Linux オープンソースOSの可能性 Linuxとは? Linuxは、OS。 Linuxは、オープンソース。 Linuxは、UNIX互換システム。 Linuxは、コンピュータシステム? 概要 はじめに – OSとは? – オープンソースとは? Linuxの誕生 Linuxの長所と短所 Linuxの最近の動向 まとめ OSとは? Operating System 基本ソフトウェア コンピュータシステム の基本となる機能を 提供する – キーボード、ディスプ レイ、ディスク、メモリ など OSとは? 様々なOS – Solaris – FreeBSD – Mac OS – Windows – WindowsNT OSとは? サーバOS – インターネットに接続され、Webページやメー ルの配信を行うマシンにインストールされる デスクトップOS – 個人で使用するマシンにインストール OSとは?:UNIX 1969年ベル研究所で UNIXができる Ken Thompson、 Dennis Ritchie の2人の研究者によっ て作られる パソコン用ではなく、 高性能コンピュータ用 OSとは?:UNIX C言語で記述されていた 多くのプラットフォームに移植された – C言語は移植性が高い – 多くのUNIX系OSが誕生 基幹業務用サーバとして普及 – マルチタスク、マルチユーザ – 高いセキュリティ OSとは?:Windows Microsoft社のOS MS-DOSでGUI環境を 拡張するソフト(3.x系) が起源 9x系とNT系 デスクトップOS市場 で9割のシェアを誇る OSとは?:MacOS Apple社のMacintoshに 搭載されるOS 古くから優秀なGUIを 備える MacOS XからはUNIXを OSの核として採用 オープンソースとは? ソフトウェアの設計図であるソースコードを インターネットなどを通じて無償で公開 誰でもそのソフトウェアの改良、再配布が 行なえる 有用な技術を共有することで、素晴らしい ソフトウェアが生まれるはずだという思想 に基づく オープンソースとは? オープンソースのソフトウェア – UNIX – Apache(Webサーバ) – Netscape Communicator オープンソースでないソフトウェア – Windows – Microsoft Office – その他、多くの企業のソフトウェア製品 オープンソースとは? BSDライセンス – 無保証・免責を宣言し、再配布する際に著作 権表示を行なうことのみを条件とする GPLライセンス – ソースコードを含めた再配布や改変の自由を 認める(再配布や改変の自由を妨げる行為を 禁じている) Linux誕生 Linus.B.Torvalds によって作られる Linusが学習用として 在学中の21歳のとき から開発を始める 個人的な趣味と興味 UNIX互換 パソコン用 Linux誕生 Linus+Unix=Linux インターネット上で公開される – 無償で利用可能 – 改造後にも無償公開の義務(GPL) 興味のある人が次々と開発に参加 – 機能、性能とも充実 – 様々なプラットフォームへ移植が進む Linux誕生 ディストリビューションの誕生 – Linuxを使うのは結構難しい – Linuxを核として、様々なオープンソースソフト ウェアをまとめてパッケージ化 – RedHatLinux、TurboLinux、VineLinuxなど多数 – これらディストリビューションをまとめてLinuxと 呼ぶようになった Linuxの長所 安定性が高い 利用は無償である セキュリティが高い 動作が軽い UNIXのソフトウェアとの互換性が高い 長所1:安定性 Windowsのように頻繁にフリーズしない – プロセス管理システム ファイルシステムがエラーに強い – ファイルジャーナリングシステム ユーザーがシステムを不用意に破壊してし まう可能性が低い – ユーザ権限の管理システム 長所2:コスト OSだけでなく、周辺のソフトウェアも無償で 配布されている 無償のソフトだけで大抵のことが可能に 独自開発システムの基盤として利用するこ とで開発コストを大幅に削減 長所3:安全性 ユーザ管理が徹底しているので、侵入(権 限の奪取)が難しい セキュリティーホール、バグが比較的速や かに修正される 現行のコンピュータウィルスのほとんどは Windowsをターゲットにしている 長所4:サイズ 要求されるハードウェア性能が低い 必要な部分だけをインストールし、システ ムをシンプルに構成できる – 1FDLinux • 一枚のフロッピーで起動可能 – 組み込みLinux • 携帯端末、ルータ等での利用 長所5:互換性 UNIX用のソフトウェアとして、多くの高性能 なソフトウェアが存在する – GNU(GNU is Not Unix!)