I 業界の魅力と交渉力の向上 ■業界の利益率は国ごとに違う点を考慮に入れる。 (p.143図3-8参照) 国による違い・業種による違い ‘構造に根ざすシステマティックで大きな違い’ I 業界の魅力と交渉力の向上 ■自社の業界のシェア動向を理解する EX)自動車業界 「この業界は一段と寡占が進む」 しかし… (p.144図3-9参照) 集中度低下。数十年前からは低い水準で横ばい。 最も集中が進んでいたのは、80年前!! 「業界による差異も重要。」 I 業界の魅力と交渉力の向上 ■業界構造のその他の変化も幅広く観察する グローバリゼーションは業界の集中を促進しているか? ‘証拠を見て判断するべき’ EX)ファイブ・フォース分析 ①販売や製造が新興国に移りつつあるか ②ホールドアップを食らうリスクが高まるか I 業界の魅力と交渉力の向上 ■競争をどうやって緩和・激化させるかを熟考 「競合他社の行動=数種類の標準形しかない」 と考えられがち しかし 競合他社の行動予測は、 詳しい分析をもとに考えるべきである!! I 業界の魅力と交渉力の向上 ■自社の行動が、ライバルのコストやライバルの製品 の支払意志額に与える影響を理解する。 競合他社のコスト上昇や支払意志額の低下 ★同じ効果★ 自社のマージン拡大による絶対的な地位の向上 EX)IBM・アクセンチュア I 業界の魅力と交渉力の向上 ■法律、市場外の制約、倫理を守る ・法的な解釈 ー 国によって異なる! ・筆者の考える法・倫理に関するリスト (p.145参照) N リスクの平準化/最適化 ■業界におけるリスクの大きさと本質的な特徴 を理解する 戦略的観点からリスクを分解する大まかな方法 =リスクをカテゴリーに分解すること(p.146参照) 注意)・ダブルカウントを避けること ・重要となるリスクは、戦略・業種ごとに異なるこ とを忘れないこと。 N リスクの平準化/最適化 ■クロスボーダーでの活動がどれだけリスクを低下・ 増大させるか評価する ・グローバルに手を広げることは、問題が複数の市場 に伝播するリスクを増大させる。 EX)コカ・コーラ ・市場間の利益の相関は、現地の競合他社との利益 の相関よりも高い。 EX)アーサー・アンダーセン N リスクの平準化/最適化 ■リスクの増大によって生じうる恩恵を認識す る。 リスクは常に最小化すべき?? ‘状況によっては、リスクにこそ価値がある!’ EX)金融業界 価格が激しく動くときはオプションの価値が高まる。 N リスクの平準化/最適化 ■リスクへの感応度や選択肢の管理の方法を 複数考える。 可能性の幅が広がれば、会社の直面するリス クとリターンの状況も改善される。 G 知識およびその他の経営資源や能力の創造 ■ある地域特有の知識か、それとも他の地域 でも応用できる知識か。応用できるならその 知識をどう応用するかを見定める。 <知識の移転を試みる場合> 知識を、注意深く‘ある状況から別の状況へ’と 再度当てはめる必要がある。 G 知識およびその他の経営資源や能力の創造 ■複数の方法で知識の創出と移転を管理する。 非公式の移転の手段は様々。 人と人との交流、買い手、納入業者、コンサルタントとの協調、 オープン・イノベーション、模倣、知識の利用契約 など EX)・アモーレ・パシフィック(失敗例) ・資生堂(成功例) マネジメントの革新も国境を越えて有効に移 転できる。 G 知識およびその他の経営資源や能力の創造 ■同じような条件の他の経営資源や能力を考 える。 例えば、‘コネ’ EX)セメックス (p.150参照) ■ダブルカウントを避ける
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