201605 child sos

子どものSOS
が聴こえますか
NPO法人
ジェントルハートプロジェクト
の取り組みから
設立趣旨
◦ いじめ問題の解決を目指す
◦ いじめ自死遺族等が2003年3月に設立したNPO法人
◦ いじめのない社会の実現のため、全国各地での講演会、展示会、勉強会やコンサート
等の取組を通して、多くの人たちに「やさしい心」を伝えるための活動を行っている
◦ 「いじめ」の本質は、加害側の心の問題にある。加害側の心に寄り添うことなしに、
この問題の解決はない
◦ 必要なのは、予防よる「いじめ」の抑止
◦ 厳罰化や規則、「やられたらやり返せ」ではない
◦ 子どもたちが本来持っている「やさしい心」(ジェントルハート)を育むことが大切
いじめは心と体に対する暴力
◦ 暴力は、心と体を深く傷つける行為
◦ 物理的、身体的暴力には限定しない
◦ 言葉や無視=心理的な攻撃も、それが結果的に、朝起きられなくなる、学校へ行こうとしても体が動か
なくなる、鬱(うつ)状態におちいって何もする気がなくなるといった身体的支障をもたらすものなら、
暴力
● 暴力を受けると、人は、恐怖または強度の不安を感じる。
安心して生きる権利が奪われる。
● 暴力を受けると、人は、無力化におちいる。
自分の力を信じる、自信をもって生きる権利が奪われる。
● 暴力を受けると、人は、行動の選択肢をせばめられる。
自分で、選ぶ自由の権利が奪われる。
「子どもと暴力
子どもたちと語るために」/森田ゆり著/岩波書店
いじめの特徴
◦ 死にまつわる言葉=SOS
◦ いじめは、死に直結する
◦ 悪(加害者)は目立つ
◦ その周辺に必ず被害者がいる
◦ 苦しさへの理解と寄り添いが必要
◦ いじめは加害者の問題
◦ それを作り出している大人の責任
◦ 希望が絶望に代わるメカニズム
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◦
言葉や態度によるいじめ
一人ひとりにとって、禁句は異なる
からかいに見えても、子どもの背景に注意
いじめられていたという噂が、ターゲットを
公認する
◦ 二度目のキズのおそろしさ
◦ 反撃力をそぐ
◦ 危うさが顕著であれば、24時間体制が必要
◦ 死を留まらせるために、根本的な解決を
◦ 傍観者も被害者
≒あの子の立場にはなりたくない
あの子を僕は助けられなかった
◦ あそび=みんなが楽しい
◦ いじめ=苦しんでいる誰かがいる
不公平・理不尽なルールがある
◦ いじめの定義に踊らされず、
追い詰められた子、困っている子
を探し、支援する
◦ 限なし
・・小6で100万、中2で5千万
◦ 命じられて犯した非行=誰にも言えない
◦ 暴力を想像し、そして怯える、行動できなくなる
◦ 命じた方は=SNSを活用して
当事者の声を聴こう!
本当は、生きたかった
子どもを亡くした母の記録
子どもが事実を知る方法
バラす
◦ 性的いじめ・・売春をやらせる・・・言えない
自
殺
◦ いじめ加害者
◦ いじめている間、自分のほうが
◦ 共感力
マシ
問題解決力
が不足
◦ 今、あきらめ が蔓延っている
◦ 遊びの中で、人との関係性を 学ぶ機
会が
ない
いじめ問題に取り組む基本姿勢
1. いじめは被害者の心と体を深く傷つけ、時には
命さえ奪う、重大な人権侵害である。
2. 対策はスピードを要する。いじめの芽はできる
だけ小さいうちに摘む。
3. 常に最悪の事態に備える。被害者や告発者の安
10
7. いじめは力では解決しない。子どもとの信頼関
係を大切にする。
8. いじめは大人が知ってからの方がむしろ危ない
9. 解決したからといって気をぬかない。いじめは
再発しやすい。
全を第一に考える。
4. 表面に見えているのはごく一部であることが多
い。
5. いじめは被害者の身になって考える。
6. いじめ対策の基本は加害者対策
10. いじめは教師、生徒、保護者、地域の複数の目、
連携で解決させる
武田さち子『子どもとまなぶ
いじめ・暴力克服プログラム』合同出版