の方針
① 各節点 に で終わる最長増加パスの長さを重み
として設定
② 全頂点の重みの和を計算
③ Average Principleより定理をみたす重みをもつ頂点が存在
4.7 The weight shifting argument
定理4.12 (Graham-Kleitman 1973)
頂点の完全グラフ
異なる整数
のそれぞれの枝に、
を割り当てる。
そのとき、枝が増加列をつくる少なくとも長さ

の道がある。
(証明)
枝の追加ごとに全体の
重みは少なくとも2増える
4.7 The weight shifting argument
定理4.12 (Graham-Kleitman 1973)
頂点の完全グラフ
異なる整数
のそれぞれの枝に、
を割り当てる。
そのとき、枝が増加列をつくる少なくとも長さ

(証明)
枝の追加ごとに全体の重みは少なくとも2増える
の道がある。
4.8 Pigeonhole and resolution


Resolution
Resolution Proof
Resolutionを使って、与えられた節集合が
UNSATであることを証明すること
4.8 Pigeonhole and resolution

example
false !!
4.8 Pigeonhole Principle
定理4.13 (Haken 1985)
十分大きな において、
に対するどんな
Resolution proofも少なくともサイズ
必要である。
どの鳩も
どこかの巣箱に
UNSAT !!
(i)
(ii)
for each
for each
and
1つの巣箱には
1匹の鳩