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2. 人事労務管理の国際比較
国際比較の3タイプ<地域間比較>
①調査者が母国と他国の調査を行う
「直接投資型」:自らの枠組みに従い、調査研究できる
「国際協調型」:言語や調査対象の選定で優位性のある母国の研究者が調査する
②同一多国籍企業の中で本社と進出先の現地法人とを比較
③同一多国籍企業を異なる進出先間で比較
国際比較<同一地域>
多国籍企業の人事労務管理を規定する要因(p277図10-6)
1)ホームカントリー効果 2)ホスト国効果
ホームカントリー効果>ホスト国効果
→雇用制度の多様化
ホームカントリー効果<ホスト国効果
→雇用制度への収斂
「ベストプラクティス」への模倣
イギリスの投資銀行
日系投資銀行の「差別化戦略」
→「日本的経営」
→ローカルのベストタレント獲得を困難にし、日系企業依存型へ
東京の投資銀行<賃金制度>
①部門完結型(米系):タテ割りの人権費が地域完結
②部門プラス人事部門混合型(欧州系):サラリー・レンジの設定
初任給を中位に抑える代わりに小刻みに昇給させる
③人事部門主導型(日系):終身雇用と職能資格制度が処遇の中心
⇒「ホームカントリー効果」が重要