ASTRO-E衛星搭載X線CCDカメ ラ(XIS)の応答関数の構築 (2) 今西 健介 京都大学宇宙線研究室 粟木久光、鶴剛、村上弘志、坂野正明、西内満美子、 濱口健二、小山勝二 (京都大)、片山晴善、荘保信、 常深博 (大阪大)、尾崎正伸 (宇宙研)、他XISチーム 目的 X線CCDカメラ XISの、エネルギースペクトル に対する応答関数を作成すること。 京都大学では高エネルギー側(>2keV)を担当。 発表の要旨 1. 前回発表までの概要 (1999年秋期年会) 2. 前回からの改良点、P-sum modeへの対応 動作モードの説明 1. Normal mode X線イベントのエネルギー、2次元座標を出力。 メリット : 撮像、分光が同時にできる デメリット : 読み出しに時間がかかる 2. P-sum mode 縦方向にピクセルを加算して読み出す。 メリット : 読み出し時間がはやい デメリット : 1次元の撮像しかできない 1. 前回発表までの概要 (Normal mode) 内部過程を考え応答関数を6成分に分離 各成分の形状、強度のエネルギー依存性を導出 Mn Ka (5.89keV) スペクトルの 例 Mn Kb (6.49keV) メインピーク サブピーク Siエスケープ 三角成分 Siライン 定数成分 構築された応答関数 (例: 55Fe) 応答関数 今回 物理過程を考慮したモデル化 (定数成分) Normal/P-sumで統一的な関数作成のための変更 (エネルギー分解能) 2. 改良点 2.1 エネルギー分解能 (=メインピーク幅) Normal P-sum F FWHM 2.35Wsi N E N' E 2 Wsi 2 F FWHM 2.35Wsi N E Wsi 2 Wsi F : 平均解離エネルギー : ファノ因子 読み出しノイズ ポアソン揺らぎ 0 500 1000 Channel 1500 data calculation X線 仮定 1. 電子雲の分布は一様密度の球 2. 電子雲の半径 = 1.71X10-6E1.75 [cm] (Janesick et al. 1986) 3. 絶縁層でカウントされない形成された電子は 10-1 100 101 102 103 104 空乏層 電極 絶縁層 2.2 定数成分形状 Counts 初期 電子雲 2.2 定数成分強度 定数成分強度 / メインピーク強度 10 -1 Blue : data Green : 計算結果 Red : 計算結果を1.59倍したもの 10 -2 10 1 Energy [keV] 応答関数での再現性 (Normal) 55Fe(Mn) Ka:5.894keV Kb:6.489keV 応答関数での再現性 (P-sum) 55Fe(Mn) Ka:5.894keV Kb:6.489keV まとめ • X線CCDカメラ、XISの応答関数を構築。 • 京大でのデータ (>2keV) を元に、前回 学会報告のモデルを若干変更。 • P-sum modeでの応答関数にも対応。
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