Document

日语精读Ⅰ
第4课
東京での再会
ユニット2 読解文
○ 語彙
見かける(みかける) ⓞ<他Ⅱ>:
目にとめる。
例文:
1.テレビによく出ている歌手を、きのう駅で見かけました。
2.こういう最新のファッションは田舎では見かけない。
思わず(おもわず) ②<副>:
① そのつもりではないのに。無意識に。
② 思いがけず。意外なことに。
例文:
① びっくりして思わずコップを落としてしまった。
② ボールが飛んできたので、思わず首を引っ込めた。
③ 怖くて、思わず「あっ」と叫んだ。
目に入る(めにはいる):
視野に入る。自然に目に見える。
▲「新聞の見出しが―る」
気にかける:
心にとめて考える。心配する。
平気(へいき) ⓞ<形Ⅱ>:
1 心に動揺がないこと。落ち着いていること。
2 気にかけないこと。心配しなくともよいこと。
例文:
彼女は何度失敗しても平気でまた挑戦する。
彼は何を言われても、平気な顔をしている。
揺れる(ゆれる)ⓞ<自Ⅱ>:
1 上下・前後・左右などに動く。
▲「悪路で車が―れる」
2 不安定な状態になる。
▲「政局が―れる」
器用(きよう)①<形Ⅱ>:
1 からだを思うように動かして、仕事などをうまくこ
なすこと。
▲「手先が―だ」
2 要領よく、いろいろな物事を処理すること。
▲「何事も―にこなす」
3 抜けめなく立ち回ること。
▲「世渡りが―だ」
妙(みょう)に:
不思議に。へんに。いやに。
例文:
1.一度しか話したことがない彼女のことが妙に気になる。
2.今日は朝から妙に国のことばかり思い出します。
感心(かんしん):
① りっぱな行為や、すぐれた技量に心を動かされ
ること。感服。
▲「うまいことを言うものだと―する」
② あきれること。びっくりすること。
▲「ばかさかげんに―する」
目につく:
①よく見える。目立つ。
②見て忘れられなくなる。
例文:
① 忘れないように、メモを目につきやすいところ
に貼っておく。
② 目につかない場所なので、留学説明会のお
知らせがあるのに気がつかなかった。
載る(のる)ⓞ<自Ⅰ>:
書かれる。記録される。
▲「新聞に―る」
批判的(ひはんてき)ⓞ<自Ⅱ>:
批判する態度や立場をとるさま。
▲「―な内容の文書」
なす<他Ⅰ>:
ある行為をする。行う。する。
1.若者の敬語使用について、さまざまな観点から研究が
なされている。
2.問題を解決するために、活発な意見交換がなされた。
3.「一つの世界、一つの夢」というスローガンは北京五輪
の核心をなす理念だ。
問いかける(といかける) ④<他Ⅱ>:
① 質問をしかける。その人に向かって質問する。
▲「矢つぎばやに―ける」
② 質問をしはじめる。
▲「―けて急に口をつぐむ」
振舞う(ふるまう) ③<自他Ⅰ>:
動作・行動をする。
例文:
1.弟は甘やかされて育ったので、いつも自分勝手に振舞う。
2.旅行中、彼女の勝手な振る舞いに困ってしまった。
ずれ ②<名>:
① 位置・時期などが基準・標準から、少しはず
れた状態にあること。
例文:印刷のずれが気になります。
② 考え方や感じ方などに少し隔たりがあること。
例文: 親と子の間で認識にずれがあった。
―こむ:
動詞の連用形に付いて、複合語の形で用いる。
①中に入る。 「風が吹き―む」「飛び―む」
②中に入れる。 「書き―む」「呼び―む」
③ある状態をそのままずっとしつづける。 「座り―む」
④すっかりその状態になる。 「冷え―む」
⑤徹底的に事を行う。 「教え―む」「煮―む」
〖練習〗( )から適当な言葉を選んで文を完成しなさい
(打ち込む・信じ込む・住み込む・吹き込む・飛び込む・差し込
む)
① 時には既に読んだ本の文章を、自分で読み上げてテープ
に(
)こともある。
② ここは松尾芭蕉が「古池や蛙(
)水の音」の句を詠ん
だ場所だそうです。
③ 「この薬はすごく効くんだ」と自分で(
)と、体の免疫力
がグッと上がる。
④ 家政婦としてお金持ちの家に(
)。
⑤ タバコを忘れるために、趣味やスポーツなどに( )ことに
した。
⑥ 箱から取り出してコンセントに( )だけでセット完了です。
持ち込む(もちこむ) ⓞ③<他Ⅱ>:
① 物を持って中にはいる。
▲「車内に危険物を―まないこと」
② 相談や用件などをもってくる。
▲「出版社に企画を―む」
③ 事の決着をつけないまま次の段階にまで持っていく。
▲「粘って延長戦に―む」
堂々と(どうどうと)③<副>:
① 立派な様子。
▲「堂々とした構えの家」
② 恐れたり,悪びれたりしない様子。