プロジェクト Linux上でも、それらのソフトを使用可能 Linuxの短所 ビジネスソフトが少ない 日本語への対応がまだ弱い 独特の操作インタフェース システムの設定が面倒、難解 短所1:ビジネスソフト MicrosoftOfficeに匹敵するオフィススイート の不在 – 各ソフトがバラバラで連携が難しい • AbiWord GNUmeric etc. – ソフトがユーザに高い技術を要求する • Emacs、Latex、GnuPlot etc. 短所2:日本語対応 多言語対応が未熟 – 英語圏、アルファベット圏で開発されたため – 多言語対応していないソフトウェアが多い 仮名漢字変換システムが未熟 日本語フォントが少ない 翻訳されていない情報がまだまだ多い 短所3:操作性 コマンド入力タイプのシェルが標準 – 多くのコマンドを覚える必要がある – 例えば、ls、ps、pwd、cp、mv・・・ 独特のキー操作 – CtrlキーやAltキーを多用 – 慣れてしまえば強力だが、覚えるのは大変 ヘルプドキュメントが未熟 短所4:システム設定 テキストファイルを編集して設定を行う – 書式が分からないと何もできない – 記述を間違えると、動作しなくなる ソフトウェア毎に独自の設定法を持つ – 変数名=値の記述タイプ – XMLファイルの記述タイプ – Lisp言語による動作定義を行うタイプ 最近の動向 デスクトップOSとして成長 – ビジネスソフトの開発が盛んに • OpenOffice、StarOffice、HancomOffice – 日本語対応が進展 • VineLinux、RedHatLinux – グラフィカルな設定ツールの登場 最近の動向 様々な機器に組み込まれる – 携帯電話、電子手帳など – 知らず知らずのうちにLinuxを利用することに 電子政府にLinuxを採用? – さらに知名度が向上 – Linux技術者の増加 – Windowsにとってかわるか? StarOffice SunMicrosystems社 製品だが安価 – $75.95ほど MSOfficeとの互換性 補記: – 最新版はStarSuiteと名 称変更されているよう です。 HancomOffice ハンコムリナックス株式会社 14,800円 OpenOffice.org 無償ビジネスソフト MSOfficeとの互換性 オープンソースで開発 – 日本ユーザ会 – メーリングリスト 日本語対応 国際化が進む – 国際化規約OpenI18N 日本語環境の成熟 – フォントの整備 ファイル操作ツール マウスで簡単かつ直 感的にファイル操作 – Windowsのエクスプ ローラーのようなソフト 今まではコマンドを覚 えなければできなかっ た操作が誰でも簡単 に行える システム設定ツール マウスでグラフィカル に設定が可能 自動的に設定の整合 性をチェック Linux採用機器 様々な機器で動作 – – – – シャープ Zaurus IBM WatchPad Microsoft Xbox 他多数 政府がLinuxを採用? 電子政府向けに 各社が開発を開始 人材も倍増 3年以内に新規開発 の半分がLinuxに マイクロソフトを脅か すか? まとめ OS – コンピュータの基本機能を提供 – Unix、Windows、MacOSそしてLinux オープンソース – 誰でもソフトウェアの改良、再配布が可能 – インターネットの世界で様々なソフトウェアが 成長する まとめ Linuxの誕生 – Linusが作ったUnix=Linux – オープンソースのOSとして成長 Linuxの長所と短所 – 長所:安定、無償、安全、軽量、互換性 – 短所:ビジネスソフト、日本語、操作性、設定 Linuxの最近の動向 おまけ Linux導入のすすめ – Windows+Linuxデュアルブートの環境を構築 可能(電源投入時に選択) – 初心者にはVineLinux、RedHatLinuxがお勧め • http://vinelinux.org/ • http://www.redhat.com/ スライド制作 於保 俊
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