ユビキタス情報社会のための 空間情報通信技術に関して ~空間情報システム研究部門の取り組み~ 瀬崎 薫・有川正俊・柴崎亮介 平成15年9月19日(金) ユビキタスコンピューティング ~Mark Weiserの基本思想(1988)~ •コンピュータの不可視性(invisiblitiy) コンピュータの存在が意識されない •コンピュータの偏在性(everywhere) 皆で1台(大型計算機)→一人1台(PC)→一人1000台 利用方法のパラダイムシフト。Computing Power with communication capability On everything. 日本では偏在性がユビキタスコンピューティングの核という認識 Weiserの発想は必要なときに必要なものを→Context Awareness (利用法のパラダイムシフトであって単なる量的な転換ではない) 2 コンテクスト=位置 •Weiserの原著 •「必要なとき」の把握→コンテクスト •Context:ユーザを取り巻く環境情報の総体 (位置、方向、人や物のidentity、時刻、季節、温度、感情、関心の焦点) 「最も重要なコンテクストは位置情報である」 •位置情報を用いたコンテクストアウエアサービスは既に多数商用化 •カーナビはその出発点とも言える •位置同定デバイスの多様化 •屋外系 衛星(GPS,ガリレオ、準天頂) 基地局ベース 屋内系 Pseudolite, RFID, ジャイロ etc 3 LOS(Levels of Service) • LOSとは? – 利用者のコンテクストに応じて、サービスする情 報の形態・内容を変化させる機能。 • 空間情報通信から見たコンテクストとは? – ユーザコンテクスト テキストでの 経路表示 A5 番 出 口 を 出 て、右に進み、 ○○デパート の角を左に曲 がる。・・・ • 物理的なコンテクスト – 端末性能、帯域 – 位置、方向、移動速度、視野の広さ • 利用目的コンテクスト – 活動目的(散策、待ち合わせ・・・) – 個人属性・選好(老人、子供、外国人・・・・) 目的地までの 経路とランド マークを2次 元表示 – 環境コンテクスト • 利用者を取り巻く環境に関するコンテクスト • 通信環境、測位環境など 経路上の ノードでの 3次元表示 4 ○ユビキタス情報社会の空間情報通信に不可欠な技術要素 ・空間コンテンツの融合技術 対象:映像・テキスト ・シームレスな通信環境 ロバストなアドホックネットワーク構築 空間環境情報の効率的aggregation ・LBS (Location Based Services)の高度化 3次元空間情報の取得 歩行者行動の把握 位置情報が キーとなる
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