Wakayama Med. Yacht Racing Team 1. ロングを走る 2. 風の振れを意識する 3. 艇団内で勝負をする 4. フレッシュウインドを掴む i. なぜロングを先に走るか 今から話すすべてのセオリーはコース エンドに近づくほど使いづらい。 オーバーセールのリスクが高い! ii. ロングは常に変化する 艇が進めば変わるし、風が振れても変 わる。 マークを10時半〜1時半 の間において走る。 iii. ショートを走ることに理由を持つ ブロー、カバーリング、フレッシュウ インド、風の傾向、マークアプローチ など 常にコース全体のどこを走っているのかを意識する! これができないならコース引きなんてできるわけない ! i. 風の振れはどうやって見る? コンパス、マークの位置、他艇のバウ の向き、景色の見え方など 確実なのはマークとコンパス。 たまに確認するだけでは無意味。 レース前、レース中も常に確認を! ii. 基本は振れタック 振れによるゲインとタックによるロス、 どちらが大きいかの判断による。 振れ切ったあとのタックは最悪! 振れタックはタイミングが命! iii. 振れを期待する 予測できれば一番よいが現実はなかな か上手くはいかない。 どう振れて欲しいのか、どちらの振 れ・どの程度の振れで次のアクション を起こすのか、逆振れになったらどう するかを常に考えておくこと! 基本的にリフトは我慢、ヘッダーはタック i. 負けないためには? カバーリング ≠ 相手を潰す 相手を前にいかせない。コントロール 下に置くという認識。 タイトカバーとルーズカバーの使い分け ii. 勝つためには? 相手を抜く ≠ スピード 振れで得たゲインをタックすることに よって確定させる! ターゲット艇の下側でヘッダーを待ってタック iii. 先行艇とミートした場合 原則は下受けタック! スターンを切ってタックはダメ! ヘッダーが入り、バウを切れると思っ た瞬間にタックして寄せにいく。 バウを切れなくても再下受けタックす ればゲインは確定できる。 iv. 相手が自艇の下側を走る場合 後続艇が自艇を下受けタックした場合 や、自艇が下受けタックした先行艇も ヘッダーに反応してタックしてきた場 合など リフトは上側がゲインできるので問題 ないが、ヘッダーには相手に遅れず タックしゲインを確定させないこと! i. スタートが重要な理由 スタート時は全艇が集まるため、ブラン ケット等、他艇の影響を一番受ける。 またクローズは先行艇が圧倒的に有利! ここでフレッシュを走るか、ブランケッ トを走るかがそのレースの明暗を分け る! ii. ブランケットに入らないためには? スタート後、自艇団内でのポジション を意識する。 ミートした先行艇を下受けタックする。 スターンを切ってタックは論外。 わざわざ相手のブランケットを一度通 る意味もないし、相手のコントロール 下に自ら入りにいくようなもの! 順位が上になればなるほど1から順に重 要に、下になればなるほど4から逆順に 重要になる! 最低限、このレベルの話が理解できて初 めて、地形や風の傾向を踏まえたコース 戦略が成り立つ。 i. 風が弱いときほどブローが重要 風がなければどのセオリーも役に立たない。ブ ローを繋いだ艇が勝つレースもある。 ii. ブローが入れば状況は一変する 基本的に進行方向(正面)からくるブローは ヘッダーし、横(上側)からくるブローはリフ トする。 ブローが入ると上る、抜けると下ることも理解 する。 ブローの強さ、範囲も踏まえた上でタックの判断 スターンを切るなんてあり得ない? 下受けタックを続ける限り、相手のス ターンを切ることはない。 スターンを切ることに理由を持つこと! ロングを走る、この先リフトに振れ切る可能性が高い エンドが近い、後続艇をカバーしたいなど そのレグが終盤に近づけば近づくほど、ま たレースが終盤に近づけば近づくほど、意識 は先行艇から後続艇へ向けていく。 i. レグ終盤 マークアプローチの仕方を考えながら回航 順位を確定させる。 他艇へ声かけ、マーク回航後のコース取り を考えておく。 ii. レース終盤 今の順位を守り切ることを一番に考える。 i. 誰でも必ず失敗はする! 最小限の傷に抑え、一つ一つ順位を巻き 返していくことが大切! 大逆転を狙わない、博打は最終手段。 ii. 傷を浅くする方法 艇団から離れず、フレッシュをいち早 くつかむこと! 上手くいった艇団を観察し、その理由 を考えて次に生かす 。 i. 一番大事なこと 全てのタックに理由を持つこと! ii. 一番伝えたいこと 1位になることだけ考えて練習すること! i. 風の捉え方 五感をフル活用して変化を感じること。感じたこ とを頭を使って考えに変えること。 ii. 他艇の見方 一つ前の艇と一つ後ろの艇を確認。自艇と離れた 艇の位置関係をミート時に確認。反対タックの艇だ けでなく、同タックの艇のバウを切れるかどうかの 判断。 iii. ブローの見方 見え方と性質の関係(強さ、振れ、範囲など) これらのセオリーが全てではありません。これと 矛盾する理論にもこれから先たくさん出会うと思 います。その度に比較し、訂正し、改良を重ねて 和医大ヨット部のスタンダードを皆で創り上げて ください。そしてそれを後輩たちに伝えていって ください。 高木裕の図解ヨットレーシング (1998, 舵社) blueblue (http://www016.upp.so-net.ne.jp/blueblue/) et al. 良かった点 クローズの艇速~どこにも負けてない(?) カバーリングによる順位保持~去年最大の 課題 悪かった点 1位を取れなかったこと スタート~上位陣は必ずイイ位置を取る 艇団を意識したコース取り~大負けが多い 下りの艇速、動作、コース~練習不足
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