組織の限界 第4章 1節、2節、3節 担当 環境2年 蓮尾華代 環境3年 大野亜紗子 総合4年 松本健太郎 組織とは?? 一共通性質 「権威による配分」 ・・・ある個人によって行われた決定が、他の個人によって実行される 人格的な権威 →命令 非人格的な権威 →行動様式(CODE) ex.法律 例えば… • 軍事的な組織 • 国家 • 企業 →雇用契約 • 知的専門職の組織 • 大学 →教育機能+買う権利 「権威の最高峰=宗教的信仰」の時代 権威の衰退という発展傾向 権威の必要性 v.s. 権威への挑戦・反対 権威のヒステリックな賞賛 権威の完全な否定 「責任」の必要性 権威がその機能的な役割を果たすと共に、 下位者による修正にも応ずるようなシステムが必要。 ⇒ 権力の行使を抑制・一定範囲に止める ex. 政治的権威が責任を示す度合い/企業の社会的責任 「大きな組織において、権威の持つべき責任が 増大する可能性がありうるか」 1.組織にとっての権威の価値 2.権威が認められるための条件 3.責任の価値 4.責任が果たされるための条件 5.権威と責任の間の代替関係についての考察 権威の価値 権威が必要とされるのは、組織のメンバーの活動を調整するため ↓ 2つの前提 ①協力による生産がすぐれて生産的かつ複雑である ②情報交換のコスト 4つの命題 1. 2. 3. 4. 個人の行為は相互作用を及ぼし合う 協力に基づく決定の最適の形は、社会に属する個人間に分散する情報に依存する 情報の伝達はコストがかかるので、いったん中心部に伝達する方がコストが安く、効 率的 効率性という理由より、個人や当局としては集団的な決定を下し、結果を伝達するほ うがコストが安く済む 権威とは意思決定の集権化であり、情報の伝達と処理についての コストを節約するのに役立つ。 権威の価値 -合意から考える‐ 合意とは 個々人の利害を集計するところの、無理のない、受入れられた手段。 合意が権威にとって代わりうる場合 ・メンバーがすべて同一の利害をもちしかも同一の情報を持つ Ex.互いに顔を合わせあうグループ 各々のメンバーは自分の利害に従い、最善の決定をする メンバー全体で全ての決定について同意 →自然の合意がそのまま効率的 同じ情報・利害 ・利害あるいは情報のいずれかが組織のメンバーの間で異なっている 合意を達成するためのコストが上昇 Bの決定 には反対 →組織の意思決定のあり方としての合意の価値は、権威のそれより下落 A B C (1) 情報がすべての人にとって同一だが、利害が異なる場合 同じ情報 交渉によって解決 ⇔ 交渉の過程自体にコストがかかる Cの意見 Aの決定 Ex.経済的な破滅、戦争での破壊の現実の世界 に反対。 に反対。 権威の価値 ‐合意から考える‐ (2) 基本的な利害は一致するが情報は相違する場合 利害が相違する場合と同様に、社会的決定のための選好は 人々の間で異なる。 ⇔ 各個人は共通の利害に基づいて行動しようとしていることを知 権威の代案としてのコンセンサスの優位性は低い。 っている点で、事態は異なる。 ↓ →意思決定を下す為の制度の目標は、可能な限り情報を 権威の価値は高い 流れ易くするということ。 Ex.情報の価値の出来るだけ多くを保存し、 共通の利害 その量を縮約すること。 ⇔縮約は、コミュニケーション・チャネルの数の減少に より達成できる。 → 合意よりも、権威のほうがすぐれて効率的である 3節 権威の達成 • この節での問題提起 権威が認められる条件 とは何なのか? 権威に対する一般的な考え方、、 権威がいかにして発生するのか? →権力手段に対して統御力を持つことによって発生 「権威による決定が遵守される理由の一部は <国家> 遵守されない場合に加えられるはずの刑罰である。」 刑法によって 国家が 具体的には <国家>人々が国家による決定を守っているのは、 犯罪を摘発する権限を持つことによって発生 権威への服従の 守らなかった場合に加えられるはずの刑罰があるからである。 十分な説明には === <統御力=制裁手段> なっていない! 国家→刑法 <企業>雇用された人が要求された仕事をしているのは、 企業→雇用と首切り(解雇) クビにされるのが怖いからである。 === 「権威による決定が遵守される理由の一部は 遵守されない場合に加えられるはずの刑罰である。」 権威への服従の十分な説明にはなっていない! 【理由1】 制裁の存在は権威への服従の十分条件ではない。 つまり →不服従が十分な大きさに達すれば、強制できない。 統制メカニズムが権威を受け入れるにあたっての 具体例:<企業>は全員の首を切れない。 唯一の根拠ではありえないし、 <国家>麻薬、賭博、売春、ポルノ 主要な根拠ですらない。 →問題の全解決には多大なコストがかかる。 例えて簡単に言うと、 【理由2】 私たちにとって人殺しをしない理由は刑法における 「罰則」があるからというわけでないし、 それが主要な根拠ですらない。 結論 <権威が認められる条件とは何なのか?> • 権威は、人々の収束する焦点にとどまる限り において持続しうる • 権威は、だれもがそれに従う「システム」を持 つことが明らかに価値をもつ場合に認められ る • 権威の機能的な役割は、「服従を確保するに 権威が事実目に見えるものであり、他人によって尊重さ ついて」部分的であるにせよ、一つの役割を れていると信じられるときにのみ、影響力がある。 果たしている。 <補足> 権威を目に見えるものにし、それが相互調整のシン ボルとして役立つということが重要である。
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