学校に - 開かれた学校の応援ホームページ

開かれた学校づくり
これは、開かれた学校づくりを、地域の皆様や学校の先
生、保護者、行政関係者などに説明するために作成しまし
た。
これまでの経験や関係資料から、私なりの説明を試みた
ものです。
説明のノートは、下記のブログに記入していますので参
考にしてください。
http://blog.goo.ne.jp/hiraku2014
「ひらかれた学校の説明」
制作者:Hirakaretagakkou
現代の家族・地域社会の現状
〔家族〕
核家族化・少子化・父親の存在感の希薄化・女性の
社会進出・親の過保護や放任・仕事中心の家庭生
活・家庭教育に対する親の自覚不足
〔地域社会〕
都市化過疎化の進行・地域社会の連帯感の希薄化
・地縁的な地域社会の教育力の低下・地域活動や
社会福祉活動(特にボランティア活動)などへの参
加意欲が向上
一見快適な生活だが果たして幸福なのか、家族の絆
や地域社会の繋がりの大切さに気づき始めた
生きる力の育成
子どもたちの「生きる力」の育成には、学校だけの教
育では十分ではない。家庭や地域の皆さんの連携・
協力を得て育成される。
失われた社会の仕組の再構築
この開かれた学校づくりを具体化する段階で、学校
・家庭・地域が連携する仕組を構築して、学校を核と
した地域の人々のネットワークを再構築する。そのこ
とによって、学校(児童生徒)・家庭・地域社会の活力
を復活する。
(まとめ)これから求められる力
〔児童生徒〕
郷土に生きる力
〔家庭〕
家族の絆 親の教育力
〔地域社会〕
連帯感(絆)の復活・地域の教育
力・一人一人の活力
国の動き
平成8年7月19日 中央教育審議会第一次答申
「21世紀を展望した我が国の教育の在り方について」
第4章 学校・家庭・地域社会の連携
開かれた学校(3つの側面)
平成18年12月22日 新教育基本法公布・施行
第13条 学校、家庭及び地域住民等の相互の連携
学校、家庭及び地域住民その他の関係者は、教育
におけるそれぞれの役割と責任を自覚するとともに
、相互の連携及び協力に努めるものとする。
開かれた学校とは!(3つの側面)
① 地域の教育力を活用する
②家 庭・地域住民が学校
経営・運営へ参画する
③ 学校の持つ教育力を
地域社会のために活用する
学校応援団のイメージ
JA
地域
婦人会
個人
市役所・役場
老人会
PTA
学校応援団
区長・町内会長
学校
商工会
○○協会
森林組合
青年団
公民館
漁業組合
○○会社
学校応援団の仕組みモデル図
(仮称)○○小学校応援団協議会
コーディネーター
学習支援
読み聞かせ
環境支援
(小)登下校の
安全支援
(中)生徒指導
放課後学習
行事支援
営繕支援
安全パトロール
青パトなど
基本的な学校応援団の仕組みとはたらき
【仕組み】
【はたらき】
〈(仮称)○○小学校応援団協議会〉
学校応援団の設置・方針・運営などについて協議
する。
協議会委員はコーディネーターを支援する。
〈コーディネーター〉
学校の求めに応じて、地域の支援ボランティアを
捜す。
学校と支援ボランティアとの連絡・調整をする。
〈支援活動〉
地域の団体・個人が支援ボランティアとして学校
の支援活動を行う。
財政支援
国 県 市町村
学校支援地域本部
地域教育コーディネーター育成・活用事業
学校・家庭・地域連携協力推進事業
学校を支援するため、学校が必要とする活動について地
域の方々をボランティアとして派遣する組織です。 期待される効果
は、 ① 教員が子どもと向き合う時間が増え、学校の教育活動が充実する。
② 地域住民が自ら学習成果を活かす場となる。
③ 地域の教育力が向上する。
などが考えられる。
学校支援推進協議会
・ 学校・家庭の教育支援活動の運営方法等 を検討
・ 事業計画の策定、広報活動方策、ボランティア等の
地域の協力者の人材確保方策、事業実施の成果に
ついて検討
地域教育コーディネーター
・ 学校・家庭教育支援活動の総合的な調整役
・ 1市町村あたり1ヶ所1人を原則(実情に応じて協議)
支援活動(支援ボランティア)
開かれた学校とは!