▲「負けてもいいから堂々とやりなさ
い」
練習用単語
忠実(ちゅうじつ)ⓞ<形Ⅱ>:
① まごころをこめてよくつとめること。
▲「―に任務を遂行する」
② 内容をごまかしたり省略したりせずそのままに示
すこと。
▲「原文に―な翻訳」
がっかり ③<副・自Ⅲ>:
望みがなくなったり、当てが外れたりして、気
力をなくすさま。
▲「遠足が中止になって―する」
応える(こたえる) ③<自Ⅱ>:
返事をする。こたえる。
▲「党の呼びかけに応える」「期待に応える」
無視(むし)①<名・他Ⅲ>:
存在価値を認めないこと。
▲「人の気持ちを―する」
気になる:
心配になる。気にかかる。
譲る(ゆずる)ⓞ<他Ⅰ>:
① 自分の物・地位・権利などを他人に与える。
▲「財産を―る」
② 欲しい人に売る。
▲「安値で―る」
③ 自分を後にし他人を先にする。
▲「席を―る」「順番を―る」
文型一: ~かのようだ
〖接続〗
動詞・形容詞の普通体、名詞・形容動詞のである体
+かのようだ
〖意味〗
事実はそうではないが、やっていることまたは感じられ
ていることは、そういう状態みたいだ。多くの場合、矛盾す
る事実や仮想などは例をあげて説明する。
「まるで」、「あたかも」と一緒に使うことが多い。
“仿佛…似乎…”
例文:
1.その噂はまるで事実であるかのようにインターネットで
広がった。
2. 簡単なことをわざと難しい言葉を使って、あたかも自
分の能力が高いかのように主張する人がいる。
3.このところ寒い日が続いている。冬が戻ってきたかの
ようだ。
〖練習〗次の①②はaまたはbの正しいほうを
選んでください。③は文を完成させてください。
①母はー日中楽しそうに何かしている。_________か
のようだ。
a、疲れた
b、疲れを知らない
②さっきけんかした子供たちは何もなかったかのように、
_____。
a、一緒に遊んでいる b、泣くている
③私たちの卒業をお祝いしてくれるかのように、空は
_____________。
〖練習〗次の文を日本語に訳しなさい。
① 他就好像什么也不知道似的泰然自若。
② 父亲就像事先知道一样那么冷静。
〖正解〗
① 彼はなにも知らなかったかのように振舞ってい
た。
② 父はあらかじめ知っていたかのように、平然とし
ていた。
文型二: V(さ)せられる <思わず>
〖接続〗
感情(驚く、びっくりする、がっかりする、悩むなど)・思
考(考える、反省するなど)を表す動詞+させられる
〖意味〗
ある原因によって起こられた感情と思考を表す。こう
した感情と思考が思わずに発生されたもので、話し手
の意志と関係がない。
例文:
1.日本に住んでいるときは、毎年春になると花粉症に悩
まされていた。
2.君の成績には、がっかりさせられたよ。
3. この本を読んで、自分の今までの生き方を反省させ
られた。
4.ロンドンに来て、物価の高さには驚かされた。
〖練習〗次の①②はaまたはbの正しいほうを選
んでください。③は文を完成させてください。
①ハチ公の忠実のさに_____________させられた。
a、いらいら
b、感動
②私は彼を信頼したのに、何度も_______させられた。
a、がっかり
b、感謝
③入院したのをきっかけに____________________考え
させられた。
文型三:Nからすれば <判断の角度>
〖接続〗
(人・組織を指す)名詞+からすれば/からしたら/か
らすると
〖意味〗
ある人、組織、団体の角度から判断し、自然に後の
結論が導かれた。
“从…来看”
例文:
1.学生からすればアルバイトは非常に貴重な経験が
できるいい機会である。
2. 外国の企業からすれば、中国の大きな市場に魅
力を感じるのは当然である。
3.学生からすれば自分に合った会社を探すのは大
変である。
〖練習〗次の文を完成させてください。
①__________からすれば、ギョ一ザをおかずとして食べる
のは不思議だ。
②__________からすれば、子供の幸せが何より大切だ。
〖練習〗次の文を日本語にやくしてください。
①那种说法来看,他好像不喜欢我。
②从他的口气来看,他好像已经知道这件事了。
〖正解〗
①あの言い方からすると、私はあの人に嫌われているよ
うだ。
②あの口ぶりからすると、彼はもうその話を知っているよ
うだな。
文型四:~からこそ
〖接続〗
普通体の文+からこそ
〖意味〗
原因を示す。「こそ」はその原因を強調する働きかけが
ある。
“正因为…”
注釈:
主観的な感情を表す。文末は「のだ」という表現になる。
例文:
