有償支給品目を使用した外注 SAP Best Practices for Discrete Manufacturing V1.604 (日本) SAP Best Practices シナリオ概要 – 1 目的と利点: 目的 有償支給品目を使用した外注は日本特有です。 MRPは各外注品在庫を考慮して実行されます。 外注製品の構成品目が外注先に出荷されると、売掛金が支給品の出庫金額に基づ いて債権に転記されます。外注製品が入庫した後、二つの買掛金明細が債務に転記 されます:一つは外注先の原価で、もう一つは売掛金により消し込まれる控除可能買 掛金です。 利点 支給した構成品目ごとに個別所要量が計算されます。 在庫は外注先ごとに管理されます。 在庫の価値と所有権は外注先に転送されます。 未収収益が登録されて、控除可能買掛金により消し込まれます。 外注先の原価が計算されます。製造業者は、外注先に原材料コストを意識させること で、原材料の管理をさらに効率化できます。 シナリオ概要 – 2 必須 SAP アプリケーション: Enhancement Package 4 for SAP ERP 6.0 プロセスフローに関連するロール: 生産計画者 購買担当者 購買担当マネージャ 倉庫管理責任者 債務管理担当者 倉庫担当者 請求管理者 債務管理担当者 主要なプロセスフロー範囲: 分納契約変更による個別所要量の登録 購買発注の登録 構成品目の出荷伝票生成 請求伝票の登録 購買発注に対する入庫転記 ERS (入庫/請求自動決済) 控除可能買掛金の記録 支払 消込 (消費主導型) シナリオ概要 – 3 プロセスの詳細説明: 有償支給品目を使用した外注 ディスクリート製造産業では、製造業者が計画独立所要量にもとづいて MRP を 実行します。MRP の結果、製造業者は、製品の生産に必要な各種部品を発注し ます。 製造業者は、原材料を有償で外注先に支給します。そして、外注先への請求伝 票を登録します。 外注先は、製造業者が発注した部品を製造完了して出荷します。 製造業者が控除可能買掛金を記録します。 外注先への支払が行われ、消費にもとづいて消込が行われます。 プロセスフローダイアグラム 有償支給品目を使用した外注 イ ベ ン ト 画生 者産 計 当購 者買 担 マ購 ネ買 ャー担 ジ当 倉 者庫 担 当 分納契約変 更による個別 所要量の登 録 MRP の登録 いいえ MRP の実行 購買発 注承認 が必要 ? 購買発注の登 録 はい 購買発 注の承 認 構成品目の 出荷伝票生 成 者請 求 管 理 出庫転記 (CN) 請求登録 責倉 任庫 者管 理 ERS (入庫/請求自 動決済) 債 務 者管 理 担 当 (CN) 債 者務 管 理 担 当 入庫転記 (外注品目) 支払 (自動ま たはマニュア ル) 消込 (消費主 導型) 控除可能買 掛金の記録 支払保留請求書の チェックとリリース 凡例 <機能> シンボル 内容説明 用途のコメント バンド:債務管理担当者や営業員などのユーザロールを示し ます。このバンドを使用して、特定ロールではなく、組織ユ ニットやグループを示すこともできます。 ロールバンドには、 そのロールに共 通するタスクが含 まれます。 この表の他のプロセスフローシンボルは、これらの行に記入 します。シナリオのすべてのロールをカバーするために必要 な行を使用します。 SAP 以外 外部イベント: シナリオを開始または終了するイベントや、シ ナリオにおけるイベントの過程に影響を及ぼすイベントが含 まれます。 業務活動/イベ ント シンボル ダイアグラム 接続 内容説明 用途のコメント 次のダイアグラムへ/前のダイアグラム から: ダイアグラムの次/前ページにつ ながります。 フローチャートは前/次ページで継続し ます。 ハードコピー/文書: 印刷された文書、レ ポート、またはフォームを示します。 文書内のタスクステップに対応しませ ん。タスクステップで生成された文書の 反映に使用されます。この形状には、 出力フロー線はありません。 財務会計の実績: 財務会計転記伝票 を表します。 文書内のタスクステップに対応しませ ん。タスクステップで生成された文書の 反映に使用されます。この形状には、 出力フロー線はありません。 予算計画: 予算計画伝票を表します。 文書内のタスクステップに対応しませ ん。タスクステップで生成された文書の 反映に使用されます。この形状には、 出力フロー線はありません。 マニュアルプロセス: マニュアルで行う タスクを扱います。 通常、文書内のタスクステップに対応し ません。倉庫でのトラックの荷渡など、 マニュアルで実行されるタスクの反映 に使用され、プロセスフローに影響しま す。 既存のバージョン/データ: このブロック では外部プロセスから送信されるデー タを扱います。 通常、文書内のタスクステップに対応し ません。この形状は外部ソースからの データを反映します。このステップには、 入力フロー線はありません。 システムパス/エラー判定: このブロック では、ソフトウェアによって行われる自 動判定を扱います。 通常、文書内のタスクステップに対応し ません。ステップ実行後のシステムに よる自動判定を反映するために使用さ れます。 ハードコピー/文書 フロー線 (実線): 線は、シナリオにおけるステップの標準順 序とフローの方向を示します。 フロー線 (点線):線は、シナリオでほとんど使用されないタス クまたは条件付きタスクへのフローを示します。線は、プロセ スフローに含まれる文書にもつなげることができます。 シナリオプロセス またはステップの ないイベント内の 2 つのタスクを接 続します。 業務活動/イベント: シナリオに入る/シナリオから出るアク ション、またはシナリオ中に発生する外部プロセスを示しま す。 文書内のタスクス テップには対応し ません。 財務会計の実績 予算計画 単一プロセス: シナリオにおいて段階的に扱われるタスクを 示します。 単一プロセス プロセス参 照 サブプロセ ス参照 プロセス 決定 文書内のタスクス テップに対応しま す。 マニュア ルプロセ ス プロセス参照: シナリオが別のシナリオ全体を参照する場合、 シナリオ番号と名前をここに記入します。 文書内のタスクス テップに対応しま す。 サブプロセス参照: シナリオが別のシナリオを部分的に参照 する場合、そのシナリオのシナリオ番号、名前、ステップ番 号をここに記入します。 文書内のタスクス テップに対応しま す。 既存のバー ジョン/データ プロセス決定: 決定/分岐点を示し、エンドユーザによる選択 を表します。線は、菱形の各部分から生じる各種選択肢を示 します。 通常、文書内のタ スクステップに対 応しません。ス テップ実行後に行 われる選択を反 映します。 システ ムパス/ エラー 判定
© Copyright 2024 ExpyDoc