① 地域の教育力を活用する
②家 庭・地域住民が学校
経営・運営へ参画する
③ 学校の持つ教育力を
地域社会のために活用する
法
市町村
コミュニティ・スクール
保護者や地域の方々が参加する学校運営協議会を設置し、一定の権限を
もって学校の様々な課題解決に参画する仕組みです。教育委員会が指定し
て設置します。〔地方教育行政の組織及び運営に関する法律第47条の5〕
○○学校運営協議会〔法律上権限が与えられている。〕
・ 校長の作成した学校経営の基本的な方針を承認する。
・ 学校運営の全般について、教育委員会又は校長に意見を述べる
ことができる。
・ 職員の採用その他の任用に関する事項について、任命権者に対
して意見を述べることができる。
※ 保護者や地域の皆さんが責任と権限を持って意見を述べること
が制度的に保障され、その意見を踏まえた学校運営が進められる。
※委員の構成
(法律上)保護者・地域の住民、(それ以外)学校の校長や教諭、学
校教育・社会教育の有識者など 身分:非常勤特別職地方公務員
熟議
みんなでよく考え話し合う
協働
同じ目標に向かって、一
緒になって活動する
マネジメント
校長を中心に、人をつなぎ、
学校の組織の力を引き出す
ボランティア 熊本版コミュニティ・スクール
財政的支援なし
熊本版コミュニティ・スクールは、どの学校も設置できるように、コミュニティ・スクール
の権限と要件を緩和し、保護者と地域住民が参加する協議会を設置す
るものです。この協議会の運用については、各学校が独自に定めます。
〈○○学校地域づくり協議会〔名称は各学校で工夫〕〉
・ 学校運営方針の周知と共有
・ 学校の課題や情報等の共有
・ 課題解決に向けた協議
※委員の構成
保護者や地域住民の方々に参加いただくこと
地域の既存の組織や団体等の協力を得て、学校や地域の
実態に応じた無理のない構成を考えること。
〈連携・協働〉
協議会で話し合った〈共通目標〉
・ 学校でやるべきこと
・ 家庭でやるべきこと
・ 地域でできること について、
信頼
それぞれの立場で、連携・協働して取り組みを進める。
学校評議員(類似制度)
〈趣旨〉
○学校・家庭・地域が連携
協力しながら一体となって
子どもの健やかな成長を
担っていくため、地域に開
かれた学校づくりをより一
層推進する観点から、学
校に、学校評議員を置くこ
とができる。
○これにより、学校運営に
関し保護者や地域住民の
意向を把握・反映しながら
その協力を得るとともに、
学校の説明責任を果たす
ことができる。
〈概要〉
○学校評議員は、校長の
求めに応じ、学校運営に
関し意見を述べることがで
きる。
学校評議員
学 校
〔学校運営に関し〕
求め
経営
[方針・計画・評価など]
意見
教育活動
教育環境
安全 など
仕組みの比較
学校応援団
コミュニティ・スクール
(学校支援地域本部)
熊本版コミュニティ・スクール
学
校
を
支
援
す
る
仕
組
み
共有
協議
協
働
権限
責任
協
働
学校応援団+
コミュニティ・スクール
開かれた学校とは!
① 地域の教育力を活用する
②家 庭・地域住民が学校
経営・運営へ参画する
③ 学校の持つ教育力を
地域社会のために活用する
学校の持つ教育力を
地域社会のために活用する(例)
開かれた学校が提唱された当時(平7)は学校施
設の開放や地域住民対象の○○講座のなどが実
施された。
 現在は、地域の皆さんが学校に集い活動すること
自体が地域住民の喜びであり、互いの絆づくりでも
ある。
 児童生徒が地域を教室として学習する。(例)町探
検、出前学習発表会など
 郷土の自然・文化・産業・・・・などを学ぶ。(例)伝統
芸能継承、職業・福祉・自然など各種調査や体験

学校の課題を解決するこれからの手法
(例1)ある保護者から「キッズ携帯を持たせたい」とお願い
された。学校には〔ケイタイは学校の持ってこない〕という
原則がある。 許可を “する” or “しない” ?
これは「地域が安全でない」の解決策として提案されたものです。
キッズ携帯を持たせても、その根本原因が解決されるわけではあ
りません。地域住民のいる協議会で話し合えば、学校だけではでき
ない地域を安全にする取組が可能になります。
(例) 〔○○市子ども王国保安官事業〕は老人会の協力を得て、児
童の登下校時間に黄色いチョッキを着て見守りをする取組です。
○○ちゃんが見守りの場所を通過しなければ学校に電話をします
。児童は、まず、帰宅してから遊びに出かけるそうです。
協議会で話し合う。
解決策を決め、取り組む
学校・家庭(PTA)・地域
学校・家庭(PTA)地域住民
学校の課題を解決するこれからの手法
(例2)あいさつをしない生徒が多い。
職員会議や生徒会の話し合いで、あいさつ運動をしよう
と決めた。 協議会で決まった取組とは!
協議会委員の民生委員から「一人暮らしの老人のお宅を訪問す
るとき中学生も一緒に行きませんか。」という提案があった。お年寄
りの希望を聞いて、散歩の途中で、玄関先で、お茶を飲みながらと交
流ができた。自然とあいさつをする生徒が増えた。昨年度は3年生
が、校区の一部で実施したが、本年度は全校生徒が全校区で実施
している。
あいさつができないのは地域の皆さんとつながりが無いという根
本原因に取り組むことができた例である。
協議会で話し合う。
解決策を決め、取り組む
学校・家庭(PTA)・地域
学校・家庭(PTA)地域住民