1.君のことを心配したからこそ、そんな話をしたんだよ。
2.自分たちが決めたルールだからこそ、そのルールを尊
重し、守ろうとするのだ。
3. 難しいからこそ、チャレンジする価値があるのだ。
〖練習〗次の①②はaまたはbの正しいほうを選ん
でください。③は文を完成させてください。
①彼女には欠点があるからこそ_____________。
a、かわいい
b、かわいくない
②応援してくれるファンの方がいるからこそ_________________。
a、その気持ちには応えられない
b、軽い気持ちで試合はできない
③人は_____________からこそ、成長するのだ。
〖練習〗次の文を日本語に訳しなさい。
① 这不是靠运气,正是因为努力了才成功了。
② 有时不是因为爱情结束了才与对方分手,正是因为
爱对方才与对方分手的情况也是有的。
〖正解〗
①これは運じゃない。努力したからこそ成功したんだ。
② 愛が終わったから別れるのではなく、愛するからこ
そ別れるという場合もあるのだ。
文型五:普通体+ということだ
<間接の引用>
〖用法〗
文末に使う。間接の引用文を表す。その文におい
て伝われた情報は他人から得たものである。「~そう
だ」の書き言葉。 “据说…”。
例文:
1.日本では、そばを食べるとき音を立てて食べてもいいと
いうことだ。
2.お国という女性が男性の格好をして、ストーリーのない
踊りを踊ったのが歌舞伎の最初であるということだ。
〖練習〗次の文を完成させてください
① 北京では____________________________________ということだ。
② アンケ一ト調査によると、中国の大学生は_____________
ということだ。
〖練習〗次の文を訳しなさい
① 灯下黑(「灯台もと暗し」)是说自己对身边的事反
而意识不到的意思。
② 这条谚语的意思是指不可不爱惜时间的意思。
〖正解〗
① 「灯台もと暗し」とは、身近なことはかえって気がつ
かないということである。
②このことわざの意味は、時間を大切にしないといけな
いということだ。
文型六:「~とか」
〖用法〗
内容が確認できない間接の引用文を表す。
“据说(好像)”
〖接続〗
普通体の文+とか
例文:
1.ニュースによると、今年は九月に入ってもまだまだ暑いとか。
2.ガイドの話では、そのお寺には日本最古の桜の木があるとか。
3.ガイドブックによると、このお酒は全国にファンが多いとか。
文型七:「Vることはない」 <必要がない>
〖用法〗
ある動作を行う必要がないという意味を表す。
“不必…”
〖接続〗
動詞の辞書形+ことはない
例文:
1.電話で申し込んでもいいのだから、わざわざ行
くことはない。
2. 困ったことがあったらいつでも相談に乗るから、
一人で悩むことはない。
3.心配することはないよ。
〖練習〗
①現地で買えるものを、わざわざ_________ことはない。
a、持っていく
b、現地で買う
②お母さんの病気は_______から、心配することはない。
a、もう治らないかもしれない b、すぐによくなる
〖練習〗
① 用不着担心,我也会帮你忙的,加油吧。
② 有什么困难随时都可以跟我提出来,不要一个人在
那儿自寻烦恼。
〖正解〗
① 心配することはないよ。ぼくも手伝うからがんばろう。
② 困ったことがあったらいつでも私に言ってね。一人で
悩むことはないのよ。
文型八:「~ばかりか」
〖用法〗
書き言葉。連語。物事がただそれだけに限らず、他
にまで及んでいる。添え加えるという意味を表わす。
「も・さえ・まで」などとともに用いられる。
「…だけでなく」「そのうえ」 “不止,岂止”
〖接続〗
名詞、動詞・形容詞の連体形+ばかりか
例文:
1.最近では、大学ばかりか高校や中学校でも海
外の学校との交流が盛んになっている。
2. 学校にいけないばかりか、食事も満足に食べ
ることができない子供がかなりいるようだ。
3.彼はアメリカばかりかヨーロッパへの留学経験も
ある。
〖練習〗次の①②はaまたはbの正しいほうを選
んでください。③は文を完成させてください。
①薬を飲んだが、よくならないばかりか、_______________。
a、少しずつ回復している
b、かえって悪くなってしまった
②彼女は美人であるばかりか_____________。
a、性格も悪い
b、性格もいい
③悩んでいる友達を励ますことができなかったばかりか、
____________。
〖練習〗次の文を日本語に訳しなさい。
① 她不仅能看现代文章,也能看古典文学。
