WIT2004報告 ECN sada 第6回インターネットテクノロジー ワークショップ 場所 北陸先端科学技術大学院大学 (JAIST) 日程 12月14,15日 論文16本、参加者約50名 形式 シングルセッション 一人当たり40分(議論の時間が長い) 配布論文は持ち込み、カメラレディは来月提出 会場風景 会場雰囲気 会場にいた方 先生方 砂原さん(奈良先端大)、寺岡さん(理工学部)、廣津さん(豊 橋技術科学大)、篠田さん(北陸先端大)、吉田さん(筑波大) などなど 発表者 北陸先端大の方が多かった NTTみらいねっと研の方も 発表の雰囲気 名前のとおり、インターネット関連の発表が多い とにかく質問が多い 質疑の時間はどの発表も10分以上 終始和やかな雰囲気でした 宿泊施設 金沢辰口温泉「まつさき」 とにかく豪華! 料理も非常に美味 インターネットにおける不要トラ フィックの解析 発表者 安田 歩、須藤 年章、水越 一郎(NTTコミュニ ケーションズ株) 背景 発表者はOCNのネットワークオペレータ OCNのバックボーンのトラフィックをダンプし、 その結果を解析 トラフィックの傾向 早朝の時間帯は全体的に少ない ISDNは深夜から早朝は少ない 地域によって量の差はあるが、傾向は同じ 不要トラフィックの定義 WANにおいてIPアドレスのあて先が不正なもの 127.0.0.1, 192.168.0.1など 解析 不要トラフィックの割合 15Mbps前後 あて先ポート番号別の集計 上位は著名なワームが名を連ねる 送信元IPアドレス ほとんどが正規アドレス 上位10ユーザが全体の37%を占める あて先IPアドレス 一定の規則がある場合 (MS Blaster, ポートスキャンなど) ランダムである場合 (Slammerなど) パケットサイズ別の集計 一番多いのはTCPの48バイト Synパケット トラフィック量の多いワーム service UDP 1434 MS-SQ-Monitor Slammer TCP 445 Microsoft-ds Sasser, Dabber TCP 135 Location Service Blaster UDP 137 NetBIOS Blaster, etc SFSを利用したKNOPPIXの起動 と処理性能の評価 発表者 後藤和弘(大分県産業科学技術センター),須 崎有康(産業技術総合研究所),飯島賢吾(産 業技術総合研究所),八木豊志樹(産業技術 総合研究所),丹英之(アルファシステムズ) SFSとは Self Certifying File System の略称 NFS over SSH2 Mount操作にルート権限不要 SFS-KNOPPIX 起動に必要な最低限だけCDに格納(約20MB) 残りはSFSで取得 CD一枚で様々な用途に対応、バージョンアップの必 要なし 評価 ローカルネットワーク内にSFSサーバ、クライアントを 設置 KDE起動までに40秒かかる 78MBをSFSで受信 最大スループットは40Mbps ハードウェアチェック時はほとんど受信なし KDEなどの起動時は大量の受信 恵まれたネットワーク環境下ではCD起動より早い レイヤ間情報伝達機構LIES 発表者 渋井理恵、神谷 弘樹、寺岡 文男(慶應義塾 大学) 目的 モバイルなどでは環境が動的に変化 各OSIレイヤの情報を用いて、変化への動的 対応を行いたい LIESを用いた例 L2情報を利用したL3の高速ハンドオーバー L2情報を利用したL4の最適化 実装方針 各レイヤの情報を抽象化するAE (Abstract Entity) AEの情報を仲介させるILS (Inter Layer System) 課題 仕組みはよく出来ているが情報をどう抽象化 するかに触れられていない StarBEDにおける実験の自動遂 行機構 発表者 宮地利幸、知念賢一、篠田陽一(北陸先端科学技術 大学院大学) そもそもStarBEDとは JAISTが誇る、インターネットのシミュレーション施設 512台のノード全てにVMwareが入っており、仮想的に 約5000台のノードが存在 トポロジはVLANで容易に変更可能 StarBED見学時の写真 目的 StarBEDにおいて、多数ノードによる容易なシ ミュレーションの実行 Scenario Master Global Scenario Node Node Node Node Scenario Node Scenario Node Scenario ScenarioはCライクな 言語で記述 検証項目 Scenario Masterから受け取ったIPアドレスに従い、 Nodeはpingおよびnetperfを実行 ノード100台でも成功 今後の課題 エラー発生時の処理 Nodeの複数コンテキストの対応 感想 自分のシステムの実証実験にも使ってみたい 感想 学会は小規模 全体で50人程度 全体的にネットワークより インターネットテクノロジーワークショップなので 次回もぜひ参加したいです
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