② 不仅公司的同事,就连家里的人也看不起我。
〖正解〗
① 彼女は、現代語ばかりか古典も読める。
② 会社の同僚ばかりか家族までが私をばかにして
いる。
文型九:「~~まで」
〖用法〗
極端な例をあげて、他の場合を言外に推測させる意
を表す。「…さえ」。多くの場合、「ばかりか」「だけでな
く」とともに用いられる。
〖接続〗
名詞、活用語の連体形、一部の助詞などに付く。
例文:
1.日本では最近、女性ばかりか男性まで化粧をする
ようになったとか。
2.彼はいちばん信頼していた友達にまで、裏切られ
た。
3.最近大人だけでなく、子供まで体を動かさなくなっ
ているようだ。
〖練習〗次の①②はaまたはbの正しいほうを
選んでください。③は文を完成させてください。
①今年70才になる祖母まで__________________________。
a、衤ットショップに興味を示さなかった
b、ネットショップを始めた
②論文指導の先生は_____________。
a、論文の書き方まで教えてくれた。
b、仕事の世話までしてくれた
③今回の試験では、いつも成績のいい学生まで、__________。
〖練習〗次の文を日本語に訳しなさい。
①甚至被孩子看不起。
②今年尽是好事,搬了新家,又生了孩子,而且还中了彩
票。
〖正解〗
①子供にまでばかにされている。
②今年はいいことばかりだ。新しい家に引越したし、
子供も生まれた。その上、宝くじまで当たった。
文型十: 「すなわち」
〖用法〗
連語。前に述べた事を別の言葉で説明しなおすと
きに用いる。
言いかえれば。つまり。
例文:
1.日本の気候は、四季、すなわち春夏秋冬に分けられ
る。
2.人間が健康を維持するためには、毎日適度な食事と
睡眠をとることが重要です。すなわち、それが健康
の元だと思います。
〖練習〗次の文を完成させてください。
①今回の体験で自信、すなわち_____________ことのすばら
しさがわかった。
②生きるということは、すなわち__________________________こと
である。
〖練習〗次の文を日本語に訳してください。
①他是1945年,即第二次世界大战结束的那一年出生的。
②这幅画是我奶奶的父亲,即我的曾祖父画的。
〖正解〗
① 彼は、1945年、すなわち、第二次世界大戦の終わっ
た年に生まれた。
② この絵は、父の母親の父、すなわち私の曽祖父が描い
たものである。
内容確認
(1) 読解文の内容を段落ごとにまとめてください。
第1段落
筆者が電車の中で化粧をする女性を見たときの感想
第2段落
車内で化粧をする(
)と丶
それに対して批判的な意見を持つ(
)の対談
第3段落
男性の考え方: 女性全般に奥ゆかしさや恥じらいを求め
る
女性の意見: ___________________________________________
第4段落
男性の意見:_________________________________________
__________________________________________
女性の意見:_________________________________________
__________________________________________
第5段落
筆者の意見:車内(=社会的空間)に個人の空間
が持ち込まれる、その他の例
・_______________________________________________________
・_______________________________________________________
・_______________________________________________________
第6段落
筆者の意見
読解文を読んで次の質問に答えてください。
(1) 「(化粧をする樣子を見て)…感心させられたりもする」
(5行目)とありますが、筆者は電車の中で化粧をする女
性に対して、「感心する」以外にどんな気持ちを持ってい
ますか。
(2) 第3段落に書かれた女性の意見を、筆者はどのように
理解しましたか。
(3) 「公の空間」と「個人の空間」の考え方について、女性
は男性の考えとの間に「根本的なずれがある」(21行目)
と述べています。女性によれば、それはどんなずれです
か。
(4) 「こうしたー連の現象」(28行目)とは何を指しますか。
(5) 筆者自身は、日本人の「公の空間」と「個人的な空
間」の認識について、どのように考えていますか。